トランスって?01●京都トランスジェンダー映画祭01●「わからないこと」「揺らぐこと」を面白がりながら繋がろう。
正直、トランスのことがよくわかりません。
よく「LGBTコミュニティー」と一括りで語ったりしますし、僕もこのブログで 「LGBT可視化に向けて」だとか「LGBTの紙媒体★掲載チェック」などと安易に使ったりして来ましたが、そろそろそういう無邪気な自分を、一度疑ってみる必要性を感じる時期に突入しました(笑)。
知れば知るほど、L(レズビアン)もG(ゲイ)もB(バイセクシュアル)もT(トランスジェンダー)も、かなり違った境遇にあって、違った感性で世の中を見ているんだなぁと感じることが多いです。「マイノリティー」としての社会的な立ち位置もかなり違いますし。
わかった気になって乱暴に把握するのではなく、違いは違いとして面白がってみることは出来ないものかと以前より思っていました。特に、僕個人が「違うなぁ」と感じるのはトランスジェンダーの人たち。なぜなら僕には「性別違和」がほとんど無いから。その気持ちの部分まで踏み込んで理解することって、けっこう難しかったりするんですよ。
そんな問題意識を持っている最近の僕にとって、格好のイベントがあったので行ってまいりました。5月31日(土)に京都大学で開催された「第1回京都トランスジェンダー映画祭」です。

いまやセクシュアルマイノリティー主体で開催される映画祭は全国にいくつも出来たわけですが、「トランスジェンダー」に関する映画のみを集めた映画祭は初めての試みだったそうで。関西クィア映画祭の関連企画として開催されました。
あのですねぇ。正直、ゲイである僕にとって「トランスジェンダー映画」ばかりを見続けるというのは、なかなか難易度の高いものであり、午前11時30分~午後8時30分までの全ての上映作品を見たのですが、脳みそが疲れまくりました。やっぱり、なかなか「感情同化」が出来ないんですよねぇ(爆)。特に、16:30から上映された『男子であること~Boy I am』というドキュメンタリー映画は、インタビュー中心の映画であり、印象的な言葉が次から次へと繰り出されるわけですが ほとんど租借できぬままに終わってしまい、置いてけぼりを食らったという感じでした(笑)。アメリカに暮らす、いろんなタイプのFtM(「女性」から「男性」への)トランスジェンダーが出てきて、性別適合手術を行う人なども描かれるのですが、なにしろ展開がスピーディーで盛りだくさん。YouTubeに、映画の冒頭場面が載っているので紹介させていただきます。雰囲気と要点は掴めるかと思いますので、御覧になってみてください。
●YouTubeより~「男子であること」
印象としては、「トランスジェンダー」というアイデンティティーに「揺らぎ」を感じている人の登場が少なく、「身体の性を変えること」に執着の強い登場人物が多い映画だったという感じです。
この映画の上映後、映画祭を主宰したひびのまことさんと、このブログではお馴染みの遠藤まめた君によるトークショーが行われました。まめた君にとっては、「揺らぎの多いトランスジェンダー」として感じる日常の思いを思う存分語ることの出来る貴重な機会になったようです。
「男子であること」上映後トーク01●アメリカにおける「トランスジェンダー」
ひびのさんの発言にもありましたが、アメリカでは「反差別法」や「雇用差別禁止法」の制定を行政に要求する際に、トランスジェンダーを含めるのか否かがコミュニティー内で議論になって来た歴史があるそうです。(現在では「LGBT」という形で包括するという見解が主流になっているとのこと。)
ちなみに日本では、この点については逆転現象といってもいい状態になっており、「性同一性障害」という形でトランスジェンダーの方が先に社会的認知を得たことによって法整備が進み、「同性愛者」のライフスタイルに関する法整備は、未整備のままとなっています。セクシュアルマイノリティーの権利獲得運動は、国や地域の社会的背景によって様々に事情が違っており、一筋縄では行かない難しさを抱えています。
さてこのトーク。遠藤まめた君は、これまで他では語れなかった本音を吐露しています。彼のような立場で、いわゆる「LGBTコミュニティー」に参加していると、どういう気持ちを抱え込むのか。ハッとさせられる発言がたくさん出てくる今後にご注目ください。→FC2 同性愛Blog Ranking
よく「LGBTコミュニティー」と一括りで語ったりしますし、僕もこのブログで 「LGBT可視化に向けて」だとか「LGBTの紙媒体★掲載チェック」などと安易に使ったりして来ましたが、そろそろそういう無邪気な自分を、一度疑ってみる必要性を感じる時期に突入しました(笑)。
知れば知るほど、L(レズビアン)もG(ゲイ)もB(バイセクシュアル)もT(トランスジェンダー)も、かなり違った境遇にあって、違った感性で世の中を見ているんだなぁと感じることが多いです。「マイノリティー」としての社会的な立ち位置もかなり違いますし。
わかった気になって乱暴に把握するのではなく、違いは違いとして面白がってみることは出来ないものかと以前より思っていました。特に、僕個人が「違うなぁ」と感じるのはトランスジェンダーの人たち。なぜなら僕には「性別違和」がほとんど無いから。その気持ちの部分まで踏み込んで理解することって、けっこう難しかったりするんですよ。
そんな問題意識を持っている最近の僕にとって、格好のイベントがあったので行ってまいりました。5月31日(土)に京都大学で開催された「第1回京都トランスジェンダー映画祭」です。

