レズビアン映画「卍(まんじ)」渋谷で公開中

う~ん。先日日本テレビで放送された松本清張「指」にしてもそうだけど、レズビアンものの作品に必ずといっていいほど付けられるのが「禁断」の二文字っ!そして漂う耽美なエロティシズムの香りっ!黒と赤の世界っ!
ここまで定番どおりに宣伝してくれると、ある意味アッパレではありますが(笑)。
この「卍」という作品は1928年(昭和3年)に谷崎潤一郎が発表した「同性愛ものの問題作」
有名なところでは1964年に増村保造監督が若尾文子と岸田今日子のコンビで映画化

他には樋口可南子、高瀬春奈の主演
坂上香織と真弓倫子のコンビで服部光則監督が1988年に映画化もしているそうです。レズビアンものの定番なのでしょうか。
今回の主演は秋桜子、不二子のコンビ。監督は「クルシメさん」
まだこの人の作品は見た事がないけれど、「背徳の物語をコミカルなまでにカリカチュア化し、究極の純愛映画の域にまで高めた」という宣伝文句には、「耽美もの」のファンである僕としては興味をそそられます。
こういう作品は、笑えるくらいまで徹底して虚構を構築し、観客を興奮させられるかどうかが勝負。最近観た中では出色の出来だった園子温監督「奇妙なサーカス」の時のように、嬉しい出会いになることを期待しつつ・・・。
それにしてもこの映画、レズビアンの人たちは観に行くのでしょうか。行き辛いだろうな~(笑)。こういう「耽美もの」って男性向けに作られているイメージがどうしてもありますし、客席も大半が男性の「カルト映画好き」で埋まっているような気が・・・。男性は比較的「レズビアンもの」には抵抗がないみたいで、成人映画の感覚で観る人が多いようですからね。この映画も、その層をターゲットにしている感じではあります。
渋谷のユーロ・スペースで4月7日までのレイトショー公開(9:15~)です。→FC2 同性愛Blog Ranking
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