たかがテレビ020●ニューハーフという生き方に興味をもったよ。ありがとう。

「ニューハーフ」というのは、「ゲイ」の中でも自分を女性化することに関心を持ち、さらにそれを職業上のキャラクターとして受け入れている人のことを言うようです。僕は今まで「ニューハーフ」の人たちが働いているお店には入ったことがないし、実際に話したことがないので知らなかったのですが、「ニューハーフ」のショーを見せるお店は今でもたくさんあるようで、お客さんとしては、ゲイというよりは「女装ショーを観に行く一般客」で賑わっているようです。
今回、番組で取り上げられたニューハーフさんは、細身で綺麗で、見た目は完全に「女性」に見える格好をしていました。性格も明るくサバサバしていて親しみやすく好感を持てるような感じの人でした。
彼女は普段、横浜にあるニューハーフのお店で働いているらしいのですが、仕事帰りに立ち寄るカラオケショップの男性店員のことが好きになり、なんとか告白したいと思っていたとのこと。その男性店員は男っぽくて明るくノリがいい人で、ニューハーフさんのことを「女性として」ちゃんと扱ってくれるから好きなんだそうです。
「なかなかデキた男なのよ~」と嵐のメンバーに嬉しそうに語る彼女はすごく生き生きとしています。カラオケに行く度に自分から積極的に話しかけているので、もしかしたら自分の思いに気付いているかもしれないということを嬉しそうに語っていました。

その後、大野さんと前回成功したニューハーフさんが「カップル」を装いカラオケボックスに潜入。男性店員にさりげなく話しかけ、彼女がいないかどうか、ニューハーフに偏見がないかどうかを調査します。結果はどちらも○。これは脈がありそうです。
もしかしたら、本当に思いが叶うのかもしれない。そんな期待を抱いた彼女は精一杯のおしゃれをして、番組が用意した告白場所である横浜・大桟橋で花束を持って彼を待ちます。彼は、誰が待っているのかわからないまま、呼び出された場所に現れます。そして対面。
彼は驚いたものの、すぐに親しげに会話が交わされ、話の流れでさりげなく告白が始まります。
「なんか・・・私は割と会ったときからすごく好きだったので・・・」
「はい分かってます。」
「分かってたの!?」
「全然分かってますから!(笑)」
「(笑)。この場を借りて告白しようかなって思って。」
「ハイ。」
「してみてもいい?」
「あ、全然いいです。」
「えっと・・・もし良ければ、つ・・・。つ・・・。」
「・・・つ?(笑)。」
「・・・付き合ってください」
「・・・えーっと。じゃあ・・・よろしくおねがいします」
(大声で)「マジー!?」
「マジです。よろしくお願いします!」
「一時の気の迷いとかそういうのじゃない?」
「いやいや違います、違いますから。」
この展開に驚いた嵐の二人が駆け寄り、こっそり彼にインタビューします。
大野「・・・マジでOKなの?」
彼「OKです、」
大野「勢いとかじゃなくて?」
彼「全然」
大野「彼女のどういうところがいいの?」
彼「元気なところ。」
桜井「へんな話、やっぱ・・・男性なわけじゃないですか。それに関しては・・・」
彼「一応抵抗はありますけど、でも別に、なにがあるんだろうみたいな。」
桜井「一緒にいて気が合ったり、楽しいお付き合いが出来たらいいなぁっていうことですか」
彼「人それぞれ考え方があると思うんで、別に、女だと思ったら女なんじゃないですか?」
桜井「女性として見てるわけですね」
彼「うん」
戸惑う嵐の二人と、あっけらかんとした彼の態度の対比が面白かったです。
この番組は深夜番組という自由さもあってか、素直で自然体な編集がなされていたので、番組を見ていれば「男性が女性化している」ことについての偏見はなくなり、むしろ人として好感を持つ人が多いのではないかと思いました。番組制作スタッフや嵐の二人も素直な目で彼らを見つめ、応援していることが伝わってきました。公式サイトの「嵐応援団活動日誌」のところに、大野さんと桜井さんのコメントも出てますよ。
ショーパブで働くニューハーフの方というのは、仕事として自分のキャラクターを逞しく「活用している」わけで、そんな自分を受け入れるまでの葛藤を乗りこえてる分、明るく逞しくもなれるのかもしれない。僕は今まで「女装」をする人たちのことに関心を持っていなかったのですが、人として興味を持つきっかけをくれたことに感謝します。この番組、見てよかったです。→FC2 同性愛Blog Ranking
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