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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

中村中(あたる)の歌世界003●まっすぐな21歳の進化と深化

 9月29日に放送されたフジテレビ系「僕らの音楽」について、中村中さんが自身のブログ「恋愛中毒」で記事にしているのを読んで、ちょっと嬉しくなりました。すごくあったかいスタッフに囲まれているようですし、本人も日々、たくさんのことを吸収して感動して変化して行っていることが伝わってきます。

 彼女の人間的な魅力は、ものすごく「まっすぐ」なところですね(笑)。テレビや雑誌での発言を見ると、どうやら思ったことを素直に口に出す性格のようですし、気持ちが変わったとしても、そのことをちゃんと認めて相手に伝えることの出来る人のようです。・・・これって、変にプライドが高かったりする人にはなかなか出来ることじゃありませんし、実はすごいことだと思います。

 自分が変わって行くということを怖れずに、むしろ「喜び」として感じているかのような彼女の佇まいの「まっすぐさ」。クリエイターとしての必要最低条件を彼女はちゃんと持っている人です。だから周りの人間も「彼女になら」素直に思いをぶつけられるし、聴く耳を持ってくれるだろうから真剣にアドバイスをしたくもなるのです。

 番組の中で安藤優子さんも「人生の先輩として」言うべきことを言って発破をかけていたように、彼女には「なんとかしてあげたい」と周囲の人間が自然に思わされるような魅力があるのだと思います。デビュー後も公には伏せられていた「性同一性障害(GID)」を、最近になって公表したことばかりが注目されがちですが、彼女のこの「まっすぐな魅力」と周囲の人たちの支えがあれば、実はそれほど大きな障壁として立ちはだかる問題ではなく「サラッと」認知されるのではないかなぁと思いました。

 僕がいちばん嬉しかったのは、「友達の詩」についての彼女の下記の発言です。番組の放送をスタッフたちと一緒に見て、自分の歌う姿を客観的な視点で捉えた時、彼女はこう思ったそうです。

「恥ずかしながらあたしは、今日見てみて、やっと「友達の詩」の事を理解でき始めてきたかな?と思っています。
あぁ、こんな歌だったんだなぁって。何故か今頃…。」

 ちなみに彼女は「yes vol.4」に掲載されたロング・インタビューの中では、「友達の詩」について、こんな風に語っていました。

「最初に書いた曲だから思い入れはあるけど、一番大事というわけではない。でも大事かどうかより、絶対つきまとうんだろうな、この曲、と思ってる。特別なんでしょうね。嫌いでも悪くても、特別。ホントに説明できないんですよね、歌詞の韻を踏むとか、そんなこと全くできなくて、思ったことを書いただけだから。あんまり色々言われると、この曲が嫌いになっちゃいそう(笑)。実は、いい思い出があんまりないんです。だから、この曲が出来て、何も救われていない。ただ、自分のオリジナルができたということで、多少の自信になった」

・・・せっかく新曲のプロモーションのために雑誌に出ているというのに、どうでしょうこのあまりにも無防備な「率直ぶり」はっ!(笑)。そういえば僕が好きな工藤静香さんも、今の彼女位の年の頃は尖りまくっていましたから「この曲あまり好きじゃない」とか平気で雑誌やラジオで言ったりしてハラハラさせられました(笑)。なんだか同じ匂いを感じてしまいます(←反逆児=クリエイターという意味での。笑)。

 そんな彼女がようやく「あぁ、こんな歌だったんだなぁって。」と素直に感じ、ある意味自分から自立した「作品」として捉え返すことが出来るようになったことはとても大きなことだと思います。曲を作ってから6年。本当の意味で向き合うのにそれだけの年月が必要な位、やはり彼女にとっては「特別な存在の曲」なんだと思います。きっとこれから、本当の意味で彼女は「友達の詩」を愛でて大事に成熟させて血肉化し、人に届けられる「歌手」になって行くのではないかと思いました。

 日々進化し続けている可能性いっぱいのクリエイター、中村中の今後の展開に僕は注目し続けようと思います。彼女が今の「まっすぐさ」を持ち続けている限り。

●中村中 1st SINGLE 「汚れた下着」

●中村中 2nd SINGLE 「友達の詩」

中村中公式ホームページ
NEWS!
●10月10日放送の日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんがミュージシャン役でドラマに初出演するそうです。

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