LGBT可視化に向けて052●「市民祭り」の中での可視化~神戸パレードの発見した戦略

ケンゾヲ★さんとは関西レインボーパレードの下見の時に出会いました。関西のLGBT事情を全く知らず、とにかく「飛び込んでみた」だけの当時の僕に、いろいろと親切に教えてくれた人の一人でした。1月中旬に関西を訪れた際に、再会することが出来て嬉しかったです。
ちょうど滞在中の1月14日(日)に神戸パレードの会合があったので、三宮の「おっくんカフェ」で行われた実行委員会に少しだけ参加させていただきました。集まったのは8名ほどで、関西レインボーパレードの時にボランティア参加していただいた方が多く、見知った顔が多かったです。でも・・・正直、わからない人も(笑)当日は彼らの多くが「ドラァグ」の扮装とメークを施していたので無理もありません。素顔とのギャップが、かなりありますからね(笑)。

僕は今まで関西レインボーパレードの直前の、時間がなくてバタバタしている戦場のような実行委員会しか見たことがなかったので(笑)、何ヶ月も前からゆったりのんびり楽しみながら準備している彼らの雰囲気が、なんだかとても新鮮に感じられました(笑)。
ケンゾヲ★さんには後日、大阪の天王寺で会っていただきまして、「神戸のパレードについて」話していただきました。昨年のパレードの際に起こった「ホモフォビアが原因での直前のトラブル」についても語っていただいています。
大規模なパレードを企画することは難しくても、地域にたくさんある「祭り」に申請して行うのならば、もっと手軽に地元密着型でパレードができます。そしてなにより、参加団体として申請する際に行政当局にLGBTの存在が確実にアピールできます。皆さんの地元でも是非、取り組んでみてはいかがですか?(神戸のように数十人規模からでも始められますし。)
●参考リンク・・・LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログより「はじめてのゲイパレード」

●「オズの魔法使 特別版」
参加者の「ドレスコード」決定
(mixi「神戸PrideMarch【愛のハンカチ】」より転載)
★詳細はmixiの「神戸PrideMarch【愛のハンカチ】」コミュニティ■仮装参加者■
映画オズの魔法使いのイメージでの仮装(ただし、公然猥褻罪にあたるような過度な露出は禁止です)
■ブラスバンド参加者■
エメラルドの国にちなんで、トップスの色はグリーン~エメラルドグリーンのモノ(Tシャツ、タンクトップ、シャツ、ジャケット等、出来れば単色のモノ)もしくは、仮装参加者に準ずるコスチューム
■一般参加者■
黄色いレンガの道にちなんで、黄色いトップス(基本はTシャツ、タンクトップ等のカットソー(単色)を考えていますが、シャツ等のフハクでも可能です)
また仮装ではない、一般の異性装(女装や男装等)の方もトップス、ドレス等は必ず黄色(出来れば単色)でのご参加をよろしくお願い致します。パレードに相応しい、きれいな団体名が表記された横断幕を持っての参加は可能です。神戸まつりの参加という形のパレードですので、メッセージボード、プラカードはご遠慮下さい。それに代わる、みんなの愛のハンカチ大作戦のメッセージ入りハンカチを募集しますので、ご応募よろしくお願い致します。
あるいは神戸LGBTIQプライドマーチ準備会のページを御覧ください。
兵庫/神戸地域LGBT関連イベント予定
◆2007年7月7日・・・神戸エイズフェスタ2007開催予定
◆2007年7月8日・・・環瀬戸内海性的少数者サミット開催に向けての動き有り
(企画、提案BASE KOBE)

映像撮影協力
背景レイアウト:ゅまさん・・・神戸パレード、関西レインボーパレードにも参加しているGirls Dragqueenさんです。妹のショコラちゃんと一緒に、BALLOON、レディーキラーなどで活躍しています。この日は突然お店に押しかけたのにも関わらず、一緒に撮影を楽しんでくださいました。・・・ホントに楽しかった~♪ →FC2 同性愛Blog Ranking
レズビアン牧師、教会を問い直す。~堀江有里さん講演会、2月2日開催

この時に出会ってこれとこれらのイベントに誘ってくれて、僕の目から鱗を剥がしまくってくれている悠さんから、またしても「タダモノではないイベント」のお誘いが舞い込みました。うっわ~・・・またしてもスゴそう・・・これは絶対に聴きにいかなきゃっ!
昨年5月の尾辻かな子さん講演会に続き、ICUのジェンダー研究センターがやってくれます。なんと今回はレズビアンの牧師である堀江有里さんを講師に迎え、レズビアンの視点からキリスト教の異性愛主義批判の可能性を考えるらしいです。
→公式サイト

