フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-10
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「yes」創刊の波紋024●「王の男」監督インタビュー記事への不快感

      

かつて。 「異性愛」「同性愛」という言葉は分かれていなかった。
異性を愛しても同性を愛しても、それは等しく「愛」だった。

しかし近代以降
工業化や戦争へと国民を駆り立てるために
「近代家族」という制度が作られた。
その際、兵士や労働力として動員するための
「子ども」を生み出さない種類の愛情は「無駄なものだ」と決め付けられ、
「異性愛」と区別するために「同性愛」と名付けられた。

さらに為政者たちは「同性愛者」と名付けた人々を
異常視し、病気扱いにして治療しようとし、
犯罪者扱いにして断罪しながら
「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」という心の癖を人々に付けさせた。
今でも社会は、その悪癖から抜け出せていない。

映画『王の男』が描いているのは
「同性愛」が「異性愛」と区別される以前の東アジア。
凡庸な時代劇作家たちがこれまで「隠してきた」ことを
ただありのままに描いただけなのだ。

しかしイ・ジュンイク監督は
『yes vol.5』のインタビューで次のように発言した。
「この作品は同性愛よりも、人間関係におけるもっと大きい愛を描いています。」

僕は腹が立った。なぜわざわざ
「同性愛」と「人間関係におけるもっと大きい愛」を
分けて語る必要があるのかと。
「愛」とは比べるものなのか?
なぜ両者を比較し、同性愛を「狭くて小さい概念」として
捉えてしまうのか?
当時の人々のありのままの姿を描いたはずの監督が
結局は「近代人の心の癖=ホモフォビア」に絡め取られた発言をする皮肉。

そして更に思った。
『yes』編集部の方はなぜ
このように当事者を不快にさせる発言を
わざわざ記事の「見出し」にまで掲げ、あえて強調したのだろうかと。

この雑誌の読者ターゲットの中心はLGBT当事者たちではないのか?
普段は「いないもの」として扱われ、
大概のメディアから「語りかけられもしない」当事者たちに
語りかけることが大きな使命ではないのかと。

世の中にありふれている「ノンケ的な物言い」を
LGBTライフスタイルマガジンが
そのまま無批判に掲載してどうする。

僕は主張する。
同性愛は異性愛と同じく「人間関係における大きい愛」である。
そもそも「愛」という主観的な心の現象について
当人以外が規定する資格などないはずだ。

YES Vol.5
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「yes」創刊の波紋023●「恍惚のセクカワ・レコードコレクション」の後ろに・・・



                   「yes」がっ・・・!

                     2006年12月15日
                     都内某所にて。


YES Vol.5
恍惚セクカワレコード・コレクション」
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「yes」創刊の波紋022●「音楽と人」の後ろに・・・



                   「yes」がっ・・・!

                     2006年12月15日
                     都内某所にて。


YES Vol.5
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「yes」創刊の波紋021●「oricon style」の隣に・・・



                   「yes」がっ・・・!

                     2006年12月15日
                     都内某所にて。


YES Vol.5
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「yes」創刊の波紋020●AERAに「yes」紹介記事が掲載される

 フツーの感覚で書店で買えるLGBT雑誌『yes』が創刊されたのは昨年の12月でした。書店で見かけた時には本当に嬉しくて、興奮をブログに書いたことを憶えています。→こちら

 その『yes』編集部の方々を取材した記事「おしゃれゲイ誌1周年」が『AERA 11/27号』に掲載されています。

 取材は後藤絵里記者。記事の中には編集部の方々の写真も載っているので一気に親しみを感じさせられますし、創刊時に、表紙に「ゲイ」と明記するかどうかで大激論した苦労話とか、なぜ読者ターゲットをLGBT市場に絞ったのかなど、季刊誌『yes』のコンセプトについて明確な取材がなされています。『yes』のファンの方にとっては必見の記事ですよ。

 自身もゲイであるという編集長の透海零さんは、10年以上前にサンフランシスコでLGBT向けの旅行博に訪れた際、LGBT市場の可能性に気が付いたそうです。なんでも一流ホテルの宴会場で一流企業がこぞってLGBT向けにPRしている光景を見たということですから、それは衝撃的だったでしょうね。そして同時に日本でのLGBT市場の未開拓ぶりに思いが至ることは当然のこと。

