槇原敬之さんのこと009●『ミュージックフェア』のトークで徳永英明さんの胸元に「すぇくすぃ~」

草創期~昭和中期にかけてのテレビは「一番組一社提供」が当たり前で、スポンサーの理念やブランドイメージが番組に反映されることも多く、そのことによって逆に「商業的ではない番組」が放送されていたという側面もあったようですが。不況によって「企業メセナ」的な理念とか芸術支援から撤退する企業が多くなり、「東芝日曜劇場」をはじめとする一社提供番組が次々と無くなってしまい、お金をかけてじっくりと表現を生み出す番組が続々と撤退してしまっていて残念です。『ミュージックフェア』とシオノギ製薬には、その「志」をこれからも維持し続けて欲しいです。

実はこの日。徳永英明さんはYシャツのボタンを3番目まで外し、胸元がかなり下のあたりまで露わになっていたんですね。(半分以上見えてました!)。フォーマルな格好が似合う雰囲気の中、僕的にはかなりドキドキしながら見ていたわけですが。
司会者からトークでそのことを突っ込まれた徳永さん。ちょっと焦りながら「今日のシャツ、サイズがパツパツなんですよ~」と、胸元を閉じて見せながら「しょうがないことなんです」と優等生的にアピール。そしたらその時、右下の段に座っていた槇原さんがすかさず、「いや、セクシーですよセクシー。『すぇくすぃ~』という感じですっ!」とフォローしたんです。

★槇原敬之【特別限定盤】Noriyuki Makihara 20th Anniversary Best LOVE
★槇原敬之【特別限定盤】Noriyuki Makihara 20th Anniversary Best LIFE
★徳永英明VOCALIST4(初回限定盤B)(CD13曲+ボーナストラック1曲収録)
槇原敬之さんのこと008●新曲『君の後ろ姿』に「日常」が戻ってきた!

がこんなことになっているせいで、槇原さんがTV出演するたびに「槇原 ホモ」「槇原 ゲイ」「槇原 カミングアウト」などを検索する人たちに、2年前のこの記事が襲われ続けている当ブログでございます。
最近も襲われ気味なので「なんかあったのかなぁ」と調べてみたら、ニューアルバム「Personal Soundtracks」
だからゲイにも人気があるんだよね~。ふだんは世の中に流通している多くの「恋愛歌」の主人公の性を、無意識のうちに自分用に「転換」させているわけで。槇原さんの歌では、そんな面倒くさいことをしないでも済みますからね~。
●YouTubeより~「君の後ろ姿」
本音を言えば最近の槇原さんの曲、ちょっと説教臭かったり観念的だったりする曲が多いように感じるので敬遠してたのですが、この曲は久々にスッと心に入ってきました。もっとこういうのを歌えばいいのになぁ・・・。
観念世界を抽象的に歌うのもいいけれど、日常に転がっている些細な出来事や何気ない言葉を使って、格好付けずに飾らずに歌うことで、同じようなメッセージは発信できるはずなんですよね。槇原さんならばきっと。→FC2 同性愛Blog Ranking
槇原敬之さんのこと007●「若いエキスをチューチューするよ~」と言っただけなのに(笑)

