性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは11●尾辻かな子さん04●セクシュアリティーの「メインストリーム化」を目指して

4回にわたって連載してきた尾辻かな子さんのお話ですが、今回が最終回となります。話の後半になって「セクシュアリティーのメインストリーム化」という新しいキーワードが提示されました。さてその内容とは?
05●セクシュアリティーの「メインストリーム化」を目指して
06●意識と法制度の「両輪」で変えて行こう
ステレオタイプは「正確な知識」によって壊して行けるということで、そのための手段としては教育が重要な役目を果たしてくることになるわけですが、日本の教育現場ではまだまだ、性的マイノリティーに関する教育体制が整っていないのが現状です。
「性的マイノリティー」が一定数存在するということを、学校教育のカリキュラムに含んで「教える」ということを実践するだけでも教師の意識が違ってきます。さらには、思春期に同性を好きになった若者が自分のことを「おかしいのではないか」と悩んだり、性別違和を抱いた若者が「居場所がない」と悩んで孤立感を抱くことによる自殺念慮を防ぎやすくなることでしょう。
実際、性的マイノリティーの当事者は、思春期に抱く孤立感・孤独感が原因で鬱病を患う人がとても多いです。これは思春期だけの問題ではありません。その後の人生にも大きく影を落とす、とても重要な問題なのです。
■参考映像★自殺念慮とは・・・「自殺をしたい」という強い考えや、意志に反した自殺衝動が頭の中で満たされること。(はてなダイアリーより。)
★尾辻さんが言及している日高庸晴さんの研究については、こちらのサイトにまとめられています。→Reach Online2005
セクシュアリティと政治12●尾辻かな子さん~ジャンケン理論
(2007年3月5日、なかのZERO和室で行われた学習会より)
■ 「セクシュアリティと政治」 PLAYLIST
さて。横浜国大でのシンポジウムを紹介してきた本シリーズですが、次回からは4人目のパネリスト、上川あやさんの登場です。お楽しみに。→FC2 同性愛Blog Ranking
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