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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2007-09
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薔薇族は生きている041●「開運!なんでも鑑定団」で文学さんのガレの壺、480万円スタートでオークション中!



 9月11日にテレビ東京系で放送された「開運!なんでも鑑定団」ご覧になりましたか?(注:地方によっては放送日時にズレがあるようです。)文学さんは「お宝売ります」のコーナーに出演し、ガレが1914年に製造した花瓶を鑑定してもらいました。

 実はこの花瓶、植物や動物の文様を描くことが主だったガレにしては珍しく、政治的なメッセージを込めた逸品なんです。故郷が攻め込まれ、戦火にさらされることに抗議して創ったメッセージ性の強い作品であり、そうした稀少性が評価され、480万円スタートという高値で売り出されることになりました。

現在、「開運!なんでも鑑定団」のサイトでオークションが行われています。

★ちなみに文学さんのお宅では最近まで、こんな風に飾られてました(笑)。←写真の右上に大きく映っている茶色の不思議な物体が、まさかガレの花瓶だったとは…(無造作すぎっ!爆)。

 放送では他にも「薔薇族」について、とても詳しく紹介されました。日本初の商業同性愛雑誌だということ。創刊しようと思った動機は単行本を発行してからの反響だったということ。発行当初は間違って書店の園芸コーナーに並べられることもあったエピソードなどが、下北沢の「邪宗門」で収録されたインタビューとともに紹介されました。

 僕はスタジオ収録の現場も見学したのですが、なんと司会者の石坂浩二さんは薔薇族を3、4冊程持っているそうです。また、御自身としても600万円位は出してもいいからこの花瓶、欲しいと語っていました。また、島田紳助さんが「同性愛の人もだんだん市民権を得て来ましたね」と言った時、「だから雑誌も売れなくなって来たんでしょうかね」と石坂さんは発言。この部分は残念ながら放送ではカットされていましたが、注目すべき見解ではないかな、と思います。たしかに制度上、実際に市民権を得ているかと言うと違うのですが、芸能界にいるタレントさんや裏方さんたちのリアルな感覚を感じ取ることの出来る会話ではないかと思いました。

 さて。それでは前回に引き続き下北沢の邪宗門で行われたコメント収録の映像を御紹介します。たった数秒のコメントを撮るために、時間をかけて何テイクも重ねる必要があるんですね。文学さんの場合はこれでもスムーズに行えた方だそうで、いつもはもっともっと苦労するのが当たり前なんだと取材クルーの方がおっしゃっていました。

伊藤文学さん「なんでも鑑定団」収録風景02●男は女のことを考えるのがあたりまえだと思っていたのに
  

 事前の打ち合わせによってコメントの内容は決められていたのですが、編集で使いやすいようにまとめるのって…苦労するんですね~。収録は1時間以上かかりました。FC2 同性愛Blog Ranking


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パフのこと★02●慰安婦との魂の交感に震え、身軽になった夜

 パフォーマンス・アートは「生」がむき出しであるほど面白い。9月8日(土)にPA/F SPACEで行われたイトー・ターリ パフォーマンスワークショップ07発表会を見て、そう思った。

「答え」は観客みずからが感じたい

 まずはワークショップ受講者の発表から始まった。演劇家でもある水月モニカさんはピンク色のカツラを被り、ピエロのようなメイクでバーのママとして登場。大きなビンから透明でドロドロの液体を取り出し、ジョッキに注いで行く。テレビモニターには手書きの文字。「あなた色のカクテルを作りませんか?」。観客に向かって絵の具がバラまかれ、思い思いの絵の具を入れたカクテルを作らされることになった。ところがこの液体、やたらドロドロしていて混ぜにくい。思わずジョッキに手を突っ込んで混ぜてみたのだが、絵の具の混ざり具合が思い通りに仕上がらなくてイライラする。観客の各々が悪戦苦闘しながらカクテルを作り終えた後、バーのママは、それらを再び最初の大きなビンの中に戻して行く。すると観客の作ったカクテルはそこでも混ざらず、奇妙で不可思議な模様を現出させるに留まるのだ。そこでママはテレビモニターに再び記す。「混ざらなくってもいいじゃない?ジェンダーカクテル屋。」

 なるほど・・・と思いはしたものの、そこまで表現の答えを明確に示されてしまうと正直つまらない。むしろ観客が各々で感じ取れる方が、より豊かな気持ちになれたかもしれない。

