フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2008-05
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神戸LGBTIQプライドマーチ参加記20●違いを「本当に越える」ことの難しさ



 世の中、物事が全て思い通りに理想どおりに進むのだったら、誰も苦労はしません。お題目というものは、現実の複雑さの前には裏切られるのが常ではないでしょうか。「今、違いを越えて豊かさに」というテーマで開催された2008年の神戸LGBTIQプライドマーチ。しかし、準備に携わった実行委員会の方々にとっては、改めてテーマの意味と向き合わされる日々だったようです。

 そのへんに関して、当日の夜に三宮スポーツカフェで開催されたアフターイベント「神戸LGBTIQプライドマーチ協賛上映会」のトークコーナーで、神戸パレードを創立からずっと牽引してきたケンゾヲさんが自身の思いを語る場面がありました。司会は関西クィア映画祭実行委員の、ひびのまことさん。こうしたトークを、きちんと公開の場でパレード参加者や実行委員も居る前で、オープンに出来る体制そのものが、とても健全だと感じました。

09●ケンゾヲさん、ひびのまことさんTALK「違いを本当に越えるには」
  

 「違い」を越えるために徹底的に話し合う。そのことの大切さはわかります。しかしそれも、時と場合によっては難しかったりすることもあります。特にパレードの実行委員会などは「開催日時」という〆切に追われながらの活動であり、しかもボランティア活動ですから一人一人、生活のための仕事や学業を同時にこなさなければなりません。貴重な自由時間を費やしての準備作業は、直前になってくると休むことも出来ず、身体的にも精神的にも疲労がピークに達することでしょう。

 そうした状況下でも果たして、冷静に時間をたっぷりとって「違いを越える」ための話し合いが出来るものなのかどうか・・・。それが出来ない状況が生まれたのが、今年の神戸パレード実行委員会だったようです。考えれば考えるほど、「現実と向き合う」ことの難しさの前に、ただ呆然と佇むしかなくなってしまいますが、こうした活動を長く続けるためには「疲れないための方法」を発明すること。そして、「疲れたら引く勇気」のようなものも必要なのかもしれないなぁと、いろんな人の話を聴いていて感じました。FC2 同性愛Blog Ranking

やっぱ愛ダホ!20●大阪アクション02●グレーでも、いいですよね?



 前回の映像を見てもおわかりいただけるかと思いますが、大阪アクションが行われた心斎橋の三角公園というのは、通称「アメリカ村」と呼ばれる、若者たちがショッピングやデートを楽しむスポット。東京の原宿や渋谷に似た雰囲気が漂う通りの途中にある「待ち合わせ場所」です。公園内には、座って食事するカップルや人待ち顔の人々が居て、読み上げるメッセージが「聴かれやすい場所」であったことは確かです。

 「やっぱ愛ダホ!」の街頭アクションは昨年の活動から、インターネットを通して集めたメッセージを街頭で読み上げるというスタイルに移行したわけですが、往来が激しく通行人がほんの数秒しか耳を傾けないような環境では、なかなか伝わりにくいという側面もあるようです。その点、大阪アクションはなかなか「適した場所」を選択しているな、と感じました。長時間座っている人がかなり見受けられましたので、聴いてないような顔をしながら実は聴いている人、けっこう居たのではないかと思います。

03●100分の10=0ですか?
  

04●本当に孤独でした
  

05●グレーでも、いいですよね?
  

 メッセージを手話で表現し、その手話を見ながら音声化する。つまり、二重の翻訳作業を経ているので、最終的に「音」になったメッセージは最初のものとは変化しているわけですね。このスタイル、純粋に「パフォーマンス」としてもいろんなことを感じることの出来るものであり、新鮮に感じました。FC2 同性愛Blog Ranking

神戸LGBTIQプライドマーチ参加記19●祭は終わり、日常へ。



 神戸まつりのパレードは、歩き出すまでの待ち時間は長いですが歩いてしまえばあっという間。約25分程度の長さです。前回紹介したパレード前半から、今回は後半へ。そして、歩き終えたばかりの参加者の表情を御覧ください。

