fc2ブログ

フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2007-12
« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 »

たかがテレビ040●出没!アド街ック天国が「新宿2丁目」特集

 これも「どんだけぇ~」効果でしょうか。それとも尾辻かな子さんの出馬効果でしょうか?。12月8日(土)22時から(←時間注意!)放送されるテレビ東京系の人気番組「出没!アド街ック天国」が新宿二丁目を特集するそうです。たぶんこれが3回目。

 前回の放送は2004年の2月14日だったのですが、当時まだ僕はこのブログを書き始めてもいなかったし、新宿二丁目にも「こっそり行き始めた頃」だったので、かなりドキドキしながら食い入るようにして見た記憶があります。この番組って、「行きたくても行けないような状況の人」にとって、ものすごくインパクトと訴求力があるんですよね~。特に二丁目を描く際には、かつての僕のように切実な思いを込めてブラウン管を眺める人も多いことでしょう。今回の放送に際してネットの番組表で発表されている番組PRの文章を転載しておきます。

出没!アド街ック天国 禁断(秘)バーのぞき見新宿2丁目
爆笑ママ華麗ショー&悩み相談・女性OK店▽新流行語

出演者/峰竜太 薬丸裕英 山田五郎  ゲスト/ブラザートム 山本耕史 クリス松村  司会/愛川欽也 大江麻理子

ディープな世界が広がる東京の「新宿2丁目」に出没する。300軒ものゲイバーがある””ゲイタウン”で、足を踏み入れるには少々勇気が必要だが、今回はその気のない人や女性でも楽しめるスポットをガイドする。女性にもゲイにも支持されるカフェ「CoCoLo cafe」は平日の夕方5時から朝5時まで営業。2丁目周辺のイベント情報が盛りだくさんだ。また、人気のおかゆ専門店「かゆや」は、飲んだ後の胃に優しいおかゆが18種類そろう。そして韓国料理店「チング」の名物は特製チヂミ。そのボリュームは1人では食べきれないほど。

 「禁断」とか「ディープ」とか、ステレオタイプ通りのインパクトのある言葉も目立ちますが、民放のテレビ番組は「見られてナンボ」のものですし、とりあえず「禁断愛」とかいうような勘違い表現ではないのでホッとしました(笑)。強いて言うならば「その気のない人や女性でも楽しめるスポットをガイドする」という表現が気になるかも。だって「女性でも楽しめる」と書いてしまうこと自体、二丁目に「レズビアン・バー」があって同性愛の女性にとっても憩いの場になっているという視点が欠如してますよね。

 マスメディアの表現世界ではまだまだ「同性愛者=ゲイ(男性同性愛者)」という単純なイメージしか浸透していないという、この現実。そろそろ変わって欲しいですねぇ。さあ、放送の中ではどれだけ「ゲイ」的なものばかりではなく「レズビアン」あるいは「トランス」などの性的マイノリティー全体にとっての二丁目の意味が描かれるのでしょうか?。また、少なからず二丁目を「憩いの場」として出入りしているノンケさんたちの存在についても触れられているのでしょうか?。僕はその点に注目して、見てみようと思っています。FC2 同性愛Blog Ranking
スポンサーサイト



たかがテレビ039●「どんだけぇ~」はどんだけ親しみで人を繋ぐ?

 今日、仕事が定休日だったので朝食を食べながらワイドショーをボ~っと見ていたら、新宿二丁目がイキナリ映って驚きました。日本テレビの「スッキリ!!」という番組の中の「とことんスッキリ!!調べ隊」というコーナー。朝9時過ぎから15分ほど『「どんだけぇ~」の生みの親が語る流行語誕生秘話』というタイトルで放送されました。

