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【告知協力】LGBTレインボー基金設立を準備できるスタッフ募集! #ishihara_kougi

 「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」ブログからの転載です。

 『LGBTレインボー基金設立を準備できるスタッフ募集!
「性的マイノリティとその友人」という主体から、東日本大震災の被災地支援体制にどうサポートできるのか?』


 3月11日(土)に起きた東日本大震災。被災地ではたいへんな状況が続いている中、多くの方がそれぞれに「今、できること」を探しているところなのではないかと思われます。

 「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」ではメンバーからの提案を受け、「LGBTレインボー基金」のスタッフ募集の呼びかけに協力し、現地の方々の支援に「性的マイノリティの視点」から足りないものをサポートすべく具体的に動き出すための準備を始めることにしました。

 たとえば、被災地にたくさんのHIVポジティブの方(日本では男性同性愛者の比率が高い)がいらっしゃると思われるわけですが、エイズの発症を防ぐために毎日必ず抗HIV薬を飲む必要があります。しかし、地震や津波で被災された地域の方や原子力発電所の避難勧告地域に住まわれている方は日常生活がこれまでどおりに送れなくなってしまっています。つまり、避難する際、津波から逃れる際などに薬を手元に持ち出せていない可能性が非常に高く、病院も被害を受けている場合は処方を受けることが出来なくなっている可能性が非常に高いのです。

 また、HIVポジティブの方は腎機能が低下する割合が高く人工透析の方もいるわけですが、適切な医療行為が継続的に受けられなくなってしまっている可能性が非常に高くなっております。ことは急を要する問題なのですが、こうした「性的マイノリティの視点」から気付くことが現地で適切に行われているかどうかは、カミングアウトの問題等も絡み、実際にかなり難しい状況もあるのではないかと思われます。

 つきましては、早急に「LGBTレインボー基金」を立ち上げ、「性的マイノリティの視点」において支援の側面で気付くことをサポートするべきではないかということで、基金の集金体制を整え、現地に実効的な働きかけができるように動き出そうと思います。

 そこで、基金のための実行委員会を早急に立ち上げるべく、スタッフを募集します。口座の開設、各方面との連絡、広報宣伝、会計監査等、関われる範囲で構いませんので、もし動くことが可能である方は下記のメールアドレスまで御連絡ください。

●メールアドレス lgbtrainbowfund@gmail.com
(現在のところは暫定的に当会メンバーが受付を担当しております。)

★「性的マイノリティ」そして「性的マイノリティの友人」という主体が被災地支援に活かせないかという声が複数挙がっており、その受け皿をどう作るか検討する人を募集している段階とご理解ください。あくまでも有志による活動です。



★上記の文章は転載大歓迎です。サイト、ブログ、mixi、Twitter、Facebook、メーリングリスト等で告知に御協力ください。基金の設立体制が整いましたら、また改めてお知らせいたします。


 僕もスタッフ参加します。

 被災地で実際にたくさんの方々が今、この時に生活上の困難にぶつかっており、さまざまな側面から「支援面で足りないところ」に皆が気付かなければならない最中に、あろうことか無辜の市民の被災に対して「天罰」だなどと言い放ってしまえる人間が、東京都の都知事であるという現実を本気で直視しつつ、現地のために何が出来るのか、気付いた人から動いていきましょう。

(文責:島田暁)

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座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル奨励賞ありがとうございます。

『しみじみと歩いてる』
 

★なかのZEROが開館している限り予定通りに行います。なお、余震や電力環境の変化で急な中止もあり得ます。当日の朝に開催か否かを当ブログで告知しますので、必ずチェックした上でお出かけくださいますよう、お願いいたします。


3月21日(祝)13:20/15:20(2回上映入替制/1200円)
会場:なかのZERO視聴覚ホール
監督:島田暁/2010年制作 77分■制作:akaboshi企画

