フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2008-08
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LGBT可視化に向けて081●横浜で「Presence2008 キャンペーン」開催中

 現在、横浜のコミュニティースペース「SHIP」の主催で「Presence2008 キャンペーン」が開催されています。

 期間中、セクシュアル・マイノリティに関する写真のパネル展示や手紙を配布。パフナイト『カミングアウト・レターズ〜編者がパフにやってくる』に登場した砂川秀樹さんらが参加するシンポジウムもあります。会場は横浜駅西口の神奈川県民センター。この週末、お近くの方はぜひ。(以下転載)



 街や電車の中でいっしょに手をつないで歩いている男女のカップルはふつーの光景です。 でも、わたしたち同性愛者は手をつないで歩くことができません。なぜなら、わたしたちは自分が同性愛者であることを隠して一般社会の中で生活しているからです。

 Presence2008は、一般社会に対してセクシュアルマイノリティへの理解を深めていくためのキャンペーンです。 →公式ページ

▼ Voice(声) <セミナー>
*日時  8月2日(土)16:00〜18:00
*会場  かながわ県民センター 2階ホール
*テーマ
あなたはどう教えますか? 「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」
*講師  
砂川 秀樹氏
・・・(財)エイズ予防財団流動研究員、実践女子大学非常勤講師
クレア・マリィ 氏
・・・津田塾大学学芸学部准教授

 現在、「同性愛」や「性同一性障害」の認知と、多様な性を平等に取り扱う目標 がつながっていないことは、いまだ高い自殺願望率が示しています。 生活が学校に限定された10代の若者はより深刻です。男女が異性を好きになる、その「男」や「女」に違和を感じ、「異性が好き」から外れてしまう若者はどのように生きていけばいいのでしょうか。 本イベントでは、そのような問題を打開するため、教育に何が求められているのかを考えたいと思います。

▼Face (姿)<写真展>
*日時  7月29日〜8月3日
*会場  かながわ県民センター 1階展示ホール
*テーマ 世界のLGBT 〜わたしたちはここにいる〜

 国内・海外で行われているパレードの写真、LGBTの歴史やコミュニティセンターのパネル展示を行っています。

▼Letter (手紙)
一般社会の中で何気なく使われている「ホモ・おかま・レズ」 と言った言葉。 この言葉に傷ついている人たちが、皆さんの身近なところにいます。 この手紙は、表に姿を現すことができない人たちからのメッセージです。 写真展会場において無料でお配りしています。
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LGBT可視化に向けて080●LGBTの家族と友人をつなぐ会in東京06●やっぱり孫が見れないのはショックですか?



 前回まではちょっとおとなしく自己紹介が続いたのですが、さぁ〜ここからが面白くなりますよ〜(笑)。たけむらさんが、なかなか面白い質問を投げかけてくれました。

09●やっぱり孫が見れないのはショックですか?
  

 まぁ「家族の会」に出席するほどのお母様方ですから、サバけていて当然なんですけど(笑)、聞きながらすごく爽快な気持ちになることが出来ましたよ。ありがとうございました。

 「親」とか「家族」と言えども「他人」であることには変わりがないわけですから、相手の思いを先回りして想像し過ぎないようにしなくちゃなぁ〜と思いました。ま、無理せずに行きましょ。FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて079●LGBTの家族と友人をつなぐ会in東京05●尾辻かな子さん、母へのカミングアウト・エピソード



 札幌のたけむらさんに続いては、尾辻かな子さんが「母親にカミングアウトした時の経験」を語りました。今でこそNPO法人「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の活動に精を出している尾辻孝子さんですが、娘からのカミングアウトを受けた時には衝撃を受け、なかなか受け入れることができなかったようです。

■参考映像→尾辻孝子さんに聞く娘からのカミングアウト (2007年1月収録)。

 そんな母親との距離感を、娘としてはどう感じていたのでしょう。尾辻さんは、2005年に『カミングアウト―自分らしさを見つける旅』を出版し、東京レズビアン&ゲイパレードで社会的なカミングアウトを行うわけですが、そのだいぶ前に「レズビアンであること」を母親に告げていたそうです。しかし数年間、母親からは「そのことに触れてこなかった」という経緯があるそうです。

