アラブでGAYは逮捕されるらしい

『同性愛者26人を逮捕』という記事がありました。
なんでも、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでゲイの人たちが集団結婚式をしている時に、警察が踏み込んで「摘発」したらしいです。結婚式は砂漠地帯にあるホテルで内密に執り行われていて、警察が入った時には花嫁姿のグループと新郎姿のグループに分かれていたそうです。
イスラム教は同性愛を禁止しています。
UAEはイスラム教国であり産油国。近年、経済成長と共にイスラム的価値観が薄らいできていることを公安当局が問題視しているらしいです。彼らはスケープゴートにされたのでしょうか。
同性愛が「罪」とされる社会で、あえて結婚式を執り行うということがどういうことなのか。
よっぽどの勇気と決断の下に行われた行為だったのだろうと思います。そして、逆境の中だからこそ、実現できた時の喜びも大きかったことでしょう。しかし彼らは喜びの最中に逮捕されてしまいました。誰か内部の者が密告したらしいですが、それさえも覚悟の上で、あえて行った結婚式だったのかもしれません。
世界に人類がいる限りどんな社会にも必ず同性を好きになる人はいます。それは人間としてのあたりまえの現象です。僕はたまたま禁止されていない社会や時代に巡りあわせて生まれたから罰せられないだけ。
そのことの幸運を思い、彼らのように過酷な状況下でとてつもないストレスを抱えながら生きている人たちがいるということへの、想像力を持たなければと思いました。

UAEのダーヒリ法務・宗教相は
「UAEに同性愛者の場所はない。親は子どもの動向を注意深く見守って」と呼びかけているとのことです。
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三島由紀夫とつきあってみる。008●死後設計の行方

テレビで彼が特集された。
騒々しい音楽と大げさなナレーションが
彼の人生を、さらにドラマティックに
異常で激しく数奇なイメージに塗り固め、誇張していた。
「天才」という形容詞が
なんのてらいもなく何度も何度も使われた。
「作品をまったく読んだことがない」というアイドルと
「『潮騒』しか読んだことがない」という44歳の俳優が
安っぽい再現VTRを
小さな窓から口を開けて覗き込んでいた。
死人に口なし。
35年後に
こんなにも世のメインストリームから忘れ去られ
新奇の眼差しで見つめ返されることになることを
彼は予測できただろうか。
その周到な人生設計と同じように
組み立てていたであろう「死後設計」は
彼の思惑通りに
進んでいるのだろうか。

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三島由紀夫とつきあってみる。007●彼が死んだ場所

なぜだろう。
昨日、無性に行ってみたくなり、
市ヶ谷の防衛庁を見に行った。
自転車で行けば、わりとすぐ。
ぽかぽかした陽気に誘われた。

彼は突然、ここで命を絶った。
バルコニーで檄文を叫び、
自衛隊に決起を呼びかけた。
賛同者がいないことがわかると
自ら切腹し、
同行した若者に首を撥ねさせ
45歳で命を絶った。
若者も自害した。

防衛庁が移転してきた市ヶ谷は
以前より周囲の囲いが厳重になり
彼が死んだバルコニーも
外からは見えなくなっていた。
門前には
いかめしい顔つきの警備員と
中高年の見学者が30人ほど
列を作って順番を待っていた。
そこには
牧歌的な日本の秋の昼下がりがあるだけだった。
35年前。
抜けるような青空の下、
彼は日本中の日常を、
ほんの少しだけ非日常にした。

