「yes」創刊の波紋006●「vol.2」の購入を前に

3月15日は雑誌「yes Vol.2」の発売日。
表紙は「ブロークバック・マウンテン」のヒース・レジャーで、彼のインタビューも掲載されているようなので楽しみなのですが、ちょっとその前に・・・。
実は僕が創刊号でいちばん印象に残った「ある部分」のことを、まだ書いてなかったことを思い出したので書いときます。
それは他でもない・・・創刊号の微笑ましい「編集後記」のことなのです。
●「yes vol.1」は、まだネットで購入可能です。
●「vol.2」もさっそく売ってます。表紙がさわやかだな~(笑)
Zeroさんのオモロイ「編集後記」
な~んだか、一気に親しみ持っちゃう文章ですね~(笑)。約1年(3回失恋あり)の準備期間を経てGay Life Style Magazine『yes』が生まれました。欧米の先進主要国や都市では、本誌で紹介したような革新的なことがゲイ・シーンで起こっています。しかし日本では主役のリアル・ゲイよりもエセ・ゲイが目立っているのも不思議な現象で、幼稚園児まで「フォー!」だって・・・ほとんど日本のマスコミでは省かれてしまうリアルなゲイ関連の情報・・・あなたのもっと知りたい、気持ちいい、役に立つコトを毎回どっさりガッツリ世界中から産地直送でお届けしますヨ!。協力していただいた方々、そして買っていただいた読者のみなさん全てに感謝します。ありがとうっすね!。それから才能あるスタッフを募集中です。あのー、彼氏も募集中なんでヨロシクっす!(Zero)
それに、創刊号の中で「Gay Life Style Magazine」と明記しているのはここだけなんです。
以前の記事 でも触れましたが北丸雄二さんのブログ「隔数日刊 | Daily Bullshit」の 『LGBT雑誌「yes」創刊へ』 によると、
・・・という由々しき事情があったらしく、それを読んでいたので制作に携わった人たちの複雑な思いが伝わってきていたからです。一介の配本業者であるはずの東販、日販の強圧的な編集権介入的指導によって「ゲイ」という文字は表紙には出せず・・・
それが今の日本の現実だし、戦うべき壁なんだとも思いますが、その条件をとりあえずは「飲む」ことで、この雑誌は一般の多くの書店の店頭に並ぶことが出来たのでしょう。
「表紙にゲイって書いてないから恥ずかしがらずに買えた~」と、このブログで騒いでしまった僕としても、いつまでもそんなんじゃ駄目だなっと本当は思います。
(だからと言って Newsweekのように「ゲイ」と意図的に大書き されたり、従来のゲイ業界発行雑誌のように明らかに「エロさ全開」の表紙だと、屋外で読む時の抵抗感には、やっぱり悩まされてしまいますが・・・笑)。
創刊号では表紙以外の中味(記事)でも、やたらと遠慮がちに編集されたことが伝わってきました。たとえば映画「ジョージ・マイケル~素顔の告白」の紹介で「ゲイ」という言葉を使わずにボカした表現が見受けられたり、グラビア写真のビジュアル的にも「エロ度・セクシー度」がわりと抑え気味であり、おそるおそる探り探りの状態で製作されたのではないかと感じ取れます。

そんなこんなで、Zeroさんが「編集後記」というフリースペースにあえて「Gay Life Style Magazine」と書いた気持ちが雑誌全体を通して読んでみるといじらしく感じられ、だからこそ僕としてはなおさら強く、この雑誌のやろうとしている事を応援しようと思ったのでした。
がんばれ~「yes」編集部!
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