07●尾辻かな子さん、母へのカミングアウト・エピソード01
  

08●尾辻かな子さん、母へのカミングアウト・エピソード02
  

 母親の尾辻孝子さんが朝日新聞に投書し、「ひととき」欄(生活面)に掲載された文章は次のとおりです。(2007年1月31日掲載)

 去年のお正月は私たち夫婦と長男、長女の4人だったが、今年は6人半になった。私たち夫婦と、5月に子どもが誕生予定の長男夫婦、そして長女の横にはパートナーが座っている。私たち夫婦も、娘のパートナーを受け入れていて、新年の初めに家族として認識しあった。
 娘はレズビアン。異性に関心が持てず、同性に性的指向を感ずるように生まれついた。そのことを告白された6年前、私の人生はひっくり返り、生きていけるのか、外を出て歩けるのかと一人で悶々としていた。
 時を経て、娘の相手を私にとっても大事と認められるように、少しずつ変わることができた。そして今年のお正月。
 長男夫婦も交えて、和やかに弾む会話。私が若い4人に口を挟む余地もないほどだった。
 5月に、私は念願のババさまになる。自分の命が引き継がれる証として、初孫の誕生を心待ちにしている。立場の違う娘たちも、同じ気持ちのようだ。長男の伴侶のおなかを触って、「元気に生まれてくるのよ」「私をおネエさんと呼んでネ」とかしましいこと。
 突然カミングアウトを受けた時のことが、うそのような明るい正月を迎えられた喜び。
 これからも、こんな家族が日本で増えていくことを夢見ながら、おとそを飲み干し、おせちをつついた。

 尾辻孝子さんは2007年夏の参議院議員選挙の際にも、神戸や大阪で出勤前と出勤後のわずかな時間を割いては街頭活動に参加し、チラシを配ったり選挙事務所に手伝いに出掛けるなど物心両面で娘を支えていました。かつて「生きていけるのか、外を出て歩けるのかと一人で悶々としていた。」という孝子さん。そんな過去が想像できないほど生き生きとした姿が、そこにはありました。FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて078●LGBTの家族と友人をつなぐ会in東京04●札幌の親の会の歩み



 この会が行われた11月25日は、先日亡くなったスタジオスタッグの春日亮二さん のお別れ会があった翌日だったということもあり、なんと札幌からたけむらさんが来ていました。

 たけむらさんは2006年に僕がレインボーマーチ札幌に初めて行った時。前日に行われた「パレード初参加の人のための交流会」を実行委員として仕切っていた人です。久々に当時の記事を読み返してみたら、「なんて素朴でユルユルな交流会(笑)。」とか書いちゃってますね〜(爆)。でも、今となっては「超〜ドキドキしていた頃の甘酸っぱい思い出」として、とても貴重なものになってます(笑)。

 札幌のパレード実行委員を10年近く務めてきたという、たけむらさん。草創期から現在までの歩みを見てきた彼ならではの話をお聞きください。

06●札幌の親の会の歩み
  

 今年の札幌パレードの前日に行われた「にじのおうち」の様子は、LGBTの家族と友人をつなぐ会のブログのこちらの記事に詳しく書かれています。また、2006年のパレードの後に行われた「プライド集会」の場で、札幌の親の会のお母さんが行ったスピーチは、当時の僕にものすごく大きな力を与えてくれました。

関連記事→レインボーマーチ札幌体験記010●天使がウインク

 札幌のパレードには、札幌近辺に在住の方のみならず全国からたくさんの人々が参加しています。日常の喧騒を離れて、ちょっとした「旅行気分」でおもいっきり解放感に浸りながら、自分のことをおもいっきり開放できるのです。それは札幌という土地ならではの独特の魅力でしょう。これからも地道に続いて欲しいです。FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて077●LGBTの家族と友人をつなぐ会in東京03●なんでわざわざ「特殊」に話すの?