05●祭は終わり、日常へ。
  

 記念撮影が終わった途端にかつらを脱ぎ捨てたドラァグ・クイーンの方々の変貌ぶりが面白いですね(笑)。待ち時間から合わせると2〜3時間、炎天下でかつらを被りっぱなしだったわけで、暑かったみたいです。

 この日は、「顔出し」というハードルのあるパレードには参加できないけれども、応援のために沿道に駆けつけた人々がかなりの数、いたように見受けられました。パレードの出発前とゴール後には、そうした「応援組」の人々が、パレード参加者たちとそれぞれに感想を述べ合う光景がありました。

 こうした地域密着型で少人数のパレードだとかえって「地元」の人々が参加し辛いという側面もあり、今年も行進に参加した半数以上の人々は県外からの遠征組だったという現実もあります。パレードは地元テレビ局「サンテレビ」で生中継されますし、沿道で座って見ている観客も地元率が高いでしょうから、よほどの覚悟と条件が揃っていないと「当事者」は参加し辛いわけです。あるいは「自衛のために」ドラァグの格好や仮装をしたりして参加することを選択する人々もいます。そうしたシビアな現実も念頭に置きながら、実行委員会の人々は今年も人集めに奔走し、結果的に昨年並みの100名前後の人数が歩くことにつながりました。

 さて。ゴール地点で僕がまず話を聞いてみたくなったのは、愛媛県の松山でレインボープライド愛媛の活動を続けているエディ君でした。ブログ「ゲイリーマンのカミングアウト的思考」を通して松山での地元密着型の活動や、自身の日常生活を発信しています。昨年の神戸パレードの際にはじめて会ったのですが、今年は一緒に食事する時間を持てたり、たくさん語り合うことが出来たので嬉しかったです。映像では、松山の現状などについても語ってもらいました。

06●エディさん(レインボープライド愛媛)の感想
  

 映像でも語られていますが、エディさんたちは松山で毎月「れいんぼ〜ティーサロン」を開催し、セクシュアル・マイノリティー当事者で語り合う機会を作り続けてきました。また、行政に対する働きかけも活発に行い続けています。そして、その活動ぶりを丁寧にわかりやすく、全国に向けて発信し続けています。いろいろ壁にぶつかることもあるようですが、ぜひこれからも「長く続けること」を最優先に、ゆっくりと歩みを進めて欲しいです。

 さて続いては、このブログではお馴染みの石坂わたるさんと赤杉康伸さん(東京メトロポリタンゲイフォーラム)、そして中田たか志さんが東京から参加されていたので、インタビューしてみました。赤杉さんと中田さんは初参加ということですが、「旅」の解放感からか、ものすごく晴れ晴れとしたさわやかな表情をして歩いていたのが印象的でした。

07●石坂わたるさん、中田たか志さん、赤杉康伸さんの感想
  

 この映像、実は僕は爆笑しながら撮っているのですがスミマセン、笑いのツボが変なところにあるもので(笑)。家で見返してみてもこの映像を見るたびに笑いをこらえることが出来ません。なんなんでしょう、場に漂っている空気感とか独特の「間」が僕にとってのツボなんです。

 さて神戸まつりの会場から撤収し、戻ってきた三宮スポーツカフェ45の前では、ちょうどこれから飲みに行こうとしていた尾辻かな子さんと元満真紀さんを見つけました。元満さんは2週間前に博多どんたくに参加する形で開催されたクィア・レインボーパレード福岡の実行委員として活躍していました。元満さんって背が高いはずなんですけど、あれ?画像や映像だと尾辻さんの方が高くなっているような気が・・・(爆)

08●尾辻かな子さん、元満真紀さん(クィアレインボーパレード福岡)の感想
  

 「祭」の開放感にあふれた参加者たちの表情。いかがでしたか?しかし「祭」はやがて必ず終わります。弾ければ弾けるほどに、日常の場に戻った時のギャップが辛く思えたりもしますが、もし「祭」が日常になってしまったらそれはそれで、ありがたみを感じられなくもなるのでしょう。「祭=ハレ」と「ケ=日常」の両方を、バランスよく体験できる環境が整っていること。そのことの大切さを感じた神戸での一日でした。

 さて次回は・・・これも神戸コミュニティーならではの開放感が成せる業(笑)。アフターイベントの映画祭で、今年のパレードには参加しなかったケンゾヲさんが、その思いを語る場面を紹介します。FC2 同性愛Blog Ranking

やっぱ愛ダホ!19●大阪アクション01●心の叫びが歩きだす



 5月17日。神戸での撮影を終えて大阪の心斎橋に着いたとき。若者たちの「待ち合わせ場所」として有名な三角公園では、大阪アクションが既に開始されていました。拡声器そして手話通訳の指先からは、全国から集まった心の叫びが次々と、広場を行き交う人々の心に向かって歩き出していました。

01●生まれてきて迷惑だったのですか?
  