 2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く『関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤、苦しみ、そして喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめました。
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リム・デズリ監督『HOME』上映後トーク●第1回移民映画祭2009@上智大学



 2009年11月8日(日)。日本で初めての「移民映画祭」が開催され、パフ★シネマの特集上映でもお馴染みリム・デズリ監督の最新作『HOME』のジャパン・プレミア上映がありました。

 この作品は、マレーシアにおけるビルマ難民の問題を扱ったドキュメンタリー映画。上映後に行われたトークでは、監督と根本敬教授(上智大学外国語学部)の対談が行われました。その模様をご覧ください。

01●「ビルマ的でない」人たちへの迫害
 

02●無関心・傍観者が難民を追いつめる
 

03●映画を撮ったきっかけ
 

04●マレーシア国内でも知られていない
 

05●自分の国にホームを持てない人がいる
 
プロジェクトホーム
第1回移民映画祭2009

『HOME』ドキュメンタリー版 マレーシア・日本 / 2009
監督:リム・デズリ / ドキュメンタリー / 48分 /
ビルマ語・英語、日本語字幕

 マレーシアのビルマ難民による人権侵害の証言を記録した作品。マレーシアの著しい経済 発展を支えてきた外国人労働者の中に、多くのビルマ難民がいる。ビルマの軍事政権から 逃れ、毎年、多くの難民がジャングルや山を越え、隣国のタイヤマレーシアに入る。しか し、これらの難民はマレーシアに入ってもそこは安全や希望が待っているわけではない。 ビルマ難民を待っているのはむしろ汚職まみれの警察による逮捕・監禁・暴力・人身売買 だ。そんな危険に晒されても、ビルマ難民たちは生き残るために、マレーシアにやってくる。

■リム・デズリ監督プロフィール
マレーシア生まれ。中国系2世、上智大学新聞学科卒、元テレビ朝日社員。日本在住14 年目。英語、日本語の他に、北京語、広東語、マレー語を操る。テレビ映 画・ドラマの脚本・監督のほか、テレビ番組のディレクターを務める。自主制作の短編や 商業作の長編作品は世界過各国の映画祭で上映される。

■根本 敬教授(上智大学 外国語学部)1957年生まれ。上智大学外国語学部教授。専門はビルマ近現代史研究。著書に『アウ ンサン:封印された独立ビルマの夢』(1996年、岩波書店)、『ビルマ軍事政権とア ウンサンスーチー』(田辺寿夫と共著、2003年、角川新書)、『第6章)アウンサン スーチー:真理の追究』(共著『現代世界の女性 リーダーたち』所収、2008年、ミネルヴァ書房)ほか論文多数。NHKはじめテレビ ・ラジオのニュース解説(ビルマ関係)も随時担当。

★リム・デズリ監督がトークの中で言及しているマレーシア政府への抗議文ですが、以下の署名サイトでオンライン署名の呼びかけが行われています。

署名サイト: http://www.petitiononline.com/9002emoh/petition.html

★以下、上記サイトの抗議文の和訳を掲載させていただきます。

拝啓 マレーシア首相ナジブ・ラザク殿

 様々なレポート、インターネット上の情報源、米国2009年人身売買報告書、ニューヨークタイムス、ABCニュース、インタープレスサービス、マレーシアNTV7といった国際・地方メディアを通して、マレーシアにおけるビルマ人難民・亡命者への人権抑圧を知り、私たちはショックを受けています。

 マ レーシアにおけるビルマ人難民・亡命希望者は、捜査当局による逮捕、拘留、追放を常に受けています。逮捕された難民は、ほとんど又はまったく外部の支援に アクセスできない拘留施設に拘留されます。難民は、人身売買商人が待っているタイへ追放され、解放されるために金を払うことを強いられていることを、 難民からの多数の証言によって私たちは知りました。金を払えない人たちは、タ イのトロール船や売春の強制労働をさせるために売られます。支払いが遅れれば、商人による身体的、性的、及び精神的な虐待を受けることもあります。生き 残った難民や亡命希望者らによると、マレーシアの捜査機関の職員は、この人身売買の集団犯罪の実行犯です。