 前回の記事で僕は「ノンケ・カミングアウト」の無邪気さに嫉妬してしまう気持ちを半ば「スネ気味」で書いたのですが(笑)、その時の映像に登場しているノンケの橋本惠代(やすよ)さんがメールをくれて、「ノンケにはどうしてもわからないことがあるので、これからも教えて欲しい」という気持ちを伝えてくれました。

 その率直で気取りの無いコミュニケーション能力、いいですね〜いっぺんに好きになりました(笑)。人として「同じであること」を確かめ合って共感し合うことが大事なのと同じ位、異なる感性の者同士が 「違いを違いとして発見し合うこと」も大切です。これからも率直に言い合って、良い面も悪い面も指摘し合って新たな地平を発見して行きましょうね。では今回の映像も自己紹介の続きです。ノンケの方、ゲイの方、レズビアンの方が登場します。

05●なんでわざわざ「特殊」に話すの?
  

 すごいですね〜。どんどん「ノンケ」の人々が、LGBTの問題に関心を持ちはじめているんですね。素直に嬉しいです。

 よく、「これを言ったら当事者を傷つけてしまうんじゃないか」とか「地雷を踏んでしまうのではないか」とビクビクしながらLGBT問題に関わり、その心理的ストレスから結局は離れていってしまうノンケの方も少なくないというエピソードを耳にするのですが、それって非常にもったいない。これからは当事者もあまり神経質になりすぎずに、どうしても気になるときでも感情的にならずに「対話」することで、相互理解を深めたいものですね。共感の輪を広げることが、LGBTの抱える政治課題の解決のためには最も必要なことなのですから。

 さて。今回の映像の2人目に登場したRYOJIさんが語っている『カミングアウト・レターズ』ですが、いよいよ太郎次郎社エディタスから発売されました!
 その中に 「なにがあっても、わが子ですもの〜ゲイ/レズビアンの子を持つ親として」という座談会が収録されているのですが、LGBTの家族と友人をつなぐ会の清水尚美さん尾辻孝子さん(尾辻かな子さんのお母さん)、馬場三郎さん・雅子さん夫婦などが出席し、自身の体験を語っています。また、パフナイトでお馴染みのイトー・ターリさんと82歳の母親との「カミングアウト」を巡っての往復書簡や、4月に東京で行われた「LGBTの家族と友人をつなぐ会」に、静岡から参加していた朝原恭章さんのカミングアウト・ストーリーも掲載されています。

 また、映像の3人目に登場したmicさんは、mixiの「おっつん(尾辻かな子さん)との絆」の管理人です。尾辻さんの最新情報の提供や、選挙を通じて生まれたさまざまなネットワークを今後も継続して発展させるためにと、オフ会なども今後、定期的に企画される予定です。興味のある方はぜひ、参加なさってはいかがでしょうか。

 さて次回は自己紹介が、まだまだ続きます(笑)。FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて076●LGBTの家族と友人をつなぐ会in東京02●ノンケだって一緒に考えたっていいじゃん



 前回に続いて自己紹介が続きます。こういう「コミュニティーの活動の場」って性的マイノリティーの当事者ばかりで占められていると思われがちなのですが、実は結構ノンケさんの参加も多いんですよ。僕は昨年の関西レインボーパレードの実行委員会が「当たり前のように当事者とノンケが入り乱れて同居していた」ことに後から気付いて、驚いたことがあります。つまり、終わるまでそんなことあんまり考えなかったというわけで(爆)

 はっきり言って現場ではどうでも良くなるんですよ〜ゲイだのビアンだのトランスだのノンケだのって。同じ目的意識で集まって行動する際には関係ありませんしね。一緒に過ごしていれば慣れますし。っていうか普段は(たとえカミングアウトをしていなかったとしても)そういう混然とした状態で日常を過ごしているわけだし。なにも特別なことではありません(笑)。

 ところで。「ノンケです」と名乗りながら性的マイノリティーの活動に参加する人は、社会問題や人権問題として興味を持ったり、友人・知人からカミングアウトされたことで関心を持つケースが多いようです。今回の東京ミーティングでも、そういう方たちの参加があり、場を活気付けていました。

03●いちばん知られたくないのは「家族」だという辛さ
  

04●ノンケだって、一緒に考えたっていいじゃん
  

 それにしても面白いですよね。日常空間ではわざわざ「ノンケです」とは表明しないのに、こういう場では相対的にノンケがマイノリティーになるので「ノンケ・カミングアウト」をすることになるんですよ。つまり、言わなきゃ性的マイノリティー当事者だということになるような「場」なわけですから(笑)。

