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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

「yes」創刊の波紋011●ヒースの名言

 くだけたヒース・レジャー満載

 「これが重要な物語であるということは理解してたし、これまで正しく語られてきたことのない話であるということもわかってた。これをやることで責任が生じるということも知ってた。」

 「yes vol.2」には、表紙だけではなく巻頭グラビアにもヒース・レジャーが登場し、3ページに渡ってぎっしりと文字で埋め尽くされたインタビューを読むことが出来ます。

 インタビュアーがゲイなので、もちろんその視点からの質問もありますし、僕が今までに見かけたどの雑誌のインタビューよりもずっと、ヒース・レジャーがくだけた調子でざっくばらんに語っているのが最大の読みどころ(笑)。映画「ブロークバックマウンテン」撮影前の当初のオファーではなんとヒースがジャックをやる予定だったりと、なかなか興味深い裏話が満載です。

 アン・リーの演出法

 撮影時のエピソードもたくさん語っているのですが、僕が面白いと思ったのがアン・リー監督の演出方法。

「アンは1人ひとり横に呼んできて役どころについて的確な量の情報を注ぎ込むんだ。それであとはおれたちに任せてくれる。だからおれ、ジェイクが実際にどんなことを言われてどんなふうに演じるのかその場になるまで知らないわけ。」

 リハーサルできっちりと演技を組立てて撮影する監督もいるようですが、アン・リー監督は役者同士の「即興性」だとか「演技のハプニング性」を面白がって採用するタイプの演出家のようです。なるほど、だからスクリーンから伝わってくる彼らの演技が、ヒリヒリするような緊張感に包まれていたわけですね。

 デビュー作はゲイの少年の役

 ヒース・レジャーはゲイではなく、「ブロークバック・マウンテン」の共演で知り合った女優のミシェル・ウィリアムズ(以前紹介した「ランド・オブ・プレンティ」の主演女優)と結婚して子どもも生まれているのですが、彼が1996年に役者としてデビューした役は、TVドラマのゲイの少年の役立ったそうです。しかもオーストラリアで放送後に「街中でほんとうに嫌がらせにあった」こともあったようですが、特に気にしなかったようで「何度かちょっとしたいじめにね!」とあっけらかんと語ってます(笑)。

 本人に言わせればそのドラマは「ひでえ演技」で「ひでえドラマ」だったそうで「今度のとはくらべもんにもなんない。ありゃ、ただの十代のガキの役で、自分の友だちにぼくはじつはゲイなんだって打ち明けるってな話しで、まあ言っとくけど、ほんと、そんな面白いストーリーじゃなかったんだよ。」

 ・・・こんな調子で終始サバサバと語っている、おもしろいインタビューです(笑)。

 ヒースの名言

 そして、僕が特に印象に残ったのは、LGBT雑誌ならではの次のやりとり。インタビュアーが、「たとえば将来自分の子供がやってきて『じつはゲイなんだ』って言われたらどう思うか」を聞いた時の彼の答え。

 「ああ、そういうのは前から問題なかったよ。べつにゲイだからって普通以上にすごいってはおもわないけど、いつだってそんなことは問題じゃなかった。だからもちろん自分の子供がおれのところにやってきてそう言ったとしたら、逆にもっとその子を愛すると思うな。おれに対して正直でいてくれたということでさ。」

 ・・・サイコー!

●「yes vol.2」
●「yes」オフィシャル・サイト
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