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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2005-12
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「yes」創刊の波紋001●フツーの感覚で買えるGAY雑誌の衝撃

 今日、仕事帰りに某大手書店をぶらぶらしていたら、ちょっと衝撃を受ける出来事がありました。なんとフツーの男性誌売り場に堂々とGAY向け雑誌が並べられていたのです。

 それは (株)NMNLが発行する「yes」 という雑誌です。(この会社はタワーレコードを経営しているらしいです。)
この会社がゲイ向けの新雑誌を創刊するというニュースは既に知っていたのですが、まさか一般の書店の目立つ場所に堂々と、一般雑誌と肩を並べて売られているとは思わなかったので、おもわず驚いて買っちゃいました(笑)。

 今まではゲイ向け雑誌を買いたい時には、新宿二丁目などの限られた場所にある「ゲイ向けの」ショップか、大手書店の片隅にひっそりと並べられているものをコソコソと買うのが常識でした。そうした雑誌はきまって表紙からしてゲイ・モード全開(笑)。男性ヌードのイラストや肌を露出気味の美男子がエロさを競って、いかにもゲイ向けの雑誌であることを前面に押し出したデザインが主流であり・・・レジへ持っていく時には「一大決心」を要していました。

 しかしこの雑誌は表紙に「ゲイ」という言葉が一言もないし、デザインも「おしゃれな男性誌」というイメージを踏襲しているので、買う時に周囲の目を全く気にせずに買うことが出来ました。これは画期的。はじめての経験です。

 この雑誌に記事を執筆している北丸雄二さんのブログ 「隔数日刊 | Daily Bullshit」
『LGBT雑誌「yes」創刊へ』という記事によると、表紙に「ゲイ」という文字がないのは
「一介の配本業者であるはずの東販、日販の強圧的な編集権介入的指導」
があったためみたいですが、一般書店で買う者の気持ちとしては、かえってその方がありがたかったというのが正直な気持ちです。
(☆だからといって編集権介入的指導を支持するわけではありませんよ。)

 僕はべつに自分がゲイであることを卑下しているわけではありませんが、やはり日常の中ではまだまだ「隠れて生きている」という感覚を拭い去る事が出来ないのが実際のところです。だからこそ「フツーの書店でフツーの感覚で恥ずかしがらずにゲイ雑誌が買えてしまう」という、こんなささやかなことでも、ちょっと嬉しさを感じてしまったりするのです。なんだか情けないことでもありますが、この雑誌が結果的にそんな新しい体験をもたらしてくれたことは事実です。

 今回の発行は「Samurai magazine」(発売元・インフォレスト)の増刊号という体裁であり、定期刊行化が決定されたわけではないようですが、次号の発売は3月だと予告されています。今回の売れ行き次第なのでしょうね。

 もしこの雑誌がビジネスとして成功して定着すれば、今までの「エロ中心」の閉じたゲイ雑誌業界に地殻変動が起きるのではないかという期待も抱かせてくれます。なにしろこの雑誌、エロネタがありません。しかも広告を出稿しているのが「ゲイ業界」の企業ではなく一般企業。この国の現状としては、なかなかのチャレンジです。

 中味はまだちゃんと読んでないのですが、ページをめくってみた印象としては「フツーのサブカルチャー情報誌」という感じ。周囲の目を気にして「隠す」必要を感じなくてもページがめくれるという開放感を味合わせてくれます。ゲイについて書かれているのに堂々と見ることが出来る感覚って、今までなかっただけにちょっと新鮮。

 中味の感想は また後日FC2 同性愛Blog Ranking


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