 でも羨ましいんですよ。「ノンケなんですけどぉ〜」って無邪気なトーンで言えるのって。あんな感じで「ゲイなんですけどぉ〜」って家族や友人に日常空間で言えたなら、どんなに楽だろう・・・と、軽く嫉妬をおぼえる無邪気さです(爆)FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて075●LGBTの家族と友人をつなぐ会in東京01●NPO法人になりました



 びっくりしましたよ〜。11月25日に青山の東京ウィメンズプラザでLGBTの家族と友人をつなぐ会が行われるという情報を知り、「NPO法人になったことを語る清水さんの挨拶だけでも撮影できないかなぁ〜」とカメラを持って行ったんです。そしたら…なんと全篇を(ほぼ)ノーカットで撮影できてしまいました(爆)。撮影許可を申し出たら、初参加だった2名の方を除く皆さんが、YouTube公開自体も「かまわない」というのです!

…というわけで撮ってしまいましたので(笑)これから順繰りに映像で紹介させていただきます。快く撮影させてくださった参加者の皆さん、ありがとうございました。

(★「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の場で話されたことは他所では「他言しない」ことが原則となっております。今回はたまたま、僕の申し出を許可してくださった方が多かったので撮影させていただきYouTubeでの公開もさせていただきますが、「他所では語れないことをリラックスして語ることの出来る場」としての性質は保障されておりますので、今後、会に参加しようと思われている方は心配なさらないでくださいね。)

01●NPO法人になりました。/頭で受け入れても、まだ心が…
  

02●当事者たちは繋がれても、親が繋がれなかったから・・・
  

 自己紹介映像はまだまだ続きます。初めての方のみならず、このブログで御馴染みの「あの方」や「あの人」も登場しますので、お楽しみに!

 僕がLGBTの家族と友人をつなぐ会に出たのはこれで4回目だったのですが、初参加は今年の1月に大阪の尾辻かな子事務所で行われたとき。尾辻さんのドキュメンタリー撮影を兼ねて行ったのですが、この日は「撮影は遠慮してください」と言われました。しかも当時、代表の清水尚美さんは息子さんが高校生で受験を控えているということもあって、ネットでの顔出し・名前出しを控えていました。

 次に参加したのは5月に新宿のaktaで東京ミーティングが行われた時。清水さんは「顔出し解禁」になっており(笑)、尾辻孝子さんと一緒にコメント映像の収録に応えてくださったり、そのまま撮影した尾辻かな子さんのプロモーションビデオにも出演してくださいました。

 3回目は8月11日の東京プライドパレードの直後、東京ウィメンズプラザで行われた時に出席したのですが…あまりの炎天下に動き回った後だったので僕がヘロヘロになってしまい、ブログに記事を書くこともないままだったのですが(笑)、その頃にはもうすっかり清水さんの「仕切りぶり」が板に付いてきていて、スゴイなぁと思いました。そして今回。いろんな立場の方がリラックスして自分のことを語り、交流できる場として「定着」して来たことを感じました。

 会では現在、NPO法人としての「会員」を募集しています→こちら。世間に流布する偏見によって当事者や家族・友人が孤独に苛まれないように。そして、もっと「カミングアウト」の敷居が低くて済む日本にするために。さらなる活動の発展を!FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて074●早大GLOW「ゲイとビアンのキャンパスライフ」にパワーをもらう。



 最近、更新する気持ちがまったく失せていた「LGBT可視化に向けて」ですが、久々に書く気になりました。なぜなら早稲田大学に若いエキスをチューチュー(by槇原敬之)吸いに行ったからっ!(爆)。早大のセクシュアル・マイノリティーサークル「GLOW」主催の自主制作映画「ゲイとビアンのキャンパスライフ」のトーク付き上映会(11月4日14時)に行ってまいりました。

 早稲田祭といえば昨年は尾辻かな子さんの講演会が行われましたよね。第1回の関西レインボーパレード大成功の直後であり興奮冷めやらぬまま撮影に行き、講演会の映像を初めてYouTubeにアップしたのはこの時でした。
01 異性愛の原因はなんですか?
02 同性愛に関する医学的な見解
03 カミングアウトの意味
04 自分へのカミングアウト
05 社会を変えたいと思うなら
06 「日活ロマンポルノと違いますぅ〜」
07 カミングアウトはセーフティーネット
08 男同士ではコンビニにも入れない?