 ちなみに06年の米のLBGT市場は6000憶ドル(約70兆円)にもなるそうですから、市場規模としては完全に「無視出来ない」レベルにまで膨れ上がっています。LGBTフレンドリーなイメージ戦略を打ち出すことは「先進的な企業」であるというステイタスにもなるみたいですね。

 その一方で「可視化」すらままならず、ホモフォビアや制度的な差別にも当事者達の多くが「慣れてしまっている」のが、これまでの日本の現状。
 政治の世界では近年やっと、上川あやさんと尾辻かな子さんが当事者として「可視化」したことで少しずつ変化の兆しが見えてきました。あとは、フツーに生活者として社会に存在している我々当事者が、どれだけ目覚めることが出来るのか。存在を示すことで「マーケットとしても可能性がある」ことを、既存のコミュニティ以外の方向に積極的にアピールすることが出来るのかどうか。そういう段階に来ていると僕は認識しています。 

「市場として認められれば状況は飛躍的に変わる。日本のLGBT市場に向けた活動を仕掛けたい」

 透海さんの明確な目標は、この1年間に発行された『yes』の誌面から、読者である僕には確実に伝わりました。現に1年前には、「ゲイ」としての自分を社会生活からは切り離し、ほぼ「クローゼット」の中に閉じこもってウダウダとブログに思いを吐き出していただけの僕が、少しずつですが「ゲイとしてやりたい」と思ったことを実行しはじめ、「ゲイとして会いたい」と思った人と出会って行くようになりました。その変化をもたらした要因の一つは、間違いなく『yes』で出会った数々の印象的な記事たちから受けた感動です。

「眠っているマーケットを顕在化させること。LGBTの人たちの発言の拠点をつくること」

・・・マネージャーの望月展子さんの「めざすゴール」は、そこにあるそうです。ぜひ今後も積極的に、いろんなことを仕掛けて驚かせ続けて欲しいです。

 まだまだ当事者たちの中でも『yes』の知名度は浸透途上です。「関西レインボーパレード」の実行委員の中にも知らない人がいましたし(笑)まだ地域によって知名度にはバラ付きがあるのかもしれませんね。でも、今年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のスポンサーとしての積極的な広報活動や、東京・札幌パレードでのブース出展などを見かけたときには嬉しかったし親和感を深めることができました。

 今後は既存のゲイ・メディアや活動家たちとも連携したり、さらなる刺激を与え合ったりしながら、全体として盛り上がって行けるといいですね。海外だけではなく日本国内にも、まだまだ取り上げて掘り下げるべきアクチュアルな問題って、たくさんあると思います。僕らの生活感覚の「リアル」に肉薄してくるような内容の記事をもっと掲載してほしいし、ジャーナリズム的な感覚の記事も更に深化させ続けて欲しいと、わがままな読者としては期待しています。FC2 同性愛Blog Ranking

「yes」創刊の波紋019●「韓国ドラマ特報」の隣に・・・



                   「yes」がっ・・・!

                     2006年10月03日
                     都内某所にて。

「yes」書店内さすらいの歴史
「MEN'S NON-NO」の隣に・・・
「キネマ旬報」の隣にも・・・
「オトコのモテ肌」のうしろにも・・・
「美術手帖」の隣に・・・
速水もこみち「太陽の季節」の隣に・・・

●「yes」オフィシャル・サイト
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「yes」創刊の波紋018●「vol.4」の充実ぶりはスゴイ!

