乳癌で療養中の宮崎ますみさんを応援します。

先日のMOVIEレビューで紹介した「奇妙なサーカス」で女優復帰を果たした宮崎ますみさん。
数々の報道があったようなので既にご存知の方もいるかとは思いますが、昨年12月2日に乳癌の手術をされ、現在自宅療養中だそうです。ご自身の公式ホームページでコメントも発表しています。
せっかく、あそこまで体当たり演技で臨んだ主演映画の舞台挨拶に参加できなかった無念は、いかばかりかと思います。
しかし現在の彼女は前向きに過ごしているようで、1月13日からはブログ「Trinity Life」 を立ち上げ、手術後の療養生活について毎日記事を掲載されています。
宮崎さん本人もブログに書かれていますが、乳癌というのは今後、女性の死亡率トップになるのではないかと言われている位に身近な病気であるようで、生活習慣や食生活、精神的なものなどが密接に関わっている「現代病」でもあります。彼女がこれから、癌という病気とどう付き合って行くのか。なにを感じて発言して行くのかが、僕としてはとても気になります。
なぜなら・・・「奇妙なサーカス」というスゴイ映画を通じて、僕は彼女が人間性の奥深くまで曝け出す姿を見てしまったからです。おかげで、とても他人とは思えないほどの親近感を持ってしまいました・・・あの映画はとても不思議です(笑)。
こちらのサイトで、初日舞台挨拶に寄せた、彼女のコメントがあったので紹介します。
彼女がなぜ、このハードな作品に出演したのかが伝わってくる、すごくいいコメントだと思いました。監督の園子温氏にとっても、宮崎さんとのめぐり合いは作品に強烈なインパクトを与えたようです。パンフレットのコメントから抜粋します。「園監督は、嘘やごまかし、醜さ、甘美さを、そのまんま容赦なくフィルムに焼き付けてゆきます。まったく恐ろしい監督とめぐり合ったと思いますが、闇を描ける監督は実は深い愛を知っている方だと思います。映画を観た皆さんが、闇の中から光を見つけ出してくだされば、演じたかいがあります。どうぞ楽しんでください」
「今回は、僕の世界に彼女を引きずりこんだっていうことはないんですね。逆に、彼女の世界を作るためにやってみたら、こういう風になりました、って感じ。」
「彼女の書く文章も読んでみたんですけど、非常に、聖なるものと邪悪なるもの、美しいものと醜いもの、けっこう強烈な対比を好むものが多かったので、この人だったら、そういった世界のほうが輝くんじゃないかなって。エロスだけだとちょっと違って、タナトスにも重きを置きました。」
「宮崎さんにはそんなにタブーはなかったみたいで。実際、どんな設定でも意欲的でね、自分で解釈されるんですよね。いろんな比喩とか使って組立てて、深く読んでいただいて嬉しかったですね。僕の意図さえも超えていた(笑)」

過激なヌードも披露しているようで・・・今回の映画でのモノスゴイ弾けっぷりといい、かなりアナーキーな感性を持った方のようであり、ますます好感を持ちました(笑)。こういう人には今後もっともっと女優として活躍して欲しいので、ぜひ癌を克服して再度、復帰して活躍してほしいです。
映画の方は、2月9日からベルリンで開催される第56回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に出品されるそうです。
☆東京でのロードショーは終了しましたが、公式サイトによると各地で上映が続いています。耽美でグロテスクな世界が好きな人にはオススメです。
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