世界がもし100人の村だったら
世界がもし100人の村だったら
「90人が異性愛者で10人が同性愛者」
なんだと語る絵本がある

過激派のうち20人~30人
警察隊のうち100人
ジャーナリストのうち5人も
LGBTなのかもしれない
僕らは見た目ではわからないから
このニュースを
ロシアに1400万人いるかもしれない
LGBTたちは
どんな気持ちで受け取ったんだろう
ますます隠れて生きなきゃいけない
不安と恐怖とフラストレーションを
どうやって解消しようとしているんだろう
どうやって
解消できるというんだろう
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数字データ参考リンク(尾辻かな子活動日誌)
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映像公開中(尾辻かな子活動日誌)
●モスクワプライド続報
●ロシア、モスクワプライド続報2
●モスクワプライド続報4
6月8日(木)、尾辻かな子さんが大阪モスクワ領事館に出向くそうです。
メールにてメッセージを募集しています。→otsuji_office@osaka.nifty.jp
●ロシア領事館に行ってきます
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LGBT可視化に向けて008●尾辻かな子さん講演会「虹色の社会をめざして」聴講記③ 自分へのカミングアウト

尾辻かな子さんはどうやって、自分がレズビアンであることを受け入れたのだろう。自分の性的指向を長い間、なかなか受け入れることの出来なかった僕は、やはりそこが一番気になります。LGBTにとっては、「自分を受け入れる」ことが人生において、まずは大きな難関だと思うからです。
1974年に大阪で生まれた彼女は、父・母・そしてお兄さんがいる家族で育ちます。女の子としての遊びよりも男の子と一緒に遊ぶことを好んだ彼女は、中学校の時に「尾辻は中性」という言葉でいじめられ傷付きます。そして、周りの目を常に窺いながら「人と違ってはいけない」という思いを抱いて生きるようになってしまったそうです。

多くの人は、はじめて人を好きになったらまずは、相手に思いを伝えられるかどうかで悩むのだと思いますが、同性愛者の場合は「自分の異常さ」に悩みがちです。「この気持ちを認めたら大変なことになる。とにかくこれは隠さなければならない。隠さなければ人生がとんでもないことになってしまう。」そう思った彼女が取った手段は、「都会へ行こう」ということ。
高知の大学に入学していた彼女は大学を休学し、「仲間に出会えるかもしれないから」と神戸の実家に戻ってフリーター生活をするようになります。そして神戸で阪神大震災に被災。九死に一生を得て「いつ死ぬかわからない。後悔したくない」という思いを強烈に抱くようになったそうです。しかしなかなか向き合えない日々は続きます。
23歳の時に、サークルの先輩に「友情ではない思い」を抱き、自分がレズビアンであることに、はじめて向き合うようになりました。そして半年悩んだ末、同じようなLGBTの仲間達が集まるイベント等へ積極的に参加するようになり、やっと自分を受け入れるようになったそうです。その時期の大きな変革のことを彼女は「自分へのカミングアウト」という風に表現しています。

彼女も自分を直視できない時期は、テコンドーでオリンピックを目指したり、何かに熱中することを自分の支えにしていたようです。・・・テコンドーっていうのが格好いいですね(笑)。LGBTのイベントに関わり仲間達と接する中で自分を受け入れるようになった彼女は、ものすごい勢いで知識を吸収し、「これは私たちの問題じゃなく、社会の問題なんじゃないのか?」という思いを強く持つようになったそうです。そして社会を変える手段として政治に興味を持ち、議員インターンを経験。2003年4月に堺市で立候補。府議会議員に初当選します。「政治の世界に入ったのは、同性愛者だからなんです」と、きっぱりと言っていました。
しかし選挙運動中は苦しかったようです。同性愛者だからこそ立候補したのに、そのことが公表できない。選挙の作戦上、周囲との協議で断念せざるを得なかったそうです。それでも周囲の数名には本当のことを告げながら、選挙のイメージカラーを「レインボーカラー」にすることで「わかる人にはわかってほしい」という作戦を取るしかなかったようです。なぜならやはり、その頃はまだ誰も「同性愛者」を公表する議員がいなかったわけで、依然として「偏見を持っている」有権者はたくさんいます。支持を表明している人々にも、カミングアウトしたらどう態度を変えられるかわかりません。