携帯で撮ったという左の写真を送ってくれたのですが、なかなかイカした立て看板ではあ~りませんか。主催者たちの力の入れようが伝わって来ます。講演の内容としても「レズビアンであり、牧師である堀江氏に、多くの教会・教派を揺るがす同性愛の問題と共に、セクシュアル・ハラスメントと同性愛者差別を生み出す共通の土壌などについても、語っていただ」くとのことですから、とても刺激的な内容になりそうですね。
そしてなにより、緑いっぱいで空気の綺麗なICUのキャンパスに、また行けることが単純に嬉しいです(笑)。学食にも、また行こ~っと。
教会の「聖」性を考える
レズビアンの視点からみる「キリスト教批判」の可能性
日時:2007年2月2日(金)13時~15時
場所:国際基督教大学 本館215号室
講師:堀江有里
(日本基督教団牧師、信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)代表)
言語:日本語
同時通訳:なし
質疑応答:あり
共催:キリスト教と文化研究所(ICC)・ジェンダ—研究センター(CGS)
後援:21世紀COEプログラム
講演に関するお問い合わせは、CGSまでどうぞ。
★悠さんからの指令:堀江有里さんについての予習方法

●「レズビアン」という生き方―キリスト教の異性愛主義を問う
②Online Magazine 「Sexual Science」に出てくる堀江有里さんのテキストを読む
● 2006年11月号●「『レズビアン』という生き方~キリスト教の異性愛主義を問う」
●2006年11月号●座談会・同性愛者とキリスト教(下) 教会と葛藤しつつ信仰を問う
●2006年10月号●座談会・同性愛者とキリスト教(上) 教会と葛藤しつつ信仰を問う
いっぱいあるから全部は読めないかも~(泣)。「復習」になっても、いいよね、悠さん(笑)。→FC2 同性愛Blog Ranking
関連記事●生きるということ。疑うということ。進むということ。
フツーに語ろう同性愛001●前田健さんの「ゲイ語り」のサバケっぷり

同性愛者はカミングアウトを済ませたからといって、ストレスから解放できるわけでは無いみたい。むしろそこから先、「自分のフツー」をフツーに語れるかどうかの「度胸」が問われるようになるみたい。
「あの子かわいい」と感じる気持ちとか「どんな同性がタイプなのか」とか。異性愛者が日常会話でフツーに語っていることを、同性愛者だってフツーに心の中で思ってる。思ってるけど僕らは日常では語らない。語ってはいけないものだと思い込まされてきたから。でもそんな時代は、そろそろ終わらせるべきだと思うんです、この日本でも。

『芸人を目指したきっかけは、「おじいちゃんが『芸人になれ!』」と言ったから。「ゲイカルチャーを生かした独自の視点」が、セールスポイント。』
記事の中で「ゲイ」に触れているのは、たったのこれだけ。なんと自然な取り上げられ方なんでしょ~か。つまり、マエケンさんが記者に向かって「自然なこと」として語っているということなのでしょうね。だから「プロフィールの一部」に、当たり前のように溶け込んでいるんです。
ただ・・・あまりにも自然に取り上げられ過ぎても本人としては物足りなかったりしてね。「なんで?もっと突っ込んで取り上げてくれ~っ!」って、実は思ってるのかも。だって「セールスポイント」なんだから。→FC2 同性愛Blog Ranking
「VOICE 07 FINAL」●PLAYレビュー

●「VOICE 07 FINAL」公式サイト
●ぷれいす東京公式サイト(主催団体)
僕がLGBT絡みの活動に興味を持ち参加し始めたのは、ごく最近のことであり昨年5月の「Act Against Homophobia」以降です。ゲイ雑誌を買う習慣もなかったために、このイベントの存在を昨年までは全く知りませんでした。でも「今まで知らなかった」ということを後悔する位、素敵な時間を過ごすことが出来ました。
入場できるのは「男性のみ」というクローズドなイベントではありますが、近年特に人気が高いらしく、誘ってくださった合唱団に所属しているゲイの方によると「昨年は入場制限も出た」ほどだそうです。彼のアドバイスに従って早めに出かけて開演30分前には会場に着いたのですが、会場前のエレベーターホールは既にぎっしりと、見るからに「ゲイっぽい」人たちで埋め尽くされていました。僕はやっと最近そういう場に居ても緊張しなくなっては来たのですが・・・なんなんでしょうかね~あの独特の雰囲気はっ!(笑)。みんなどことなく華やいだ表情で、視線が挙動不審気味なんです(爆)。
これはパレードの時にも感じることなのですが、やはり僕らって日常生活ではまだまだ、感覚的に「孤立感」を抱え込みやすい環境で過ごしている人が多いので、多くの仲間が実際に目の前にたくさんいる環境っていうのは気持ちが高揚してしまうようなんです。もし、これが日常風景になったとしたら、何とも思わなくなるのでしょうけどね。