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タダほど怖いものはない~フリーペーパーに気をつけよう
今日は久々に「社会派ブログ」です(笑)。
今日、ファミレスの入口でフリーペーパー
「R25」を見つけ、食事しながら読みました。最近、駅の改札だとかコンビニの入口などに置かれているのをよく見かけます。
リクルートが発行し、発行部数は60万部にも上るそうです。電車の中や駅のホームでも読んでいる人をよく見かけます。なにしろタダでいろんな情報が得られ、暇つぶしにもなりますからね。
あれっ?と思ったのは「経済」の記事。
『まもなく輸入再開だけど・・・アメリカの牛肉輸入、結局、全頭検査はなしでいいの?』
という見出しのこの記事をよく読んでみると・・・なんと無邪気にも輸入再開を手放しで「OK」と言ってしまっているのです。
2年前からアメリカ産牛肉の輸入を禁止してきた日本。
国内の牛には「全頭検査」を実施し、念には念を入れて食の安全を保ってきました。
しかし先日のブッシュ米大統領の来日時に、年内のアメリカ産牛肉輸入再開が約束されてしまった事はご存知のとおり。来月には確実に輸入が再開されます。
BSE発生牛の危険性についての研究は、いまだ発展途上であり科学的な根拠は確定していません。そもそも潜伏期間の長い病気ですから、被害についてもまだまだ未知数なのが実際のところです。(全人類にとって「はじめての経験」なのですから。)
さらに、アメリカの杜撰な飼育管理状況や検査体制についても多くの人々が問題点を指摘してきました。そうした懸念を放置したまま、引き取り手のないアメリカ産牛肉の輸入は再開されてしまうのです。目先の国益や経済論理優先のために我々の食の安全が脅かされることになるのです。
しかし「R25」の記事では
「こうした問題こそ感情的にならず、冷静に考えることが必要だろう」
と述べた上で、次のような記述をしています。
(以下、P9より引用します。全文については、12/1からWeb上でも公開されるようです。)
僕が思ったこの記事の問題点は、
●そもそも専門家って誰のこと?(まったく明記なし)
●生後20ヶ月以下の牛を検査しないのは「検査をしても検出できないから」であって、それがイコール「感染牛なし」とは言えないという、誰が考えてもわかる常識への言及がないこと。
→さらに、「検出できない以上、検査をしなくてもリスクは変わらない。」というのは単なる開き直りなのでは?
●「コストがかかるから検査をしない」というアメリカ側の姿勢への批判がないこと。
●アメリカ側に「危険部位の確実な除去」をする体制が整っていないことへの言及がないこと。
●日本政府のチェック体制など整ってもいない事実への言及がないこと。
記事の体裁をとったPR
「R25」はフリーペーパーとして無料で配っているので、記事に信頼性がなくても許されるのでしょうか。錚々たる大企業が広告を出稿し、純粋に広告収入で成り立っている媒体なので、全ページが広告であると思えばいいのでしょうか。
そもそもこの内容では記事とは呼べません。だったら記事の体裁を最初からとらずに「政府広報」とか「食品業界PRのページ」とか明記してほしいものです。表紙にデカデカと「0円」とあるのは、内容には責任を取れないことの言い逃れでしょうか。
新聞ではPR記事には「PR」と明記するのが慣例化していますが、雑誌では未分化のようです。だからうっかり同じ感覚で記事だと思って読むと、読者は無意識のうちに政治的なPRに操作されてしまうのです。(この場合明らかに、それを意図して作られていますから。)
PRならPRだと、潔く明記するべきです。無料でもらう媒体に対してそこまで要求するのはおかしなことなのでしょうか。
タダほど怖いものはない。
「広告・PR」を「情報」という言葉で巧妙に言い換えているフリーペーパーを「やった、タダだ!」と無邪気に持ち帰り、一般雑誌や新聞と同じような感覚で読むことには気をつけたいものです。
哀しき慣例
・・・それにしても「小さな政府」は、さぞかし国民を鍛えてくれそうですね。
薬害エイズ問題やアスベスト問題でもわかる通り、危険性が指摘されても経済の論理を優先させて放置し、はっきりと被害が出て責任問題に発展しないと動かないのがこの国の政府の慣例です。そして、そんな対応を繰り返している政府を「ま、しょうがないか。」と結果的には受け入れ続けているのが我々国民の慣例です。
国が国民を守ってくれると思ったら大間違いです。安全に信頼が置けない商品には消費者が自ら敏感になり、いざとなったら不買運動を起こすようでなければ政府は動かないでしょう。
それにしても、アメリカの顔色を窺うことは、国民の健康や生命と引き換えにするほど大切なことなのでしょうか。

「R25」を見つけ、食事しながら読みました。最近、駅の改札だとかコンビニの入口などに置かれているのをよく見かけます。
リクルートが発行し、発行部数は60万部にも上るそうです。電車の中や駅のホームでも読んでいる人をよく見かけます。なにしろタダでいろんな情報が得られ、暇つぶしにもなりますからね。
あれっ?と思ったのは「経済」の記事。
『まもなく輸入再開だけど・・・アメリカの牛肉輸入、結局、全頭検査はなしでいいの?』
という見出しのこの記事をよく読んでみると・・・なんと無邪気にも輸入再開を手放しで「OK」と言ってしまっているのです。
2年前からアメリカ産牛肉の輸入を禁止してきた日本。
国内の牛には「全頭検査」を実施し、念には念を入れて食の安全を保ってきました。
しかし先日のブッシュ米大統領の来日時に、年内のアメリカ産牛肉輸入再開が約束されてしまった事はご存知のとおり。来月には確実に輸入が再開されます。