02●私は、私が愛している人と人生を歩みたい
  

 手話通訳がずっと付いたのは、大阪アクション独自のこだわりだったそうです。そのあたりについてインタビューもさせていただきましたので、これから数回にわけてご紹介します。FC2 同性愛Blog Ranking

神戸LGBTIQプライドマーチ参加記18●街に素顔が歩きだす



 オープニングイベント「L.T.mini」が終わったら、いよいよパレード本番です。スポーツカフェ45からパレードの開始地点まで。三宮駅の地下道を通過して、神戸祭りで大賑わいの通りを歩きます。パレードはそのときから既に始まっているのです。凡百の言葉よりも。今回はとにかく映像で、2008年5月18日の神戸で僕が見た光景の一部を、ぜひ「感じて」みてください。

01●カーニバルの中へ
  

02●街に素顔が歩きだす
  

03●Over the Rainbow
  

04●PINK! good looking
  

 えっ?映像なんかじゃ「感じられない」って?・・・そうでしょうとも(笑)。「現実」の面白さに比べたら、映像なんてきっとその百分の一も映しきれてはいないでしょう。もしも物足りなくなったなら、自分の足で、自分の角度とアングルで、自分だけのかけがえのない記憶を身体と心に焼き付けに、出かけてみてくださいね。FC2 同性愛Blog Ranking

まずは「人」ありき 〜ぷれいす東京活動報告会で、sakuraさんの発表を聴いた午後

 5月25日(日)。池袋の豊島区立生活産業プラザで開催されたNPO法人ぷれいす東京の2007年度活動報告会に行ってきました。目的は・・・以前からブログを通して交流のある、「ヒゲとホルン」のsakuraさんの発表を見るためです。

  思えば2006年の夏。「コミュニティーのイベント」に興味を持ちつつも、まだ行くのが怖くてビクビクしていた僕に、ブログ上からコメントで誘いをかけてきたのはsakuraさんでした。「なんだろう〜この、意見を遠慮なく怒涛のように発する人・・・」と興味が湧き、「いつかsakuraさんをナマで見てやろう」という思いも秘めつつその後、札幌パレードに行くもニアミスで会えず、はじめて会えたのは第一回の関西レインボーパレードの前日、PLus+の会場でした。リアルな彼の口からも言葉は怒涛のように溢れかえり、その強烈なキャラクターがイメージどおりで呆気にとられました。嬉しかったです(爆)。僕がこうしたイベントに嬉々として行くようになったきっかけは、sakuraさんの「言葉の力」だったと言ってしまっても過言ではないでしょう。

  ビクビクしていたはずの僕はいつの間にか、コミュニティーイベントにカメラを持参で通う「記録魔」となり(爆)、sakuraさんはsakuraさんで「ぷれいす東京」のスタッフとして「VOICE 07 FINAL」の運営スタッフなど各地で奔走していたり。そのうち、お互いに地方で顔を合わせたとしても特に驚かないような間柄になっていたわけですが、正直、彼がいったい「どういう立ち位置で活動している人なのか」を理解していたかというと・・・怪しいです。実は僕、まだ「HIV関連のコミュニティー活動」についての知識が極端に乏しいんです。特に、横文字の多い「組織名」と「プロジェクト名」の区別が付きません(笑)。だから今回は、その辺も知ることが出来そうなので、「見に来ませんか」というメールの誘いに喜んで応じてみることにしました。

 会場に入ると、最後尾の席には見知った顔が!。ブログ「明日はもっといい日に」のDASS君ではありませんか。GBrつながりのオフ会で会い、その後パフナイトの伊藤悟さんのイベントでも会った彼。きっとsakuraさんからの例の誘いがあったのでしょう。

