YOUTH TALK 性的マイノリティと教育11●大人になって、次の世代にどう伝えていくのか

いよいよYouth Talk About Japan「性的マイノリティと教育」の紹介も最終回となりました。活発な質疑応答であっという間に終了時刻となりましたが、最後には石坂わたるさんが「どうしても言いたいことがある」ということで発言をしたのですが、すごくいいことをたくさん言ってくれましたよ。
13●ネット署名に効力はあるの!?
「ネット署名に効力はあるの?」に対する福島みずほさんの応え(要点まとめ)
■やっぱり「効力はある」と言いたい。声を上げることで皆が知ることになり、波紋を呼ぶから。安倍総理を覆したのは人々の気持ちと投票だった。
■どんな「悪法」も、ガンガン傷つけられて成立すると皆が「それってマズイじゃん」と思う。いちばん怖いのは「とんでもない法律」がほとんど知られなくて通ること。同じ通るのでも「ボコボコにして通す」。最後の段階では何が起こるかわからない。未来は白紙。それに賭けてやっていく事が大切。
保坂展人さんの応え(要点まとめ)
■メールや葉書の数の効果は「ある段階」までで、あとは同じになる。数の問題ではない。いちばんのリアリティーは「場」だと思う。自発的に肩肘張らない空間で「空間的な共有」をすることによる広がりが、署名の広がりにつながったりメディア関係者を刺激したりする。空間的な場の共有が、ひとつのリアリティーになって「発信」に繋がっていく。
14●大人になって、次の世代にどう伝えていくのか
石坂さんの発言に出てくる都城市の問題。2006年当時まだギラギラしまくっていた僕は、このブログでかなり頻繁に記事を書きました(今見ると自分でも引きます。笑)。こちらの記事から関連記事を辿ることが出来ますが、怖いので見なくていいです(爆)。それにしても石坂さん、最後にたくさんいい事を言ってくださいました。
石坂さんが「どうしても言いたい」と付け加えたラストの発言の要点。
■署名よりも、たくさんの人が手紙を書いた方が届く→手紙を書くよりも電話で声を聞かせる方が届く→電話よりも直接会いに行く方が届く→いろんな手段を手に入れていくべきなのではないか。
■共闘を考えて行きたい。LGBTの家族の問題は、障がいを持つ親の問題と共通する問題もある。他分野と共闘することが必要。
■LGBTの問題を、いかに多くの人に共感してもらうのか。
■LGBTとして生きて来たことを、どう「他に還元」して行くのか。
■LGBTの多くは子どもを持たない。自分の年齢に気付きにくい。だんだん歳を取っていく時に、「大人になって、次の世代にどう伝えていくのか」「大人として、何が伝えていけるのか」を考えて行きたい。
「大人になって、次の世代にどう伝えていくのか」
まさに、このイベントを締めくくるにふさわしい言葉でした。石坂さんナイス!→FC2同性愛 Blog Ranking
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パフナイト★69●カミングアウト・レターズ07●イトー・ターリさん~嫌なことを母にしてしまったのかと思ってた

僕にとって、このトークで最も印象に残った場面は、イトー・ターリさんの経験談でした。82歳になる母親と同居しているターリさんは、この機会に往復書簡を交わしたわけですが、一回では物足りず、なんと互いに3通の手紙をやりとりしています。その経験を語りながら、涙していました。
08●イトー・ターリさん~嫌なことを母にしてしまったのかと思ってた

相手との関係が近ければ近いほど、「伝えておくべきこと」を伝えられなかったりするものですよね。それは「照れ」なのか。それとも「わかってくれているだろう」という勝手な思い込みなのか。
人と人との関係において最大の悦びって、「相手と心から通じ合えた」と感じる瞬間に訪れるものなのではないかと思います。僕も死ぬまでに何度、そういう瞬間を味わって「生きてて良かった」と思うことができるんだろう。KANの歌(めずらしい人生)
尾辻かな子さんWe're OK!100●第3回ILGAアジア会議報告@神戸

2月10日に神戸で行われた特別勉強会。ライフヒストリーと人権論に続いては、1月に尾辻さんら7名が日本から参加したILGAアジア会議の報告が簡単に行われました。(会議の詳細はゲイジャパンニュースのこちらの記事参照)。タイのチェンマイで同日に行われたプライドパレードを、尾辻さんがデジカメで撮影した映像もあります。(ここでは一部分のみの紹介です。)
尾辻かな子さん第3回ILGAアジア会議報告@神戸
なんか、けっこう「のどかな雰囲気」の中でのパレードや会議だったようですね。しかし国によっては帰国すると厳しい現実が待っていたりもするようです。→FC2同性愛 Blog Ranking