 テレビではIKKOさんが多用したことで有名になった「どんだけぇ~」ですが、新宿2丁目で流行しているという風に、マスメディアでは扱われることが多いです。それは本当なのか?ということで、若いイケメンのアナウンサーが「突撃取材」するわけですが、一軒目のゲイバーでは、店員も客も総じて「使ってな~い」というツレない返事。「どういうことなの?」とウロたえるアナウンサーに、店のママが「あなた、Pt(プラチナ)には行ったの?」と薦めます。

 さっそく「Pt(プラチナ)」というゲイバーを訊ねると、すでに待ち構えていた店員と客が一斉に「どんだけぇ~!」の雄叫びで出迎えます(笑)。もともとはその店で使われていたものが、たまたま店のママがテレビに出た際に使ったことで一気に広まり、「二丁目の流行語」として極端に言われるようになってしまっただけなのだと説明されます。

 そのテレビ番組とは、2007年2月13日に放送されたダウンタウンのバラエティー番組『リンカーン』。東京プライドパレード等で御馴染みの吹奏楽団Brass MIX!の練習や大会参加までの様子がドキュメンタリー・タッチで描かれた際に、Brass MIX!のメンバーでもある「Pt(プラチナ)」のママたちが使っていた場面が面白おかしく紹介されたことがきっかけなのです。(★今日の放送では、そこまで詳しい部分には触れていませんでした。なにせ他局の番組ですからね。笑)

 そんな感じで由来を知ったアナウンサーは「Pt(プラチナ)」のママに、「来年はどんな言葉が流行ると思いますか?」と訊ねます。そこで発表されたベスト3が笑えます。3位は「コワイからぁ~」。2位は、なんと「ガチムチ」。そして1位は「チョーアゲ!」なんだそうで・・・。「ガチムチ」なんて言葉が、まさか全国放送のワイドショーで白昼堂々と流れるとは・・・。おもわず、食べていた味噌汁を噴出しそうになりました(爆)

 この番組、CM前に少しだけ男性アナウンサーが二丁目の路地を血相を変えて走る映像が挿入され、「果たして、無事に帰還できるのか?」という字幕が出る「お決まりの場面」はあったものの、あまりにも漫画チックに誇張したパロディー表現になっていたため、笑えました(爆)。ユーモラスに明るく楽しく新宿二丁目を取り上げていたので、むしろ「面白そう~。行ってみたぁ~い」と感じた視聴者も少なくなかったのではないかと、僕は感じました。「ケバケバしいネオンの下の『夜の蝶』」とか書けてしまう旧態依然としたメディア業界人もいれば、こんなにカラッと二丁目を描ける業界人もいるというわけで。さっさと世代交代が進んで欲しいものですね~。

 それにしても今年のテレビ状況はスゴイです。「オネエ・ブーム」のおかげで「オネエ」を売りにするタレントがテレビに出ていない日は皆無に等しくテレビ的に見慣れているということもあって、二丁目に居る「おネエキャラ」の人々がブラウン管に映し出されても、あまり違和感を感じないんですよ。むしろ「日常感覚」に近いものになっていると言ってしまってもいいと思います。慣れというものはスゴイです。

 それに、IKKOさんがやたらめったら「どんだけぇ~」を多用し、「二丁目で流行っている」というフィクションを自らの売り出し戦略に意識的に利用していることも、実はとても面白い効果をもたらしているように感じます。だって、こんな風にまるで「流行の発信地」であるかのように新宿二丁目が取り上げられるんですよ。今日の放送からは「蔑視」どころか「リスペクト」に近い眼差しを感じました。その背景には、昨今テレビを賑わせている「オネエタレント」の皆さんが、単なるオネエではなく「様々な本業も兼ねている実力者」としてリスペクトされているということも、あるのではないかと思います。

 これから年末にかけて、ますます「どんだけぇ~」効果によるマスメディアの「新宿二丁目表象」は連続することでしょう。けっこう期待していいのではないかと思いますよ~いい意味で。「親近感」って、人と人を結ぶための大事なポイントですからね。FC2 同性愛Blog Ranking

HOME |

無料ホームページ ブログ(blog)