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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2006-12
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「ゲイパレードにいたでしょ~っ!」

 先日、10年ぶりに会う仲間の結婚披露パーティーに出掛けた。ちょっと前の僕なら何らかの理由を付けて断っていただろう。自分にとってのトラウマに関わる集団と会わなければならないから、ちょっと気分が憂鬱になる。

 でも最近の僕はどういうわけか、そんなことはど~でもいいと感じてしまう(爆)。自己イメージだとか自意識にがんじがらめになっていることのつまらなさを実感させられる経験が、最近特に連続しているからかもしれない。電話で誘われた時にもあっさりと「行く!」と返事していた自分の変化に自分がいちばん驚いた(笑)。

 10年前の僕は、はっきり言って暗い奴だった。同じ目的意識を持って苦楽を共にする仲間たちとも、結局は表面的な付き合いしかしていなかった。飲み会に参加したことも無く、付き合いにくい奴だと思われていたことだろう。今の僕は、その頃の自意識過剰でお高く止まっていた自分が大嫌いだ。

 久しぶりに会う仲間たちはきっと、その頃のイメージで僕を見るのだろう。現に、そんな感じだった。再開して近況を語り合っても、何処か気まずい隙間風が最初は吹いている気がした。でも、そんなことすらど~でもいいと思った。いいじゃん。今の僕のままで「来たいと思ったから来た」ただそれだけ。彼らのネットワークの中に今の僕は何の利害関係も持っていないし興味もないという気楽さもある。相変わらず狭い世界で愛想笑いを交し合ってコネを結び合っている彼らの世界の奇妙さを、完全なる「傍観者」として眺めてやろうと思った。

 ・・・な~んてことを思っていることは微塵も出さず(笑)、あの頃とは全然違うサバけたキャラで僕は旧友たちと会話した。そしたらいきなり再開するや否や「ゲイパレードにいたでしょ~っ!」と無邪気に挨拶してくる女の子がっ!。

 これってちょっと前の僕だったら凍り付いて思考停止に陥るようなシチュエーション。でも今の僕はちょっと驚きはしたが「いたかも~っ!」と即座に返し、とりあえずその場は別の話題にシフトさせ、あとでその女の子のそばに行き「すごい挨拶をありがとう」と言っておけるほどサバけていた(笑)。

 その女の子はノンケでパフォーマー。パレードには、友達のゲイの男の子と仮装して参加していたらしい。僕が8月の東京レズビアン&ゲイパレードの際、行進前にNHKホール横に整列している人々を眺め回して歩いている姿を見かけていたらしいのだ。しかしその子は、よもや僕がゲイだとは思わなかったらしい。あの場にいる=ゲイだと思われるのではないかと「恐れてしまう」感覚は、パレード初心者ゲイだけの過剰な自意識だったらしい(爆)。べつにそれ以上突っ込む会話をする必要はなかったのだが、僕はいつの間にか彼女にこんなことを口走っていた。

 「僕、ゲイだからあのパレード見に行ったんだよ。そしたら感激しちゃって札幌のパレードにも行っちゃったし、大阪でもあったからレズビアンの議員さんにも会いに行ったんだ」

 その子は「そうなんだぁ~」と聴いているが、特に驚いているわけでもない様子。つまり、さっきの「ゲイパレードにいたでしょ~っ!」という僕にとっての衝撃発言も、彼女の中では特別なこととは認識されていないらしい。周りに聴かれると僕がどう思うのかについても、な~んにも思わなかったらしい。(もともと不思議系キャラの子なのだが。笑)。

 友達にゲイがいて、ふだんから仲良くしていて一緒に表現活動をしている彼女。そうすると、ここまで「ゲイ」って言葉は特殊なものではなくなるもんなのかと感心した。そんな感じで彼女が何も動じずに接してくれるもんだから、僕も自意識から解放されてフランクに「ゲイ」である自分として会話を楽しんだ。つまり・・・なんとな~く、いつの間にか「カミングアウト」していたのである。

 ついでにもう一人、ゲイと以前から親交があることを(僕が)知っていた女の子にもカミングアウトしたが、やっぱり特に驚かれはしなかった。「そうなんだぁ~。え、親とかには言ってるのぉ~?」と即座に返して来た彼女もなかなかハイレベルにゲイと親しんでいるようで(爆)。「人脈広げたかったら手伝ったげる~。私、彼らのこと好きなのよ~。」と言ってくれたから今度本気でお世話になるかも。