 私 たち(この署名者)は、この国のビルマ難民の保護の必要性を認めるよう、マレーシア政府に厳重に訴えます。国際的な人権と人道的な法律を犯しているすべて の行為をすぐにやめて、迅速で、独立して、公平な調査を受けるよう、私たちはここに要求します。すべての犯罪者(これらの衝撃的な行為を命じた人々を含 む)は、法に照らし処罰されなければなりません。
私たちはマレーシア政府に、以下について促します。

・難民を犯罪視する政策を見直し、(特にRELA(ボランティアピープル社)と入管職員が)居住地や職場を襲撃してビルマ難民と亡命希望者を逮捕、拘留、虐待、追放することをやめること
・難民女性(特に妊婦)と子供たちを拘留することをやめ、子供の権利条約(CRC)と女性差別撤廃条約(CEDAW)の調印国としてその義務に従うこと
・法的措置を実施して、難民の人身売買の犯人を逮捕すること
敬具

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緊急!福島みずほさん入閣記念・YouTubeに見る発言集

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Youth talk about JAPAN 2006 第2回「これからのパートナーシップ」
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2007年8月11日@代々木公園前イベント広場


第6回東京プライドパレード●クロージング・福島みずほさん(社民党党首)スピーチ 
 

第6回東京プライドパレードPLAYLIST

 「皆さんこんにちは。紹介していただきました、社民党党首、福島みずほです。今日のパレード、とっても楽しかったです。ありがとうございます。皆さん、国会の中で、参議院は与野党逆転をしました。民主党だけでは逆転ではなく、社民党が入らないと、野党が結束しないと逆転にはなりません。私は、長いこと取り組んで来た「選択的夫婦別姓」、両親が結婚届けを出していない子どもたちの「婚外子差別撤廃」の民法改正案を、参議院で可決、成立させて衆議院に送って、国会の中で公明党も説得して、なんとか成立させたい 。そう思っています。そして、その次はPACS法。ゲイ・レズビアンの人たちが、昔から多くの多くの友達、やっぱりすごい苦労をしています。友情婚、たとえば表面上結婚届を出す、あるいは恋人が亡くなって相続権もらえない。家から追い出される。たくさん苦労をしています。皆さん、日本でPACS法、外国のように同性婚、パートナーシップの法律も、ぜひ作ろうではありませんか。皆さんいろんな生き方があっていい。ゲイ、レズ ビアンや性同一性障害、いろんな人たちがそのままで肯定され、法律もそれを保障する。 自分のいろんなことで差別されたり、えっらい苦労をしたりしないで済む、そのこともや って行きたいと思います。性同一性障害の法律も出来ましたが、パパ、ママになってしまうと、性の転換が戸籍上できない。これも、もう一度法律改正をしたい。そう思っています。どうか、当事者の皆さんと、元気に、法律と制度を変えて行きましょう。行きます! 。そしてやっぱり、多元的な、みんなが元気で生きられるためには平和が必要です。戦争しない。みんな仲良く。そのためにも社民党は頑張って行きます。社民党党首・福島みずほです。党を代表して皆さんに、心からのエールを送ります。がんばりまーす。ありがとうございまーす。」

Youtu Talk about Japan「性的マイノリティと教育」
2008年2月1日@下北沢never never land


Youth talk性的マイノリティと教育07●福島みずほさん01●「多様な家族バッシング」に抗するには
 

Youth talk性的マイノリティと教育08●福島みずほさん02●DV被害者がバッシングを受ける凄まじい時代
 

Youtu Talk about Japan性的マイノリティと教育PLAYLIST

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アイスランドでレズビアンの新首相が誕生。社会的カミングアウトしている同性愛者としては世界初