・・・そうなんです。彼女がいつまでも議員でいるという保証は、どこにもないのです。我々がサポートし続けない限りにおいては。
「ありのままでいい」
「おそれなくていいんだよ」
とにかく、そのことを当事者に一番伝えたいそうです。そして、今でも「性的マイノリティー」に関する正しい情報が知られていないという現状を、何とかしたいと思っているそうです。
「私の問題ではなく、正しい知識を持っていない社会の問題だと思う。」
そのように、感じている当事者がはっきりと言うこと。そのためにも、当事者自身も社会問題に無関心ではなく「正しい知識」を持つことが大切。僕は、数日前までの自分の無自覚ぶりにいたく反省しながら、大いなる刺激を彼女から得ることが出来ました。
次回は、彼女から学んだ基礎知識の中から、僕がちゃんと知らなかったことを中心に、触り程度ですが紹介しようと思います。 →FC2 同性愛Blog Ranking

「カミングアウト―自分らしさを見つける旅」
…彼女のライフヒストリーや政治家になった理由、これからの抱負がぎっしりと詰まった元気いっぱいの本です。僕は講演会場で買い、今日、読破しました!(笑)。
☆尾辻かな子さん公式サイト
☆ブログ「尾辻かな子活動日記」
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●LGBT可視化に向けて006●尾辻かな子さん講演会「虹色の社会をめざして」聴講記①
●LGBT可視化に向けて007●尾辻かな子さん講演会「虹色の社会をめざして」聴講記② 表現者
ガス・ヴァン・サント「ラストデイズ」●MOVIEレビュー

ゲイの映画監督であるガス・ヴァン・サント監督の作品。1994年に自ら命を絶ったニルヴァーナのボーカリスト、カート・コパーンの「最期の二日間」を、彼なりに想像して描き出した、シンプルな描写が冴える映画だ。
人が自殺をした時。テレビのニュースやワイドショーでは、「なぜ彼は自殺した?」「なにが原因で?」と騒ぎ立てる。センセーショナルでドラマティックな物語を勝手に想像し、勝手に意味を捏造する。今や我々は誰かの自殺すらも、一時の好奇心を気まぐれに満たす娯楽として消費してしまうようになってしまった。「テレビ的」な表層的な想像力で満足してしまう癖を身につけてしまった。
この映画では「ドラマ」は全く描かれない。主人公が他者との交流を拒み、独りで殻に閉じこもって彷徨う姿をただ映し出す。どこか孤独を楽しんでいるかのような彼の風情。観客は静謐な時空間を、ただ一緒に味わうだけだ。
繊細な感性で彼と寄り添うカメラの態度は、主人公を突き放しているようでいて、実はあたたかく包み込むようでもある。その絶妙な距離感が最もスリリングで、この映画の最大の見所である。
「なぜ彼は死んだのか?」
「なにが原因で?」
原因も結果も提示しない。答えを示すことなどそもそも不可能。安易な正解は人を着地させるだけ。着地してしまった思考と想像力は歩みを止めてしまう。映画は、頑なな態度で着地を拒む。強靭で強固な意志が全体を支配する。
描かれるのはただ、主人公の現在。観客は彼の生きた空気を吸い、彼と一緒に森をさまよい、彼と一緒に大自然と戯れる。その快楽を共有すればいい。彼に刺さる棘と毒の味を、ほんの少しでも共有できればいい。
共有し、結局は断絶を突きつけられる。彼は逝ってしまったのだから。
たくさんの矛盾の中で、観客は宙空へ放り投げられる。
激しい混乱と混沌の渦に呑まれそうになる。
しかし、映画が終れば自らの足で歩き出す。またいつもの日常へ。
自分を必要としてくれる人がいるのだと
信じられる幸せを噛みしめながら。

監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マイケル・ピット 他
●LASTDAYS公式サイト…全国順次公開中
●ガス・ヴァン・サント「ラストデイズ」
●ガス・ヴァン・サント監督は、アメリカでゲイを公表している著名な映画監督。2003年には「エレファント」がカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞。今年のカンヌ映画祭ではホモセクシュアルを扱ったデビュー作『Mala Noche』が、「監督週間」部門で特別上映されました。
→FLIX MOVIE SITE「名匠ガス・ヴァン・サント監督に拍手!」
●このブログで以前紹介したゲイ映画「ターネーション」(ジョナサン・カウエット監督)のエグゼクティブ・プロデューサーでもあります。
●ガス・ヴァン・サント監督ロングインタビュー(アメリカを知る19本)
ニルヴァーナと言えばやっぱ「NEVERMIND」でしょう!