●sakuraさんのブログ「ヒゲとホルン」に、スタッフ目線からのレポートがあります。
→思い起こされる半年前の論争とか。
→ホールイベントへの想いと極私的なイベントとか。

1997年といえば東京でレズビアン&パレードの開催が数年間にわたって途切れてしまっていた頃。その間、多くのゲイたちに「毎冬恒例のお楽しみ」として親しまれて来た功績は多大なるものがあるでしょう。「HIV予防啓発イベント」というと堅苦しくて真面目なものを連想しがちですが、エンターテインメントとして楽しく見せながら、いつの間にか大事なメッセージも伝えることが出来る独自のスタイルが確立され、人気を博してきたようです。しかも驚いたことにこのイベント、出演者たちは皆さん「ボランティア」だそうですから、毎年開催し続けるのは本当に大変なことだったろうと思います。よくぞ10年も続いたもんだと思います。

左側に座っていたカップルは、どうやら毎年のように『VOICE』を観に来ているらしく、これまでの思い出話に花を咲かせていたり、客席にいる知人を見つけては、その人についての噂話を「いろいろと」繰り広げていました(爆)。右側に座っていたカップルは、一人がエスムラルダさんのファンらしく、これまでに何度もショーを見ているとのこと。その相方さんはどうやら「はじめて」見に来たらしいので、懇切丁寧に説明をしてあげていました。それにしてもゲイの皆さんって見た目は男っぽくキメていても、喋り始めると物腰柔らかで・・・そのギャップが僕にはまだ、衝撃的ではありますっ!(←お前もその一員だろっ!笑)。
では。Sakuraさんの記事構成を真似させていただき(笑)演目についての感想を少しずつ。
1)弦楽合奏団divertimento
・「四季」より「春」
・「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」

2)Barエスム
突然、嵐のSEが入り、客席後方からフリートークをしながら「ママ役」のエスムラルダさんと「従業員役」のべーすけさんが登場します。舞台にセッティングされたゲイバーのカウンターで二人が接客するという設定なのですが、フォーマルなドレス姿のエスムラルダさんと、タキシードでキメたべーすけさんの、期待通りの毒舌トークが「クイアな感じ」を醸し出します。
●エスムラルダさんはGAKU-gay-Kai2006で尾辻さんと一緒にテコンドー演武をしていたドラァグクイーンです。
3)マルガリータ
客席から「お目当てのゲイ」をピックアップして、いじりながらの進行を予定していたらしいのですが・・・最前列に座っていた人が「お相手」として自ら立候補し、場慣れした様子でホイホイと喜び勇んでステージに上がったもんだから大変な展開に(笑)。動揺しながらもマルガリータさんは機転を利かせて笑いに繋げます。「この人、仕込んでいたわけじゃないのよっ!」と客席に説明し、本気で焦っている様子がスリリング。ついに「お相手さん」はマルガリータさんに向かって「来て。」と言いながら股をおっぴろげたり、かなり際どい挑発を行います。スリル満点の危険な大爆笑場面となりました。