 え~っと。アイスランドって何処だっけと、地図を思わず見てしまったりしてしまいましたが(笑)。

 このたび新首相になられたシグルザルドッティルさんが、レズビアンをカミングアウトしている人ということで、日本のマスメディア発信のネットニュースでも見出しに「同性愛」の文言が躍っております。明日の新聞の国際面の紙面では、いくつか見られるのではないかと思います。

 アイスランドって国の規模はどれくらいだろうとWikipediaを見てみたら、人口が30万人なんですね。日本で言うと中堅市町村レベルの規模ですが、それでもやはり「一国の首相」ということで、ニュースとしてはインパクトがありますね。

 ぶっちゃけ最近の僕、セクマイ関連での「日本初」だの「世界初」だのっていう細かいところでのパイオニア争いの多さとか繰り返しには、いいかげん「ど~でもいいじゃんそんなチマチマしたことで競い合うなよ!」と感じてしまうので(爆)、この手のニュースは冷静に受け止めるようにしています。そして「どういう経過があって彼女が政治家としてカミングアウト出来る社会状況がアイスランドで達成されているのか」。その背景を、この機会に知ることには興味があります。

 そして、「同じことが日本社会で達成されていないこと」を比較して卑下するのではなく、こういうことがいちいちニュース価値のあるものとして騒がれない世の中の実現こそが大切なのではないかというビジョンを忘れずに、そこに至るために考えられる、一筋では無い「様々な道すじ」を考えてみることに興味があります。

 そもそも他国とは社会状況や風土・文化的な背景が違うんだから、「同じ方法論を取ることは難しいものなんだ」という認識を忘れずに持つことは大事なのではないかと思います。すぐ安易に比較して、必要以上に日本社会を卑下してばっかりだと疲れちゃいますし、それって結局なにも発明していることにはなりませんからね~。FC2 同性愛 Blog Ranking

かながわレインボーセンターSHIP・Presenceキャンペーン05●あなたはどう教えますか?「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」04●問題点/課題



 連載してきましたこのシリーズは今回で最終回。砂川秀樹さんは大学等に呼ばれて単発で「セクシュアル・マイノリティ」に関する講義を行う機会などがあるようですが、その際に「伝える」という意味で達成できているのかどうか、問題点や課題を感じることが多いそうです。今回はその話が中心になります。10分以上ある映像ですが、聞き応えありますよ~。

砂川秀樹さん講演04●問題点/課題
  

 砂川さんが「問題点/課題」として挙げていた項目は、大事だと思うので書き出しておきます。

問題点/課題
●「知識」的な内容に終始しがち。
●女/男の二項対立的組み合わせとして提示する傾向を持ってしまう。
●セクシュアルマイノリティが明確に区分でき、名づけ可能な存在として理解させてしまう可能性がある。
●差別や抑圧を強調することによって、「暗い」人生や生活をイメージさせてしまうことも。
●自分とはまったく異なる存在と感じさせることがある。

 たとえば年間を通して授業の回数を重ねられたとしたら、こうした課題は解決できるのでしょう。一筋縄では説明できない「セクシュアル・マイノリティ」の多様性。本当は「世間そのものの多様性」なのだという風に、当事者意識を誰もが持つようになることが目標なのでしょうが、その達成のためには様々な試行錯誤が必要なんですね。

 砂川さんは専門分野の「文化人類学」方面からのアプローチで、こうしたことを折にふれ語り続けているのですが、各々が自分の得意分野を生かし、さまざまな方法で語ること「そのもの」が、すごく豊かなことだなぁと感じます。僕は最近、他の方々は一体どんな風に「セクシュアル・マイノリティ」について語っているのか。その「語りの方法」の多様性を知りたくってしょうがありません。あちこち出かけて行って学ぼうと思います。(←マニアかよ。←どう考えてもマニアじゃん。爆)

★砂川秀樹さんの講演「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」は、8月2日(土)に、かながわ県民センターにて開催された「かながわレインボーセンターSHIP」のPresenceキャンペーンの一環として行われました。関係者のみなさま。撮影させていただき、ありがとうございました。

