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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

大学時代、ゲイを演じることになり・・・11

先輩が言う「名案」とはなんなのか。
僕は、心臓が飛び出しそうになりながらそれを聞きました。
「せっかく今までしたことがないんだったら取っておこうよ。稽古場でやっちゃうなんてもったいないじゃん。演出家にも言っておくからさ、稽古のときは「振り」だけにしておいて・・・本番の初日に本物のファースト・キスしようよ。」
「はぁ?」
僕は頭から火を噴きそうでした。そんなこと思いつきもしなかったからです。
「そんな・・・稽古もしないなんて、危険すぎますよ。」
「大丈夫だよ。だって俊行(僕の役名)だって、この時が初めてだったんだから嘘じゃないし、かえってリアルでいいじゃん。そうしようそうしよう、決まりッ!」
「ちょ・・・ちょっと待って。」
「じゃ、俺はこれで。本番楽しみにしてるゼ~。」
能天気な先輩はさっさと帰ってしまいました。
残された僕はただただ呆然自失・・・。

やっぱり、いきなり「練習させてもらってもいいですか」なんて言っちゃったもんだから、とりあえずこの場を逃げたくなったのかも・・・とも思いましたが、あのアッケラカンとした先輩にそういう裏表があるとも思えません。
しばらく色々と考えてみた結果、僕も先輩のアイデアに乗ってみようと決意は固まりました。

考えてみたら、そんなリアルで演技とも真実とも付かないようなことを、本番でお客さんの前で出来ることなんて滅多にないでしょう。試みとしてはわくわくします。
あと、残る懸念材料としてはあの演出家がOKを出すかということでしたが、翌日の稽古ではもうすっかり話は通っていました。
先輩は僕との居残りの後、その足で演出家のアパートに行き、話しを通しておいてくれたのです。

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長谷部安春「(秘)ハネムーン 暴行列車」●MOVIEレビュー

70年代の男臭さ、女臭さで腹いっぱい(笑)

結婚式場の隣に強盗に入った男二人が、ひょんなことから他人の花嫁と一緒に逃亡することになるロードムービー。
貨物列車に乗っての逃避行なのだが、一人の男は大けがをして動けない。だから食料や生活物資を調達しに、もう一人の男と花嫁が町へ繰り出すのだが・・・そこはさすがに日活ロマンポルノ。
男は町の女を強姦して品物を調達。花嫁は「女」を武器に身体を売って食料を調達・・・と、「そんなのあり?」な強引な展開のオンパレード。
西部劇に流れてきそうなカントリー音楽に乗せてなんとなく異国情緒を漂わせながらも、映し出されるのは紛れもなく70年代のニッポン。
山口百恵やピンクレディーが流行っていた頃のファッションと髪型。男は挑発でパンタロン。女は百恵カットで正直ケバい。恥ずかしいくらいのヒロイズム、ヒロイニズム。ちょうど今の50代の人たちの青春時代が記録されているのだ。
もう、これでもかというくらいの「ザ・70年代」な香りに満ち満ちた映画で、かなり暑苦しかった(笑)。

男に都合のよい女性像・・・犯されると無条件に恍惚の表情に・・・

とにかく男はあちこちでやりまくって、しまいには共に逃避行中の花嫁(アカの他人)ともヤッテしまう。
この映画に出てくる女は始めは皆、強姦という状況に激しく抵抗をするのだが、乳首をもまれていよいよ挿入・・・となると、途端に恍惚の表情へ。そしてついには身を任せ、もだえ喜ぶ。
いくらなんでもそのパターンの連続だと・・・見ていて食傷気味。
女性というものをあまりにも単純視しすぎているし、展開が都合良すぎる。
まあ、男のファンタジーなのだと割り切って見てしまえば楽しめるのだが、この映画は「ピンク映画のパターン」から飛躍できていないのかな・・・と思った。
興行的な制約上、こういう展開で男性観客を興奮させなければならないことは事実だが、それを突き抜ける狂気を徹底すると映画は飛躍する。この映画は今一歩・・・というところか。

極楽的状況へ強引に持って行き、最後は破滅へ。

大けがをした男は貨物列車の中でずっと身動きできないのだが、ある時ついに花嫁(アカの他人)とヤッテしまう。身体を拭いてもらっている時に「お願い」するのだ。もうその頃にはすっかり身体が穢れまくった花嫁は、喜んで身を差し出す。そこへ、食糧調達から帰ってきた男も加わり、3人で喜び合うという極楽的状況へ。もう、貨物列車の中は桃源郷(笑)。
観客が想像できる限りのエロスを追及しまくり、究極のところまで強引に展開するところはある意味アッパレ。しかしその後は、やはり観客の期待通り破滅へ向かう。
このベタベタさ加減を楽しめる人には、期待を充分に満たしてくれるのだろう。

徹底的に「男を喜ばす」ことで生きている女。男の願望の塊。

しかし僕としては、もう少し意表をついた展開なり狂気が見たかった。
結局最後まで「男が思い描くファンタジー」のレベルを抜けきらなかったのではないだろうか。なぜなら・・・出てくる女性(特に主人公の花嫁)が、男にとって都合のいい女でしかなく、男から見た可愛さしか持っていないからだ。彼女には自我がまったく感じられない。男を喜ばせることだけが、彼女の存在理由なのである・・・「中味」が感じられないのだ、彼女には。

「エロビ」なんて無かった時代の特権的なエロ娯楽。

そうはいっても、当時毎週のように量産されたであろうピンク映画の中では、予算もかけ、丁寧に作られている方だろう。
思えば70年代といえば家庭にビデオがまだ普及せず、レンタルビデオなんて無かった時代。
当時の若者はこういうエロを見たければ、成人映画館にこっそり行くしかなかったわけだ。
成人映画館には、まず女性は怖くて入れない。そこは男のパラダイス。
だからこうした映画が成立できたのだろう。
女の子でも気軽にAVを手に入れて見ることが出来るようになったのって、ごく最近のことなのだ、考えてみれば。

男たち「のみ」の特権であったピンク映画。
その願望を満たすには、充分にエロすぎる映画ではある。
そして、70年代ベタベタの風俗が記録されているという意味で、貴重な映像資料でもある。


「(秘)ハネムーン 暴行列車」
製作=日活 1977.10.15公開
製作 ................  栗林茂
監督 ................  長谷部安春
助監督 .............  川崎善広
脚本 ................  桂千穂 長谷部安春
撮影 ................  森勝
音楽 ................  坂田晃一
美術 ................  菊川芳江
照明 ................  直井勝正
編集 ................  井上治
出演 ................  加藤寿 阿部徳昭 八城夏子 渡辺とく子 影山英俊

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長谷部安春監督「レイプ25時 暴姦」

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