なによりもヴォーカルの声がいいっ!透き通ってて耳に心地良く、麻薬性があるんです。サウンドはハードなパンクロックなのですが、彼の天性の声の魅力と、実はしっかりと構築されているメロディラインが多くの人に支持された秘密でしょう。彼は「ポップ」とは何かを心得た、すごく頭のいい人だったんだと思います。
● Nirvana「Nevermind」
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LGBT可視化に向けて007●尾辻かな子さん講演会「虹色の社会をめざして」聴講記② 表現者

講演ではまず「性的マイノリティに関する基礎知識」の説明がありました。スクリーンにテキストを映しながら様々な用語の説明が行なわれます。
正直、当事者である僕としても、これまでの人生で何処かで教えられたわけではないので、わかっていない部分もたくさんあります。僕らは自分たちのことを、独学で学ばなければならないのです。
よし。この際だからしっかり聴いておかなくっちゃとメモを取りまくりました。自分が本当に関心のあることだから、学ぶことが「楽しい」と思えます。
「身近な人に、LGBTであることをカミングアウトされた人、どの位いらっしゃいますか?」
尾辻さんが会場に向かって質問しました。これはなかなか興味深い質問。僕は自分が手を挙げるのをすっかり忘れて会場を見回しました。
するとどうでしょう。なんと約半数の人が手を挙げているではありませんか。いや、もっといたかもしれません。一斉にたくさん挙げられた手の数を見て、尾辻さんも一瞬ひるんだ様子でした。
「おっ、けっこういらっしゃるんですね。すごい。」
声が弾んでいました。
この講演会はLGBT問題に関心のある人や、LGBT当事者もかなり集まっていたようなので比率が高いのはある意味当然なのですが、会場の大半を埋め尽くした国際基督教大学の学生達も、かなりたくさん手を挙げていたのには驚きました。この大学では普段から活発なサークル活動や講義が行なわれているようですし、恐らくオープンに振る舞っている学生がキャンパス内に何人もいるのでしょう。僕は、自分が大学生だった10年前には考えられなかったその光景に驚くと同時に、心の底から嬉しさが込み上げて来るのを感じました。すごいぞICU!時代は変わって来てるんだ!

実は・・・尾辻かな子さんと僕、同世代なんです。彼女の講演で語られた「ライフヒストリー」を聴いていたら、なにかと時代的な共通点が多く親近感を抱きました。
尾辻さんも講演で発言していたように、僕らが大学生の頃はインターネットは普及していませんでした。パソコンですら、やっと普及し始めた頃。ノートパソコンが出始めた頃かも(笑)。「これからはパソコンを使えなきゃ駄目だ」ということで大学の授業で「ワープロ」を「一太郎」で習っていた記憶があります。(その頃は「Word」よりも普及してたんですね~。笑)。しかもクラスのほとんどの人たちが「パソコン初心者」であり、皆でひぃひぃ言いながら苦労してキーボードを叩いていたことを憶えています。
その時代と今とでは、同性愛者を取り巻く精神環境もかなり変化しています。現在では同性愛者は、その気になれば簡単に「自分と同じ仲間がいる」ことを知ることが出来ますし、ブログやmixiを通して交流も計れます。きっと今では小学生や中学生でも思春期に「自分が同性を好きになった」ことに気付いたとき、それがどういうことなのか、親に相談できなくてもネットから情報を得ることが出来るのでしょう。家族や友人とは分かり合えなくても、ネット上の精神的な家族の一員になることは出来ます。そう考えてみるとこの10年の情報環境の変化は革命的です。

