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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2006-05
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ジョージ・マイケルは大丈夫だっ!~ツアー発表。映画東京再上映

  ヨーロッパツアーでライブ活動再開

 今年になってから二度も自動車絡みの取調べや事故が報道され、「精神的にまた不安定になってしまったのでは?」と心配していたイギリスの歌手・ジョージ・マイケルさんですが、どうやら大丈夫なようです。

 いつもお世話になっているshukouさんのブログ「ジョージマイケルのある風景」にて、イギリスのトーク番組「パーキンソンショー」に元気に出演する姿が紹介されています。少しふっくらしたようで、なんだか安心しました。
→●ジョージ・マイケル公式サイトで「パーキンソン・ショー」の動画が見れます(英語)。

 また、歌手としてのライブ活動も本格的に行うことを発表しました。残念ながら日本への来日予定はないようですが、秋からヨーロッパツアーを行うそうですよ。

ドキュメンタリー映画本日より東京再上映

 本日から東京・下高井戸シネマでは「ジョージ・マイケル~素顔の告白」のレイトショー公開が始まります。この映画は昨年末に公開され、彼がこれまで公の場ではあまり語ってこなかった「ゲイ」としての人生や恋愛、苦労などが実に赤裸々に語られていてスゴク面白いです。ミュージック・クリップやライブ映像もふんだんに盛り込まれ、表現者としてのジョージ・マイケルにとって「ゲイである」ということが、いかに原動力となってきたのかをうかがい知ることが出来ます。本人もノリノリで喋ってるので、ホント面白いですよ。僕もまた観に行きます。
上映は13日(土)まで、連日21:15~です。
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サザン・モリス「ジョージ・マイケル~素顔の告白~」●MOVIEレビュー
映画「GRORGE MICHAEL A DIFFERENT STORY」公式サイト
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マッシモ・アンドレイ「母なる自然」●MOVIEレビュー

 デビュー作の瑞々しさと野心がいっぱい

 有楽町朝日ホールで開催された「イタリア映画際2006」で日本初公開されたゲイ映画。
5/5の上映では客席は満員で、明らかにゲイが多かった(笑)。主演女優と監督の挨拶もあり、独特の華やかさと高揚感に包まれた上映だった。

 それにしても、なんと盛りだくさんでサービス精神旺盛な映画なんだろう。いかにも「クィア・ムービー」的な極彩色あふれる画面作り。カラフルな衣裳と個性の強いキャラクターが次々に登場し、ゲイや女性(男性も!?笑)を喜ばす超ハンサム俳優もキャスティング。場面転換もミュージック・クリップのようにスピーディーで、華やかなダンス・シーンもふんだんに散りばめられている。「いかにもイタリア映画」というイメージ通りのカラッとした明るさと、エキサイティングな感情表現。繊細さとは無縁のまま、このまま最後まで娯楽映画の王道を突っ走って陶酔状態へと導かれてしまうのかと思いきや、後半では趣向を変えてシビアなテーマを浮かび上がらせ、演出も次第に繊細になる。あらゆる要素が「てんこ盛り」なのだ。

 監督のマッシモ・アンドレイにとっては初監督作品。デビュー作ならではの野心にあふれ、過剰気味なエネルギーと激しい情熱に満たされた瑞々しい豊潤な映画だった。

 女性として、男に欲望されたい

 ゲイには大まかにわけて二種類あると思う。「男として」男に欲望されたい人と、「女として」男に欲望されたい人。後者は、いわゆる「トランスセクシャル(性転換者。)」と呼ばれ、女性としての身体を手に入れるために胸にシリコンを入れたり、女性ホルモンを投与したり、男性器を切除したりする。この映画は、そんなトランスセクシャルである「デジデリオ」という人物を美しい女優が演じている。

★↑この段落の記述については、訂正点があります。こちらの記事を参照してください。
マスメディアのゲイ描写004●ブラジミール・ルクスリア議員の「トイレ騒動」報道に見る、基礎知識の重要性

 このスタイルは、7月に日本公開されるアメリカ映画「トランスアメリカ」と共通。いわゆる「元は男のトランスセクシャルを、女優が演じた」映画なのである。★注:男性から女性へのトランスセクシャルを、日本では「ニューハーフ」とも呼ぶらしいですね。

 超ハンサム男優登場

 デジデリオは、いわゆる「娼婦」である。ナポリの街角に立ち、男やゲイに「女としての身体を売る」ことで生活の糧を得ている。そんなデジデリオが男に恋をした。しかもガソリンスタンドで働く屈強でギリシャ彫刻のように超ハンサムな男に。

 美男と美女はすぐに結ばれあい、欲望のままに逢引を重ね、大自然の中で人知れず激しく愛し合う。これ以上ないほどの性愛の快楽と幸福感に包まれた「ブロークバックマウンテン」を、二人で心ゆくまで満喫する姿はこの世のものとは思えないほどセクシー(笑)。

 しかし彼には彼女がいた。その事実を知ってしまったデジデリオは自尊心を傷つけられ、身を引くことを選択する。しかし一度知った性愛の快楽は、そう簡単に忘れられるものではない。依然としてお互いに、身体も心も求め合っている。しかし、どう折り合いを付けていいのかわからないままに時は過ぎ、ある時、彼が不慮の事故で他界してしまう。

