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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2006-12
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「クイア」を学び切り拓く006●おっつんのテコンドー演武~劇団フライングステージ「gaku-GAY-kai2006」より

 25日のクリスマスの夜。劇団フライングステージの「gaku-GAY-kai2006」に「クイア」を学びに出かけて参りました~。僕がgaku-GAY-kaiを観たのは今回がはじめてだったのですが、なんと今年で10周年だそうですよ。演目は盛りだくさんで濃厚で、キッチュで毒のある「クイアな世界」が次から次へと展開し、笑いすぎて腹筋が鍛えられてしまいました。

 実は、「もしかして大丈夫かも」という予感がしたのでビデオカメラを持参して行ったのですが、撮影禁止どころか「どんどん撮って下さい」と呼びかけられていたので桟敷席の真ん中からほぼ全篇、撮影してしまいました(笑)。撮影者というのはビデオに自分の笑い声が入らないようにこらえなきゃならないので、腹筋はさらに鍛えられたというわけです、いやぁ~本当に難行だった(爆)。

 ところで僕がカメラをセッティングしていたら背後から聞き覚えのある声が・・・なんと大阪府議であらせられる(はずの)尾辻かな子さんが、ジャージ姿で客席にいるではありませんかっ!・・・いつも思うけど尾辻さんって議員さんなのにフランクすぎ(爆)。彼女はこの日、第二部に出演するというのです。(←知ってましたけど。笑)

 第一部の「贋作・犬神家の一族」というコテコテの「クイア・ミュージカル」をたっぷり1時間40分、お腹いっぱいで胸焼けするほど堪能した後(笑)、休憩をはさみ、ついに僕の目の前では・・・このような世界が繰り広げられたのでしたっ!あぁ・・・なんて素敵なクリスマスなのでしょう♪

  
  

 尾辻さんとエスムラルダさんが場面によって「男らしく」見えたり「女らしく」見えたり、次から次へと「らしさ」を越境して変化する様子が、見ていて笑いを誘われるポイントなのではないかと思います。尾辻さんなんて「ハァ~ッ!」っとカッコよく蹴りを入れた次の瞬間にはすでに「女性らしい身のこなし」に戻ってたりして。そんなところが面白いです。

 ところで、ドラァグクイーンのエスムラルダさんは第一部では「ろくろっ首」みたいに首が伸び縮みするショーを魅せてくださったのですが・・・大好きですっ!あのオドロオドロしい世界(笑)。終演後、あいさつをしようと思ってロビーにいるエスムラルダさんを探したところ、女性ファンに取り囲まれていました。彼女達がハマる気持ち、とってもよくわかります・・・。マジで僕、ファンになりました(笑)。

エスムラルダさんのサイト
テコンドーをしている尾辻さんは議員さんでございます。
All About同性愛・Junchanの「かるなび」第17回 ゲイカルチャーイベント「gaku-GAY-kai」の10年

 劇団フライングステージって本公演の時はかなり「キッチリとした」本格的な芝居で楽しませてくださるのですが、gaku-GAY-kaiでは独特のユル~イ雰囲気が漂っていて、僕的には「ツボ」でした(笑)。見ている方もリラックスしてのんびりした気持ちで見れますし、ほんわかとした、あたたかい時間を過ごすことができましたよ。FC2 同性愛Blog Ranking
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これからの多様な性&家族&ライフ・スタイル17●最終回。さらなる「可視化」へのヒント

 17回にわたって連載してきましたシンポジウムの模様ですが、今回が最終回です。まずは及川健二さんへの質問と回答から。

「フランスが、特に同性愛者に好意的な国であるとは言えないと思う。同性愛者は、数あるマイノリティーの中の一つでしかない。フランスでは、上川さんのような政治活動が行われる可能性は非常に乏しいと思います。また、フランスの統計は必ずしも現実を反映するものではない。もともとアンケートに答える人は特権階級がなぜか多い。むしろ、現実の市民の同性愛者に対する感覚は「無関心」だと思う」

 及川さんの返答です。

  
これからの多様な性・家族・ライフスタイル PLAYLIST

 続いて宮台真司さんに対しての質問です。

「僕は多様な生き方が認められる社会になってほしいと思うのですが、そのためにも、上川さんのようにカミングアウトをしたり、今回のシンポジウムのようなものを開いたりして広くアピールしていくことが大事だと思います。しかしカッコ良さで社会が変わっていくことは、ある意味危ういことだとも思うんですよ。カッコ良さによって、ネオナチみたいな流れになってしまうことだって有り得るし。そこらへんについてはどのようにお考えですか。」

 宮台さんの返答です。(テープの残り時間が切れそうだったので「長時間モード」に切り換えたため映像に乱れがあります。ご了承ください。)

  
これからの多様な性・家族・ライフスタイル PLAYLIST

 実存の問題と、社会的公正の問題を分けて考えることが「成熟」ということ。なろほど。

 今回のシンポジウムは話されていた内容もさることながら、及川さんのイベント創出能力が素晴らしいと思いました。事前のPRから人選、そして当日の進行に至るまで本当に戦略的であり、刺激的な「場」を創出することに成功していたと思います。参加者相互にとっても貴重な交流の場になっていましたし、こういうの、どんどんやるべきですね。

 僕個人にとっても、たくさんの「きっかけ」を与えられた場でした。上川あやさんとの出会いがありましたし、石坂わたるさん、赤杉康伸さんの「当事者としての政治参加」への動きを心から応援したいと思うきっかけにもなりました。そして、会場に来ていたライターの永易至文さんと影坂狩人さんとも、はじめて言葉を交わすことが出来ました。

 2007年はフランスだけではなく日本の政治も大きな変革の時を迎えます。日本のLGBTにとってもいよいよ、「コミュニティーとしての戦略的思考能力」が試される時が、確実にやって来ます。

「これからの多様な性&家族&ライフスタイル」各記事へのリンク
01●パネリスト紹介
02●パートナーシップ制度と日本~石坂わたるさん、赤杉康伸さん
03●及川健二さん①虹色の社会~フランス同性愛事情
04●及川健二さん②いよいよ来年フランスで
05●大河原雅子さん~私のマニフェスト
06●宮台真司さん~家族とは。そして本当の「保守」とは
07●上川あやさん~街の人は、私を放っておかなかった
08●「時短の旗」を再び~大河原雅子さん
09●多様性フォビアの克服のために~宮台真司さん
10●有権者として見られていないLGBT、そして足の引っ張り合い~石坂わたるさん・赤杉康伸さん
11●可視化のための条件~宮台真司さんからの一言
12●モデルケースの創出を~永易至文さんのコメント
13●当事者議員に増えてもらいたい~菅伸子さんの感想
14●他の立場の人々との連携の秘訣~上川あやさん
15●イスラム教・キリスト教についての質問~及川健二さんの回答
16●ネットメディアの影響力、匿名の功罪~石坂わたるさん/顔の出せる当事者から動こう~赤杉康伸さん


 日本のLGBTにはまだ「当事者が発信する映像メディア」がありません。既存のマスメディアによるセンセーショナルで歪んだLGBTイメージを払拭するべく、これからも機会があれば、こうした形でLGBT当事者にまつわる情報を発信して行こうと思っています。

 もし撮影&Web公開が可能なイベント・シンポジウムがある場合にはぜひ、ご連絡ください。都合のつく限り撮影・公開させていただきます。FC2 同性愛Blog Ranking


mail→akaboshi07@mail.goo.ne.jp

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