 報告会の方は、シンプルかつスピーディーに進みました。8つの部門ごとに発表が行われるのですが、各部門に10〜15分という制限時間をあらかじめ設け、時間オーバーは原則的に許さないという条件のもとで担当者は喋ることになるわけです。時間内に要点をわかりやすく詰め込むために発表者はスピーチに工夫を施しますし、なにより緊張感が持続するので、聴く側としても飽きずに耳を傾けることが出来ます。これはなかなか良いルールだなぁと思いました。

 sakuraさんは「Gay Friends for AIDS」というプロジェクトが昨年度行った活動を報告しました。相変わらず喋り始めたら淀みなく怒涛のように言葉が流れ出し、しかも短時間に収めるというルールが更に彼のテンションをヒートアップさせ、時に自虐ネタで笑わせるテクニックも駆使しながらあっという間に終わったという感じ。あとでDASS君と「スゴかったねぇ〜。それにしても、いつ呼吸してるんだろうねぇ〜」と感想を述べ合いました。sakuraさん本人には「今日やっと何をしてる人なのかが理解できた」と素直に感想を告げたら、一瞬凍ってたような気がしますが(爆)事実なんだからしょうがないですゴメンナサイ。

 あ。あと、飛び入り参加したフジテレビアナウンサーの佐々木恭子さんの話も聴くことができました。なんでも彼女は個人のレポートとして数年前から海外のHIV関連の取材を始めているらしく、担当しているワイドショーの枠内で何度か放送されているそうなんです。取材は現在も続けていて、次は6月9日〜11日の3日間にわたって「とくダネ!」の枠内で放送される予定があるそうです。特に11日には日本国内の同性愛者に取材したものも放送されるようなので、見逃さないようにしなくちゃです。こうした硬派なレポートを続けているアナウンサーって貴重ですね。ぜひライフワークとして取り組み続けて欲しいです。

 いろんな発表が次から次へと早口に繰り出される報告会で頭の中が言葉だらけになった後は、DASS君と池袋駅前の喫茶店ルノアールに入って、まったりお茶しました。思えばじっくり話すのは初めて。オフ会で会った昨年11月といえば、僕が最も精神的に荒んで暗かった時期だったので(爆)話しかけられても冷たく対応してしまっていたようなのですが、この日は「明るい人なんですね〜」と認識を改めてくれたようで良かった良かった。彼も昨年からYouTubeにパレードなどの自作映像をアップしているので、AVIファイルだのMPEG-2だのDivXだのといった言葉が通じ、嬉しかった。ブロガーっぽく「テーブルの上の写真」を撮ったりなんかもしたので、上げときます(笑)。

 思えば僕は、これまでいろんなコミュニティー活動を見てきたけれど、最初のきっかけはいつも、その活動を楽しんでいる「個人の魅力」だとか「個人の熱意」に惹かれて見に行くようになり、自然にその活動内容を理解するようになるという流れで進んできているような気がします。つまり、まずは「人ありき」なんです。

 その順番が逆になってしまうと途端に義務のように感じられてしまい、自分にとっての喜びではなくなるので関心も持続しません。そんな法則があることを発見した、休日のひとときでした。sakuraさんを見に行くと、いつもこうして自分の「来た道」を振り返ることになるので不思議です。
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神戸LGBTIQプライドマーチ参加記17●続けることの決意



 お待たせいたしました。神戸LGBTIQプライドマーチ2008の映像を、これから連続して公開します。5月18日(日)。三宮のスポーツカフェ45では12:30から、オープニングイベント「L.T.mini」が開催され、パレードの参加者たちが事前に交流する場になりました。

 最初にステージに登場したのは、シークレットゲストの「ピンクレゲイー」。僕が彼らのショーを見たのは5月4日のクィアレインボーパレード福岡のアフターイベント「Liberty Night」以来2回目だったのですが、耳が不自由だという2人なのに音楽とピタリと合った完璧な振り付けを見ていると、気持ちが高揚させられます。キラキラの衣裳は早替わりで3パターンも見ることが出来ました。(★「ピンクレゲイー」のショーは「ぜひナマで見て欲しい」という本人たちの希望で、画像のみの紹介とさせていただきます。彼らのショーは今、あちこちのイベントで引っ張りだこ。なんと昨年は11回も踊ったのだとか。ぜひどこかの会場で直に御覧になってみてくださいね。)

