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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

薔薇族は生きている019●ここから始まる

  

 薔薇族自力復刊・第一号、本日納品される!

 本日昼過ぎ、伊籐文学さんから弾んだ声で電話がありました。今日、『薔薇族自力復刊号』の完成版が、印刷所から文学さんの所に納品されたというのです!

 思えば第二書房の建物が破壊されると聞いて慌てて撮影に出かけて以来、3ヶ月の間に何度も作家の影坂狩人(カルト)さんと共に文学さんの新しいお宅を訪ねてお話を伺ったり、打ち合わせを重ねてきました。今回の自力復刊はスポンサーも無ければギャラもありません。文学さんとカルトさん、そして僕の「今、このことを書き残しておきたい」という「思い」のみがエネルギーとなり、いつの間にか進んでいたプロジェクトです。

 第二書房が破壊されたことを逆手に取り、むしろ「そのことを特集して本にしてしまおう」という発想自体、すごく「出版人らしい」と思います。つまり、そのことを自ら面白がって楽しんでしまう文学さんと、そんな文学さんの人間性を面白いと思う作家のカルトさんと、たまたま映像で破壊の様子を記録することになった僕の出会いが一つの形になりました。

 とりあえず500部しか製本しない完全な「自主出版」ですが、今後、販売方法などの細かいことは詰めて行きますので、このブログでも発表できると思います。内容的には、文学さんの「薔薇族城落城インタビュー」を始め、第二書房の社屋が出来た年(1974年)に行われた「高校生読者交流会」の記事を振り返る特集や、今回の解体によって発見された山川純一(ヤマジュン)の未発表マンガ原稿の収録など、硬軟取り混ぜた盛りだくさんの内容になっています。入稿の際に完成した原稿を見せていただいたのですが・・・カルトさん本当に頑張りました。いい仕事をしています!。僕も2ページ分、当時の読者投稿について書かせていただきました。文学さんの新作原稿は石坂わたるさんのチャレンジについて書かれています。すごく盛りだくさんで内容が濃いです。御期待ください!

★僕のリアルな知人の方は、なるべくいつも持ち歩くようにしますので、お声を掛けてくだされば売らせていただきますっ!(←押し売りはしないから逃げないでね~。爆)



 蛇足ですが・・・

 文学さんとか「薔薇族」って、ある世代の活動家の人たちにはとても刺激的な存在(あるいは攻撃対象だったこともある)みたいですが、僕はその頃(90年代リブの頃)のことは、自分のことを「ゲイだ」と認識していなかったので全然知らないんです。なにしろ「ゲイ・コミュニティー」の存在自体、全く知らなかったですから(←ホントにノンケ的な感覚で生きてたんですよ。ゲイ雑誌も買わないしネットもいじらなかったので、ゲイの情報から隔絶されてました。つい3,4年前までの僕は・・・。笑)。

 最近になって多くの人から、文学さんの「いろんな意味での伝説」を聞きましたけど、正直、自分の感覚としては「なんとも感じない」。そして、そのように感じる人たちのことを否定するつもりも全く無いです。でも僕としてはむしろ「今、目の前にいる文学さんそのもの」に、とっても興味があるし、実際にお会いしてみて「おもしろいおじいちゃんだなぁ~」と思う。人間的にとても興味がある。それが僕のリアルな感覚です。



★現在発売中の「週刊朝日4/27号」147ページに、「元祖ゲイ雑誌『薔薇族』3たび復刊のナゼ」という見出しで今回の自力復刊プロジェクトのことが紹介されています。取材してくださったのは二階堂友紀記者。伊籐文学さんの写真入りで、とても丁寧に取り上げてくださいました。どうもありがとうございます!皆さん、ぜひ御覧になってみてください!

『薔薇族』自力復刊記念パーティ開催決定!
・・・売り方すらアバウトなままなのにパーティの予定は決まっているという素敵なプロジェクトでございます(笑)。4/30(祝)のお昼ごろから新宿で。伊籐文学さんとカルトさんも参加して、ささやかな形で復刊薔薇族をサカナに語り合ってみましょう~!という企画です。会費は1000円。復刊薔薇族(900円)もぜひ、その場でお買い求めになって御覧いただけると嬉しいです。(買える場所、かなり限定されると思いますので貴重なチャンスかも。←オイっ!笑)。

・・・参加御希望の方、詳しい情報をお知りになりたい方はmixiの伊藤文学◎薔薇族◎第二書房コミュにエントリーをお願いします。mixiに加入していない方で興味のある方は、僕のメールの方まで御連絡くだされば、詳細が決まり次第ご連絡いたします。
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上川あやさん・変えてゆく勇気017●雨の用賀にパイオニアが揃う~映像篇~



 前回、紹介させていただきました上川あやさんと尾辻かな子さんの用賀での語りかけ。今回は映像で紹介させていただきます。

  

  

 お二人が発してくださったメッセージはとても丁寧で真摯なものだったので、雨で寒い中だったのですが撮影しながら聴き入ってしまいました(笑)。

 よく、「どうして皆は政治に関心を持たないんだろう」と政治家的な立場から僕ら市民に対して語る光景があったりしますが、そういうメッセージの発し方はむしろ逆効果なのではないかと僕は思います。そんな風にいつの間にか「上から物を言ってしまっている」ことに気が付かなくなってしまった時、人は「世俗的な感覚を忘れた『政治家』」になってしまうんだと思います。

 政治に無関心な風潮を生み出しているのは、政治家と市民「どちらの問題でもある」ことを、忘れてはいけないと思います。特に議員になった人は、「自分が議員ではなかった時に感じていたこと」を忘れてはいけない。「先生」と呼ばれることを受け入れることによって「何かが鈍くなってしまう」ことを忘れてはいけない。そして、僕らはそういう空気にとても敏感だということも、決して忘れてはいけないと思います。

 一方、僕らとしても、こうした「お祭りの時期にだけ」関心を持つのではなく「日常の時点から」議員が僕らの税金を使って何をしているのか。僕らに対して発したメッセージを、ちゃんと肝に銘じて活動しているのか、見つめ続けるべきでしょう。「代表」という立場は偉いわけではありません。議員というのは僕らが一票を投じて選ばなければ仕事に就けない人たちです。そして、日々の労働で稼いだ給料からたくさん差し引かれ、買い物をするたびに引かれる「税金」がなければ何も活動出来ない人たちなんです。つまり僕らは議員の「スポンサー」なんですよね。

「政治家というステイタスが欲しかったわけでも、個人的な待遇が欲しかったわけでもありません。」

 上川あやさんが語っている言葉を聞いて、そんなことを考えました。4年前のことを振り返りながら、世田谷の街角のあちこちで、あやさんが語り続けて来たこの言葉。とても素敵な言葉だと思います。

 こうした気持ちを大切に持ちながら活動を続けて行くあやさんである限り、僕は今後も一個人として、いろいろと語り合いに伺わせていただきたいと思っています。僕は『政治家』には興味はありません。FC2 同性愛Blog Ranking


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