いまやセクシュアルマイノリティー主体で開催される映画祭は全国にいくつも出来たわけですが、「トランスジェンダー」に関する映画のみを集めた映画祭は初めての試みだったそうで。関西クィア映画祭の関連企画として開催されました。
あのですねぇ。正直、ゲイである僕にとって「トランスジェンダー映画」ばかりを見続けるというのは、なかなか難易度の高いものであり、午前11時30分~午後8時30分までの全ての上映作品を見たのですが、脳みそが疲れまくりました。やっぱり、なかなか「感情同化」が出来ないんですよねぇ(爆)。特に、16:30から上映された『男子であること~Boy I am』というドキュメンタリー映画は、インタビュー中心の映画であり、印象的な言葉が次から次へと繰り出されるわけですが ほとんど租借できぬままに終わってしまい、置いてけぼりを食らったという感じでした(笑)。アメリカに暮らす、いろんなタイプのFtM(「女性」から「男性」への)トランスジェンダーが出てきて、性別適合手術を行う人なども描かれるのですが、なにしろ展開がスピーディーで盛りだくさん。YouTubeに、映画の冒頭場面が載っているので紹介させていただきます。雰囲気と要点は掴めるかと思いますので、御覧になってみてください。
●YouTubeより~「男子であること」
印象としては、「トランスジェンダー」というアイデンティティーに「揺らぎ」を感じている人の登場が少なく、「身体の性を変えること」に執着の強い登場人物が多い映画だったという感じです。
この映画の上映後、映画祭を主宰したひびのまことさんと、このブログではお馴染みの遠藤まめた君によるトークショーが行われました。まめた君にとっては、「揺らぎの多いトランスジェンダー」として感じる日常の思いを思う存分語ることの出来る貴重な機会になったようです。
「男子であること」上映後トーク01●アメリカにおける「トランスジェンダー」
ひびのさんの発言にもありましたが、アメリカでは「反差別法」や「雇用差別禁止法」の制定を行政に要求する際に、トランスジェンダーを含めるのか否かがコミュニティー内で議論になって来た歴史があるそうです。(現在では「LGBT」という形で包括するという見解が主流になっているとのこと。)
ちなみに日本では、この点については逆転現象といってもいい状態になっており、「性同一性障害」という形でトランスジェンダーの方が先に社会的認知を得たことによって法整備が進み、「同性愛者」のライフスタイルに関する法整備は、未整備のままとなっています。セクシュアルマイノリティーの権利獲得運動は、国や地域の社会的背景によって様々に事情が違っており、一筋縄では行かない難しさを抱えています。
さてこのトーク。遠藤まめた君は、これまで他では語れなかった本音を吐露しています。彼のような立場で、いわゆる「LGBTコミュニティー」に参加していると、どういう気持ちを抱え込むのか。ハッとさせられる発言がたくさん出てくる今後にご注目ください。→FC2 同性愛Blog Ranking
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尾辻かな子さんWe're OK!109●野々上愛さんとトークin高槻01●出会った頃は暗かった!?