 続いて、BASE KOBEの繁内幸治さんからの挨拶。ミャンマーでの災害と、中国四川省での大震災でお亡くなりになられた方への黙祷も行われました。また、IDAHO KOBE関連イベントでは両災害の被災者のための募金活動も併せて行われました。

L.T.mini●繁内幸治さん(BASE KOBE)挨拶
  

 続いて、参加者たちが「パレードへの思い」を語るコーナーになったのですが、時間が押し気味だったからでしょうか、司会の2人が客席を廻って目に付いた人にアットランダムにマイクを向け、希望者のみが語るというスタイルで行われました。しかし自ら名乗り出て語る人が少なかったため、司会者たちは「語ってくれる人」を見つけるのに右往左往。人探しに費やす時間が多くなり、結果的に「語らなかった人」が多くいたのが残念ではありました。パレードを歩く前にお互いがどんな思いを持って参加しているのか知ることが出来る、この企画自体はとても素晴らしいものだと思うので、たとえば端から順番にマイクを廻すなどして、一人でも多くの人が語ることの出来るスタイルにした方が良かったのではないかな、と感じました。(そのことによって生じる「発言を強制される感じ」を避けたかったのかな、とも思いますが。)

 イベントの締めくくりとしては、司会も務めていた今年の代表、しゅんさんからの挨拶がありました。一時は開催が危ぶまれたという今年の神戸パレード。そのことに関する、ちょっと意味深な内容も含まれています。

L.T.mini●朝来駿一さん(代表)挨拶「続けて行くことが大事」
  

 これまでの神戸パレードに参加したことのある人ならまず気付くのは、この会場にケンゾヲさんの姿がないことでしょう。運営をめぐって紆余曲折があったそうで、準備を重ねてきた実行委員の全員が、この日を気持ちよく迎えられたわけではなかったわけです。

 しかし、そのことを隠さずにこうして皆の前でオープンに述べた姿勢は潔いと思いますし、それでも「続けて行くこと」を選択して開催した人々がいたからこそ、僕のような一介の参加者は無邪気に今年もいろんな人々と新たに出会い、パレードを楽しむことが出来たのです。

 ケンゾヲさんも完全に手を引いたわけではなく、やっぱ愛ダホ!や前夜のカフェ・ライブ、そしてアフターイベントの映画祭などには運営側で参加し、責任を果たしていました。「レインボートライアスロン」と呼ばれるほど盛りだくさんで、運営する側には過酷なスケジュールが組まれていた今年のIDAHO KOBE。ボランティアベースでやっている活動ならではの問題点が浮かび上がったわけですが、それは各地でこうした活動を続けている人々が共通してぶつかりやすい問題でもあります。FC2 同性愛Blog Ranking

やっぱ愛ダホ!18●IDAHO KOBE●やわらかく、少しずつ。



 「性的マイノリティーの子どもたちのいじめをなくすための要望書」を、教育委員会に提出するための署名集め。そしてIdaho-netに全国から寄せられた「一言アピール」の朗読。4時間の長きにわたって三宮駅前で行われたIDAHO KOBEの街頭アクションは、16時に終了しました。

 僕は14時からジュンク堂書店で行われた「カミングアウト・レターズへの思い」というトークショーの撮影に行っていたため、その間の映像を撮ることはできなかったのですが、16時の終了時刻に街頭に戻り、ずっと署名を集めていた森 秀和さん、トランスジェンダーの黒田綾さん、そして呼びかけ人のケンゾヲさんらに感想を聞きました。そこで出てきた話なのですが、どうやら昨年のアクションでは街頭で罵声を浴びせられたりもしたようなのです。さて今年はどうだったのでしょう。

愛ダホKOBE 06●今年のアクション終えてみて
  

 昨年は肉声で行ったためにメッセージが届きにくかったと言う反省を踏まえ、今年は拡声器を用意。ドラァグ・クイーンのマーベラスさんやLGBTの家族と友人をつなぐ会など、より多くの神戸の仲間に参加を呼びかけ開催したケンゾヲさん。この日、用意していたチラシはすべて配り終えることになった結果に、とりあえずはホッとしていたようです。