記事INDEX
01●SHIP活動説明~情報がいちばん伝えにくい層に届けるために
02●砂川秀樹さん講演01●導入は「知識チェック」から
03●砂川秀樹さん講演02●多様な性の組み合わせ
04●砂川秀樹さん講演03●誤解が根強いのはなぜ?
05●砂川秀樹さん講演04●問題点/課題
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かながわレインボーセンターSHIP・Presenceキャンペーン04●あなたはどう教えますか?「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」03●誤解が根強いのはなぜ?



 前々回前回からの続きです。砂川秀樹さんは長年、大学の授業や講演会などでセクシュアル・マイノリティーについての話をしてきているそうですが、あらかじめ学生や聴講者たちが持っている「誤解の率」が、変化して来ているとは思えないそうです。それはなぜ?という話が今回の中心。

03●誤解が根強いのはなぜ?
  

 多数者の持つ固定的イメージ(偏見)と、社会制度における排除が、相互に強化し合ってカミングアウトしにくい状況を継続させているというのが砂川さんの見解です。次回はいよいよ講演のまとめ部分です。

記事INDEX
01●SHIP活動説明~情報がいちばん伝えにくい層に届けるために
02●砂川秀樹さん講演01●導入は「知識チェック」から
03●砂川秀樹さん講演02●多様な性の組み合わせ
04●砂川秀樹さん講演03●誤解が根強いのはなぜ?
05●砂川秀樹さん講演04●問題点/課題
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かながわレインボーセンターSHIP・Presenceキャンペーン03●あなたはどう教えますか?「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」02●多様な性の組み合わせ



 講演や授業でセクシュアル・マイノリティーについて語るとき。まず最初に○×式の設問を投げかけるという砂川秀樹さんですが、その後、性的指向や性自認などの用語を使って、「多様な性の組み合わせ」をどう説明するのでしょう。

砂川秀樹さん講演02●多様な性の組み合わせ
  

 ただ単に、人には「身体の性」と「心の性」に、人それぞれのグラデーションがあって、「誰を好きになるか」においても、さまざまなバリエーションがあるのだという事を説明されるだけでも。「あぁ、そうか。」と、周りの人を見渡してみて納得することは出来るのではないでしょうかね。だからこういうことを知る機会は、「他者のことを理解する」という意味で、コミュニケーション・スキルの向上にも繋がりますから、多くの人にとって「有益」であるように思います。

 実は僕も、こうした捉え方があることを知ったのは今から2年前。2006年に国際基督教大学で行われた「尾辻かな子講演会」の場でした。つまり、ごく最近まで知らなかったのです。知ったことによって世の中の見方が新たに拓けて来るような気がしましたし、複雑なものを「複雑なままで」理解することの面白さを知りました。

 でも日本の現状では、あのような場に「自分から求めて」足を運ばない限り、また、自分から求めて本やネットから情報を得ようとしない限り、多くの人々は知らないままで過ごすことになります。そういう意味で「性の多様性」についての基礎知識が義務教育に含まれることの必要性を、僕は感じます。知った後、その知識を生かすのか、それとも忘れるのかはあくまでも受け手の自由。(教育とはそういうもの。)でも「知る機会」すら無い現状は、とても残念です。

 また、こうした情報に触れる機会が無いのは、若者だけではなく「大人たち」もそうです。「大人たち」にどう伝えていくのかも、まだまだ大きな課題なのではないかと思います。記事INDEX
01●SHIP活動説明~情報がいちばん伝えにくい層に届けるために
02●砂川秀樹さん講演01●導入は「知識チェック」から
03●砂川秀樹さん講演02●多様な性の組み合わせ
04●砂川秀樹さん講演03●誤解が根強いのはなぜ?
05●砂川秀樹さん講演04●問題点/課題
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かながわレインボーセンターSHIP・Presenceキャンペーン02●あなたはどう教えますか?「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」01●導入は「知識チェック」から



