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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2006-02
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ジョージ・マイケル 大丈夫かぁ~?

 あちこちのニュースサイトでジョージ・マイケルが大麻所持の疑いで26日に逮捕されたことが報じられています。

 CNNによると「ロンドン中心部ハイドパーク付近の路上に止めていた車の運転席で、ぐったりとしてハンドルにうなだれていたところを、通行人が発見し、警察に通報。大麻や鎮痛剤など「クラスC」に分類される規制薬物所持容疑で逮捕された。同容疑者は警察で取り調べを受けた後、3月末の出頭を言い渡され、釈放された。英内務省によると、クラスCの規制薬物所持で有罪になった場合、最高で禁固2年が科せられる。」とのこと。

 やはりこういう時には1998年の「トイレからカミングアウト」事件が蒸し返されてしまうようです(笑)。彼は今や世界的に有名な「ゲイのシンボル」のようになっている人なので、今後どのように報じられ続けるのか・・・過剰なゲイ・バッシングに発展しかねないだけに気になるところです。そして、せっかく予定されていたパートナーとの結婚式は、どうなってしまうのでしょうか。

 昨年末には映画のPRで恋人を引き連れ上機嫌で来日していた彼。映画「ジョージ・マイケル~素顔の告白~」では、繊細かつ頑固であるが故に波乱万丈だった半生を自ら笑い飛ばしながら語っていましたが、なんとなく精神的に「躁状態」にあったような印象もあります。この件で強烈なリバウンドが起きてしまうのではないかと心配です。せっかく多くの人の心を打つ歌声を持ち、曲作りの才能にも恵まれているのですから自分を大事にして欲しいです。

 映画の公式サイトによると5月に東京の下高井戸シネマで再上映が予定されているようです。きっとDVDの発売も控えていることでしょう。この件の動向次第では予定が変更になる可能性もありますが、作品というものはあくまでも自立したものなので、あまり過敏に反応せず、予定通りファンに作品を届けて欲しいと願います。

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アカデミー賞は日系3世のドキュメンタリーにも注目

 フツーの視点で原爆を語る。

 今年のアカデミー賞。
 「ブロークバック・マウンテン」や「トランスアメリカ」以外に、僕としてはこちらの作品にも注目しています。

 短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた「ザ・マッシュルーム・クラブ」(原題「The Mashroom Club」 )という作品で、監督は日系3世のスティーブン・オカザキさん。
→公式HP

 彼は米カリフォルニア州バークリー在住の映画監督で、これまでにも1985年に「公式命令9066/日本人強制収容所」(原題「UNFINISHED BUSINESS~The Japanese American Internment Cases」が長編ドキュメンタリー賞にノミネート。
 1991年の「待ちわびる日々」(原題「DAYS OF WAITING」では、短編ドキュメンタリー賞にノミネートだけではなく受賞も果たしています。一貫して第二次世界大戦という歴史を基点に日本とアメリカの関係にこだわり続けているドキュメンタリストです。

 毎日新聞2/21夕刊「ひと」欄のインタビューによると「ザ・マッシュルーム・クラブ」を作るきっかけは、1979年に友人が英語に翻訳した漫画「はだしのゲン」を読んだことだそうです。戦後50年目の1995年に、米国ではあまり原爆のことが話題にならなかったことに問題意識を持ち、戦後60年を機に昨年、作品を完成させました。

「日本側は被害者の立場だけを強調し、米国側は放射能汚染に触れたがらない」

 ・・・そんな両国それぞれの原爆言説の偏りにかねてから疑問を持っていたというのが、彼ならではの着眼点。日系3世という立場は、日本とアメリカのどちらにも距離を感じるらしく「日米のはざま、太平洋に漂っている」ような感覚をもたらすようです。どちらにも属していないという意識は、どちらにも批判的な視点を持つことにつながります。むしろ彼のようなドキュメンタリストには必要なことであり、財産でもあるのでしょう。

日米とも、加害の歴史に触れるのは「怖い」のだ。

 長年アメリカに住んでいるだけあって、「米国人の心のつかみ方は心得ている」というのが彼の強み。「米国人は原爆の話や映像が怖いのだ。怖がらせず、被爆者の話を聞いてもらえるよう工夫した。」・・・彼の発言からは、率直で真っ直ぐな人柄が窺えます。日本がアジア各地での加害責任と向き合わずに隠蔽しがちな態度を取っているのと同じように、アメリカの人々が原爆被害から目を背けがちであることを「怖い」ということばで表現しているのが印象的です。
 そういえば、ハリウッド映画で原爆を扱ったものはまだ制作されていませんね。原爆投下を「第二次大戦を終わらせた歴史的な出来事」と見ている割には冷たい扱われ方です。やはり「怖い」し「触れたくない部分」であり、出来れば考えたくないのでしょうね。