■スポニチannex「マッキ~「スキマ」に強烈ラブコ~ル」
「共演したい!若いエキスをチューチューするよ~」って、それ単体ではなんてことのない発言なんだけど、その直前に「東京ではボケると怒られたりするんですよ。もう帰りたくないわ~」というオネエ言葉のようにも取れる引用があったり、『いささか熱烈すぎる?オファー』という表現があるため、結局は「そういう文脈」に結び付けて読み取ってしまうわけですね、それを期待しがちな読者としては(笑)。な~んかこのビミョーな感じって結構おもしろいかも。(「帰りたくないわ~」ってのはオネエ言葉というよりは、単なる大阪弁ではないかという指摘あり。笑)
そういえば尾辻かな子さんの選挙の時に思ったのですが、スポーツ新聞の記者っていうのは、いわゆる「大手マジメ系(権威系?)マスメディア」の記者とは全然ちがう視点で取材を敢行しているらしく、「いかに娯楽性・話題性のある記事として仕上げられるのか」を最優先しているみたいです。たとえば二丁目の事務所で行われた民主党公認記者会見の時などでも、権威系大手メディアは公式の会見が終わったら「そそくさと」帰ってしまうのですが、スポーツ新聞の記者の方々は会見終了後の尾辻さんや木村さんに執拗にアタックし、「他社には載らない面白い発言」を少しでも持ち帰ろうと食い下がっていました。メディアの特性によって、記者の取材姿勢がこんなにも違うものなのかと、傍で見ていて面白かったですよ。
スキャンダルの取材などでは、そういう姿勢が「狂気」にもなってしまうわけですが、今回の槇原さんのようにニューアルバムの発売を控えたキャンペーンを、わざわざスポーツ誌に「取材させている」ような場合には話題を喚起しなければ宣伝にならないわけで。「今、槇原敬之を書くんだったら『匂わせ系』の記事だな」と、目を爛々と輝かせて発言をチェックしている記者を、ある程度は泳がせなければならないでしょう。最近レコード会社をエイベックスという「若者集団」に移籍したということもあって、槇原さんの周囲もだいぶ神経質では無くなり、やわらかくなってきているのではないかと感じられます。
●YouTubeより~槇原敬之 - GREEN DAYS
ニューアルバムの発売に合わせてテレビにたくさん出演する槇原さん。11/09(金)後11:30にはフジテレビ「僕らの音楽」で、最近あちこちのTV番組で同性パートナーとの暮らしぶりを公言しているカーリー(假屋崎省吾)さんと対談するようですよ。果たして「そのへんの話」は出てくるのでしょ~か?(笑)→FC2 同性愛Blog Ranking
槇原敬之さんのこと006●なぜか薔薇が!!どうして薔薇が?

8月6日(月)に放送されたフジテレビ系音楽番組「HEY!HEY!HEY!」に槇原敬之さんが出演していたのですが、ちょっとびっくりする場面がありました。「ダイバスター」という深夜番組でアニメの声優に初挑戦する様子が紹介されていたのですが、そのキャラクターである「M.ノリユキ」の胸にはなぜか白い薔薇がわざわざ挿してあるではありませんかっ!
●You Tubeでテレビ映像を発見っ!(笑)
そうする必然性など全く無いはずなのに・・・。どうしてわざわざ薔薇が、挿してあるのでしょ~(爆)。
う~む。自力復刊薔薇族の編集なんぞに関わっている僕としては、ヒジョーに気になる一場面でしたぁ。→FC2 同性愛Blog Ranking
ゲイにとってのマッキー、ビアンにとってのアンジェラ

世間に数あるポップス・ソングの中で時々、LGBTの多くの人々にとって「グッとくる」歌があるものです。感覚的に共鳴できる部分が多いんですね。世の中を見つめる感性が似ている感じがして、歌を聴くと気持ちが奮い立たされるんです。
90年代以降はゲイの間で槇原敬之さんの歌が圧倒的な人気を誇っているのですが、最近、レズビアンの間でアンジェラ・アキさんへの注目が高まっているのを御存知ですか?レズビアン!NEWSさんの以下の記事を読むと、その理由が察せられると思います。
●「デザインを変えてみた+アンジェラ・アキ 」
●アンジェラ・アキ 「This Love」はプライドソングでしょう。
●アンジェラ・アキさん、ブログのその写真は!?
僕は今回、はじめて「This Love」という曲を聴いてみたのですが・・・いい曲ですね~。なるほど「プライド・ソング」に認定(←なんじゃそりゃ。爆)するにふさわしい曲。歌詞のあちこちに、グッと来てしまいました。マッキーの「どんなときも。」と同じく「プライド・ソング」のスタンダード・ナンバーとして、長く歌い継いで行きましょう~!(←熱っ!笑)→FC2 同性愛Blog Ranking
●「This Love (通常盤)」
●YouTubeより~This Love
●YouTubeより~どんなときも。
当ブログ内、槇原敬之さん登場記事
●レイザーラモンHGを観察せよ002●彼がノンケであるということ
●槇原敬之さん、メディアで初の同性愛公表~第2日本テレビでインタビュー映像公開中
●槇原敬之さんの件~情報一部訂正&捕足
●槇原敬之さんの件・続報~「コンテンツは出演者の意向により削除」
●槇原敬之さんの映像「公開可能バージョン」公開中~「同性愛」言及部分やはり削除
槇原敬之さんの映像「公開可能バージョン」公開中~「同性愛」言及部分やはり削除