 そんな会話を隣で黙って聴いている人もいたんだけど・・・知ってもらっても構わない気心の知れた女の子だから全然平気だった。

 それにしてもどうしてこうも、「女の子には」気軽に言えてしまうんだろう?。サバけた姉御肌の女の子あるいは不思議系キャラの女の子ってカミングアウトされやすいだろうし、ゲイを結ぶネットワークになってくれるみたいで、実はとても助かる存在なのだ(笑)。FC2 同性愛Blog Ranking
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これからの多様な性&家族&ライフ・スタイル05●大河原雅子さん~私のマニフェスト

 及川健二さんに続きまして、大河原雅子さん(前都議会議員/民主党)による「私のマニフェスト」です。
  
  
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 「強くて、障害が無くて、大人の男性」に仕切られ、そこに当てはまらない人たちが不利益を被る。いいかげん、そんな単純な社会の有り様から脱却したいものです。抑圧される側の当事者の声を政治に!という動き。どんどん加速して欲しいです。
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これからの多様な性&家族&ライフ・スタイル04●及川健二さん②いよいよ来年フランスで

 前回に引き続き及川健二さんの報告です。フランスのパクス法や2007年の大統領選挙について触れています。皆さんご存知でしたか?いよいよ来年フランスでは、ものすごいことが起きるかもしれないのですよ!

  

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及川さんの報告の際、配られたレジュメです。(今回紹介分)
・・・ブログ『及川健二のパリ修行日記』より転載

・異性カップル・同性カップルが結べる準結婚制度パクス(PACS)が1999年に成立。同性カップルの権利が法的に保障される。パクス成立の背景にはエイズがある。
・2004年、ベーグル市の市長で『緑の党』下院議員を兼務する「行動する環境派」ノエル=マメール氏が立ち会いの下、男性同氏のカップルが結婚。フランスで大騒動。

【2】同性愛者と世論
・①『同性カップルの結婚合法化』に賛成が62%、反対37%(2006年11月)。
・②アメリカでは賛成が25%、反対が66%。共和党支持者では80%が反対(2004年)。
・③「もし自分の子どもが同性愛者だったら……」とフランスの成人1000人に尋ねた。「ショックだ」と答えた人が9%、「どうってことはない」と答えた人が32%、「気にはなるけど当人のしたいようにさせておく」と答えた人が51%(2006年)。
・④極右政党支持者の71%が「同性愛という生き方は受け入れられる」と回答(2006年)。

【3】ポストモダン右翼
・デンマークとオランダでは同性愛者の人権や寛容な社会を重視する。だから、同性愛や自由を認めないイスラム系移民は排斥すべきだという「人権派極右」が台頭。
・オランダ:ゲイの右翼政治家・ピム=フォルタインが高い人気。2002年、暗殺。
・デンマーク:移民排斥の国民党。同党下院議員にはレズビアンがいる。

  

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【4】2007年大統領選挙&下院議員選挙
・フランスは2007年、大統領選挙&下院議員選挙。政権奪回を目指す野党第一党・社会党は大統領候補に人気女性政治家・セゴレーヌ=ロワイヤルさんを擁立。
・ロワイヤル候補は30年間、社会党党首と事実婚関係。二人には4人の子どもがいる。
・ロワイヤルさんは「同性カップルの結婚を合法化する」と明言。


 ロワイヤルさんには本当に頑張ってもらいたいもんですね。今、大注目のロワイヤルさんのインタビューを始め、フランス社会のいろんな面が凝縮された及川さんの著書、ぜひ読んでみてください。特に「魅力的な女性」とか「チャーミングなトランスジェンダー」の方にインタビューする時の、及川さんの「のめり込み具合」が面白かったですよ~。

「ゲイ@パリ 現代フランス同性愛事情」

「沸騰するフランス 暴動・極右・学生デモ・ジダンの頭突き」

 次回は、これまで東京都議会で石原都知事と対決していらしたという、生活者ネットワークの大河原雅子さんによる『私のマニフェスト』です。こちらも熱い!FC2 同性愛Blog Ranking

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