「原爆を政治問題化せず、被爆者の話を聞こう。数年後に彼らはいないかもしれないから」

 「原爆もの」というと、日本でこれまでに作られてきた作品はどうしても、被害の悲惨さや人命の尊さを情緒的に訴えてくるものになりがちでした。
 もちろんそうした作品は「あの悲劇を忘れない」ためには必要だし意味のあることですが、日本人の既成の原爆観を補強する役割しか果たせていないようにも思います。

 「原爆投下」については様々な歴史的解釈が存在し、なかなか対話が進まないままでいる現在。そこには政治的な思惑も複雑に絡んでいます。そして、安易に一昔前の「イデオロギー対立」の時代の図式に結び付けて感情的に捉えられがちである状況は続いています。この作品がそうした現状に対して何か思考を深めるものになっているのかどうか、未見なのでわかりませんが、彼のような立場の人が作ったということで新しい柔軟な視点が獲得できているのではないかと思います。もし日本で公開される機会があったらぜひ、見てみたいと思います。

 「原爆投下は正当だった」とほとんどの国民が思っているとメディアによって伝えられているアメリカにおいて、アカデミー会員たちがどんな評価を下すのか。原爆を真正面から扱ったこの作品の動向に注目したいと思います。

 スティーブン氏は現在、アメリカで若者に人気のケーブルTV「HBO」の依頼で、2007年から原爆シリーズを放映するために広島、長崎、米国の被爆者を取材しているそうです。
 彼のように「宙ぶらりんで、どちらに対しても批判的な立場を取れる」ことをプラスにして最大限に生かしている姿勢は、ゲイである僕に、なんだかとても勇気をくれます。

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映画「トランスアメリカ」(TRANSAMERICA)の日本公開決定

 以前こちらの記事で取り上げた映画「トランスアメリカ」(ダンカン・タッカー監督)ですが、どうやら日本公開の予定が決まったようです。
 こちらのサイト
の情報によると、今年の夏に「シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開」とあります。
 この映画は、男性から女性へと性転換する「トランスセクシャル」の人をフェリシティ・ハフマンという女優が演じることで話題になっています。彼女は、3/5に発表されるアメリカのアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされているので、日本でも各メディアで取り上げられる機会がグンと増えてきました。公開に合わせて更なる話題を呼ぶことでしょう。

 今年は本当にLGBTにとっては「映画の当たり年」であり、しかもかなり評価や人気の高い作品が目白押しです。
 この他にもフィリップ・シーモア・ホフマンがゲイの作家トルーマン・カポーティを演じてアカデミー主演男優賞にノミネートされた「カポーティ」は10月公開が決定。 韓国で大ヒット中の映画「王の男」にも日本の配給会社が注目している ことが報じられています。

 海外から質の高い作品がどんどん入ってくるこうした動向に比べて、日本ではTVで相変わらず こんなサブ・タイトル付きでセンセーショナルに扱われてしまうLGBTですが、無神経さに無知であることが「恥」であると認識されるようになると、日本社会というものは手のひらを返したように変わるものです。
 今年はきっと、大きな転換の年になるでしょう。FC2 同性愛Blog Ranking


関連記事・・・●ダンカン・タッカー「トランスアメリカ」●MOVIEレビュー

たかがテレビ013●「松本清張スぺシャル・指・スターになりたい!他人蹴落とし、誰とでも寝るわ貧乏は嫌なの!大女優になるためならレズだって、殺人だって!?」感想(分析編)

 ↑・・・すごいですね~これ、番組のタイトルです。
 先日も取り上げた後藤真希さん主演の2時間ドラマなんと放送当日の新聞のテレビ欄には、このように長ったらしい無神経なタイトルが掲載されていました。背景には、火曜夜9時代の「視聴率バトル」があったようです。

        (△読売新聞2/22テレビ欄下に掲載された広告。 )

 近年、細木数子サマに説教されたがりな「迷える子羊」が急増したおかげで、火曜夜9時代の視聴率争いは激しさを増すばかり。かつて日本テレビの看板番組だった「火曜サスペンス劇場」はターゲットとなる視聴者層が見事にTBS系「ズバリ言うわよ!」に奪われ視聴率急降下。ついに昨年の秋に番組は打ち切られ「DRAMA COMPLEX」として再出発したものの、番組の方針が定まらず大苦戦中なのです。
 いくら追い詰められているからと言って旧来の「視聴率稼ぎ」のためのパターンをそのまま踏襲するかのようなPR手法からは、どことなく「昭和の香り」が漂って憐れみを感じさせます。

 たしかに、この日のライバル細木サマの番組のテレビ欄も過激です↓
「ズバリ言うわよ!大鶴義丹激白・結婚はもう怖い・・・に細木断言マルシアと離婚は正解」
 ・・・このセンスとタメを張ろうとしたのでしょうが、品のないライバルと同じ土俵で戦って自分の品まで無くしてしまってどうするんですか。
 日本テレビといえば2003年秋にビデオリサーチ契約世帯への視聴率操作事件が発覚しました。反省は事件の直後だけであり、今ではすっかり悪しき体質は復活してしまったようですね。これではいつまでたっても局としてのブランドイメージは上がらず、スポット広告費の売上高でフジテレビに追いつくのは遠い夢のままでしょう。

