中村中の歌世界006●「友達の詩」ついに売り上げトップ10入り!

→ORICON STYLE
10月6日と7日付で8位をキープしています。「僕らの音楽」出演前は150位だった週間ランキングも39位に上昇。次週はさらに上昇すること間違いなし。ヒットが売上の結果としても現れてきました。
それにしても、中村さんを紹介するメディアは総じて「性同一性障害」という言葉を使っていますが、僕はこの言葉が好きではありません。「障害」というのは「正常」という概念があった上で使われる言葉であり、本来疑われるべき「正常」という固定した観念を補強する機能を果たしているように感じられるからです。LGBT当事者である我々は、その「正常」の押し付けに日々悩まされています。
どうせLGBT当事者であることが注目されるのだったら、ぜひこの機会に「トランスジェンダー」という、当事者にとっての積極的な意味合いを持つ言葉を使うようにして、LGBTの「T」を認知させるきっかけにしたいですね。
中村さんは「トランスジェンダー」だという側面が注目を集めただけで終わるはずのない、本物の実力を持ったシンガーソングライターです。彼女の名唱は、「正常」だの「異常」だのといったつまらんレッテル貼りを見事「無化」し、蹴散らしてしまうことでしょう。
●You Tubeで「名唱」が見られます。→僕らの音楽3 中村中×岩崎宏美「友達の詩」

●2nd SINGLE「友達の詩」
●「友達の詩(1万枚限定生産盤)」
●岩崎宏美「Natural」
●中村中公式ホームページ
●ブログ「恋愛中毒」
NEWS!
●10月9日23:24~日本テレビ「NEWS ZERO」出演
●10月10日22:00~日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんはミュージシャン役でドラマに初出演。
●10月14日・21日「友達の詩」リリースイベント・・・ラゾーナ川崎プラザ2Fグランドステージ
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王の男ブームを追う008●「同性愛映画ではない」とするPR戦略考

掲載を見合わせていた以下の2件の記事について、「非公開コメント」を引用していた部分を削除した上で掲載を再開させていただきます。
10/7にアップした記事
→王の男ブームを追う005●イ・ジュンギさん、日本での記者会見で「同性愛と言われるのは自分にとって負担」と発言
10/8にアップした記事
→王の男ブームを追う006●韓国男性の「公共の敵」
「非公開コメントの常連さん」から再度「非公開コメント」がありました。結局メールアドレスは教えていただけなかったのですが、数々の問題提起を僕に投げかけてくださったことには感謝します。ありがとうございました。また、今後は出来ましたら「公開の上で」語れる言葉を使って、意見を表明してくださると助かります。言葉の選び方によって充分にそれは可能なのではないかと思いますし、より有意義な議論や情報共有が、他の方々とも出来やすくなるのではないかと思います。(「非公開」でしか語れないことは、引き続き「非公開」でも構いませんが。)
この映画の公開によって、もし主演俳優さんが「韓国男性の公共の敵」として扱われる現象が発生し、しかもネット上にそうした言説が溢れることが実際にあったのだとしたら、それは積極的に語って問題提起するのが、このブログのスタンスだと思っています。現時点では調査不足なので深く語ることは控えますが、もう少し僕なりに調査した上で書いて行こうと思います。
正直、最近はこの映画への関心がすっかり冷めていた僕ですが(笑)、再び火を点けてくださってありがとうございます。現在の僕の最大の関心事としては、わざわざ『王の男』という邦題を付け、互いに精神的に惹かれあう男と男の姿を描いておきながら、あえてこの映画を「同性愛映画ではない」とPRする監督や俳優のPR戦略の謎について、その背景にあるものを探って行きたいと思っています。いわゆる僕らにとっての「ノンケ言説」分析ですね(笑)。
僕はまだこの映画を観ていません。観た人たちやメディアによって語られる言葉でしか、この映画のことを判断できません。きっと実際に観た上で語りたくなることも今後たくさん出てくると思います。

「同性愛描写映画のPRについて」 関連記事
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王の男ブームを追う007●韓国男性の「公共の敵」2

10/7にアップした記事
→王の男ブームを追う005●イ・ジュンギさん、日本での記者会見で「同性愛と言われるのは自分にとって負担」と発言
10/8にアップした記事
→王の男ブームを追う006●韓国男性の「公共の敵」
以上2件の記事について、「非公開コメント」の形で情報を寄せてくださった方がいらっしゃいます。その真偽も含めて現在の僕には判断しかねる内容が含まれていたため、不本意ながらとりあえず、記事をいったん非公開とさせていただいております。
★今回の一件の発端となったWebサイト
→韓国歴史的ヒットの「王の男」は「同性愛映画ではない」(eiga.com)
コメントを寄せてくださったあなた。
以前から僕が「王の男」について記事を書くたびに「非公開コメント」で貴重な情報を寄せてくださるあなたに対して、僕はとても興味があります。
この「王の男ブームを追う」というシリーズを僕が作ったのは、映画『王の男』が同性愛を描写したことにより韓国国内でどのような反応や反響、それにまつわる出来事が起こったのかを知りたいからです。あなたが寄せてくださった情報は、このシリーズの興味の「核」の部分でもあります。それは「同性愛」という事象を現代韓国社会がどのように捉えているのか、あるいは捉え返そうとしているのかを映し出す大事な情報だと思えるからです。
もし差し支えなければ、この記事のコメント欄に非公開であなたのメールアドレスを教えてください。もう少し、この映画に関して言葉を交わさせてください。その上で、上記2つの記事をやはり非公開にするべきなのかどうか、あるいは表現を改訂するべきなのかどうかの判断をしようと思います。
akaboshi
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王の男ブームを追う006●韓国男性の「公共の敵」

それに対して韓国の方から非公開コメントで御意見をいただきました。そのコメントには、イ・ジュンギさんが「王の男」を演じた後どのような騒動に巻き込まれたのか。韓国の国内で報じられた(あるいは噂された)様々な出来事が書かれていました。
驚きました。この背景を知っているのといないのとでは、イ・ジュンギさんの発言に対する印象が、ガラッと変わります。
また、この映画に「同性を好きになる」感情が描かれているのだとしたら、僕にとってそれは立派な「同性愛映画」なのだと感じます。そして同時に「歴史映画」「権力映画」「芸術映画」なのだとも思います。映画は一つの言葉では決して語りきれない豊かな表現であることはわかっています。
しかし、ことさらに「同性愛映画ではない」と、あえて発言するその心性が理解出来ない気持ちに変わりはありません。もし「同性愛を描いているだけの映画ではない。」と言うのなら納得できるのですが。「同性を好きになる感情=同性愛」を描いているのに、そのことをあえて否定するかのような印象をもたらす発言をすることの不思議には、こだわり続けようと思います。
●以下、非公開で寄せられたコメントです。
→FC2 同性愛Blog Ranking★「非公開」であったことを尊重し、掲載はやはりやめさせていただきます。
もう少し事実関係を僕なりに調べた後で、後日、説明させていただきます。
(改訂:10月8日21:10)