LGBTの紙媒体★掲載チェック11●ケータイのフィルタリングに関する石川大我さんの投書、朝日新聞に掲載

アクセス制限 同性愛除外を
NGO代表 石川大我
(東京都世田谷区 33歳)
携帯電話各社は1日から、未成年者を対象にした有害サイト閲覧制限(フィルタリグ)を強化した。
私は同性愛者として、孤立しがちな若年同性愛者たちが正確な情報を交換し、連携を深めるためのイベントを主宰している。次回で30回を迎えるが、彼らの自信回復と人権啓発に有効に機能してきたと思う。
今回、NTTドコモのサイトを見て驚いた。アダルトや違法薬物などに加え「ライフスタイル(同性愛)」が規制対象になっていた。同性愛というだけで地道に電話相談や情報提供を行うNGO、世界の報道を発信するサイトまで対象だ。私たちのサイトもだった。
世界で同性愛者の人権啓発が進む中、日本ではまだ偏見が大きい。行動範囲の狭い未成年の同性愛者たちが日々の生活で自己を肯定できるような正確な情報を得るのは難しい。
ゲイとバイセクシュアル(両性愛)男性の約半数が学校でいじめに遭い、3人に2人が自殺を考え、14%は自殺未遂経験があるとの京都大の調査もある(07年9月9日朝刊大阪本社版)。彼らから情報を奪う制限は同性愛者を孤立させるに等しく、再考を促したい。

→YOUTH TALK 10●ケータイの「家族割」が同性パートナーで利くかどうか~石川大我さん調査 (2006-11-29掲載)
さて僕もNTTドコモのサイトで「アクセス制限サービス」のページを見てみたのですが、実際に書いてあるのを目にすると、やっぱりイヤですね~。「同性愛」は、以下のようなカテゴリと共に列挙されているんですよ。
・・・なんか、こういう記述のされ方を見ると、まるで「同性愛というライフスタイル」そのものが規制対象とされているかのようで侮辱された気がするのは僕だけでしょうか?。少なからぬ若者がこれで傷付くかもしれないということに、どうして想像が及ばないのでしょう。NTTドコモともあろう日本を代表する大企業が、恥ずかしくないのだろうかと見識を疑ってしまいます。→FC2同性愛 Blog Ranking●アクセス制限の対象カテゴリ(NTTドコモサイトより)
不法(違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用) 、主張(軍事・テロ・過激派、武器・兵器、誹謗・中傷、自殺・家出、主張一般) 、アダルト(性行為、ヌード画像、性風俗アダルト検索・リンク集) 、セキュリティ(ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ) 、ギャンブル(ギャンブル一般) 、出会い(出会い・恋人紹介、結婚紹介) 、グロテスク(グロテスク) 、オカルト(オカルト) 、コミュニケーション(ウェブチャット、掲示板、IT掲示板) 、ライフスタイル(同性愛) 、宗教(伝統的な宗教、宗教一般) 、政治活動・政党(政治活動・政党) 、成人嗜好(娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ)