フツーに生きてるGAYの日常 2007年04月21日

尾辻かな子さんWe're OK！023●明治学院大学社会学講座･聴講記

　昨日(20日)の尾辻さんは､明治学院大学で行われた社会学特別講座のゲストスピーカーとして講義を行いました。お願いして聴講させていただいたのですが､学生さんたちの熱心さと真面目さが､とても印象に残る授業でした。

　セクシュアル･マイノリティーに関する基礎知識の部分はほぼ「知っている」という感じの学生さんが多かったため､尾辻さんは自身のライフヒストリーを中心に語りました。自分の体験から滲み出る言葉というものは、やはり聴く者の心を捉えます。学生さんは「異性愛者｣として自認している人が多かったようなので､同性愛者の気持ちを知らない人に向けて「レズビアンとして生きていて感じること」を丁寧に説明していました。

　僕の印象に残った発言を紹介します。

●異性愛者は､異性を好きになった時に『なぜ異性を好きになったか』とは思わずに､そのまま進むことが出来る。しかし同性愛者の多くは､そこで壁にぶつかってしまうんです。

●同性愛を「治すべきもの｣だとされている社会では､電気ショックを与えて異性愛者に変えようとすることも行われてきました。しかしよく考えてみてください。電気ショックを与えられたからといって､異性愛を同性愛に変えることが出来ますか？

●基本的に「なにかを隠し続ける｣ことのしんどさ。カミングアウトしていない相手に対しては､ちょっとした会話でも気を使わなければならない。異性愛者の皆さんはぜひ一日でも「同性愛者になったフリ｣をして過ごしてみてください。いろんな所で､いろんなことが見えてくるのではないでしょうか。

●ステレオタイプというのは､イメージから生まれます。それを崩すには正確な知識が必要。そして､当事者が出来る範囲で姿を見せて行くことも必要。イメージではなく現実の存在として見えるようになって行くことが大切。

●次の世代の子どもたちに同じ苦しみを味合わせたくない。私は政治で､社会のシステムを変えて行きたいんです。

●世の中は､すぐ変わるわけではない。一人一人の一歩ずつの行動によって､少しずつ変わって行くんです。

　僕はこれまでに何度も尾辻さんの講演を聴いてきましたが､以前よりも言葉が伝わりやすく､わかりやすく整理されて来ているように感じます。それは彼女の内面に､「ある覚悟｣が確実に定まって来たからなのでしょう。

　昨年5月のICUでの講演会をきっかけにして発足されたRainbow Collegeの学生達は､一年後の今では様々な活動の中心メンバーとなり大活躍しています。こうして誠実に地道に撒かれた種は､ちゃんと芽吹いて花開くんです。

ＮＥＷＳ！
★本日13：30より日本レインボー聴覚障害者団体(J.R.D.C.)総会にて､尾辻かな子さん挨拶。（石坂わたるさんの挨拶もあります。)

★今夜､阿佐ヶ谷あんく８周年Gayナイトにて尾辻さんテコンドー演武！

4/21[sat]22:00-4:30 @clubKEM
（JR阿佐ヶ谷駅北口出て、ガード沿いを荻窪方向へ徒歩1分。レンタルビデオ｢PEOPLE｣の横、B1F奥）
￥3,000（泡盛、ワイン、ウーロン茶飲み放題）

■CAST
テコンドー：尾辻かな子
SHOW：アルピーナ、PINKO、カルメン・スワロフスキー
GO-GO BOY：tera、しんや
LIVE：ab、maxwell
DANCER：tomo、rent
DJ：あさこ、PINKO、G.O.Revolution
GRAND HOSTESS：ヨウジママ
■TIME TABLE
22:00　DANCE CLASSIC（DJ あさこ）
23:00　SHOW TIME（尾辻かな子、ab）
23:30　ダンシング昭和歌謡（DJ PINKO）
00:30　SHOW TIME（maxwell&tomo&rent、アルピーナ）
01:00　PWL&DISCO （DJ あさこ）
02:00　SHOW TIME（アルピーナ、カルメン、PINKO）
02:30　定番オネハ（DJ あさこ）
　　　　GO-GO SHOW（tera、しんや）
03:30　ダンシング昭和歌謡（DJ PINKO）
04:15　沖縄タイム（DJ G.O.Revolution）
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