たかがテレビ。006●NNNドキュメント「解かれた封印」で語るテレビ報道①
1991年の雲仙・普賢岳大火砕流から14年。その際に、普賢岳の噴火の様子を取材中の多くの報道陣が火砕流に巻き込まれて命を落としたことを、ご記憶の方も多いと思います。
その報道姿勢について、検証するドキュメンタリーが近々放送されます。
きっかけは今年の6月22日。
長崎県島原市に「匿名の電話」があったことだそうです。
その電話は、火砕流の犠牲になったカメラマンが所持していたテレビカメラを持っているという内容でした。
指示通りの場所に市職員が訪問したところ・・・農機具小屋から14年ぶりにカメラは発見されました。(しかし、なぜ電話は匿名だったのでしょうかね・・・)。
カメラを使っていたのは、災害で亡くなった小村幸司カメラマン(当時26歳)と、ビデオエンジニアの狐崎敦さん(当時30歳)。
火砕流の衝撃で、内部まで火山灰が詰まっていたのですがソニーの技術協力で7割の映像が復元できたそうです。そこには、彼らが死ぬ直前の生々しい光景が記録されているらしいです。日本テレビでは遺族や関係者に許諾を得た上で、この番組枠で放送を予定しています。
我々が日々接しているニュース報道というものが、どういう人たちの、どういう発想のもとで、どういう取材のされ方で届けられているものなのか。考える材料を与えてくれそうな番組です。
「復元映像公開」という話題性を強調せず、冷静にテレビニュースの報道姿勢を検証する態度で制作された番組であることを期待しています。
放送が深夜なので、パソコンのHDに録画して見ようと思っています。
興味のある方はぜひ、感想を語り合いましょう。
☆画像の切り抜きは、毎日新聞9月25日付です。
☆長崎新聞「雲仙・普賢岳噴火」内番組紹介記事他、各新聞社ニュースサイトでも紹介されています。
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その報道姿勢について、検証するドキュメンタリーが近々放送されます。
16日(日)深夜0:55~NNNドキュメント’05「解かれた封印」(30分)
・・・番組ホームページ

長崎県島原市に「匿名の電話」があったことだそうです。
その電話は、火砕流の犠牲になったカメラマンが所持していたテレビカメラを持っているという内容でした。
指示通りの場所に市職員が訪問したところ・・・農機具小屋から14年ぶりにカメラは発見されました。(しかし、なぜ電話は匿名だったのでしょうかね・・・)。
カメラを使っていたのは、災害で亡くなった小村幸司カメラマン(当時26歳)と、ビデオエンジニアの狐崎敦さん(当時30歳)。
火砕流の衝撃で、内部まで火山灰が詰まっていたのですがソニーの技術協力で7割の映像が復元できたそうです。そこには、彼らが死ぬ直前の生々しい光景が記録されているらしいです。日本テレビでは遺族や関係者に許諾を得た上で、この番組枠で放送を予定しています。
我々が日々接しているニュース報道というものが、どういう人たちの、どういう発想のもとで、どういう取材のされ方で届けられているものなのか。考える材料を与えてくれそうな番組です。
「復元映像公開」という話題性を強調せず、冷静にテレビニュースの報道姿勢を検証する態度で制作された番組であることを期待しています。
放送が深夜なので、パソコンのHDに録画して見ようと思っています。
興味のある方はぜひ、感想を語り合いましょう。
☆画像の切り抜きは、毎日新聞9月25日付です。
☆長崎新聞「雲仙・普賢岳噴火」内番組紹介記事他、各新聞社ニュースサイトでも紹介されています。
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メゾン・ド・ヒミコで未知との遭遇009●父のような、母のような・・・

春彦の案内で卑弥呼の部屋に案内される沙織。しかし卑弥呼は見当たりません。
「ちょっと待ってて・・・」
春彦は部屋を出て行きます。
(↑せっかくの親子の再会は当事者2人であるべきだという、シナリオライターの配慮なのでしょう。)
一人になった沙織は、無人の部屋を見渡します。
部屋の中心には大きく優雅なベッド。壁には半裸の男が横たわっている絵。

紫のガウンに上品な花柄のストール。頭には紫の布を巻いて神秘的な雰囲気。その立ち姿は「品」を感じさせます。
「・・・新しいアルバイトの方?」
卑弥呼は、すぐに娘だとは気付きません。長年この二人が会っていなかったことが察せられる言葉です。
沙織をアルバイトの子だと勘違いしたままの卑弥呼は、ブランチに沙織を誘います。
しかし沙織は立ちすくむだけ。その眼光はやはり強烈です。
無理もありません。なんともいえない奇妙な存在感を放っている彼を目の当たりにすれば、誰もがしばし言葉を失うのではないでしょうか(←だって演じてるのが田中泯だもん)。もはや睨むことしか、彼女にはできなくなっているようです。

「・・・あなた、もしかして・・・。」
しかし、そのまますぐに場面は切り替わり、ホームのゲイたちが一同に会するブランチの様子が映し出されます。
◇◇◇
卑弥呼役の田中泯さんは、インタビューで面白い発言をしています。
「イメージしたのは、亡くなった母のような女。動きは、何から何まで母から来ています。外見は似ていないんですが、映画を見た僕の子供たちは『おばあちゃんにそっくり』と言ってました。真似しているうちは、まだ僕ですが、母と僕が重なっている瞬間は母なんです。技術としての演技ができない僕にとって、その人になっちゃうのが一番近くて、他の俳優さんに失礼でない、僕なりのやり方だろうと思っています。(中略)実は僕の人格の大半は母親の影響を受けているんですが、これまで母の事は喋らないできたんです。でも今回は、大事にしまっておいた風呂敷を広げているような感覚でした。これからは踊りの中にも母が登場してくる気がするんです。」(オフィシャルブックより)

田中泯さんがこの映画の中で見せている存在の仕方は、演技というものの不思議さをまざまざと見せつけてくれます。
既成の言葉で喩えるのは無理。
僕はまだ、彼の演技を形容すべき言葉を見つけ出せずにいます。
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