思ったとおり、19日(金)に僕が見た「事務所のスタッフが同性愛に言及した部分」がスッポリと削除された再編集版が、現在配信されています。あの場面、すごく面白かったのに残念だなぁ~・・・。
●視聴の仕方
第2日本テレビに会員登録する(無料)
→トップページ下の「ファミリー&カルチャー&ミュージック&ビジネス」のカテゴリーから
「極上の月夜」を選択する
→「美輪明宏特集!『ヨイトマケの唄』完全公開」を選択する
→「槇原敬之インタビュー(後編)+槇原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ」を選択する
→開始から5分後位に削除部分あり。
●「再編集版」で削除された部分をピンク色で表してみました。
「この歌が時代を超えて訴えるもの・・・」
槇原敬之:「時代背景って、やっぱりその・・・洋服と一緒なんですよ。でも詩の内容が、それを着る人みたいなもので。確実に、その体温と言うか・・・それを感じる。でもなんか、こんなベタ褒めしちゃって。でもホントそう言うしかないんですけど、それが『いい曲』なんだと思うんです。」
★前回のバージョンでは、ここで事務所スタッフが横から発言します。しかし今回のバージョンでは画面が切り替えられサイズ変更(アップから引きになる)。そして、前回のバージョンではもっと後のほうに使われていた以下の発言が、ここに付け足されました。
「なんか話す度にファンになって行く。みんながファンになるんだったらいっくらでも話すよってくらい」
★そして、以下のピンク色の部分がカットされました。
事務所のスタッフ(声のみ):「だから、槇原の口から言わせるとあれなんで・・・。事件が起こった後、槇原のことを話すと、『辛かったでしょ、どんなことが辛かったですか、同性愛と言われることが辛かったですか、そうでしょ?』という風に言って来るんですけど、『同性愛だと言われることが辛かった』というのは、前の槇原だと思うんですよ。同性愛と言われて、同性愛ですよ。確かに同性愛なんですけど・・・」
槇原敬之:「はははは・・・(笑)」
スタッフ:「あの~。ホモだオカマだ同性愛だなんていうふうに言われて、『別にいいじゃない』と教えられたのは美輪さんだと思うんですね。」
槇原敬之:「そうだねぇ~」
スタッフ:「あの~。そういう大きさを持っていることだという風なことを、常に二人で話してた」
槇原敬之:「話してたねぇ~。 だからなんか、『愛の賛歌』を音楽会で歌ってた時に、なんか・・・涙ポロポロ出てきちゃった。『そうだよな』って。ぜひ皆さん、結婚式で歌われる歌だと思ってたら大間違いで、あの歌も、負けず劣らず凄いんですよ。」(以下続く)
●槇原さんサイドの意向により「同性愛」言及部分がカットされた「公開可能バージョン」を見ての考察

槇原敬之さんが同性愛者であることは、例の事件の際に表面化し、マスコミが書き立てることにより世間に認知されています。ただ本人からその後、そのことについて自発的に語る機会や場面がなかっただけ。「いつか語るのではないか」。そんな期待を、当事者である僕としては持っていました。だからこそ前回公開されていたバージョンを見たときの衝撃は大きかったわけですが、あのように「受動的な形での」結果的なカミングアウトというのは、やはり「やり方として」中途半端な気もします。
槇原敬之さんは歌手であり、表現者です。もし同性愛者であることを自らの口から語ること(=「カミングアウト」)を、いつかしようと本人が思っているとしても、作品を通してとか、もっと「彼なりの表現として」行いたいのではないかと、僕は勝手に推測します。いや、本人は既に作品作りにおいて行っていると思っているのかもしれません。だから、あえて語って表面化するものでもない・・・そう判断して削除を要請したのかもしれません。
もちろん、いろいろなステークホルダー(利害関係者)との関係もあるのでしょうし、削除を要請したのは槇原さん本人ではなく、別の所だったのかもしれません。

最近いろんなLGBT当事者の方々と「日本社会の現状について」話をする機会があるのですが、その時によく出てくる話題として「誰か超メジャーな芸能人やスポーツ選手がカミングアウトしてくれれば、コロッと世間の見方が変化して可視化が一気に進むのに」というのがあるのですが・・・そういう発想にしがみつくというのも、どうかと思うのです。有名人といえども傷つきやすい一人の個人。なのに・・・僕らは、彼らに過剰に期待しすぎてはいないでしょうか。今回の槇原さんの件を連日のようにこのブログに書いてきた僕ではありますが、ここ数日の自分の記事を冷静に振り返ってみて、そんな風に思ったりもしてしまうのです。(←毎度のことながら、過去の自分を否定するのが好きな性分なもので。笑)
たしかに最近では、前田健さんのように自然な形で「ゲイです」と語るタレントが出てきたり、假屋崎省吾さんのようにテレビ番組で自然な形で、同性パートナーとの素敵な暮らしぶりを語る方も出てきています。(今年の正月に放送された美輪明宏さんの番組『オーラの泉』で話されていました。)それらは大きなインパクトは持ち得ていませんが、着実に「そうなんだぁ~」という感慨をもたらし、同性愛者というものへの偏見を減らしていることは確かです。

