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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2006-12
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YOUTH TALK 13●「これからのパートナーシップ」最終回。質疑応答

 13回にわたって連載してきましたYOUTH TALKですが、いよいよ今回で最終回。トークが一通り済んだところで行われた質疑応答の模様を御紹介します。

質問①
 「パートナーシップの問題が出てきたのは、人と人との関係性に根本的な変化が出てきたからだと思う。ここに今いる人たちは、その流れはもう戻るものではないだろうと思っていると思う。しかし反対に、安倍さんの『美しい国へ』という本は、裏返すと「美しくないものを排除する国へ」という風にも捉えることができるし、そういう考え方がけっこう盛り上がっているように報道からは見受けられる。その中で実際に福島さんは、性同一性障害について超党派で法律が出来たときなども含めて、今、周りの国会議員の皆さんの中に、どれくらい本当にこの問題について理解していてゲイ・フレンドリーな人がいると感じていますか。」

→福島さんの返答1
  

→福島さんの返答2
  

質問②
 「尾辻さんが、実際に活動している人とLGBTの多くの人たちの間を繋ぐものがない、情報が行かないという状況を変えるべく新しいセンター機能をという風におっしゃっていましたが、それは新しいNPOのようなものを作ろうと考えているのでしょうか。」

質問③
 「パートナーシップについての法律を整備しようとすると「ゲイのことを認めてもらおう」「同性愛のことについて認めてもらおう」という風に他の法律にもどんどん関わって行くようになると思うんですね。今、同性間の権利が法律上は認められていないからこそ、法の目をかいくぐって出来ていることにも、厳しく規制がかかってくることになるのではないか。そこを慎重に考えて行くべきだと思うのですが。」

→尾辻さんの返答
  

 僕はこのトークを聴いてみて、現状では国に期待出来ない分、当事者同士でもっと交流しあったり情報を交換したりして、結び合うことが何よりも今、大切なのではないかと感じました。

 LGBTとしての人生を全うする上で実際に「生活に関わること」の中に不利益や不都合が生じているのだとしたら、それはやはり不当なことだと思うし改善されるべきだと思います。

 そのためにはLGBTの権利獲得への運動を「大きな流れ」にして行き、いずれ国政レベルに持ち込むべきだと思います。実際に実践できている国もあるのですから、不可能なことではないはずなんです。そして、それを担うべきなのは他でもない、当事者たち自身以外にはないんだと改めて思いました。これから、ある意味では「おもしろい時代」に突入するのかもしれませんよ。



 今回の映像連載にあたり、撮影とWeb公開を快諾してくださった以下の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

Youth Talk About Japan実行委員会
大阪府議会議員・尾辻かな子さん
ピアフレンズ・石川大我さん
社民党党首・福島みずほさん
衆議院議員/社民党・保坂展人さん

Youth Talk About Japan②「これからのパートナーシップ」各記事へのリンク

01●新連載近日開始
02●これからのパートナーシップ~尾辻かな子さん挨拶
03●2年、3年付き合ってみて見えてくるもの~石川大我さん挨拶
04●なんで私が吸収合併されなくちゃいけないの~福島みずほさん挨拶①
05●生き方によって差別を受けるのはおかしい~福島みずほさん挨拶②
06●事実婚と同性カップル、法律上の実際の問題点~福島みずほさん挨拶③
07●国会の中で「LGBT差別はおかしいよ」と言って行く場を作ります~保坂展人さん挨拶
08●きっかけは映画「ハーヴェイ・ミルク」~福島みずほさん
09●いよいよ本題。なにが出来るのか~尾辻かな子さん
10●ケータイの「家族割」が同性パートナーで利くかどうか~石川大我さん調査
11●僕らの「フツー」
12●情報を共有するセンター機能を
13●最終回。質疑応答



 日本のLGBTにはまだ「当事者が発信する映像メディア」がありません。既存のマスメディアによるセンセーショナルで歪んだLGBTイメージを払拭するべく、これからも機会があれば、こうした形でLGBT当事者にまつわる情報を発信して行こうと思っています。

