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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

関西レインボーパレード誕生記022●100の言葉を連ねるよりも。


 あの、嵐のようなパレードの日々から10日が経ち、日常感覚が戻りつつあります。でもやっぱり「あの日々」について、思いを巡らせることが多いです。10月9日の下見に参加して以来、何かに取り付かれたように3回も東京-大阪間を往復しました。途中、仕事の関係でどうしても東京に帰らざるを得ないのが本当に悔しかったし、東京にいても心は「大阪」にありました。目をキラキラさせながら未知のイベントを作り出す、実行委員たちの素朴な雰囲気に触れたくて、大阪に行っていました。


 一つの目的で皆が集まり、各自の能力を生かして「無理をしない程度に」関わりあう。そのことの面白さとか難しさとか・・・いろんなことを目の当たりに出来た体験でした。当日が近付くにつれて顔つきが逞しくなり、どんどん生き生きとしてくる人もいたりして、「自分を出せる」環境とか、「自分の能力が最大限に生かせる」と感じたときの、人の輝きの奇跡を見ることも出来ました。

 特に僕が嬉しかったのは、実行委員のメンバーと一緒にいるときには自分が「ゲイ」だということがほとんど意識されなくなっていたということ。すごく楽だった。日常環境ではまだ僕は「半クローゼット」状態ですから、かえって何かと意識せざるを得ない瞬間が多いんです。ところが実行委員の中では、すでにそれは「どうでもいいこと」という雰囲気が出来上がっていたんです、自然と。メンバーにはLGBT当事者・非当事者の両方いて、いろんなタイプの人が入り混じっていたということもあります。それに、「大阪で初めてのパレードを成功させたい」という共通点で結び合っているわけですから既に「同志」なわけですしね。

 おそらく「セクシュアル・アイデンティティー紹介込み」で行われた(であろう)最初の自己紹介の時に、僕がまだ参加していなかったということもありますが(笑)、メンバーのことを知っているようで知っていないという微妙な距離感で僕は存在していました。だから、パレードが終わり解散した後になって初めて、あるメンバーのセクシュアル・アイデンティティーを知ったということもありました。でも、全然驚かなかったということに逆に自分で驚いたくらい(笑)。「ゲイ」とか「レズビアン」とか「トランス」とか「バイ」とか・・・そういうものから解放されて、同じ時空間を感じあう楽しさ。お馬鹿な話を喋って笑い合ったり、同じ困難に頭を悩ませたり(爆)、一つの目的に向かって一緒にドキドキしたり走り回ったりしたら、それだけで一気に「家族的な親密さ」を感じることが出来たし、ずっと前から知り合っていた仲間であるかのような意識を持つことが出来ました。

 100の言葉を連ねるよりも、実際に会ってしまった方がいい。
 「大阪」はこれからも、あの時の皆がいる限り僕の中で、すごく身近な場所として存在し続けることだろうと思います。

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