 前回紹介したかながわレインボーセンターSHIPの活動説明に続いては、砂川秀樹さんによる講演が行われました。ふだん、砂川さんが教壇から「セクシュアル・マイノリティについて」語るとき、どのような方法で行っているのか。そしてどのような問題意識を持っているのかが語られました。

砂川秀樹さん講演01●導入は「知識チェック」から
  

 まず導入で○×式の知識チェックを行い、参加者それぞれの「既存の考え方」を意識化させるわけですね。

 砂川さんといえば当ブログでは、今年の2月に行われたパフナイトで「カミングアウト・レターズ~編者がパフにやってくる」に出演していることでもお馴染みですね。

RYOJI・砂川秀樹編著「カミングアウトレターズ」

 この本は「カミングアウトの多様性」を、奇を衒わず正攻法で、なおかつ「わかりやすく顕在化」させた本として、非常に画期的な出版だったのではないかと僕は思います。「親と子」「教師と生徒」の手紙に記された「言霊」のぶつかり合いによって、人としての普遍的な深い感情を揺さぶられます。セクシュアル・マイノリティー当事者だけではなく、広く共感を持たれる可能性を秘めた好著です。

 また、この本の出版がその後、NHK『ハートをつなごう』で「ゲイ/レズビアンシリーズ」の開始が実現する際に「最後の一押し」にもなったという意味で、今年の動きを(結果的に)牽引している本でもあります。まだお読みでない方はぜひ。

記事INDEX
01●SHIP活動説明~情報がいちばん伝えにくい層に届けるために
02●砂川秀樹さん講演01●導入は「知識チェック」から
03●砂川秀樹さん講演02●多様な性の組み合わせ
04●砂川秀樹さん講演03●誤解が根強いのはなぜ?
05●砂川秀樹さん講演04●問題点/課題
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かながわレインボーセンターSHIP・Presenceキャンペーン01●SHIP活動説明~情報がいちばん伝えにくい層に届けるために



 8月2日(土)、真夏の真っ最中の非常~に暑かった日。横浜駅西口のかながわ県民センターにて「かながわレインボーセンターSHIP」によるキャンペーン「Presence2008」の公開イベントが行われました。

 同会場で行われた第15回AIDS文化フォーラムin横浜に参加する形で行われたキャンペーンでは、東京メトロポリタンゲイフォーラムの協力により世界のLGBTに関する写真パネルなども展示。2階ホールで行われた公開トークイベントは『あなたはどう教えますか? 「同性愛・多様なセクシュアリティと教育」』というタイトルで、実際に大学などで教鞭に立っている砂川秀樹さん、クレア・マリイさんが講演を行いました。当ブログでは、砂川さんの講演を後日、紹介させていただきます。

 ではまず、イベントの冒頭に行われた「SHIP」代表のシンジさんによる活動説明を、今回は映像で御紹介します。スライドを映すために場内が非常に暗くなっており、映像も不鮮明になってしまいました。「音」だけでも聴いていただければ大体、内容はつかめるかと思います。

SHIPの活動01●大切なのは学校との連携
  

SHIPの活動02●情報がいちばん伝えにくい層に届けるために
  

 HIV/AIDS関連の予防啓発活動を行っているコミュニティーセンターとしては、厚生労働省からの支援を受けたところが既に4か所、全国にあります。「SHIP」は後発組ということで、神奈川県健康増進課の支援のもと、独自の方法論を持って活動を進めていることがわかりますね。

 特に「学校との連携」をとるために、あえてゲイバーや繁華街などの商業施設とは離れた場所に開設 することで、学生やクローゼットの人でも気軽に立ち寄れる場所であることを特色として打ち出しているようです。たしかに、「新宿二丁目」とか「堂山」というのは、そこに行き慣れた人々にとっては居心地の良い場所なのですが、抵抗感を持っている人々も少なからず(というよりも結構たくさん)いますからね。