 もし撮影&Web公開が可能なイベント・シンポジウムがある場合にはぜひ、ご連絡ください。都合のつく限り撮影・公開させていただきます。FC2 同性愛Blog Ranking


mail→akaboshi07@mail.goo.ne.jp
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LGBT可視化に向けて041●「LGBTの人権に関する声明」に賛同しない国に生まれて

 12月最初の週末。

 国際エイズデーと同じ時期にジュネーブで「人権理事会」が開かれ、ノルウェー政府が「LGBTの人権に関しての声明」への賛同国を募っていたのですが、日本政府は加わらなかったとのこと。
●尾辻かな子活動日記より
人権理事会におけるノルウェーの声明に日本政府も賛同を!
日本は声明に賛同せず。
人権理事会、ノルウェーの声明
人権理事会、NGO共同声明

 僕はこの件を知った時・・・ぶっちゃけ「人権理事会ってなに?」と思って調べてしまったのですが・・・(情けな~)今年の6月に出来たばかりの「国連の補助機関の一つ」なんだそうです。
国連人権理事会(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 それにしても、なんなんでしょう「人権」っていう言葉に絡みつく「お硬いイメージ」はっ!。やたらと小難しい漢字が並ぶような意味がわかりにくい文章の中で用いられることが多いもんだから、感覚的に「うわっ・・・」と一歩引いてしまうのは僕だけでしょうか。

 永易至文さんの本『レインボーフォーラム』には、「そうだったのか『人権』って」と題して評論家の関廣野さんのインタビューが載っているのですが、
「宗教戦争のなかで、自分と他人の違いを理由とした殺戮を終わらせ、どうやって平和をつくり出すかという施策のなかから生まれたもの」

だという説明があります。(この時点でちょっと小難しい。笑)

 もっとわかりやすく言うと
「自分がしてほしくないことは人にするな」
という「他者への想像力」をもとにして制定された権利なんだそうですよ。これならわかる(笑)。

 選んで同性愛者になったわけじゃなく。

 LGBT差別が行われる背景には、無知と想像力のなさによる「大いなる誤解」があると思います。つまり同性愛って「好き好んでやっている趣味のようなものだろう」という誤解。だから矯正すれば治せるだろうという発想をしてしまうわけです。でもねぇ。「差別」されてて生きにくく、親に告白もしにくいような境遇を、わざわざ自ら好き好んで選ぶ奇特な人って・・・果たして全人口の数%~10%も、いるもんなんでしょうかねぇ~(爆)。

 「異性愛者」が、自分の意思で望んで異性愛者になるわけではないのと同じように「同性愛者」も望んで同性愛者になっているものではない。本人の意志には関係なく、そうなってしまう「性向」なんです。だから「同性愛者」だということが理由で罵られたり制度的に差別されたりするのは明らかに人権侵害。だって「異性愛者」だということが理由で罵られたり制度的に差別されたり、いじめられたりは決してしないわけだから。

 今回の一件で日本政府は、残念ながら「不勉強ぶり」を国際社会に露呈してしまったようです。普段やたらと顔色を窺っているアメリカでさえ今回の声明には賛同したというのに。しかもアジアでは韓国も賛同したらしいですし。

 外務省の担当者は「やばっ・・・アメリカも韓国も賛同したよ・・・どうしよう~」と悩んだかもしれませんが(頼むから悩んでいて欲しい・・)、きっと「とりあえず今回は触れないでおくことが無難だろう」と見送ったのかもしれません。だって現在、国レベルにおいては同性愛者の人権を保障する法律が「一つもない」わけですから・・・。つまり賛同・不賛同どちらにしても、根本的に国連の場で「恥ずかしい状況」であることには変わりがないわけですが。

 法律で保護されていないということは・・・

 そういえば先日行ってみた六本木ヒルズでの「就活フェア」の席でリーマン・ブラザーズ証券の方が言っていたのですが、
今の日本には
職場で「ゲイが理由でクビ」になったとしても、それを罰することの出来る法律が無い
らしいです。人権が認められていないということはつまり、そういうことなんだそうです。・・・「マジかよっ!」と驚いてしまいました。

 現状維持を希望していたり「目立ったことをしないで、そっとしておいてほしい」と言っている当事者の発言をネット等でよく見かけますが・・・果たして、このことを知っているのでしょうか。(僕は知らなかった・・・。)FC2 同性愛Blog Ranking

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