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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

尾辻かな子さん’07参院選アーカイブ001●「これから」のために。映像でふりかえります。

 「レズビアンだ」って言ってしまったら、聴く側にひとつの価値観を押し付けてしまうんじゃないか、という迷いがずっとあったのは事実。でも、「レズビアン」と言わないで、ほんとに伝えたいことが伝わっていかないのも事実。だって、この世の中の大半の人は、それこそレズビアン自身でさえ、「レズビアンがこの社会に生きている」っていう現実を信じていないんだから。

 1995年に笹野みちるさんが、著書『Coming OUT!』で記した言葉です。それから10年後の2005年には、日本ではじめてオープンな同性愛者の議員が誕生し、12年後の2007年には国政政党の公認を得て参議院選挙にチャレンジしました。

 選挙結果に関しては、さまざまな見方が出来ると思いますし、さまざまな議論が巻き起こるべきだと思います。彼女は「結果のわからないチャレンジ」をしました。そして、多くの人々やメディアを巻き込みムーブメントを起こしました。結果的に「勝負」には負けたかもしれないけれども、この現象がもたらした世の中へのインパクトは、決して小さなものではなかったはずです。

 その真価が問われるのは、これからのことでしょう。また、このムーブメントに「足りなかったもの」が冷静に分析されるのも、これからのことでしょう。それはきちんと成されなければならないことでしょう。

 僕は昨年の秋から尾辻かな子さんの「ドキュメンタリー」を創るべく、撮影を続けて来ました。ブログの更新を停止していた選挙期間中も、膨大な量の映像を撮影しました。これから編集作業にとりかかるのですが、映画にその全てが組み込まれることはありません。むしろ「捨ててしまう映像」の方が圧倒的に多いことでしょう。それはもったいない。

 今日から少しずつ長期にわたって、これまでどおり僕は尾辻かな子さんの映像を掲載し続けようと思います。「これから」のために、ぜひ少しでも活用していただければと思います。まだまだ、これからですから。はじまったばかりですから。



 2007年7月7日。7が3つ並んだ七夕の日に、尾辻かな子さんは立川駅前で行われた民主党の街頭活動に参加しました。この日は東京選挙区から立候補した大河原雅子さんの応援弁士という立場。駅に早めに着いたため、立川駅前で15分ほどインタビューを収録させてもらいました。まずはその映像から。

尾辻かな子さんの選挙戦01●多様化している社会を、「政治」が認めるのかどうか
  

 インタビューは次回にも続きます。収録後、まずは南口にて街頭活動が始まりました。周辺の自治体から応援にかけつけた民主党の議員に混ざり、尾辻さんも3分程度、コンパクトな演説を行いました。

尾辻かな子さんの選挙戦02●共に生きる社会
  

 この演説を行う前後から少しずつ、チラシ配布のボランティアが増えはじめます。立川は新宿からJRで30分ほどかかるのですが、いつも事務所にボランティアに駆けつけるメンバーが参加し、賑やかなものになりました。

 実は尾辻さん、まだこの時点では「単独での街頭活動」が東京では行えていませんでした。なぜなら公認決定が当初の見込みよりも大幅に遅れて5月中旬になってしまい、さまざまな事務作業に忙殺されてしまったからです。一般への知名度が高くはないにも関わらず、全国比例に「新人」として出馬する候補として、この「出遅れ」は相当に大きな影響をもたらしてしまったことも、忘れてはならない事実だと思います。

 本当は「年明けにも下りる」と見込まれていた民主党からの公認。しかし3月11日の「九州男」でのキックオフイベントにも間に合わず、5月5日の大阪でのイベントにも間に合わず、5月15日になってようやく下りました。4月末まで大阪府議会議員としての職務を行いながら、何度も陳情に足を運ばなければならなかった本人の心労は、相当に高かったことでしょう。

 公認が遅れた理由としては「同性愛者を公認したら保守派の票が逃げる」との意見が党内にあったり、その他にもさまざまな動きがあったようです。どうやら単純に語ることは出来ない問題であるようです。この問題は、尾辻かな子さんの選挙結果を論じる際に、外してはならない要点だと僕は思います。FC2 同性愛Blog Ranking
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薔薇族は生きている034●創刊の頃を語る01●「ひとりぼっちの性生活」で同性愛者を発見

 8月5日に喫茶店「邪宗門」で行ったトークショウには7名の方がお越しくださいました。ありがとうございます。駅から離れた場所にある喫茶店ですし、ものすごい炎天下だったので誰も来ないのではないかと思って「インタビュー収録に切り替えようか」と覚悟していた程だったのですが(笑)、時間になってみると今回はじめて参加される方も半分以上いらっしゃって驚きました。しかも…ノンケ率が高いんですよこれがまた(笑)。文学さんの「一般社会への知名度の高さ」を再認識させられました。



 さて、前回ご紹介したとおり自力復刊薔薇族では、1971年の薔薇族創刊の年を特集しています。それにあわせて7月7日には銀座「ルイジアナママ」にて、伊藤文学さんのトークショーを開催。会場には幅広い年齢・セクシュアリティーの方々が約20名集まり、古き良き銀座の香りを色濃く残すお店でたっぷりとトークを聴き、親睦を深めました。その模様を今回からしばらく映像でご紹介します。

 まず今回は「薔薇族」が創刊されるまでの話。60年代当時タブー視されていた「マスターベーション」についての指南書である『ひとりぼっちの性生活』を発行するに至るエピソードです。

●伊藤文学「薔薇族」創刊の頃を語る01●「ひとりぼっちの性生活」で同性愛者を発見
  

 その後、「同性愛」を扱った単行本をたくさん出版するようになる文学さんですが、最初に出版したのは「ゲイ物」ではなく『レズビアンテクニック』だったというのが面白いですね。次回をお楽しみに!

■メールマガジン「MILK」さんが、自力復刊薔薇族のことを紹介してくださいました。ありがとうございます!→ 【今月の新刊】『薔薇族』自力復刊第二号(通算393号)

■薔薇族の最新情報mixi「伊藤文学◎薔薇族◎第二書房」コミュをチェック!。セクシュアリティーを問わず入会お待ちしています。

■自力復刊薔薇族・第1号と第2号は以下のお店で発売中
池袋→「BIGGYM(ビッグジム)」池袋店  
上野→「BIGGYM(ビッグジム)」上野店
神保町→すずらん通り「書肆アクセス」
中野→中野プロードウェイ3F「タコシェ」
■通販も承っております。購入方法は伊藤文学さんのブログを御覧ください。→月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」
■関連映像→薔薇族城落城Playlist

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