 実はこの時「パネラー」として登場していた学生たちは皆、人前で話すことに極度に緊張していて「絶対に撮影しないでください」と言われたことを憶えています。したがってYouTubeには尾辻さんの姿しか載せられなかったわけですが、その後、彼らはRainbow College主催の就職活動フェアなど様々な場面で大活躍。ついには尾辻さんの選挙の際に新宿駅前や二丁目の街頭で応援演説をしたり、パレードの学生フロートで中心メンバーとなって盛り立てたりするようになっていました。時には彼らの方から「akaboshiさん、YouTubeに載せてくださいよ〜」と乗せられていつの間にか告知映像を撮影させられていたり…(爆)。そのパワーには圧倒され、驚かされてばかりの一年だったように思います。

 そして今日もまたしても、ド肝を抜かれることになったのでした。この映画、意外に(と言っては失礼だが。笑)良かったんですよ〜コレが。なにしろ演技が自然っ!。ほら、こういう自主制作映画って「上手くもないのに器用に見せようとするバカ素人」の演技にゲンナリさせられることがあったりするじゃないですか〜。ところがそういう感じが全然しない。演技者としては素人なはずの学生たちが、驚くほど素直に生き生きと、役を楽しんで演じてるんですよ。

 あと、このテの映画によくありがちなのが「これでもか」と言わんばかりの「プロパガンダ臭」漂う押し付けがましさ(←そ〜いうの大っきらい!)。ところが、全然そんな感じがしないんです。台詞も説明くささが全然ないし、日常会話としてきちんと成立してるんです。出演者たちがこれまで経験したエピソードを基にして作られたらしいので、「過剰に作る」必要がなく、自分の経験として肉体化されたものを探りながら演じたからなのでしょうね。丁寧にミーティングを重ねて掘り下げ、それぞれが納得した上で楽しみながら演じたんだという様子が伝わってきましたし、「嘘偽りない気持ち」が溢れていて、とてもプリミティブな魅力に溢れた素敵な映画だと思いました。

 オープニングのタイトルバックは明るくポップに弾けているし、エンドロールも楽しくて、集団としての勢いを感じさせてくれました。物語はそのままストレートに描くと、下手したら暗くジメジメしがちな内容ではあるのですが、だからこそ明るく描くことで逆に内面の複雑さが伝わるもんですよね。そのバランスを意識している姿勢が、この独特の世界観を生み出せた秘訣だと思います。

 入学したてで仲間作りにドキドキしている新入生ゲイ。友人へのカミングアウトに悩むレズビアン。年上の彼氏の結婚話に悩むゲイ。3者3様のドラマがシンプルに伝わってくる構成でした。

 ただ、惜しむらくは編集における「黒味」の多用。映像というのは画面を切り換えさえすれば時空間を飛び越えられるものだから、わざわざ黒味を挟まなくても繋がるのではないかと思われる箇所が20箇所以上はありました(爆)。あれは非常にもったいない。せっかく生まれようとしているリズムを壊しているのではないかと感じました。あと、DVD化を予定しているとのことですが、楽曲がそのままだと権利関係が大変かも(←余計なお世話ですね。笑)。

 ところで、会場で配られたパンフレットには、まず次のような挨拶が書かれていました。

 今回の映画を作ったきっかけは、去年企画した尾辻かな子さんの講演会の成功を受けて、今年は自分たちで何かを発信していきたいと考えたからです。

 実はその当の尾辻さん。お忍びで(?)観に来てましたよ。上映終了後に「akaboshiさん、元気になりましたか?」とひょっこり現れ、前の席に座ってきたのでビビりました(爆)。久しぶりに会ったのですが、尾辻さんにも以前のように明るく自然体な笑顔が戻っていたのでホッとしました。彼女も、この映画のクオリティーの高さには驚いたらしく、「カメラワークがすごかったし、演技が自然だった〜」と興奮気味に語っていました。

 そのままトークショーがあったので聴いたのですが、名場面がいっぱいありましたよ。出演者の一人であるバイセクシュアル寄りのレズビアンの学生さんは、なんと上映会会場に、カミングアウトしていない友人が来ているので驚いているとのこと。