 ちなみにカクテルの成分として使用されていたのは、いわゆるSEXの際に性の潤滑油として使用される「ラブオイル」だそうで。モニカさんはこのパフォーマンスのためにわざわざ一斗(いっと)缶で購入したのだとか。

ふとした「素」こそが面白い

 続いて登場の河村あづささんは、アルミ箔で自らの全身をかたどって分身を作るというパフォーマンス。足先から丁寧に型を取り始めたのだが全身分を終了するまでに時間がかかり、「エッ、このままこれを、ずっと見させられるのか?」という気持ちが正直湧いた。もっと予想外の展開でドキドキさせて欲しかった。

 ただ、途中でチラッと観客を見て「あ、すみません時間がかかって。もう少しで終わりますから」と「素」で申し訳なさそうに語り、緊張が解けて笑いが起こった瞬間が素敵だった(笑)。

顔が説明してしまうと損

 3番目に登場した吉村恵美子さんも、芝居経験者なんだそう。やはりそうだったか・・・と思ったのが、冒頭の場面。ハサミを喉に突き立てようとする直前で放り投げ、以後、ものすごい形相で空間を七転八倒して見せたのだが、その感情を「顔」で説明してしまっていた。顔というのは表現者の使う道具として、ものすごく強い。だから感情を説明してしまうと、表現が単純になってしまうことが惜しい。

 やがて糸や模造紙で自身の身体をぐるぐる巻きにした彼女は、必死の形相で観客のところに歩み寄り、ハサミを提示して救いを求めてきた。しかし心から彼女を「救ってあげたい」という気持ちにはならず、迫力に気圧されて糸を切ってあげたという感じが否めなかった。なぜなんだろう。押しが強すぎて引いてしまったのかな。

ポーカーフェイスという魅力

 受講生としてはラストの発表となった永島節子さんは、デジタルカメラを空間の中央に置き、液晶画面に花や路地裏などの風景を映し出しながらのパフォーマンス。そして彼女は綿をバッグから取り出し、カメラの周りに置いて行く。無機質だった空間が、一気に花畑になったかのような視覚効果をもたらしていた。さらにシーツを取り出して切り裂き、身体に巻きつけて行く彼女。

 彼女の持ち味は飄々としてポーカーフェイスなところ。無駄に感情表現をしないため、観客の意識としては行為の一つ一つに集中できる。多様なイマジネーションを掻き立ててくれるという点では、最も優れていたように思う。

慰安婦の魂を生きる

 最後には、主宰者のイトー・ターリさんによる「慰安婦」をテーマにしたパフォーマンス。これには文句なしに圧倒された。プロジェクターから背景のスクリーンに映されているのは、日本軍の従軍慰安婦として働かされたハルモ二たちが描いた絵。素朴でシンプルなタッチであるからこそ、思いがダイレクトに伝わってくる傑作だ。ターリさんはその絵を背景にしながら、呼吸を激しくしたり鎮めたりすることで彼女らの「生」を舞台上に表出した。緑色の衣裳は彼女の息を含みながら、乳房やお腹、腰のあたりが膨らんで行く。男たちに陵辱された痛みが体内に蓄積し、重くのしかかって身動きが取れなくなって行く過程を見ているかのようだ。それでも彼女は必死に呼吸を続け、生き続ける。

 ついに膨らみきった乳房やお腹は破裂する。疲れ果て、倒れる彼女。やがて蘇生した彼女は観客のところへ歩み寄り、一人ひとりの目を見据え、そっと柔らかく手を出し握手する。力強く握りながら微笑みを浮かべるが、やがて哀しげな表情を浮かべて手を離す。僕の手には彼女の握った感覚が、痛みとして残される。ものすごく濃密な魂の交歓が起こり、身震いがした。

 その後彼女は、ただひたすらにタマネギを剥く。涙を流しながら、がむしゃらにタマネギを剥き続ける。生き続ける為に繰り返される労働の日々。重い記憶を背負ったままで生き続けなければならない、ある女性の生き様が、たった数十分のパフォーマンスの中に濃縮され、たしかに浮かび上がって感じられた。

 すべての演目終了後、お茶を飲みながら車座になって座り、皆で感想を語り合った。たくさん笑い合った。日常で降り積もっているストレスが飛んで行き、身軽になることの出来た夜だった。パフォーマンスとは、セラピーの効果ももたらすらしいことを知った。FC2 同性愛Blog Ranking