6月15日(日)。大阪府高槻市の阪急高槻市駅前にある「JK'S BIRD」というお店で、尾辻かな子さんと野々上愛さんのトークイベントが開催されました。主催はLGBT高槻の会。
昨年の尾辻さんの参院選の際、高槻の駅前で街頭演説をする尾辻さんを見に行ったことで色んな人々と出会い、その後さまざまなイベントに参加するようになったという「みっちさん」が発起人となり、実現した企画だそうです。
野々上愛さん(高槻市議会議員)は、尾辻さんと8年来のつきあい。かつて桂睦子さん(茨木市議会議員)のもとで一緒にインターンシップを経験したそうです。気心の知れた者同志の気さくなやり取りを、まずは御覧ください。
01●出会った頃は暗かった!?
トークが進むにつれて、野々上さんが「ノンケの一人」としての視点から「レズビアンの一人」である尾辻さんに対して質問を繰り出したりと、違うもの同士だからこそ生まれる対話がたくさん生まれました。そういった面でも、いろんなことを感じられるトークだったと思いますので、今後の展開もぜひお楽しみに。→FC2 同性愛Blog Ranking
尾辻かな子さん’07参院選アーカイブ017●三宮朝立ち→甲子園ららぽーと→阪急尼崎駅前

前回まで紹介した怒涛のような神戸での活動の翌日。神戸・三ノ宮駅で7:30から行われた「朝立ち」には、出勤前の時間を利用して、尾辻さんのお母さんである尾辻孝子さんも参加していました。孝子さんは、ほんの少しでも時間が空くと大阪の選挙事務所に通ったり、街頭活動に参加するなど、娘の選挙活動を懸命にサポートしていました。
20●三宮朝立ち→甲子園ららぽーと→阪急尼崎駅前

この日は、この後もあちこちへ移動しては「スポット演説」を行った尾辻さん。ふだん、こうした候補者の姿を街中で見かける時は「一瞬」でしかありませんが、その「一瞬の出会い」を作り出すために、本人はこれほどまでに手を振り、喋り続けるのか・・・と、その光景に圧倒されながら撮影を続けました。
★今回から、「尾辻かな子さんWe're OK!」と 「尾辻かな子さん’07参院選アーカイブ」のカテゴリーを分割しました。選挙戦の未公開映像の数がハンパではないためです(笑)。続々と公開しますので、どうぞお楽しみに。→FC2 同性愛Blog Ranking
たかがテレビ052●カリフォルニア同性婚を伝えるニュース映像がネットで見られます。

先日、こちらの記事でもお伝えしたカリフォルニア同性婚解禁を伝える日本のマスメディアの報道が、現在ネットで見ることができます。
■FNN「米・カリフォルニア州で同性婚が解禁に 全米からカップルが殺到」
■TBS-Newsi「米カリフォルニア州で同性婚が合法に」
映像を見ればわかるとおり、FNNとJNNでは海外メディアの配信映像を使用せず、海外特派員が自ら現地での取材を敢行。特にJNNのテレビ放映分では「さて日本は」という視点を持ち、尾辻かな子さんと伊藤文学さんへのコメント取材も行いました。その映像は夕方の「イブニングファイブ」だけではなく、23:30からの「ニュース23」でも使用されたらしく、全国で見ることが出来た模様です。
今回のニュースは、日系俳優の同性婚宣言など日本のマスメディア関係者にもインパクトを与えるトピックが多く、今後への大きな波及効果が期待されますね。今年はNHK教育テレビ「ハートをつなごう」で新たに「ゲイ/レズビアン」がシリーズとして開始されたり、ドラマ『ラストフレンズ』で、トランスジェンダーとレズビアンの「境目」を揺らぎながら生きている主人公が描かれたりと、かつてなくメディアに「セクシュアル・マイノリティー」が登場するようになってきました。
昨年来の「おネェタレントブーム」も継続中で、つい最近も夕方のニュースでIKKOさんのカミングアウト・ストーリーが放送されたり、TBS「明石家さんちゃんねる」で、はるな愛さんのカミングアウト・ストーリーが放送されるなど、そういうものを「見かけること」自体が珍しいものでは無くなって来ています。かつて90年代初頭に、メディアにゲイの情報が氾濫した「90年代ゲイブーム」というのがあったらしいのですが、既にその規模を超えた感があると言っている方もいます。
ひょっとするとこれから先、予想もつかない展開が日本でも起きるかもしれませんね。面白い時代になってきました。→FC2 同性愛Blog Ranking