 前号は松田聖子さんが表紙に登場したというインパクトがあまりにも強すぎたせいもあったのか、一度読んだきり読み返すことがほとんどなかった「yes」。正直に言ってしまえば記事内容の充実度が低かったようにも感じられ、個人的には不満でした。
→ 「yes」創刊の波紋015●「社会派」路線も継続希望

 しかし今回は違います。すごいです!内容が充実しまくりです。北丸雄二さんの「シカゴ・ゲイゲームス」の熱気のほとばしるリポートに始まり、アジアのLGBTマーケット、特に中国のLGBT文化の担い手たちの奮闘振りに関する情報などがぎっしりで、いろんなライターの人たちが渾身のレポートを掲載しています。まったくもって一度では読みきることができません(笑)。ページをめくるたびに文字量の多さと内容の豊富さ、グラビアの鮮やかさに圧倒され、「やっぱyesはこうでなくっちゃ」と久々に嬉しくなりました。登場している人たちや広告もだんだん多岐に渉ってきていますし、書店でも扱いが増えてきているのでしょうか、「山積み」にされている光景を見かけました。それになによりこの真っ赤な表紙のインパクトがすごい、目立ちまくってます(笑)。ほんと今回、おすすめですよ~じっくり長く読み続けられそうです。

…ところで前回、ゲイの不可分所得をも刺激してデビュー25周年記念の10万円CD-BOXを見事に売りさばいた聖子さんは、きっと今後もなにかしら「LGBTフレンドリー」な活動を展開してくださるんですよね~一度きりではなく。(そう信じてます~)FC2 同性愛Blog Ranking


●「yes」オフィシャル・サイト

「yes」創刊の波紋017●「vol.3」広告出稿企業一覧

 前回の記事では、内容に少し意見を書かせていただきましたが、それは「yes」のコンセプトや、やろうとしていることを支持している上での愛情から発したものですよ。今の日本の状況において、これだけのスポンサーを募りタイアップ企業を募り、商業的に成り立たせようとしているその「志」は、本当に素晴らしいと思ってます。応援しています。

 さて今回は、「yes vol.3」に広告を出稿した企業とレーベルを列挙してみます。これらの企業のおかげで880円でこの雑誌を購入出来ることに感謝。決して安くはない広告宣伝費を、LGBTマーケット向けに出稿する英断を果たしたこれら企業の姿勢の先駆性は、素敵です!

▽裏表紙・・・いちばん広告料が高いページ
BMG JAPAN ニック・ラシェイ「ワッツ・レフト・オブ・ミー」 (7/26発売) →ニック・ラシェイのページ

▽表紙裏~目次見開きまで&裏表紙裏・・・次に広告料が高いページ
TOWER RECORDSMTVTHE BODY SHOP (企業イメージ広告)
BE SEXY.BE SAFE

Victor Entertainment.Inc Rasmus Faber「So Far」(発売中)
Rasmus Faberのページ

映画「トランスアメリカ」 (TRANSAMERICA) (7月下旬~公開)
シネスイッチ銀座

舞台版シザーハンズ (8/16~)
セガサミーグループPRESENTS

TOSHIBA EMIペット・ショップ・ボーイズ「ファンダメンタル」
Pet Shop Boysのページ

▽記事中広告
BoConcept (インテリア家具ショップ)

ageHa →(GAY MIX PARTY「TRIBAL JOURNEY」 6/24開催)

intoxicateペドロ・マルティネス「重力の虹」 (7/19発売)

TOWER RECORDS SUMMER SALE(6/20~7/2)

GAY GAMES CHICAGO 2006(参加受付は7/1まで)

Montreal 2006

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「yes」創刊の波紋016●速水もこみち「太陽の季節」の隣に・・・



                   「yes」がっ・・・!

                     2006年6月18日
                     都内某所にて。


●「yes」オフィシャル・サイト
●mocomichi 太陽の季節―速水もこみち写真集
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「yes」創刊の波紋015●「社会派」路線も継続希望

 「LGBTライフスタイルマガジン」と銘打ち、一般書店で気軽に買えるLGBT向けの雑誌として「yes」が創刊されてから半年。あいかわらず書店によって、並べられる棚がバラバラなのが面白いです。「yesさがし」が3ヶ月に一度の恒例のようにもなってきました(笑)。

 さて、今回の「vol.3」の中身を読んでみて。

 創刊号の頃の1ページ1ページから溢れまくっていた「初々しさ、たどたどしさ」はさすがに減り、雑誌としてのカラーが確立してきたのかな、という印象です。特に今回は今までよりも全体的に読みやすく、すべてのページを小一時間で読み通すことが出来ました。巻頭の松田聖子さんのグラビアから巻末の編集後記までの流れが「読者に心地よく」構成されているため、飽きずに熱中して読めるのです。