 それにしても引っかかるのは「大女優になるためならレズだって、殺人だって!?」という部分。こんな品のない扱われ方をされた「レズビアン」の人たちの気持ちを、番組プロデューサーはどう考えているのでしょうか。考えてないんでしょうね~ドラマ見ればわかるけど。
 そもそも「レズ」という言い方にはどことなく「侮蔑的」なニュアンスが漂うため、今日では当事者たちがあまり使わなくなっているということを知っているのでしょうか。「レズ」という言葉は、ゲイが「おかま」「ホモ」と言われたのと同じような嫌悪感を、当事者たちに沸き立たせるのだと僕は理解しています。

 PRだけではなくドラマの内容面でも配慮のなさが目立ちました。レズビアンが登場するたびに、カメラワークや音楽で「薄気味悪さ」を意図的に演出して視聴者の気を引こうという「あざとさ」が繰り返されたのです。
 ショッキングな描写を連発して視聴者を釘付けにする・・・それがテレビの2時間ドラマの宿命なのだと製作者たちは安易に考えているのでしょうが、挑戦心を無くして「従来のパターンどおりに」作られた魂の抜けた作品というものは、視聴者にも正直に伝わります。現にこのドラマの視聴率は一ケタ。ライバル細木サマの番組の半分だったようですね。少なくともバラエティーよりは予算も手間もかかっているでしょうに、情けない結果です。

 唯一の救い。それは一部の役者さんたちの演技でした。特にレズビアン役を演じていた高岡早紀さんと萬田久子さんは鮮烈な印象を残しました。両人とも、登場シーンでは「幼稚な演出」の犠牲になって化け物のような扱われ方をして気の毒でしたが、その後の様々な場面では見事に「愛する者に思いが通じない哀しさ」と、「それでも愛してしまう一途さ」を好演していたと思います。
 できれば、もっと上質な演出のもとで、時間をかけて丁寧に作られた作品の中で、彼女らの名演技を見てみたかったです。
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KANリスペクト002●新曲「カレーライス」を入荷してくれCDショップさん!

 このブログに「KANリスペクト」というコーナーがあるのをお気づきでしたか?。
 ずっと放置してましたが、やっと嬉しいニュースが書けるんです。2/22に、KANの4年半ぶりのニュー・シングル「カレーライス」が発売されました。
●KAN公式サイトで視聴ができます。

 僕は高校時代から彼の音楽のファン。大方の人と同じく「愛は勝つ」で存在を知ったのですが、その後もずっとファンであり続け、工藤静香さんと同じ位の頻度で聴いて生きてきました(笑)。しかしKANさんは2001年のアルバム『Gleam & Squeeze 』に「カラス」という意味深な曲を収録したのを最後にフランスに移住してしまい、日本での音楽活動は事実上停止。このまま引退してしまうのかと悲しみに暮れていたのですが・・・昨年あたりからSMAPや後藤真希さんらに楽曲を提供。じわじわと「復活」を匂わせていました。

 KANのファンは実は音楽業界に多いらしく、平井堅さんやaikoさんが「好きなアーティスト」として名前を挙げているのを目にしたことがあります。彼らの音楽を聴いていると、コンセプトやメロディー展開、「ポップ」を志向する音楽的センスに共通点が感じられることがあり、納得です。
 待ちに待った本格復活。あのひょうきんなキャラクターと共に、これからも「カッコつけちゃうけど実は気弱な『男の本音』を歌わせたら右に出るものはいない」と僕が勝手に思っている(笑)、KANの歌世界に期待しようと思います。

 それにしても、このCDを買い求めるのにCDショップを4件も廻ることになるとは思いませんでした。発売日だったのでまさか売り切れたわけではないでしょうから、どうやら最初から入荷すらされていないようなのです(ひどい~)。
 やっと見つけた4件目でも「NEW RELEASE」コーナーにはもちろんなく、かといってアーティスト別の棚に「KANコーナー」があるはずもなく、悲惨なことに「カ行」の所に入りきれなくて棚の隙間に横向きに挟み込まれていました・・・。
 この曲、一応ドラマ主題歌だぞ~(TBS系の昼ドラマ「銭湯の娘!?」)。もしかして奥様たちが「あらっKANだなんて久しぶり~」と買いに来るかもしれないじゃないかっ。同日発売の宇多田ヒカルさんや槇原敬之さん、ドリカムの新譜等が特設コーナーまで設けて店頭に何十枚も並べられている光景が、非常にまぶしく羨ましく感じられました。CDショップさん、せめて一枚ずつでもいいから入荷しといてくれ~!

 曲は、KANならではの脱力感が相変わらずで、長年のファンにとっては「ツボ」でした。シングルにしては地味だけど、聴きこむほどに味の出るスルメソングになりそうです。

●KAN「カレーライス」

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