 ただ、そんな「SHIP」も開設までには紆余曲折あったようで。入居しようとしても管理人が「HIV」「同性愛」という言葉に過剰反応し、13カ所に断られたとのことですから苦労がしのばれます。

 また、SHIPではいかに「情報の届けにくい層に届けるか」をモットーとしているようで、この日もスタッフの多くはイベント開始前に朝から逗子の小坪海岸 に出掛けて、コンドームを配布する活動(アウトリーチ)を行ってから、そのまま会場に来たそうです。いわゆる「真面目な感じの」イベントなのに、スタッフの方々が短パンだったりタンクトップ姿だったり、やたら肌が真っ赤に日焼けしているのは何故だろうと思っていたら、そういうことだったんですね(笑)。

 この日は、終了後には「SHIP」で懇親会も開かれたので、ブログ友達のDASS君らと共に参加しました。初めて行ってみたのですが、白のイメージで統一された室内は清潔感に溢れ、スタッフも若い人が多くて温かい雰囲気があって、久々に大笑いして腹筋が痛くなる思いをしながら過ごしました。・・・シンジさんの「真の顔」もチラッと垣間見たし。ね~DASS君(爆)。

★SHIPでは9月6日(土)に、開設1周年を記念するパーティーを開催するそうです。まだ行ったことの無い人には、いい機会なのではないでしょうか。(以下SHIPスケジュールより転載)

日 時 9月6日(土)18時30分から20時30分
場 所 かながわレインボーセンターSHIPにて
会 費 お一人様1,000円

なお、ご参加にあたりましては9月5日までに下記までご一報頂けると幸いです。SHIP来場者の皆様や行政・教育・医療関係、LGBT団体関係者様など、多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。
亮介
ryousuke@y-cru.コム (コム→comに変えて送信してください。)

 さて次回は砂川秀樹さんの講演を御紹介します。

記事INDEX
01●SHIP活動説明~情報がいちばん伝えにくい層に届けるために
02●砂川秀樹さん講演01●導入は「知識チェック」から
03●砂川秀樹さん講演02●多様な性の組み合わせ
04●砂川秀樹さん講演03●誤解が根強いのはなぜ?
05●砂川秀樹さん講演04●問題点/課題
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続・第16回エイズキャンドルパレードin京都を見てきました。(参加してないのにインタビュー撮りばかり。笑)



 前回に続いて5月17日の京都で撮影した映像をご紹介。

 PLHNET(プラネット)のはんきーさんに続いては、大阪でHIV陽性者のピアサポートを行っているブリッジおおさかの「ゆうさん」に、お話を伺いました。これらのインタビューは例によって、BASE KOBEの繁内幸治さんが、僕が現地に着くなり紹介してくださったから実現できたのですが・・・互いに初対面なのにも関わらず、いきなりカメラを通して会話しているという、ある意味モノスゴイ状況の記録にもなりました(笑)

第16回エイズキャンドルパレードin京都「ともに生きよう」
●ゆうさんインタビュー (ブリッジおおさか)
  

■ブリッジおおさかとは?公式ホームページより)

 「ブリッジおおさかとは2007年9月に大阪をベースに活動を始めた、HIV陽性者によるHIV陽性者のための非営利の相互支援グループです。性別、セクシュアリティー、国籍、居住地域に関係なくHIV陽性者がより良い毎日が送れるように目指して活動が開始されました。プログラムの参加者が受身的な参加者ではなく、参加してくる人たちもまた支援者であるという事がブリッジおおさかの基本的な考え方です。同じHIV陽性者でも個々に抱えている立場があり、それに伴う様々な事情や問題を抱えています。その違いに目を向けながら、既存の諸団体、医療機関と手を取り合いながら各々の『架け橋』になれればと考えています。」