 ところで今年のIDAHOアクションで配られていたチラシは、ブログ「悠々自的。」でお馴染みの悠さんがデザインしたもので、明るい色調とやわらかいイメージが、手渡された人々に過剰な警戒心を持たせないで済む効果をもたらしていたように感じました。


 前回紹介したこちらの映像で、通行人の方がゲイやレズビアン等の文字を指差して「これはなんなの?」と話題にしていたのも、このチラシのデザインがきっかけとなっています。わかりやすく「パッ」と目に入りやすいところに、伝えたいメッセージが的確に配置されていること。しかもさりげなく。・・・その目的を充分に果たせていたのではないかと思います。

 さて。4時間の呼びかけで集まった署名は、175名分だったそうです。この数字、多いと見るか少ないと見るか・・・人によって印象にはバラつきがあったようです。BASE KOBEの繁内幸治さんがブログのこちらの記事に書かれたように、ジュンク堂でのトークにも参加したLGBTの家族と友人をつなぐ会の「幾子さん」は、『署名活動の際に、前を無関心に通過する多くの市民に対して、心が痛んだ』そうで、『ひどく心が痛んだので、急に休憩して心を落ち着けないととてもトークができない』と繁内さんに打ち明けていたそうです。★関連映像「愛ダホKOBE 05●厳しい現実」


 なんにせよ、4時間もの長時間ぶっ続けで、往来の激しい場所に立ち続けて呼びかけ続けることは、かなりのエネルギーを消耗する活動です。この日のIDAHO KOBEの活動のために、広報から人集めまで準備をほぼ一手に引き受けて行ったケンゾヲさん、本当にお疲れ様でした。

 「署名」には加わらなかった人たちの中にも、チラシを手にしたり、メッセージを耳にしたりして、「知る機会」や「考えるきっかけ」が、少なからず生まれていることを願って・・・。この後、僕は大阪のIDAHOアクションを見るために心斎橋の三角公園に向かいました。FC2 同性愛Blog Ranking

辛 淑玉さんをはじめ充実の講師陣。パフスクール受講者募集中!

 一時は存続が危ぶまれましたが、4月から新オーナーのもとで運営が無事に継続されているパフスペース。地下鉄東西線・早稲田駅からすぐの場所で、セクシャル・マイノリティー関連のイベントが安く開催できる場所として、パフナイトなど多くのイベント・講座が行われてきました。

 この6月からは、いよいよ第3期になる「パフスクール」が開講されるとのことで、関係者たちは広報に奔走中。当ブログにも「宣伝してください!」という依頼が舞い込みました。主宰者の方には本当にお世話になっているので、微力ながら協力させていただきます。受講者の申し込み受付は、すでに開始されています。今回はけっこう刺激的かつ実践的なテーマと、ユニークな講師陣が揃ってますね。

■6月17日(火)19:00開催
「マジョリティを巻き込む法  ―黙っていたら殺される。声をあげれば叩かれる。それでも生き抜くために―」
講師:辛 淑玉 (しん すご) 
・・・「そんなつもりじゃなかった」「知らなかった」ととぼけて言える人ほどやっかいな輩はない。「そんな人ばかりじゃないのよ」と加害者の罪を隠蔽する言葉が、なぐさめだと思っている輩とどう向き合うか。反対にひどい質問を投げかけてくる人たちは、本当に敵なのか?無知を説得するほど人生は長くない。ならば、理解し合える人たちとどう、手をつなげるか。手をつなぐ相手は、いい人や心安らぐ人ばかりではない。その現実と向き合いながら、確実な1ミリを次の世代につなぐために、共に考える。
詳細はこちら。

■6月14日(土)15:30〜3回シリーズ
「選挙で「地域」を自分のものにしよう!」
講師:遠藤智子(えんどう ともこ)
・・・今の日本で、選挙くらい成果の上がる活動はありません。Personal is Political(個人的なことは政治的なことだ!)を実践するには最適。法治国家の市民たるもの、選挙で勝って「友だち」を議員に送り出し、「個人的な目標」を実現させようではありませんか!
詳細はこちら。