 「忍ぶ女」になるトランスセクシュアル

 彼の死後。彼の彼女に呼び出されたデジデリオ。どうやら彼女は二人の関係を察知していたらしいのだ。しかも彼女は、彼の子どもを妊娠していた。勝ち誇ったかのように大きなお腹を見せびらかし、対決姿勢で臨んでくる彼女。女の逞しさと嫌らしさが全身から滲み出す。

 しかしデジデリオは自己主張をせず身を引いた。「付き合っていたの?」と彼女に問われても否定し、「あくまでも自分の片想いだった」ということにする。彼女のために嘘をついてあげたのだ。

 彼女はこれから子どもの母親として「父なし子」を抱え、厳しい現実の中で生きていかなければならない。一方、デジデリオは、彼女のように彼の子どもを身篭ることはできなかったのだ。いくら「女」になりたくても、その願いは適わない。そういう「肉体的な女」の部分を強調して対決されても、勝負になるはずがない。

 その後デジデリオは、自分のなけなしの全財産を、彼女のお腹の子ども宛に寄付をする。そうすることで自らの過去にケリをつけ、人生を変えるべく新たなゲイのコミュニティーの一員になって行く。

 出演者が本当に選挙に当選!

 この映画にはもう一人の主人公というべきゲイが出演している。「マッシミーノ」という人物なのだが、演劇や選挙支援活動を通じて実践的に「トランスセクシャル・ゲイ解放運動」を指揮している人物として描かれている。

 なんとこの人物を演じているのは、先ごろイタリアで実際にトランスセクシャル議員として当選したヴラディミール・ルクスリア氏。今年4月の総選挙に左派政党から立候補し、見事ヨーロッパでは初の「トランスセクシャル国会議員」になった本人なのだ。
→●Vladimir LuxuriaをGoogleイメージ検索!
→● VLADIMIR LUXURIA公式サイト
→●Vladimir Luxuria - InteracTV - Hard ・・・踊ってる動画が見れます。
→●エキサイト・世界びっくりニュース「トランスジェンダーの国会議員をめぐるトイレ問題」

 彼が演じた「マッシミーノ」は、ナポリにおけるトランスセクシャルたちが結局は性産業でしか生計を立てられない現実を改革すべくノンケ社会に訴えるのだが、ゲイ・バッシングやホモフォビアに苦しみ続ける人物。政治運動にも関わるのだが、相変わらず保守的な既得権益保持者たちを動かすことは叶わず挫折する。

 しかし彼はあきらめなかった。自らが主宰者となってヴェスヴィオ火山の中腹に、ゲイとトランスジャンダーによる共同体「母なる自然」を建設し、農業をしながらカウンセラーや演劇活動を行い、新しいカルチャーの発信地としての「居場所」を自分達で作り出して行く。そのコンセプトは「男でも女でもない、中間の生き物としての我々だからこそ見えるもの」を、世の中に発信すること。デジデリオらナポリのトランスジェンダーやゲイたちは、彼の呼びかけに賛同して性産業から足を洗い、この新しい活動に「賭けてみる」ことになる。

 デジデリオはそれまで「戦う」ことで世間を動かそうとしてきた。しかし挫折した。だったら「戦う」のではなく、穏やかな手段で「共生」の道を探ることへと活動方針をシフトさせたのだ。

 現実とリンクした映画

 それにしても、上映後の質疑応答で、「デジデリオ」を演じたヴラディミール・ルクスリア氏が4月に当選したという事実を知った時には嬉しかった。当選するためには本人の実力だけではなく、力のある支持母体が存在したのだろう。この映画はイタリアでは2005年に公開されたのだが、彼に多大なる影響を与えたに違いない。「母なる自然」は映画という虚構を飛び出し、イタリアの政界に大きな一歩を刻むきっかけになったのである。

 ぜひ日本でもロードショー公開の実現を!

 世界の多くの国では相変わらずトランスジェンダーやゲイ、レズビアンらの状況は厳しい。圧倒的多数である「非当事者」たちとどう「共生」の道を探るのかは、依然として現実的な困難な問題として我々に突き付けられ続けている。だからこそ、この映画が公開され、イタリアでの動向が知られることはとても意味のあることだし、非常に有意義な議論を巻き起こすことだろう。

 なにより特筆すべきは、「トランスジェンダー」をここまで美しく「愛すべき人格者」として描き出したということ。従来、コメディー映画の「添え物」として扱われがちだったトランス・ジェンダーを、滑稽な存在としてではなく、あたりまえの一人の人間として描き出した姿勢は高く評価されるべきだ。

 「イタリア映画祭」は、日本公開のためのショーケース。ぜひ、日本でのロードショー公開を実現させてほしい。今年は日本の映画ファンの間では「ブロークバック・マウンテン」効果で「ゲイ」への関心が高まりつつある。トランスジェンダーを扱った「トランスアメリカ」の公開も控えている。実は今、LGBT関連映画は興行的にもけっこう「狙い目」ですよ。FC2 同性愛Blog Ranking


「母なる自然」(Mater nature)
 2005年/イタリア/93分
監督・原案・脚本:マッシモ・アンドレイ
脚本:シルヴィア・ランファーニ
出演:マリア・ピーア・カルツォーネ
ヴァレリオ・フォーリア・マンツィッロ
エンツォ・モスカート
ヴラディミール・ルクスリア

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