 それにつけても、話を聞くほどに今年の第16回エイズキャンドルパレードの時間に間に合わなかったのが惜しまれます。涼しげな初夏の京都の夜風に吹かれながら、キャンドルを持ってゆっくりとパレードする情緒。沿道には多くのレッドリボンが掲げられていたそうですし、16回を数えたパレードの歴史の厚みなどを、多くの人々と共有できたでしょう。いつかまた、今度は隊列に参加しに行きたいと思ってます。

 映像にはあまり映ってないかもしれませんが、参加者たちはパレード終了後に交流し合ったり、明るく和気藹々とした雰囲気が現場にはありました。このパレードの存在を知っているけれど、まだ参加したことのない方がいましたら、毎年5月の第3土曜日に開催されていますので、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょう。FC2 同性愛Blog Ranking

第16回エイズキャンドルパレードin京都を見てきました。(ただし終了後だったけど。笑)



 え~っと、一ヶ月かけてようやく載せ終えた「やっぱ愛ダホ!」の神戸・大阪アクションの様子でしたが、実はあの日。そのあと京都に行ったんですよ~(爆)。神戸の愛ダホ!に参加していたRYOJIさんや、BASE KOBEの繁内幸治さんらが参加するというキャンドルパレードを、見てみたくなったんですね~旅先だと無茶を無茶だと思わなくなってしまうから怖いです(笑)。

 このパレードは、「PLHNET(プラネット);HIVとともに生きる会」が主催しているもので、今年でなんと16回目。「エイズで亡くなった人々の思いを炎に託しながら、エイズについての無理解や偏見をなくし、HIV陽性者が共に生きることのできる社会であろうと呼びかける啓発活動」公式ホームページより)として、毎年5月の第3土曜日に京都で開催されています。趣旨に賛同される方でしたら、どなたでも参加できるそうですよ。

 ところで僕は、大阪での撮影に予想外にのめり込んでしまったり、京都までの電車を乗り間違えたりしてしまったために、パレードの隊列が行進している時間に京都に着くことは出来ませんでした・・・(バカですね~。)しかし、なんとかパレード行進後に、参加者たちが思いを語り合っている場には間に合うことが出来ましたので、そこで収録させていただいたインタビュー映像をご紹介したいと思います。

 まず今回は、繁内さんが紹介してくださった「はんきーさん」です。所属している「PLHNET(プラネット);HIVとともに生きる会」のことや、キャンドルパレードについて説明してくださいました。いきなり初対面で挨拶もそこそこに、なぜかカメラを廻したというモノスゴイ状況だったにも関わらず、応じてくださいました。★暗闇での撮影だったため、手持ちのキャンドルのみでちょっと映像がオドロオドロしくなってしまいました(笑)。はんきーさんゴメンナサイ!

第16回エイズキャンドルパレードin京都「ともに生きよう」01●はんきーさんインタビュー
  

 はんきーさんも語ってくださっていますが、もともと「HIVとともに生きる会(PLHNET)」は、1992年、「薬害エイズ」訴訟大阪原告団の第2代目団長であった石田吉明さんらを囲んで立ち上げられたエイズ啓発活動団体です。

 こちらのページにも記されていますが、「”STOP AIDS”ではなく、HIV陽性であっても当たり前に暮らすことのできる「ともに生きる」社会環境づくりをめざして京都という土地に根ざした活動を行なってい」るということで、パレードが16年間にわたって途切れずに開催され続けてきたということが、まずはスゴイなぁと思いました。

 僕は今回はパレードを見ることができなかったのですが、京都・祇園の街並みの中をキャンドルを持ってゆっくり歩くということで、独特の風情があるのではないかと思います。機会があれば是非、行進の様子も見てみたいなぁと思っています。さて次回はブリッジ大阪の方へのインタビューを御紹介します。こちらも、繁内さんが突然紹介してくださったのですが、その勢いに乗じてカメラを廻させて頂きました(笑)FC2 同性愛Blog Ranking

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