性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは08●尾辻かな子さん01●まだまだ政治の場で、やらなきゃならないことは多い

久々に撮影した尾辻かな子さんは、すっかり以前のような尾辻さんに戻っていました。僕は久々に、カメラを廻していて心から「楽しい」と感じました。
尾辻かな子さん01●まだまだ政治の場で、やらなきゃならないことは多い

↑
最初、この題名を聞いたときには「なんてベタな…」とも感じたのですが(笑)実はなかなかどうして、絶妙のタイミングで企画されたシンポジウムだと思います。
性的マイノリティーの当事者が「自己肯定感を高めるためのコミュニティー活動や情報環境」は、先人たちの活動によって徐々に整いつつあります。しかし、相変わらず社会的な法的保障は整わず、不利益な社会体制は放置されたまま。性的「マジョリティー」だったら感じなくても済む「生きづらさ」に、当事者たちが慣れっこになっていることが多々、あるように思うんです。
このまま「損」をし続けないために。そして次の世代に「損」を先送りさせないために。なにより自分が自分の人生で「損」をしないためにも。これからも考え続け行動し続けようと、今の僕は再び思うようになりました。→FC2 同性愛Blog Ranking
スポンサーサイト
尾辻かな子さん’07参院選アーカイブ012●選挙戦アーカイブ08●マジョリティーとマイノリティーは、線引き一つなんです。

前回も紹介した7月14日夜の新宿二丁目での演説は、台風が接近中の雨の中、ギャラリーが集まらないにも関わらずなぜ決行されたのかと言えば、メディア数社からの取材が入っていたからです。密着取材のテレビ局に加え、大手週刊誌やスポーツ新聞の記者らが、「公示後初の二丁目での演説」を記事として仕上げるべく、この日は尾辻事務所を訪れていました。尾辻さんの立候補と選挙活動の動向は、メディア関係者にかなり注目されていました。
12●新宿二丁目仲通りでの、福島光生さんの応援演説

13●演説終了。そしてmf(メゾフォルテ)での雑誌取材へ


性的マイノリティーのことを「イロモノ」として扱わない真摯な取材態度で書かれた記事が、選挙期間中はたくさんメディアに載りました。そのことに「慣れていた」という当時の状況が、今となってはとても贅沢なことだったように思い返されます。
尾辻さんは演説で「マジョリティーとマイノリティーは線引き一つです」と言いました。果たしてこの意味が、(構造的に)マジョリティー側に足場を置きがちなマスメディアの記者さんに、どれだけ伝わったのでしょう。→FC2 同性愛Blog Ranking