■6月21日(土)15:30〜2回シリーズ
「『往復書簡 宮本百合子と湯浅芳子』を読む 〜「Y.Y.カンパニー論」をサブ・テクストに〜」
講師:黒澤亜里子(くろさわ ありこ)
・・・「Y・Y・カンパニー」は二人の旅行カバンの名前です。「Y・Y」には、百合子、芳子のイニシャルとにぎやかなおしゃべり、「カンパニー」には「仲間」「連れ」、「相棒」、少し大げさにいえば、結社、団体の「盟友」のニュアンスもありそうです。そこでは何が発明され、何が見失われたのか、一緒に考えましょう!
詳細はこちら。

■6月28日(土)15:30〜5回シリーズ
「セクシュアル・マイノリティのためのカウンセリング入門」
講師:金城理枝(きんじょう りえ) 
・・・人の話を「聴く」ことは、同時に自分自身を見つめる作業にほかなりません。単に「聞く」のとは違う技術が必要です。セクシュアル・マイノリティや、理解のある方、または支援や援助をしたいと考えている方を対象に、互いに深く向き合える関係を築きます。臨床家、研究者、心理専門職、教育関係者、対人援助職、学校関係者の方々も大歓迎!
詳細はこちら。

受講の申し込みはメールでも出来ます。こちらのページを参照してください。

 パフスクールでこれまでに開講されてきた講座「国に意見する方法」からは、実際に国会へ出掛けていき要望書を提出する、「セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」というチームが生まれたりしています。リアルな場で出会った人々による新しい動きが、少しずつですが社会への実践的な働きかけを開始しています。FC2 同性愛Blog Ranking

やっぱ愛ダホ!17●IDAHO KOBE●生まれ行く対話。探り出す言葉。



 ふだん街を歩いているとき。署名活動や街頭でのアピール活動をしている団体に出くわすと「うざッ!」と感じ、基本的に無視してしまう僕ですが、こうして署名活動をしている人のことをじっくりと撮影したりなんかしてみると、ふだんの自分のような人のことがとっても冷たく感じられます・・・人間って勝手ですね(爆)。

 実際問題、通行人のほとんどは、ケンゾヲさんが呼びかけるメッセージを耳にしてもさほど関心を示さないまま通り過ぎて行きます。しかしほんの時折ですが、立ち止まって関心を示す人がいたりもします・・・その嬉しいこと嬉しいこと(笑)。数は少なくても確実に「興味を持った人がいる」ことが、リアルにわかる瞬間。その「出会いの瞬間」のドキドキと、生まれ行く様々な対話の光景を、ぜひ御覧ください。

愛ダホKOBE 03●署名活動・尾辻孝子さんの場合
  

 映像に出てくる方が「IDAHO」のパンフレットに書かれた文字である「レズビアン」「ゲイ」「トランスジェンダー」「バイセクシュアル」「性同一性障害」等を指差し、「これはなんですか?」と聞いていたのが面白いと思いました。口に出せずに「これ」としか言えないんですよね。おそらくこの方の日常では、こうした種類の言葉を「口に出す経験」があまり無いのではないかと感じられました。まだまだ日本社会では、そうした人たちも少なくないことでしょう。

 さて、前回の映像で「心が折れそう」と発言していたRYOJIさんですが、果たして署名は獲得できたのでしょうか?

愛ダホKOBE 04●署名活動・RYOJIさんの場合
  

 こうして街行く人々に直接、顔と顔をつき合わせて説明をするというのは、「どういう言葉ならば相手に伝わるのか」を探ることのできる、いい機会なのかもしれないと思いました。特に「署名」という能動的な行為を他者にしてもらうには、その目的や内容をきちんと説明することが必要です。参加者たちはその辺を探るのに苦労していたようです。

愛ダホKOBE 05●厳しい現実
  

 拡声器で喋るケンゾヲさんの横でレインボーフラッグを掲げているのは、ドラァグクイーンの「舞踏派詩人マーベラス」さん。今回のIDAHOやパレードのような活動には初参加なのだそうですが、常に道行く人々の視線を集める存在でした。

