性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは07●斉藤幸太さん05●僕がカミングアウトできた理由

5回にわたって掲載してきた斉藤幸太さんのスピーチですが、本当は撮影時には掲載するつもりはあまり無く撮っていました(笑)。他のパネリストの遠藤まめた君、尾辻かな子さん、上川あやさんはこれまでに何度もYouTubeに載せさせていただいているのですが、斉藤さんの場合は初めてのことになるからです。終了後、本人に聞いてみた時にも「少し考えてみます」とのこと。しかし講演から数日後、「ぜひ公開してください」との連絡を受け、掲載と相成りました。
斉藤幸太さん05●僕がカミングアウトできた理由
「そもそもカミングアウトしないと何も話が出来ない部分が生きづらさだと思います」と斉藤さんが言ってますが、ホントそうですよね。そもそも、どうして性的マイノリティーだけが「特殊な呼び名」を名づけられたり「カミングアウト」という精神的にハードルの高い行為を強いられるようなストレスを感じなければならないのか。まったくもって不公平っ!(笑)。でもね。現状ではしょうがないから、出来る人たちが出来るところから、無理の生じないように気をつけながら進めていくしかないんですよね・・・あ~しんどい(←本音。爆)。
さて斉藤さんのスピーチが終わった後、Rainbow Collegeについての補足説明が行われましたので、その模様も掲載しておきます。ところでRainbow Collegeって学生じゃなくても参加できるって知ってました?。僕、そのへんちゃんと理解してなかったかも(←オイッ!笑)。
09●Rainbow Collegeは誰でも参加できます。
・・・というわけなので、活動に興味のある皆さんは奮って参加いたしましょう~。→ここに活動内容が書いてあったんですね~(笑)
次回はいよいよ尾辻かな子さんの登場。その後は上川あやさんへと続きます。選挙イヤーだった今年の締めくくりの時期において、現時点での彼女達が公の場でなにを発言したのか。要注目ですよ!→FC2 同性愛Blog Ranking
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尾辻かな子さん’07参院選アーカイブ011●公示後初、新宿二丁目での街頭演説

選挙戦中、撮影していた数多くの尾辻さんの演説の中で、特に驚いたのがこの時の演説です。あいにくの雨の中でギャラリーが少なく、テレビ局や雑誌の取材陣が取り囲む中での演説ではありましたが、尾辻さんの「当事者向けのメッセージ」の感情的ボルテージが最も高かったのは、この時ではなかったかと、振り返ってみて思います。
11●公示後初、新宿二丁目街頭での演説
この日はとにかくハードスケジュールでした。前回まで紹介していた東京レズビアン&ゲイ映画祭会場付近での演説を終えた尾辻さんは選挙カーに乗り込み、池袋に向かいます。ちょうど東口のシアターグリーンで劇団フライングステージの公演「サロン~彼女の生き方、ゲイの生き方~」が行われていたからです。

選挙期間中の尾辻さんは日本全国の主要都市に飛び回るため、東京に滞在できる日数は限られていました。しかも7月14日は東京で「毎夏恒例のLGBTイベント」が集中して行われているということで、とにかく「当事者向けのメッセージ」を発することに終始した一日だったと言えるでしょう。その流れを受けて気持ちが高まった上で、この演説に繋がったようですが、あまり他の場では語られることのなかった並々ならぬ決意と意志が込められた、印象的な演説ではありました。
次回は新宿二丁目振興会の福島光生さんの応援演説と、メゾフォルテに移動してから行われた雑誌取材の様子を御紹介します。→FC2 同性愛Blog Ranking
薔薇族は生きている053●内藤ルネさんを偲ぶ02●銀座でお別れ会「アデュー内藤ルネさんの会」開催

日本の有名人で早い時期から「同性パートナーシップ」を実践しつつ、少女イラストの大ブームを巻き起こし「かわいい」という概念を世間に定着させた内藤ルネさん。80年代から90年代初頭にかけては『薔薇族』全盛期の表紙を担当され、多くのホモ(今で言うところのゲイ)達に親しまれたルネ・ボーイズをたくさん生み出しました。自力復刊薔薇族では、藤田竜さんとの半世紀以上にわたるパートナーシップと雑誌作りについてのお話を伺う計画を立てていたのですが、間に合いませんでした。「まだ大丈夫だろう」と思っていると、高齢の方々はいなくなってしまいます。聴いておくべき話、残しておくべきエピソードは、たくさんあるはずなのですから油断してはいられません。
後年は借金苦に見舞われたり、最晩年には「第3次ルネ・ブーム」が再来して大忙しになったりと文字通り波乱に満ちた生涯を過ごされた内藤ルネさんですが、この度、お別れ会が銀座で2日間にわたって開催されます。主催者はパートナーの本間真夫さん(薔薇族誌上における「藤田竜」さん)です。ご都合の付かれる方はぜひ、ルネさんを偲びに足をお運びください。
伊藤文学さんはルネさんの急死を受け、ご自身のブログに『薔薇族』の読者は、内藤ルネさんを忘れない!という記事をアップされています。また、自力復刊薔薇族ではルネさんの死を受けて急遽、予定を変更して2008年冬号(1月発行)にて、『薔薇族』における内藤ルネさんの足跡を特集するべく準備を進めています。世代や社会状況の問題もあって、語られることの少ないルネさんの「同性愛者としてのエピソード」ですが、きっちりとまとめておくことが必要であると考えています。→FC2 同性愛Blog Ranking「アデュー内藤ルネさんの会」
12月2日(日)14:00~19:00
12月3日(月)11:00~17:00
会場:スパンアートギャラリー
(東京都中央区銀座2-2-18 西欧ビル1F ※銀座プランタン並び)
主催者:本間真夫
(平服でお越しください。会費不要。)