もちろん今でも「周囲の人に対して言いにくい」状態に悩み、同じように鬱屈する小・中学生はたくさんいるでしょう。しかし少なくともネットを見れば「同じような人たちがいる」という精神的な安息を得ることは出来ますし、ゲイ雑誌や同性愛絡みの書籍をネットで購入することも出来ます。
僕がなにを言いたいのかというと、「尾辻かな子」という政治家が誕生した背景には、そうした時代環境の中で強烈に鬱屈した思いが、確実に原動力になっているだろうということです。もし彼女が「ネット普及後」に思春期を過ごしたのだとしたら、ここまでパワフルにエネルギッシュに活動する政治家になることは、なかったのかもしれません。彼女はいわば、僕らの世代の落とし子。同じ時代を同性愛者として生きてきた僕には、彼女の根源にあるものが、自分と似たような感覚として理解できるんです。
彼女を動かすエネルギー

彼女が面白い発言をしました。
「私は政治家になるために政治家になったのではなく、世の中を変えたいから政治家になったのです。」
いい言葉だと思いました。多くの政治家は、自分の中に切実な炎を抱えることもなく、世の中に訴えたいことも大して無いまま、有権者の顔色を窺ってコロコロと政策を変える「ポリシーのない人たち」です。「自分が何をしたいのか」よりも「票になるのかどうか」を優先させて動く政治家の、なんと多いことか。特に、かなりの割合で存在する「世襲議員」の行動を見ていると「政治家になるために政治家になった」かのような印象を持ちます。そんな政界において、彼女のような人は本当に貴重です。彼女のような人こそ、真の政治家として存在しなければならないと思います。まだLGBTの法的権利が整っていない現代においては特に。
「怒り」というのは、人が何かを表現をしたり、行動をする際にエネルギーとなる原動力。表現者というのは必ず、胸の内に「怒りの炎」を隠し持っているものです。
「尾辻かな子」は政治家であるのと同時に表現者であり、本物の魂を持っている。
僕はそのことを発見した時に、ものすごく嬉しかった。そして、同じLGBTの中からこういう人が出てきたのだという嬉しさで全身にゾクゾクするものを感じながら、その後の講演を聴き続けました。彼女の飾らない語り口に、自然と引き込まれながら。 →FC2 同性愛Blog Ranking
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モスクワでのLGBTパレード不許可。ネオナチ・グループと衝突し、警官隊に鎮圧される