 12時から開始された三宮駅前での署名活動。この後14時からはジュンク堂書店で行われたトークショー「カミングアウト・レターズへの思い」を撮影するため僕はこの場を離れたのですが、その間に、Idaho-netで全国の方々から募集した「性の多様性にYES!」の一言アピールが読み上げられたそうです。さて。4時間にわたって行われたアピール活動で、果たしてどれだけの署名を集めることが出来たのでしょう?次回へ続く!(←まだ引っ張るか!爆)FC2 同性愛Blog Ranking

やっぱ愛ダホ!16●IDAHO KOBE●街頭へ・・・心が折れそう。



 5月17日は、1990年にWHOの「精神疾患のリスト」から「同性愛」がやっと外された日。それを記念して「国際・反同性愛嫌悪の日」とされているわけですが、日本では2年前から街頭アクションが開始され、昨年からは「性の多様性にYES!」というメッセージを発する機会になっています。今年は全国5ヵ所で街頭アクションが行われたわけですが、僕は神戸での「レインボートライアスロン」の全てに参加(というか撮影)するという、ある意味「暴挙」をやってしまいました!(・・・疲れたけど爽快!爆)。

 昨年から今年にかけて神戸に通うのはこれで5度目。1回目は昨年1月のケンゾヲさんインタビュー。2回目は5月の神戸LGBTIQプライドマーチ。3回目は7月の尾辻かな子さんの選挙戦取材。そして4回目は今年2月の勉強会バレンタインパーティー。なんだかんだと、ここへ来るたびにいろ〜んな種類の感情を味わい、濃厚で忘れられない記憶ばかりが脳裏に刻まれています。「第二の故郷」とでも呼びたくなるような親しみを感じ始めていたりもします。

 五月晴れで汗ばむ陽気の三宮の駅前には、愛ダホKOBEの呼びかけ人であり、「神戸コミュニティーの活動」を運営し続けてきた功労者・ケンゾヲさんが、タクシーで拡声器や配布グッズなどの重たい荷物を運び込みます。(いつも本当に御苦労さまです。)定刻の時点で10人ほど集まった参加者は地域も年齢層も幅広く、さらにメディア取材も入る中、アクションが開始されました。

愛ダホKOBE 01●街頭へ
  

 神戸のアクションは、これまた神戸で活動しているLGBTの家族と友人をつなぐ会との共同主催。尾辻孝子さんをはじめとしたお母様方が参加し、それだけで場の雰囲気が温かく感じられます。こういった活動の参加者は、とかく「若者ばかり」に偏りがちであり、どうしても力いっぱい先鋭的なイメージを発信してしまったりするのですが・・・年齢層が幅広いため、自然とやわらかみのあるアピールが出来るのは神戸ならではの特色でしょう。こうした光景が早く全国でも展開される日が来ることを願ってやみません。ホント、あの「お母さん」たちが居るだけで、どれだけ心強く感じられることか。

 協力団体の代表としてBASE KOBEの繁内幸治さんも参加。そしてこの日は14時から、すぐ近くのジュンク堂書店で「カミングアウト・レターズへの思い」というトークイベントが開催されるということで、編者のRYOJIさんも東京から参加し、時間いっぱいまで署名集めに加わっていました。

愛ダホKOBE 02●心が折れそう。
  

 教育現場の先生たちに「学校に性的少数者の生徒がいること」 「いじめに苦しんでいるかもしれないこと」をもっと意識してもらうための署名活動。4時間にわたって行われた署名に、果たしてどれだけの人が賛同してくれたのでしょう。そして、通行人に「無視されて心が折れそう」と言っていたRYOJIさんは、果たしてその後、署名を獲得することが出来たのでしょうか?・・・次回へ続く!FC2 同性愛Blog Ranking

捉えたいと思っても

捉えきれないのが「現実」。
複雑で流動的で曖昧で。

僕には自分がたまたま立っていた場所から、
たまたま見ていた方向のものしか記録できない。
その無力さに打ちひしがれたり、
逆に面白いと思ったり。






週末、
カメラ片手に巡った関西。
行く先々で予測は常に裏切られ、
「自分の頭で想定できること」なんて、
現実の複雑さに比べたら、
たかが知れているんだと思い知った。

やわらかくあるために、
「動く」ことは不可欠だ。
いろんな人から教わった。

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