 せっかくの機会なので「どう思った?」とマイクを渡して質問していたのですが、問われた友人があっけなく「知ってたよぉ〜」と応えたものだから、場内にあたたかい笑いが広がりました。うろたえたレズビアンの子は「えっ、なんで知ってたの?」と聞き返したのですが「だいぶ前から、『どっちなんだろう』ってみんなで言い合ってたよぉ〜」と、これまたあっけらかんと応える友だち。すごい…。

 なにがすごいかって言うとですね、「どっちなんだろう」って考えていたということは、この友人たちの間では「同性愛者は身近にいるものなんだ」という前提があるということじゃないですかっ!。そんな友だちとの受け答えが強烈でショック状態になったからでしょうか、それとも嬉しかったからでしょうか。レズビアンの子の目からは、いつの間にか涙が溢れ出していました。

 そしてもう一人。ゲイの学生さんは確信犯として、まだカミングアウトしていなかった男友達を上映会に誘ったとのこと。彼も「どう思った?」と友だちにマイクを廻して質問したのですが、問われた友人は「さすがに驚いた、マイクを持つ手が震えているくらい。でも、10年以上の付き合いだし、なんとなくそうなのかもと思ったこともあるので、こうしてカミングアウトしてくれて嬉しかった。これからもフツーに付き合って行きたい。」そう応えていました。場内からは拍手が起こりました。

 こうした場面がある一方で、この上映会のために当日の朝から学内で宣伝活動をしていたゲイのケイタ君は、カミングアウトをしていなかった知り合いに会ったのでビラを渡したら、冷たい反応をされたとのこと。「今後の関係が心配です」と語っていました。

 一連のトークの司会を担当した監督の小林浩之さんが、念を押すように語っていた言葉が印象的です。

 「『おネエMANS』とかで、同性愛者に対して派手なイメージを持っている人が多いけれど、実際はフツーで日常に暮らしているんだということを伝えたかったんです。だから、映画の中で日常的な場面をいっぱい撮りました。日本では90年代ゲイブームというのがあったのですが、それはメディアの中だけでした。日本は欧米に比べて大幅に立ち遅れています。まるでアメリカの70年代の頃のように、まだまだカミングアウトどころか自分のセクシュアリティーを認めることすら出来なくて悩む人がたくさんいるんです。だから、この映画のレベルは、非常に『古い』ものなんです。」

 大学の中に、「まずは安全な居場所を作ろう」ということで活動しているというGLOW。その使命はまだまだ継続中である一方で、次第に同性愛者であることを「やわらかく」受け止めることの出来る友人たちが、周囲に増えてきているのだという希望を感じさせてくれるトークショーでした。なにしろ大教室に250名ほどの観客が集まり大盛況でしたからね。上映は6回も行われたわけですから、相当たくさんの人が観たはずです。これから大きな反響が巻き起こり、波動として広がって行くのではないでしょうか。

 よっしゃ。これからも「LGBT可視化に向けて」をたまに書くぞ!というパワーをもらいましたよ。ありがとう!FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて073●関連イベントにも期待。東京プライドパレードのある週末

 東京プライドパレードとレインボー祭りがあるおかげで全国からたくさんの人々が集まって交流する今週末。あなたはどう過ごされますか?。

 僕は昨年のパレードは沿道からこっそり「眺めていた」だけでした。眺めていただけなのに、大勢のLGBTが生き生きとした笑顔で行進している光景は理屈を越えて感動できるものでしたし、自分の中の何かが確実に変わる体験でした。もし、まだパレードを実際に見たことがなくて躊躇している方がいましたら、とにかくまずは「見に行ってみる」ことをお奨めします。百聞は一見に如かず、ですよ。

 さてパレードの前後に行われる「関連イベント」も、なかなか面白そうなものがたくさんあります。僕は今年、以下のものが気になってます。 

●8月10日(金)19:00
『LGBTのライフスタイル・地方格差に気づき、配慮、応援するには?〜青森で見た現状〜首都圏在住LGBT集まろう!』

会場:東京ウィメンズプラザ 1F視聴覚室C/会費:無料
主催:日本のLGBTライフを考える会
司会:水月(みづき)モニカ(札幌出身、東京在住レズビアン漫画家・役者)
パネルディスカッション:湫子(しょうこ)(青森出身、青森⇔東京在住レズビアン)、他(パネラー募集中)
全体ディスカッション:(上京された地方の方、歓迎)

