映画「トランスアメリカ」(TRANSAMERICA)の日本公開実現を!

ダンカン・タッカー監督「トランスアメリカ」という映画が昨年アメリカで封切られ、高い評価を受けているそうです。なんでも女優フェシリティ・ハフマンが「トランスセクシャル」の中年男を演じるというのが売りのコメディーらしいです。
☆ 「TRANSAMERICA」公式サイト
☆映画評論家のブログ「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」でも紹介記事あり。
(「トランズアメリカ」表記)
☆ブログ「ツボヤキ日記」に紹介記事あり
内容は・・・ロサンゼルスで生活する中年男性が、性転換手術を受けて女性の身体を手に入れようとする話。しかし手術直前に息子が万引きで逮捕され、引き取るはめになります。息子はかなりの美青年でありますがコカイン中毒であり、道ばたでゲイに身体を売って生活していました。そんな息子との米大陸横断の旅が物語の軸になっているそうです。
トランス=超越・変化
映画では、女優ハフマンが「男として」用を足す場面があるなど、どうやら「男」と「女」の境界を超越することから生じるおかしみが散りばめられているようです。
彼女の演技は高く評価され、16日に発表されたゴールデン・グローブ賞では主演女優賞を受賞。ほかにも全米脚本家協会賞にノミネート。さらにはアカデミー賞でのノミネートも確実視されているそうです。
しかしまだ日本での公開は未定。大資本ではなく独立系(インディーズ)製作であるため、この規模の作品はなかなか公開されにくいという現実があるようですが、この受賞ラッシュが弾みとなって話題になれば実現するかもしれません。設定の面白さといい、女優の演じる「オカマ」という新鮮さにはとても興味を惹かれます。
いわゆる「オカマ」描写の新たな可能性
考えてみたら今まで、「オカマ」と称して表現される人(女性っぽい男性)と言えば男優が演じるのがパターンでした。なぜなら、いわゆる「オカマ」と称される人とは、男性の身体で生まれてきたけれども女性的な精神を持ち、女性になりたいという願望を持っている人のことを指して来たからです。これまでにもさまざまな映画で頻繁に「道化的な」存在として登場してきましたが、男性が演じることで生じる「滑稽さ」が認知されてきました。
それを、「女性の身体」を持つ女優が演じると、また違った感覚で見ることが出来るのではないでしょうか。男性の身体を持っていることの違和感を、女性の身体の持ち主(女優)がどう演じるのか。その演技から観客はなにを感じることになるのでしょう。かなり一般受けしそうな題材ですし、興行的にも期待できるのではないでしょうか。
日本公開した際にはLGBT市場の力を顕在化すべく応援しますので(←こちらの記事参照)
日本の配給会社の方、ぜひ買ってくださいね!
今年のゴールデン・グローブ賞は驚きです。

●ドラマ部門作品賞・監督賞・脚本賞
=ゲイのカウボーイが主人公の「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)
●ドラマ部門主演男優賞
=ゲイ作家の伝記映画「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマン
●ドラマ部門主演女優賞
=手術前の性転換願望男性を演じた「トランスアメリカ」のフェリシティ・ハフマン
・・・突然どうしちゃったんでしょうか(笑)。
ちょっとびっくりする現象ですが、素直に嬉しいです。日本公開楽しみにしてます。→FC2 同性愛Blog Ranking
関連記事・・・●ダンカン・タッカー「トランスアメリカ」●MOVIEレビュー
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