「2006年5月27日、モスクワで初めての同性愛者らによるパレードが行われる予定でしたが、宗教団体、極右団体、そして警察当局からも攻撃を受けました。警察は約120人を拘束したそうで、怪我人も出ています。人権を求める平和なパレードを暴力で潰したことは、重大な人権侵害です。モスクワ・プライドを守るために、日本からもアクションを起こしましょう! 」
尾辻かな子活動日記「モスクワの事件を、多くの人に知らせてください」より
驚きました。
ロシア連邦の首都、モスクワではLGBTはパレードすら出来ないようなのです。5/27はロシアのLGBTたちにとって、1993年に反同性愛法の廃止された記念すべき日。それを記念し、さらなる権利擁護を訴えるためのパレード「モスクワ・プライド」が昨年の8月に構想されました。
→●ロシアの同性愛者 初のプライド開催を計画 (GAY JAPAN NEWS 2005/8/8)
活動家らは
デモの許可をモスクワ市に申請していたのですが、モスクワ市長ユーリ・ルシコフ氏や教会関係者、極右政党などがパレードの中止を求める声明を発表。果たしてモスクワ市当局が申請を許可するのかどうかに注目が集まっていました。
→●モスクワ・ゲイ・プライド・パレード、中止か?開催か?(GAY JAPAN NEWS 2006/3/18)
最近モスクワでは
LGBTへの攻撃が一段と激しくなり、モスクワのクラブで行われたゲイイベントには「スキンヘッド」の人達やロシア正教会信者ら150人以上の同性愛反対派がつめかけて妨害、機動隊が出動する騒ぎも起こっています。
→●モスクワ LGBT集会を同性愛反対派が妨害(GAY JAPAN NEWS 2006/5/16)
一方では
国際人権監視・擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが、5月17日の国際反ホモフォビアの日を記念してゲイ・コミュニティに対して差別的な公人のリストである“恥の殿堂”を公表。LGBTに対して強硬な攻撃姿勢を取るモスクワ市長を名指しで批判しました。
→●モスクワ市長、ナイジェリア大統領ら5人が“恥の殿堂“入り(GAY JAPAN NEWS2006/5/26)
さあ当日。
モスクワ市当局からの許可は下りませんでした。しかし市の中心部には約200人のLGBTや、パレードの賛同者たちが集まったようです。彼らのデモを阻止しようと警官隊による警備も行われ、そこにはネオナチ・グループの姿もあったそうです。
LGBTの一部の人々が、第二次大戦の戦死者を顕彰する「無名戦士の墓」(クレムリン脇)に花束をささげようと移動しました。すると周囲にいたネオナチ・グループとの小競り合いが始まり、広場の周囲に配置されていた警官隊が、LGBT関係者を拘束する事態になったようです。けが人も出たようですし、主催者のニコライ・アレクセイ氏が逮捕されたようです。
→●同性愛者ら120人拘束 モスクワ中心でデモ強行(東京新聞Web 2006/5/28)
→●Clashes in Moscow over banned gay parade
(Euro News 2006/5/27→動画。「Video」を押すと再生)
→●ロシア政府に強く抗議します(尾辻かな子活動日記 2006/05/28)
→●【緊急】モスクワのパレードが潰されました(Act Against Homophobia 2005/05/28)
ここからはあくまでも僕の推測ですが・・・
ネオナチ・グループと警官隊は「同じような主張」を持っている立場。もしかして彼らが「繋がっていた」のではないかと思わされるような出来事ではありませんか。LGBT活動家たちは「デモ」をしようとしたわけではなく「移動」しただけであり、違法行為を行ったわけではないようなのです。ひょっとするとネオナチ・グループに挑発されてしまったのかもしれません。公権力が「反対勢力」を抑え込む際に、このような「暴力的な集団」を動員することは、洋の東西を問わずよく行われてきたことでもありますし。(あくまでも推測ですよ。)
ちなみに「無名戦士の墓」 は、
「反ファシスト」を記念するという意味合いも持っている場所のようです。
→●Police and protesters break up Moscow gay parade
(REUTERS 2006/5/27。Yahoo!翻訳付き。)
この事件を報じている日本の大手マスメディアは、
今のところ共同通信の配信を受けた東京新聞しかないようです。日本のマスコミにおいてはまだまだ、LGBT関連のニュースは「情報価値が低い」と見做されているようです。こういう時に痛感させられます。
尾辻かな子さんのブログで、
僕はこの事実を知りました。彼女が、つい先日出席してきた「ILGA(国際レズビアン&ゲイ連盟)世界会議」 で同席した活動家たちも、暴力を振るわれて怪我を負ってしまったようです。顔から血を流している姿が報道されたドイツ緑の党の国会議員Volker Beckさんは、国際会議で尾辻さんと一緒にパネルディスカッションをした人だそうです。
→●Gay rights rally in Moscow ends violently(CBC NEWS 2006/5/27。Yahoo!翻訳付き)
この事件に関して、
尾辻さんが発している言葉を紹介させていただきます。
「みんなでまちを歩くことすら許さないロシア政府の姿勢は間違っています。
先進国首脳会議に参加している国がこのような表現の場すら奪っていることに強い憤りを感じます。
この拘束された中には、私が先日の国際会議で出会った人たちも含まれています。安否が気遣われます。
来週には、大阪にあるロシア領事館に申し入れ書を持っていこうと思います。」
→ロシア政府に強く抗議します (尾辻かな子活動日記 2006/5/28)
★大阪ロシア領事館へのメッセージ募集中→otsuji_office@osaka.nifty.jp

日本のマス・メディアは情報の価値を「市場原理で」決めますから、まだ可視化の進んでいないLGBTのニュースをなかなか伝えてくれません。我々が情報を共有するには、こうした小さなメディアが重要な役割を果たします。もしこの記事を見て「多くの人に知らせたい」と思われましたら、尾辻さんのブログやこの記事や、関連Webサイトへのリンクを、よろしくお願いします。こうしたニュースが「知られる」ことが、まずは大事なことだと思います。→FC2 同性愛Blog Ranking