青森LGBTインターナショナル映画祭の様子が聞けるらしいです。「地方と都会の格差」というテーマに興味あり。

●8月11日(土)12:30〜"みんな"で、ブラス!2007

会場:代々木公園イベント広場
★全国から集まった吹奏楽を愛するLGBTたちが、全体リハーサル無しの「ほぼぶっつけ本番」で合奏するという企画。昨年、ブログを通して僕をパレード見学に導いてくれた恩人(?)である「ヒゲとホルン」のSakuraさん とか、オーストラリア留学直前のRonさん(トロンボーン)がヒヤヒヤしながら(?)楽器を吹く姿を見に行きますっ!(←オイっ!笑)。

●8月11日(土)13:30〜新企画「LGBT版青年の主張」
会場:代々木公園イベント広場
★参加者がLGBTとしての思いをステージから発表するという新企画。新企画って、いろんな意味でドキドキできますよね(爆)。4月にaktaで行われた「LGBTの家族と友人をつなぐ会」に出席していた朝原恭章君(YouTubeにも出演)が出るそうです。

■再掲載■
LGBTの家族と友人をつなぐ会・東京ミーティング●朝原恭章さんメッセージ
  

●8月11日(土)18:00〜
「LGBTの家族と友人をつなぐ会交流会」
会場:東京ウィメンズプラザ 第1会議室
★尾辻かな子さんのお母さんである尾辻孝子さんや、清水尚美さんなど関西を拠点に活動している中心メンバーが東京にやってきます。ついつい家族の問題からは逃げがちなのですが、この会に参加すると「大丈夫なのかもしれない」と、あたたかい気持ちになることが出来るんです。

■僕が参加した体験記と、尾辻孝子さんへのインタビューです。■
 LGBT可視化に向けて050●LGBTの家族と友人をつなぐ会・初参加
 LGBT可視化に向けて070●LGBTの家族と友人をつなぐ会・東京ミーティング
 尾辻孝子さんに聞く娘からのカミングアウト全映像再生リスト

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LGBT可視化に向けて072●東京プライドパレード「学生集合!虹色の学園祭」参加者募集!



 参議院選挙の投票前日。新宿二丁目で行われた尾辻かな子さんの最後の街頭演説の際、カメラを廻していたらRainbow Collegeの大学生3人と遭遇。そのまま何故か、告知コメントを撮影することになったのでしたぁ〜(爆)。彼らは8月11日(土)に行われる東京プライドパレードに、学生フロートを出して参加するらしいのです。

  

 各フロートへの参加希望者は当日、10:30〜14:30までに代々木公園イベント広場で申し込みをする必要があるそうです。学生フロートのパフォーマンスに乞うご期待!
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LGBT可視化に向けて071●神戸パレード開催迫る!

 5月5日の尾辻かな子さんのイベント開場前。並んでいる列の中に神戸LGBTIQプライドマーチのお二方を発見!。実行委員長のRANGERさんと、昨年の実行委員長のケンゾヲ★さんに、メッセージを語っていただきました。(突然頼んですみませ〜ん。爆)

  

 神戸パレードは行政主催の「神戸市民まつり」に参加する、ユニークな形のLGBTIQパレードです。参加制限人数は200名なのですが、現在100名ほどの参加者が決定。まだ余裕があるそうです。昨年の参加者は38名だったそうですから、今年はだいぶにぎやかなものになりそうですね。関西方面の方、あるいは遠方からでも神戸パレード方式を経験してみたい方。今からでも間に合いますのでぜひ、mixiの神戸PrideMarch【愛のハンカチ】コミュに参加してみてください。

●神戸パレードの詳細については、こちらの記事を参照してください。
LGBT可視化に向けて052●「市民祭り」の中での可視化〜神戸パレードの発見した戦略
LGBT可視化に向けて068●神戸パレードおめでとう!今年も「市民まつり」に参加正式決定!