 その反面、今回の内容は「カルチャー・ライフスタイル情報」寄りに絞られてしまい、ジャーナリズム的な側面が減少してしまったような気がします。これまでは創刊号での「アメリカのLGBTマーケットの紹介」や、vol.2での「シビル・パートナーシップ法のレポート」等、読み応えのある重量感のある特集が掲載されていて、視点も鋭く、この雑誌の特色の一つでもあったように思います。たしかに、それらの特集は読者として読み込むのには時間が必要でしたし、最初にパラパラとめくってみた時には読み飛ばしたりもしてました(笑)。なぜなら一見して「すぐには読めないだろうなぁ~」と思わされるほど、大量の文字でページが埋め尽くされていたからです。

 しかし、そうした「ジャーナリスト的な視点」から書かれた記事こそ、最終的には一番、心に残るものでした。何度も手に取り、読み返す内容でした。記事で紹介された海外のLGBTたちの暮らし振りと日本の現状との差に愕然としながらも、「自分達のこれからについて」思いを馳せることが出来ましたし、大いに奮起させられる内容でした。

 今回も「マイアミ・サウスビーチ」についての特集や「海外のLGBT映画祭」についての記事がそういう役割を果しているとは思いますが、印象としては今までよりも鋭さが欠けて「カルチャーガイド」の域に留まり、内容としての重量感は少なかったのかな、と思います。雑誌全体としてのビジュアル・イメージやグラビアの美しさ、レイアウトのデザインは洗練されていて素晴らしいのですが、3ヶ月に一度しか発行されない季刊誌ということもありますし、もう少し「読み応え」の部分にも、こだわり続けてほしいと思うのが、一読者としてのわがままな要望です。

 記者が海外取材をすることも積極的に行なっているようなので、今後はリアルタイムでアクチュアルな問題に取り組むことも果敢に行なって欲しいです。たとえば先日モスクワでLGBTパレードが不許可になりネオナチに攻撃された「ロシアのLGBTカルチャーの現状」とか、兵役制度がある韓国の同性愛者たちは、どんな矛盾を抱えているのかなど。シビアな社会問題と向き合っている活動家達だけではなく、それとは無関係に普通に暮らしているLGBTたちの日常をも絡めて重層的に取材をすると、けっこう面白いのではないかと思います。特にロシアは今、「来年のモスクワ・プライドは実現できるのか?」と多くの国のLGBTたちが注目する存在になっていますから、面白いかもしれません。

 今回の表紙に登場した松田聖子さんや、グラビアに登場したRIP SLYMEのように、新曲の発売やブランドの宣伝のために「yes」に登場することを希望するアーティストも増えて来ているようです。それは凄いことだとは思いますが、逆にそのことによる紙面上の制約も、今後発生してくるのだと思います。また、そうした「宣伝媒体」として活用されるだけでは、LGBTマガジンである特色も次第に薄まってきてしまうことでしょう。

 各方面とのバランスを取ることは本当に大変だろうと推測されますし、スポンサー企業を確保することも、まだまだ日本の現状では厳しいものがあるのだろうとは思います。しかし「yes」には、消費を喚起するだけではなくLGBT的な感性ならではの鋭さとか、日本のLGBTの状況への問題提起をする側面も失ってほしくはありません。タイアップ企画により生まれた利潤をぜひ、「ジャーナリスティックな」記事の充実の方にも、振り向け続けてほしいなぁと思いました。

 いつまでも保存しておきたくなるような、そして何度も読み返したくなるような雑誌。・・・そんな「yes」で、今後もあり続けて欲しいです。

 今後も期待してます!FC2 同性愛Blog Ranking


●「yes」オフィシャル・サイト

「yes」創刊の波紋014●「美術手帖」の隣に・・・



                   「yes」がっ・・・!

                     2006年6月17日
                     都内某所にて。


●「yes」オフィシャル・サイト
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