さらに、アメリカの杜撰な飼育管理状況や検査体制についても多くの人々が問題点を指摘してきました。そうした懸念を放置したまま、引き取り手のないアメリカ産牛肉の輸入は再開されてしまうのです。目先の国益や経済論理優先のために我々の食の安全が脅かされることになるのです。
しかし「R25」の記事では
「こうした問題こそ感情的にならず、冷静に考えることが必要だろう」
と述べた上で、次のような記述をしています。
(以下、P9より引用します。全文については、12/1からWeb上でも公開されるようです。)
専門家の間では、「20ヶ月以下の牛からは、異常プリオンは検出できない」というのがほぼ一致した見解。検出できない以上、検査をしなくてもリスクは変わらない。「それなら全頭検査で異常プリオンを検出できる、生後20ヶ月以上の牛を輸入するべきじゃないか」という反論もあるだろう。でもこれは、検査のコストがかかってしまうのだから、アメリカにとってはうまみのない話だし、そもそも輸入される米牛肉の多くは生後20ヶ月以下のものなのだ。・・・あまりにも無責任に無思慮に書かれた内容ではないでしょうか。
一般消費者として最低限理解しておきたいのは、BSE感染のリスクを防ぐ一番の対策は、危険部位の確実な除去だということ。それでも、リスクはゼロにはならない。が、科学的な見地からは、極めて低いリスクであることは事実だ。
もちろん、「アメリカの食肉処理が適切に行なわれているか」という点については、日本政府が責任をもってチェックすることは必要だ。でもそこをクリアしていれば、安い米国牛が再び買えるようになることは、消費者として歓迎していいだろう。
僕が思ったこの記事の問題点は、
●そもそも専門家って誰のこと?(まったく明記なし)
●生後20ヶ月以下の牛を検査しないのは「検査をしても検出できないから」であって、それがイコール「感染牛なし」とは言えないという、誰が考えてもわかる常識への言及がないこと。
→さらに、「検出できない以上、検査をしなくてもリスクは変わらない。」というのは単なる開き直りなのでは?
●「コストがかかるから検査をしない」というアメリカ側の姿勢への批判がないこと。
●アメリカ側に「危険部位の確実な除去」をする体制が整っていないことへの言及がないこと。
●日本政府のチェック体制など整ってもいない事実への言及がないこと。
記事の体裁をとったPR

そもそもこの内容では記事とは呼べません。だったら記事の体裁を最初からとらずに「政府広報」とか「食品業界PRのページ」とか明記してほしいものです。表紙にデカデカと「0円」とあるのは、内容には責任を取れないことの言い逃れでしょうか。
新聞ではPR記事には「PR」と明記するのが慣例化していますが、雑誌では未分化のようです。だからうっかり同じ感覚で記事だと思って読むと、読者は無意識のうちに政治的なPRに操作されてしまうのです。(この場合明らかに、それを意図して作られていますから。)
PRならPRだと、潔く明記するべきです。無料でもらう媒体に対してそこまで要求するのはおかしなことなのでしょうか。
タダほど怖いものはない。
「広告・PR」を「情報」という言葉で巧妙に言い換えているフリーペーパーを「やった、タダだ!」と無邪気に持ち帰り、一般雑誌や新聞と同じような感覚で読むことには気をつけたいものです。

・・・それにしても「小さな政府」は、さぞかし国民を鍛えてくれそうですね。
薬害エイズ問題やアスベスト問題でもわかる通り、危険性が指摘されても経済の論理を優先させて放置し、はっきりと被害が出て責任問題に発展しないと動かないのがこの国の政府の慣例です。そして、そんな対応を繰り返している政府を「ま、しょうがないか。」と結果的には受け入れ続けているのが我々国民の慣例です。
国が国民を守ってくれると思ったら大間違いです。安全に信頼が置けない商品には消費者が自ら敏感になり、いざとなったら不買運動を起こすようでなければ政府は動かないでしょう。
それにしても、アメリカの顔色を窺うことは、国民の健康や生命と引き換えにするほど大切なことなのでしょうか。
●「R25」に広告を出稿し、「タダ」にしてくれている企業は以下のとおりです。→FC2 同性愛Blog Ranking
・・・NTTドコモ、JT、SONY、野村證券、JRA、(株)ターフ・メディア・システム、
日本コカコーラ、マイクロソフト、タワーレコード、日本郵政公社、NTTグループ、
(株)リクルートエイブリック、AIR FRANCE、WILLCOM
●僕が「R25」を手にしたのは、ファミリーレストラン「ジョナサン」の入口です。最近、あちこちの外食チェーン店や駅の改札近辺に専用ラックを設けて発行されています。
●BSE問題については、ブログ「日本がアブナイ!」さんの記事
「北米産牛肉の輸入再開は、アブナイ!(1)・(2) 」で、とてもわかりやすく書かれていますのでぜひお読みください。
●「SAFETY JAPAN2005」内に関連記事があります。