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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」が修復へ

その場にいるだけでパッと場を華やかにさせる人がいる。
その華は何から発せられるのだろう。
岡本太郎さんの養女として生きた岡本敏子さん(故人)を見たとき、考えた。

▲長年行方不明だった岡本太郎氏の壁画が発見され、ついに修復されることになった。
「asahi.com」(2005年5月7日) 「中国新聞ニュース」(2005年5月7日)


夢に照れない、いさぎよさ

一昨年の秋、あるイベントで岡本敏子さんの挨拶をビデオ撮影したことがある。ちょうど壁画がみつかった直後だったらしく、軽く挨拶をした彼女は突然・・・
「この前ね、ずぅ~っと探してたタローの壁画が出てきたのよ。す~っごく大きいのよぉ~びっくりするくらい。タローが原爆のことを思って書いたのね。も~う、泣いちゃうわよ~。」と、大きなジェスチャーとともに喋りはじめた。
彼女のキャラを知らなかった僕は最初、呆気にとられたが、その語り口の「アツさ」と「パワー」に圧倒され、目が釘付けになった。
そして、「でもねェ~、バラバラになっちゃってて、直さなきゃならないのよぉ~。すっごくお金がかかるのよねぇ。だれかいい人いないかしらぁ~。」と、ちゃっかりPRまでして帰られたのでした。イベントの主旨とは関係なく(笑)。

嵐のように去って行った彼女を見て、「いいなぁ」と思った。だって、結構なお年のはずなのにまるで子どものよう。顔をくしゃくしゃにして笑いながら全身で語る姿は、過去の映像でたまに見かける岡本太郎氏を彷彿とさせるものがあって・・・本当に太郎氏のことが好きなんだなぁ~と、うらやましく思った。

太郎氏が亡くなった後、敏子さんは岡本太郎美術館の館長となり、巨大壁画さがしに残りの生涯を賭けた。他人に「人生を賭けさせる」ほどの情熱を与えられた太郎氏は・・・やっぱりスゴかったんだなぁ。二人の過去は本当に「アツい」ものだったんだろう。「幸せ」という言葉があるとして、ある意味、人間の生き方としての幸せって、こういう情熱を持って生きられるかどうかなんだろうな。

岡本敏子さん。
「あんな風に歳をとって行きたい」と、僕に思わせてくれてありがとう。長年の夢が叶う瞬間を見れずに亡くなっちゃって残念だけど・・・その方が逆に幸せだったのかもしれませんね。ずっとワクワクし続けられたんだから。

▼リンク切れに備え、asahi.comのニュースを全文、引用させていただきます。

美術家・岡本太郎(1911~96)がメキシコで描いた巨大壁画「明日の神話」が日本で修復・公開されることになった。30年以上も所在が分からなくなっていた傑作で、再生の道を探っていた岡本太郎記念現代芸術振興財団が取得した。
壁画は縦5.5メートル、横30メートル。岡本の絵画としては最大で、68~69年に制作された。題材は核が炸裂(さくれつ)する瞬間で、中央には火に焼かれる骸骨(がいこつ)。コンクリート板にアクリル絵の具で描かれている。
メキシコ市に開業するホテルのために制作されたが、経営状態の悪化で開業せず、壁画は行方不明に。岡本太郎の養女で、4月に亡くなった岡本敏子さんが03年9月、同市近郊の資材置き場にあるのを確認した。
何度も保管場所が変わるなど保存状態は悪く、一部は欠落している。
5月末に日本に運ばれた。今後は愛媛の工場で1年から1年半かけて修復される。プロジェクトには数億円かかる見込みで、財団は企業や個人の寄付を募っている。修復後に壁画を公開し、恒久展示する団体などに寄贈する予定だ。


▼リンク切れに備え、中国新聞ニュースを全文、引用させていただきます。

「明日の神話」わが街に '05/6/7

平和を訴える作品をぜひわが街に―。芸術家故岡本太郎氏の壁画「明日の神話」がメキシコから日本に到着したとの知らせに、作品の誘致運動を進めてきた広島の市民らは期待を高める。自治体の判断も注目されそうだ。
「夢が一つ実現した」と、四、五月に壁画の下絵を展示した広島市中区のギャラリーGの運営企画実行委員長、井沢光徳さん(41)。「『太郎と作品の存在を最もアピールできるのは広島』と強調されていた」と、開催中に急逝した太郎氏の養女岡本敏子さんをしのぶ。
太郎氏、敏子さんと親しかった市現代美術館の竹沢雄三副館長(61)は「作品のテーマからも恒久設置するのにふさわしいのは、やはり広島」と誘致機運の高まりを期待する。「敏子さんが望んだのは平和記念公園近くだが、現代美術館でも展示は可能」と語った。
広島市は一昨年、岡本太郎記念現代芸術振興財団側から展示について打診を受けたものの、現在は具体的な動きはしていない。市民局の松出由美文化担当課長は「大きいので展示場所など課題は多い」と慎重で、「現段階ではコメントできない」と他の自治体の動向を見守る構えだ。
一方、誘致を表明している尾道市の亀田良一市長はこの日、東京に出張中。花谷慶孝・市長公室室長は「市長は当然、強い関心を持っているが、今日は詳しい状況を知り得ていないので、あらためてコメントすることになりそう」としている。

■施設整備 熱意問われる

メキシコで「ヒロシマナガサキ」の名で呼ばれ、岡本太郎氏の最高傑作とも評される「明日の神話」がついに日本にやってきた。岡本太郎記念現代芸術振興財団は修復後、作品にふさわしい受け入れ先に寄贈すると表明。理念からすれば広島市は最適地であり、展示施設の整備などに向けた地元の熱意が問われる。
壁画は長く放置されたため傷みが激しく、百ピース以上に割れ、欠損部もあるという。修復費を中心とする再生プロジェクト全体の事業費は四億円を超えそうだ。
しかし財団は、協賛企業の開拓や募金でそれをまかない、「(作品を原則として売らなかった)岡本太郎流にいく」(平野暁臣ゼネラルプロデューサー)方針を決めた。経済行為ではなく、壁画の持つメッセージを広げる芸術運動として事業を進める決意だ。
修復は、いわば協賛企業の第一号が名乗り出た愛媛県東温市で始まるが、プロジェクトは運動の広がりと盛り上がりによってのみ完遂される。広島がそれを傍観する手はない。 (道面雅量)


本文中の写真は、下記のWebより引用させていただきました。
NEC教育プラザ内 Interview「子どもたちとは人間どうしとして向き合うことが大切」
Sponichi Annex(2005年6月7日)
DAZED&Excite「恋愛芸術家のススメ」

こちらにもこのニュースの掲載があります。
ほぼ日刊イトイ新聞「なんだ、コレは! -岡本太郎は生きている-」

関連リンク
川崎市岡本太郎美術館
南青山岡本太郎記念館
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