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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2005-10
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工藤静香「裸爪のライオン」●名曲レビュー001

裸爪のライオン 飛べないカモメ
まだ あきらめを覚えていない者

今日 僕は古い教科書を焼いた
涙をぬぐいながら
校庭の隅で いつもひとりだった
あの頃の日々を焼いた
凍りついた街を捨てて
旅に出る一日前だった

ハートが数える高度計(アルティメーター)
押さえても 押さえても つのってゆく
めげそうな めげそうな炎を
眠るなと 眠るなと 風が殴る
だれも知らない 明日はじまる伝説


「裸爪(はだし)のライオン」
words:中島みゆき
music,arrangement:後藤次利


●REVIEW●

この歌には何度
励まされてきたことか。

僕が中学時代に発売され、受験や思春期特有のいろんな悩みの渦中にある時、カセットテープに録音したこの曲から流れる、たどたどしいけど力強い歌唱に、エネルギーをもらいつづけて来ました。

二十歳を過ぎて実家を出た時。
東京での一人暮らしに向けて不安でいっぱいの時も。

一人の部屋でたまに聴いては、助けられた大切な曲です。




●1988年に発売された5曲入りミニアルバム「静香」収録曲。この年、デビュー2年目の彼女はシングル「FU-JI-TSU」ではじめて中島みゆきさんの詞を歌い、ヒットチャートの1位を獲得。その直後に発売されたこのアルバムでは、全曲の作詞を中島みゆきさんが担当しています。

●当時18才の、まだ声が細くて幼く、頼りない感じの歌声です。この骨太なロックナンバーを歌いこなすには正直、当時の彼女の声では力不足だったようですが、一生懸命声を振り絞り、なんとか歌いこなそうとしている感じがあって引き込まれます。「若さ」の持つ特権。
がむしゃらで一途な想いが詰まった一曲だと言えるでしょう。

●裏話として・・・当時、プロデューサーから「作詞を頼むとしたらユーミンと中島みゆき、どちらがいい?」と聞かれた彼女は、迷わず「みゆきさんっ!」と即答したそうです。この時に「ユーミン」と答えていたらその後の大ヒット曲「MUGO・ん・・・色っぽい」「黄砂に吹かれて」「慟哭」「激情」などは生まれなかったわけですね。路線も全然違っていて、松田聖子的アイドルポップスを歌うことになったのかもしれません。(想像できない~。笑)

●アルバム収録曲やシングルのカップリング曲には、知られざるみゆきさん提供曲がたくさん収録されています。この連載でどんどん紹介して行こうと思います。

ミニアルバム「静香」(1988年7月21日発売)
①証拠をみせて
②さよならの逆説
③FU-JI-TSU
④ブリリアント・ホワイト
⑤裸爪のライオン


☆この曲の「中島みゆきバージョン」は
アルバム「おとぎばなし-Fairy Ring」に収録されています。

jyobonさんのブログで、工藤静香「Super Best」が紹介されています。
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