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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2005-08
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床屋のエロティック

やさしい指先
僕の過去を切る

リズミカルに
強引に
繊細に

洗われ
拭かれ
剃られ

真剣なまなざし
近づく顔
目を閉じ委ねる
キスのように

首筋から喉の突起まで
弱点もすべて任せて

されるがままに

やさしい指先
新しい僕を作る

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大学時代、ゲイを演じることになり・・・14

本番開始30分前。
役者は楽屋に待機し、劇場にお客さんが入りはじめます。
楽屋まで聞こえてくるざわめき。
嫌でも緊張は高まってきます。
僕はそれまで、その時間をなるべく一人で過ごすようにしていました。役に集中して成りきるためには、いろんなシミュレーションをしなければならないと思っていたから。

しかしこの時は違いました。先輩が意識的に僕のそばにいてくれて、なにかと冗談を言い続けてくれたのです。僕がすぐに緊張して自分の世界に閉じこもってしまいがちであることを先輩は何度も見て知っています。しかも今回は僕にとって公衆の面前で初体験をしてしまうという緊張もあるわけで。さりげなくずっと馬鹿話をしていたら、いつの間にか開演の時間になりました。

先輩がしてくれたこのさり気ない心遣いのおかげで、僕は見事にリラックスした状態で舞台上に出ることが出来ました。それまでとは違って、演じていながら冷静に先輩のことや周りのこと、暗闇の中のお客さんのことまで感じながら演じることができました。
へんに緊張しすぎて自分のことしか見えなくなった演技ほど見苦しいものはないと思います。人間、誰だって常にいろんなことを意識に入れながら日常を過ごしています。いくら舞台上といえども、演じるのはその普通に生きている人間の姿。緊張に身を硬くして目を血走らせている人間など日常にいないわけですから。
それまでの僕はまさに、そういう無駄な緊張の中で演じることが演技だと錯覚していました。でもこの舞台で先輩と演じた経験は、その間違いに気付かせてくれました。

面白い位に自分がリラックスしています。稽古してきた台詞が自然に口から出てくるのです。先輩のリラックスが僕に伝染しているような感覚。それはその時期、僕が役を通してだけではなく本当の自分としても、心から先輩を信頼し「愛する」ことが出来たから達することが出来た境地なのだと思います。

物語の中で僕の役は、先輩と女性が仲良くしているのを嫉妬しながらも本心を隠して明るく振舞う場面が多かったです。本当に嫉妬したし、嫉妬すればするほど明るくすることが出来ました。その反面蓄積される内面の憎しみも自然に内から湧いて出て来ます。下手に表情で表現せずとも自然と自分がそういう状態になっているのです。
演技って、そういうことなのだと思います。

そして、あっという間にキス・シーンがやってきたのです。

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