僕らは僕らの出来るところから着実に進めばいい。僕ら一人一人にも様々な事情があり、段階がある。それと同じように槇原敬之さんにだって事情がある。今の槇原敬之さんは「同性愛」を自然に語っている姿をメディアに流すのは「まだ早い」と判断する立場にある。今回の一件では、そのことが浮かび上がったわけですから。彼も僕と同じように「開ききれない葛藤」を抱えていることが、改めて感じられたのですから・・・かえって親近感を抱きました。
いつか槇原さんが、歌番組等のメディア出演時に「言葉を選ばずに自然体で自分のことを語れる日」が来ますように。実際に本人は、インタビューの場では笑って受け答えの出来る精神状態になっているようなのですが、それが躊躇なく自然に流すことの出来る世の中になりますように。
ただ、そういう社会は「期待して待っていても」到来することはありませんからね。他者に期待するのではなく「自分になにができるのか」を考え、今後も僕は行動して行きたいです。
→FC2 同性愛Blog Ranking
槇原敬之さんの件・続報~「コンテンツは出演者の意向により削除」

僕としては不明な事柄をそのままにはしておきたくなかったため、本日の午後、第2日本テレビカスタマーサポートセンターに問い合わせをしました。結果、メールにて返信がありましたので、その文面を紹介させていただきます。
★まず、僕が送った質問メールです。
★これに対する第2日本テレビからの回答です。1月22日 18:51:35に届きました。第2日本テレビ
「極上の月夜」動画配信担当者様
電話の方でも問い合わせをさせていただきましたが
こちらでも送らせていただきます。
「極上の月夜」1月15日放送分の終了後から配信された
『美輪明宏 特集 「ヨイトマケの唄」完全公開 』ですが、
「槇原敬之インタビュー(前編)+槇原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ」と
「槇原敬之インタビュー(後編)+槇原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ」の
2つの動画ファイルが突然見れなくなってしまい、とても残念に思っております。
①この動画は実際に、何日の何時~何日の何時まで公開されていたものなのか、お教えいただければと思います。
②第2日本テレビでは通常、期間限定公開の動画の「公開期間」を
明記しているのでしょうか。それともしていないのでしょうか。
していないのだとすると、とても不親切な公開方法だと思われます。
視聴者が「また見よう」と思った時に見ることが出来ず、残念な思いをしました。今後は明確に「いつまで」なのかを、明記していただければと思うのですが、その辺りの方針をお答えください。
③「槇原敬之インタビュー(前編)+槇原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ」と
「槇原敬之インタビュー(後編)+槇原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ」は
とても内容的に素晴らしく、また意義深い発言が多数含まれた
価値のある動画でした。今後、再公開する予定はないのでしょうか?
以上の3件へのお答え、お待ちしています。
★この回答で明らかになったことを簡単に整理すると・・・akaboshi様
お問い合わせありがとうございます。
第2日本テレビカスタマーサポートセンターでございます。
お問い合わせいただきました件についてご回答させていただきます。
【槙原敬之インタビュー(前編)+槙原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ】
【槙原敬之インタビュー(後編)+槙原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ】
上記該当コンテンツは出演者の意向により削除させていただきました。
大変申し訳ございませんが、いつからいつまで配信させていただいていたかにつきましては、明確な日時等はお答えできかねます。
【公開期間を明記しているのか】とのご質問に関しましては、予め配信期間を定めているものに関しましては、通常ページ内に記載させていただいておりますが、地上波にて放送させていただいたものに関しましては、出演者の意向などにより予告無く削除させていただく場合がございます。
【再公開する予定】につきましては、現在、再編集した公開可能バージョンを用意させていただいておりますが配信の日時などにつきましては調整中となっております。
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
また、ご不明な点がございましたら再度お問い合わせをいただけますようお願いいたします。
これからも第2日本テレビをよろしくお願いいたします。
--------------------------------------------------
第2日本テレビカスタマーサポートセンター
support@dai2ntv.jp
--------------------------------------------------
①公開中止は槇原敬之さんサイドからの意向であったこと。
・・・削除されたファイルは槇原敬之さんへの「単独インタビュー」というスタイルだったため、「出演者の意向」の「出演者」とは、槇原さんのみを指す言葉です。
②現在、「再編集した公開可能バージョン」を第2日本テレビでは用意しているということ。
この2点です。1月23日0時現在まだ再編集版は公開されていません。今後、再公開されるという「公開可能バージョン」(←すごいバージョン名。笑)に例の場面が含まれていなかった場合、今度は槇原さんサイドに問い合わせてみようと思っています。→FC2 同性愛Blog Ranking
槇原敬之さんの件~情報一部訂正&捕足