薔薇族は生きている040●緊急NEWS!「開運!なんでも鑑定団」に伊藤文学さん出演。放送は9月11日



 9月11日(火)20:54から放送のテレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」に、なんと文学さんが出演してお宝を売ります!。しかも薔薇族の製作資金を稼ぐために、とっても大事なお宝を~っ!(涙)。

 ふつう、文学さんほどの著名人がこういうことをするのって恥ずかしいんじゃないかと思ったりもするのですが…このシリーズをずっと見てくださっている方には、おわかりですね。文学さんはそんな細かいことを気にするようなキャラクターではございません(笑)。むしろ嬉々としてコメント撮りやスタジオ収録に臨み、島田紳助さんや石坂浩二さんとのトークを楽しんでおられました。さあ、文学さんの出品したお宝の査定は、いくらになったのでしょうか?そして…石坂浩二さんの意味深バクダン発言は、放送されるのでしょうか?(←びっくりしたよ本当に。笑)

 それではまず、7月31日に下北沢の喫茶店「邪宗門」で行われたコメント収録の模様を先行公開!

●伊藤文学さん「開運!なんでも鑑定団」9月11日放送分・収録風景@邪宗門
  

 スタジオ収録では文学さん、かなりかっ飛ばして言いたいことを言いまくってましたよ。どうぞお楽しみに~。FC2 同性愛Blog Ranking


■「日本ゲイマスコミの誕生」を特集している薔薇族夏号は下記の書店あるいは通販で発売中
池袋→「BIGGYM(ビッグジム)」池袋店  
上野→「BIGGYM(ビッグジム)」上野店
神保町→すずらん通り「書肆アクセス」
中野→中野プロードウェイ3F「タコシェ」
■通販での購入方法は月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」を御覧ください。

パフナイト★27●選挙戦を振り返る06●川田龍平さんはなぜ勝てたのか

 第二部「今後どうするか」の続きです。第一部のトークで「GID(性同一性障害)でしょ」と言われた遠藤まめた君が、溜め込んでいた思いを吐き出しました。

18●性同一性障害ではなく、トランスジェンダーです。
  

19●ネットってすごいけど・・・
  

20●我慢しないこと
  

21●川田龍平さんはなぜ勝てたのか
  

 そうだよねぇ。「日本は人権意識が低い」と嘆くような現状があるということは、要するに「そこを真っ正直にアピールしても票にはなりにくい」わけで。(なんのことを言ってるのか、具体的にイメージしにくいですからね)。 多くの人びとの実際の「生活感覚」を刺激し、「この人ならば」と思わせるための信頼感とリアリティーを打ち出すことが、広報戦略として必要なのでしょう。FC2 同性愛Blog Ranking

パフのこと★01●イトー・ターリ パフォーマンス・ワークショップ07発表会

 イベント企画集団パフナイト★でおなじみ、イトー・ターリさんが主催するパフォーマンス・ワークショップの発表会が行われます。僕はまだターリさんの表現を実際に見たことがないので楽しみです。左のイメージ画像も、ちょっと過激で期待をそそりますね~(笑)。生徒さんの発表と共に、ターリさんのパフォーマンスもあるそうです。お時間のある方は是非、パフスペースまでお出かけになってみてはいかがでしょう。

イトー・ターリ パフォーマンス・ワークショップ07発表会
Me Being Me ~わたしがわたしであること~

日時:2007年9月8日(土)19時~
会場:PA/Fスペース(東京都新宿区馬場下町18 フェニックスビル3F
TEL&FAX:03-3207-0856 E-mail:tari@gol.gom )
入場料:1000円
出演:河村あづさ 永島節子 水月モニカ 吉村恵美子 イトー・ターリ



★パフスペースが「貸しスペース」として開放されているのをご存知ですか?。会合やイベント、上映会、教室など幅広い用途に使用でき、料金設定も格安。そしてなにより「セクマイ・フレンドリー」(笑)→詳しくはこちら。

 10月からはグループ運営に切り替わり、笹野みちるさんのヨガ教室をはじめ、パフスクールの更なる発展など新たな企画がスタートするのですが…使用率が上がらないと経営的に苦しい状態が続いてしまいます。(実際、今のところ赤字なんです。)パフスペースの活動が今後も継続できるように、ぜひぜひ積極的に御利用ください!FC2 同性愛Blog Ranking

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