 ちなみにケンゾヲ★さんたちの情報によると、今年は石坂わたるさんも東京から参加。大阪から尾辻かな子さんや、関西レインボーパレードの岡亜沙美さん、LGBTの家族と友人をつなぐ会の方々なども参加するそうです。僕は・・・〆切が迫っている案件があり、その進み具合によるんです〜(泣)FC2 同性愛Blog Ranking

LGBT可視化に向けて070●LGBTの家族と友人をつなぐ会・東京ミーティング



 今年の1月、大阪へ行った際にお世話になった「LGBTの家族と友人をつなぐ会」。
その時の記事はこちら。

 今思うと、あの時の僕はまだまだセンシティブだったんだなぁと思います。なんとなく心が寒々しくて尖っていて、だからこそ「LGBTであることを受け入れてくれる親」というものに、とても温かさを感じました。メンバーの方々が見つめてくれる目がすごく優しくて温かくて気持ちが和みました。そして、「ゲイである自分」のことを、いつか自分の両親もこんな風に見つめてくれる日が来るんだろうか。そのことを希求する気持ちが強くなるきっかけをくれた会でした。

 あれから3ヶ月。まだ僕は次のステップに進まないままなのですが、「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の東京ミーティングがaktaで行われると聞いても、自分の問題として「どうしても出席したい」というものではなくなっていることに気が付きました。他の用事が重なっていたということだけが理由ではありません。どこか、自分の内面に変化が生じてきています。3ヶ月前よりも、何かを開き直り始めたかのような・・・。aktaで行われた会の後半を見させてもらっても、その「輪」の中に積極的に入るよりも「外から眺めていよう」と思っている自分がいました。

 その輪の中には、かつての僕のような切実な思いを胸に秘めつつ、表向きには平静さを保ちながら参加しているであろう若者たちがいました。そして、そんな若者を優しく包み込む、あの「お母さん達」がいました。それでいい。それだけで本当に素敵なことなんだ。そう思いました。

 ここで思いを吐き出すことで、なにかが整理される。そして次の行動に繋がっていく。どんな方向に繋がって行くにせよ、ここからまた、若者達は旅立って行く。「お母さん達」はその後押しをするだけでいい。そしてまた、新たな若者が「お母さん達」を求めてやってくるのです。

 この場は「お母さん達」にとっても、自分の娘や息子の思春期に「してあげられなかったこと」を取り戻す場にもなっている。そのことに情熱を燃やすことのできる場になっている。人はこうして学び、成長し、自分に出来ることを求めて集まり繋がり、そして未来を創っていくんです。

 そうしたことが起こっているこの場。今後ますます全国的な規模で発展し、一人でも多くの迷える若者と、迷える父・母が羽根を休めることの出来る場として存在してほしいです。

★会の出席者は17人でした。写真は会の終了後に、顔出し&写真に映ることが可能な方のみで撮影させていただいたものです。

 久しぶりにお会いした清水さんと尾辻さんは、すっかり「会の取り仕切り役」としての貫禄が増し、生き生きと活動なさっていました。僕が言うのも変ですが、そんなお二人の姿が、とても頼もしく感じられました。

●LGBTの家族と友人をつなぐ会・東京ミーティング●清水尚美さん・尾辻孝子さんメッセージ
  

 清水さんと尾辻さんの撮影後、「ブログを読んでます」と話しかけてくれた方がいました。静岡からこの会に出席するために出かけて来たという彼は、高校時代に全校生徒の前でカミングアウトを行った経験があるそうです。彼の表情から、強烈な表現欲求があふれ出しているのを感じたので撮影させてもらいました。YouTube公開も躊躇なくOKしてくださいました。

  

 コミュニティーに接するようになり、仲間が出来て楽しい居場所が出来始めるとつい忘れがちなのですが、社会の根強い偏見の中ではまだまだ孤立感を抱えて一人で悩む人は、たくさんいます。そして当事者だけではなく親や友人たちも、社会の偏見だけではなく自己の内面に巣食った偏見によって精神的に孤立しやすいのです。

 たとえ自分の問題が解消されつつあるからと言って、こうした社会の構造をそのままにしておいていいものでしょうか。今日も何処かで「かつての自分のような人」が、同じ問題に直面して苦しんでいるというのに。この会に集う人々に接すると、いつもそう思います。
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