槇原さんのインタビューが収録されたのは2006年11月23日放送用ではなく、2007年1月15日放送用。つまり先週の放送用に収録されたものだったようです。誤った情報を載せてしまい、たいへん失礼いたしました。
公式サイトによると「極上の月夜」では美輪明宏さんの特集をこれまでに2回放送したらしく、1回目が2006年11月23日の「愛の賛歌」の回。2回目が2007年1月15日放送の「ヨイトマケの唄」の回。槇原さんのロングインタビューは「ヨイトマケの唄」について熱く語っている内容だったので、2回目の放送用に収録されたものだったようです。僕はどちらのテレビ放映も見ていなかったので公式サイトの情報を「早とちり」してしまいました。恐れ入りますが、前回の記事を参照して放送日を「2006年11月23日」としてブログに記載している方は「2007年1月15日」に訂正していただければと思います。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
また、現在なぜかWeb公開が打ち止めになっている槇原さんのロングインタビューについてですが、僕がこの情報を知ったのは、こちらの記事のコメント欄にマサキさんが書き込んでくださったからです。つまり「2007-01-18 (Thu) 22:58:38 」よりだいぶ前に公開は開始されていたようです。
僕は翌日の1月19日の朝にマサキさんのコメントを見て、mixiの「槇原敬之コミュニティー」に記載されている情報から、映像公開が「第2日本テレビ」で行われていることを突き止めました。その際に、パソコンの液晶画面を撮影したもう一枚の画像があります。

槇原さんを撮影していたカメラマンも、この場面ではフレームをラフに広げましたから、撮影現場に「弛緩した空気」が流れたことが、画面から伝わってきました。だからこそ、槇原さんもリラックスして「はははは・・・」とか「そうだねぇ~」と、事務所のスタッフの発言に返事をしているのです。
このように、「これって明らかにNGショットでしょう」と感じられるような場面が、堂々とネット上に公開されていることに僕は驚きました。本番中にメイクのスタッフが映りこむなんて通常では有り得ないことですよね。つまり「休憩」の雰囲気になったからこそ、槇原さんは相槌を打っているようだったのです。
それに、傍らで聞いているはずの事務所スタッフが突然、インタビューを中断してまで「自分が言いたいこと」を発言するなんてことも、本番中という意識の中では有り得ません。つまり槇原さん本人の口からはなかなか語られない「核心部分」を、事務所スタッフが業を煮やして「オフレコなら」という態度で語った様子が伝わってくる映像でした。
こんな「異例な場面」を、あえて含んだ形でWeb上に流すこと自体、よほどこの場面で話されている内容を「公開したかった」人がいるのだなと感じました。それが槇原さんサイドなのか。第2日本テレビサイドなのかはわかりません。

美輪明宏さんが40年以上前に作った「ヨイトマケの唄」。この歌との出会いが、事件によって失意の底にあった歌手・槇原敬之さんの表現者としての復活に向けて、どれほど大きな心の支えとなったのか。それを示す大切な証言として「あえて」公開されていたはずのNGショット。
ファンとしても彼の「根幹の部分」を知りたいでしょう。ぜひ、映像公開を再開して欲しいと思います。→FC2 同性愛Blog Ranking
★不明な点を第2日本テレビに質問し、回答が来ましたのでこちらの記事をご覧ください。
槇原敬之さん、メディアで初の同性愛公表~第2日本テレビでインタビュー映像公開中