続いてバーに現れたのは、アフロ・ヘアーの大きなかつらをかぶったG.O.Revolutionさん。カウンターでクイーンのボーカル「フレディ・マーキュリー」についてのトークを繰り広げた後、自身がマーキュリーになってパフォーマンス。かつらを脱ぎ去り、派手なコスチュームを脱ぎ捨てて全身白タイツ姿になり、男根を象った小道具を持ち出したりして笑いを取りながら、ゲイでありエイズで亡くなったマーキュリーへのオマージュを捧げます。表現者としての尖り具合や、内面から湧き出るマグマの噴出度合いにおいては「ピカ一」の毒気に満ちたパフォーマンスだと思いました。彼は「Junchan」というペンネームで現在、AllAbout同性愛で「かるナビ」を執筆したりもしています。 内容が充実していて読み応え充分で、僕は彼の文章のファンです。
●All About同性愛「Junchanのかるなび」より関連記事
→第15回 二丁目から世界に発信する「Living Together」
→第18回 HIVと共に生きるあたたかなコミュニティ
→「かるなび」記事一覧ページ・・・ほかにも関西レインボーパレードやGAKU-gay-kai、「VOICE」について等、ゲイ・カルチャーに関する詳しい情報が満載ですよ。
5)NONOCHIC
G.O.Revolutionの流れを引き継いで、クイーンへのオマージュをダンス・パフォーマンスとして繰り広げていました。とにかくみんな格好いいし表現力が本当にスゴイ。しかもパワフルでエネルギッシュで、一人ひとりのダンサーたちが、ちゃんと輝きを放っている。プロフェッショナルなダンス・チームでした。
●NONOCHIC公式サイト

・「クィーンメドレー」
・「思い出すために」より「種子」
・中島みゆき「誕生」
休憩を挟んで最初に登場したのは男声合唱団「スキンエコー」。今回、僕が最も心を惹きつけられて感動したのは、彼らの純朴な合唱でした。みんな思い思いの服装で、はにかんだ表情で歌っています。その等身大で素朴な「素人っぽさ」が最大の魅力なのではないかと思いました。マイクを通さず肉声だからか、歌声からストレートに彼らの「体温」のようなものが感じられるのです。選曲もこの日の流れにぴったり。歌詞の言葉を丁寧に、一つ一つ語りかけるように歌っているので、聴き手の心に真っ直ぐに伝わって来る感じです。聴きながら何粒か涙が零れました。
7)エスムラルダ
金子ゆかり「再会」に乗せて繰り広げられた、エスムラルダさん独特の「怨念に満ちた」ドラァグ・ショー(笑)。別れた男への恨み節を、グロテスクに表現していました。その土着的な日本的な精神世界を感じさせるドラァグぶりは、独自の境地を切り拓いていると思います。ちなみにエスムラルダさんは、ショーを含めて何度もめまぐるしく衣裳を着替えて登場し、まるで紅白歌合戦の紅組司会者のようにゴージャスに、我々の目を楽しませてくれました。

「ぷれいす東京」代表の池上千寿子さん、音響スタッフのしんやさん、陽性者団体ジャンププラス代表の長谷川博史さんが次々とバーを訪れ、エイズ陽性者の手記をリーディングしました。カウンターに座ってリラックスした軽いトーンでのフリートークの後に、きっちとしたリーディングが行われる。BGMはべーすけさんの、本格的なピアノ生演奏。その構成・演出のさじ加減が絶妙で、飽きずに聴き入ることが出来ました。特に長谷川博史さんの独特の語り口によるリーディングと「シャボン玉」の歌は、彼にしか醸し出せない渋くコクのある味わいだと思いました。存在そのもので、舞台の時空間を「持たせる」ことが出来る人。すごい表現者をまた一人、知った喜びを感じました。
9)メロウディアス
リーディングで高まった感情的な濃度を引継ぎながら行われたドラァグのパフォーマンスは、ビジュアル的な「見せ方」が実に巧みで洗練されていて、エデンの園に迷い込んだかのような夢見心地と共に、そこに至るまでの哀しみや苦しみが「浄化」されるまでの過程を想起させられる、突き抜けた表現世界でした。こうした構成・演出を組み立てられるステージングの素晴らしさに、正直驚きました。
10)コラボレーションショー「Seasons of Love」
出演者全員によるメドレー形式のパフォーマンスが、フィナーレを飾りました。「RENT」の主題曲をベースに歌・演奏・ダンス・照明・音響が融合して「VOICE FINAL」のメッセージ性を際立たせます。客席からも手拍子が起こり、「ステージ世界と気持ちを一つにすることの出来る」ショーでした。
めくるめくショーが終演し、観客席が明るくなった時。右隣に座っていたカップルが交わしていた会話が印象的でした。
「すごかったねぇ~。これは東京でしか味わえない世界だねぇ~」
「そうだねぇ・・・誘ってくれてありがとね。」
彼らは地方出身の学生か、働き始めの会社員か。きっと単身で上京し、たまに新宿二丁目に通いながら「自分の中のゲイ」を解放して楽しんでいる渦中にあるようです。それまでは雑誌の中でしか見ることが出来ず、まぶしく感じていたであろう「東京のLGBTカルチャー」に触れて存分に楽しんでいるのでしょう。

現在は「男性オンリー」に限定されている観客を、幅広く開かれたものにするのも一つの方法かもしれませんし、「ゲイ」だけではなく「LGBT」に枠を広げたパフォーマーが交流し合える場として発展する道もあるかもしれません。せっかく積み上げてきた経験の蓄積を生かし、新たな世代が加わりながら、人と人とが「表現する」という志を持って出会い、交流し合える場として今後も存在し続けて欲しいと思いました。→FC2 同性愛Blog Ranking
尾辻かな子さん国政へ向けて003●We're OK!

