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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2006-01
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キオスクで躍る「ゲイ」の文字・・・今週の「Newsweek日本版」はゲイ特集


それにしてもデカい!表紙にでかでかと「ゲイ」の文字!
今日、キオスクで見かけた「Newsweek日本版」の見出しにはド胆を抜かれました。
何件かの本屋やコンビニを周り、ようやくレジに持っていきまして。
さすがに電車の中では表紙を隠しながら読んでしまいましたが(笑)

発売中の「Newsweek日本版」には
「ゲイ in Japan」という7ページの特集が掲載されています。
「あなたの隣にもいる彼や彼女の本音と真実」という副題が示すとおり、一般読者向けにわかりやすく「隠れて生きている日本のLGBT」について説明しています。入門編としては格好の記事ではないでしょうか。
こちらのサイトで公開されている中吊り広告を見ると「レイザーラモンHGは敵か味方か」と挑発的に書かれてはいますが(笑)実際の記事自体は、LGBTではない記者の方(デボラ・ホジソンさんと大橋希さん)が、とても真面目に真摯に取材されています。とりあえず安心しました。
記事の中で、印象的な発言をしていたLGBT界の著名人を紹介します。

●尾辻かな子さん(レズビアンであることを公表している大阪府議会議員 ) (自分が同性愛者であるという事実を受け入れるまで、5年ほどかかったという。)

誰でも時間はかかると思う。同性愛者は「いない」「おかしい」という社会の価値観を内面化しているから、自分は自分のままでいいという自己肯定がむずかしい。

テレビの中のタレントだけでなく、あなたの隣で、地域で普通に暮らしている存在だと気づいてほしい。
・・・尾辻さんは現在31歳。いや~若いです!彼女は昨年、大阪府住宅供給公社の「ハウスシェアリング制度」を実現化させる力になりました。これは、血縁や婚姻関係にないカップルの入居を認めさせた制度であり、同性同士の婚姻が認められていない日本において画期的な出来事です。
尾辻かな子さん公式サイト
☆ブログ「尾辻かな子活動日記」
☆著書
「カミングアウト―自分らしさを見つける旅」

●伊藤文學さん(月刊『薔薇族』編集長)

女が好きな男は「女が好き」とわざわざ言わない。男を好きなのも普通のことなのだから、わざわざ言う必要はないと思う。そういう世の中にしなくてはならない。

・・・このブログの副題と同じことを言ってらっしゃるので、一気に親近感が湧きました(笑)。伊藤文學さんのことは、僕もかつてこっそり読んでいた雑誌「薔薇族」で知っていましたが、恥ずかしながら彼がゲイではないということをこの記事で知りました(!)。
雑誌「薔薇族」は日本のゲイ雑誌の草分け的存在であり、文通欄がゲイ同士の出会いの場として活用されていたのですが、ネットの普及により部数が低迷し2004年に廃刊。その後復活したものの、昨年の11月に再び廃刊。現在は会員制のWebサイトやブログで活動を続けていらっしゃいます。彼はこんな発言もしています。

差別問題の解消には、当事者以外の、距離をおいて考えられる人が加わっていかないとうまくいかないのではないか。

・・・ものすごく、伊藤文學さんのことを見直させられる発言です。彼はとても早い時期から日本でそれを実践して来たわけです。頭が下がります。
☆Webサイト 「月刊薔薇族編集長 伊藤文學の談話室 祭」
☆ブログ「月刊薔薇族編集長 伊藤文學の談話室 祭」
薔薇族 会員制サイト

☆著書
「薔薇を散らせはしまい―『薔薇族』と共に歩んだ22年」
「薔薇ひらく日を―『薔薇族』と共に歩んだ30年」



記事では他にも「ゲイの友だちが欲しい彼女たちの理由」として、近年のアメリカのテレビドラマや「ボーイズ・ラブ(BL)」の影響でゲイを実際以上に美化して友だちになりたがる女性たちの、最近の動向についても触れています。なかなか鋭い指摘です。
取材対象が幅広く全体を網羅的に紹介したという印象の特集ではありますが、日本のLGBTのことを知る上で様々な「入口」を与えてくれるという点ではとても良く出来ていると思います。

「Newsweek日本版」は週刊誌なので店頭に並ぶ期間は短いのですが、なにしろ書店をはじめ、キオスクやコンビニ等の幅広い場所で販売される大量発行媒体。けっこう影響力あります。
今週末のお出掛けの際に見かけたら、ぜひ手にとってみてください。
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