これは
●視聴の仕方
第2日本テレビに会員登録する(無料)
→トップページ下の「ファミリー&カルチャー&ミュージック&ビジネス」のカテゴリーから
「極上の月夜」を選択する
→「美輪明宏特集!『ヨイトマケの唄』完全公開」を選択する
→「槇原敬之インタビュー(後編)+槇原敬之『ヨイトマケの唄』ライブ」を選択する
→開始から5分後位に、発言部分あり。

これまで、槇原さんの側から「同性愛者であること」に関してのコメントなり発言が、公的な場で公開されることはありませんでした。したがって今回、このスタッフの発言部分を含んだ形でネット上に公開されているということ自体、槇原敬之さんにとって、はじめての「公的な場での公表」と言って差し支えないでしょう。

流行歌手としてトップクラスに登りつめたものの「傲慢になっていた」と当時のことを振り返っている槇原さんですが、事件で歌手活動を休業中に「ヨイトマケの唄」に出会ったようです。しかもその歌は、同じ同性愛者でありながら堂々と自分のことを隠すことなく表面化し、表現者として独自の道を切り拓いてきた美輪明宏さんが、40年も前に作った歌でした。(発売は1964年。昭和39年=東京オリンピックの年ですね。)

槇原さんが表現活動に復帰しなければ、多様性を祝う国民的大ヒット曲『世界に一つだけの花』は生まれませんでした。その後の充実した歌手活動も行われませんでした。そういう意味で、時代を超えて受け継がれた「表現者としての魂の交歓」が窺い知れる、とても素敵なロングインタビューとなっています。ぜひ見てみてください。

→ 「Listen To The Music 2」
●「世界に一つだけの花」収録アルバム
→「EXPLORER」
●僕のパートナーが大好きなアルバム(笑)
→「LIFE IN DOWNTOWN」
●美輪明宏さん「ヨイトマケの歌」収録CD
→「ヨイトマケの唄/いとしの銀巴里/人の気も知らないで」
映像より発言部分抜粋
「この歌が時代を超えて訴えるもの・・・」
槇原敬之:「時代背景って、やっぱりその・・・洋服と一緒なんですよ。でも詩の内容が、それを着る人みたいなもので。確実に、その体温と言うか・・・それを感じる。でもなんか、こんなベタ褒めしちゃって。でもホントそう言うしかないんですけど、それが『いい曲』なんだと思うんです。」
事務所のスタッフ(声のみ):「だから、槇原の口から言わせるとあれなんで・・・。事件が起こった後、槇原のことを話すと、『辛かったでしょ、どんなことが辛かったですか、同性愛と言われることが辛かったですか、そうでしょ?』という風に言って来るんですけど、『同性愛だと言われることが辛かった』というのは、前の槇原だと思うんですよ。同性愛と言われて、同性愛ですよ。確かに同性愛なんですけど・・・」
槇原敬之:「はははは・・・(笑)」
スタッフ:「あの~。ホモだオカマだ同性愛だなんていうふうに言われて、『別にいいじゃない』と教えられたのは美輪さんだと思うんですね。」
槇原敬之:「そうだねぇ~」
スタッフ:「あの~。そういう大きさを持っていることだという風なことを、常に二人で話してた」
槇原敬之:「話してたねぇ~。だからなんか、『愛の賛歌』を音楽会で歌ってた時に、なんか・・・涙ポロポロ出てきちゃった。『そうだよな』って。ぜひ皆さん、結婚式で歌われる歌だと思ってたら大間違いで、あの歌も、負けず劣らず凄いんですよ。」(以下続く)

さぁ、「可視化」されるぞホモフォビアっ!
ところで、こういう情報が流れた時に、ネット上とか世間話の中にはすぐ「え~っ!・・・これまでの彼の歌、大好きだったのにぃ~。これからはどういう気持ちで聴けばいいのか、わかんなぁ~い」とかいう発言が溢れかえったりするわけですが・・・(すでに溢れかえってますけど。)少なくとも僕は異性愛者の歌手が作った歌を「どういう気持ちで聴けばいいのか、わかんなぁ~い」なんていう失礼なことを思ったことはありません。
LGBT当事者の皆さん。こういう短絡的なホモフォビアには動じずに、むしろ「ホモフォビアに罹っている人が可視化されるチャンス」だと捉え、観察する機会として生かしましょう(笑)。今後自分がカミングアウトをする際に「しやすい人」「しにくい人」というのは、こういう話題を振ってみた時に選別できます(笑)。→FC2 同性愛Blog Ranking
★不明な点を第2日本テレビに質問し、回答が来ましたのでこちらの記事をご覧ください。