いやぁ~気持ち良さそうな笑顔ですね~。
先日観に行った「VOICE 07 FINAL」のパンフに挿し込まれていた尾辻かな子さんのフライヤー。最初に見た時、躍動感のある写真のインパクトには圧倒されました。裏面には尾辻さんから「VOICE」に寄せたメッセージが書かれていましたので、会場に行かれなかった方々のために、ここに紹介させていただきます。
私たちはもう、いっしょに生きている。
「VOICE」へのメッセージ
「VOICE07」開催おめでとうございます。
10年もの長きにわたってこの素晴らしいイベントを続けてこられたことに、心からの拍手を贈りたいと思います。スタッフのみなさん、出演者のみなさん、本当におつかれさまでした。今回で「VOICE」としてはいったんファイナルを迎えるそうですが、また来年度からの新たな幕開けを期待しています。私もできる限りの応援をさせていただけたらと思います。
昨年、関西レインボーパレードの事務局長を務めさせていただきました。東京からもHIVアクティビストの方たちがたくさん来てくださって「Community Avtion for AIDS’06」フロートが実現いたしました。「HIVを持ってる人も、そうじゃない人も、ぼくらはもう、いっしょに生きている。WE’RE ALREADY LIVING TOGETHER」と書かれたピンクのフラッグが緑豊かな御堂筋をゆっくり進み、そのあとをたくさんの人たちが心から楽しそうに歩いていく・・・その様子に感動しました。パレードを開催して本当によかったと思えました。
私は「Living Together」の精神に深く共感します。新宿二丁目で生まれたこのムーブメントがもっと日本中に、そして世界中に広がっていったらどんなに素晴らしいだろうと想像します。
私はMASH大阪の方たちともご相談しながら、もっと行政がHIVのことに取り組んでいくよう、大阪府議会で訴えてきました。これから国政にチャレンジするにあたって、以下のことを進めていきます。
・日本の社会が今以上にゲイフレンドリーになり、ゲイの方たちがもっと自分自身を肯定的に受け入れやすくするような活動の推進。
・現状、HIV予防啓発や陽性者支援活動に対する予算は決して十分とは言えません。もっと国として力を注ぐよう、訴えていきます。
今後もっとゲイの方たちが自分を「OK!」と思えるような、生き生きと暮らせるような社会を目指して、これからも共に歩んでいきたいと思っています。
大阪府議会議員/アクティビスト 尾辻かな子
Photo:Hiroki Taguchi
Logo:Keizan Kano
尾辻さんのコメントにある通り、関西レインボーパレードの際に「Community Action for AIDS’06」のフロートの辺りは本当に盛り上がっていたんですよ。
★ちょうどこの2つの映像ファイルの境目あたりに出て来ます。
●関西レインボーパレード2006 御堂筋のみなさんこんにちは~行進03
●関西レインボーパレード2006 弾けるっ!~行進04
当日、実行委員のメンバーの多くは自分の持ち場があったので隊列の実際の様子を目にすることは出来なかったのですが、打ち上げの時にサリーちゃんのお店でビデオ上映会を行った時、皆が食い入るように見入りながら歓声を上げていた姿が忘れられません。参加者が心から楽しんでいる姿。それがスタッフたちにとっては何よりの「次への原動力」になりますね。

田口弘樹さんの作品は、伏見憲明さんとの共著「ゲイ・スタイル」や、「LIVING TOGETHER」のキャンペーン・パンフレット等で見ることが出来ます。
●「ゲイ・スタイル」
・・・そういえばこの本、僕がまだ全然ゲイ活動をしていない頃に本屋の片隅で発見し、ものすご~くドキドキしながら買った憶えがあります。あの頃は、まるで「イケナイもの」を見るかのように、恐る恐るページをめくって見てましたっけ。(遠い目・・・。笑)→FC2 同性愛Blog Ranking