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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
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セクマイ系★タレントWORK04●「イケメンおなべタレント」として売り出し中の諭吉さん、TBS「サンデー・ジャポン」のサンジャポファミリーに

 毎週日曜、家に居る時にはTBS系『サンデージャポン』で笑いながら一週間を振り返るのが習慣なのですが、本日(4月4日)のスタジオゲストとして、おなべタレント「諭吉さん」が出演していたので初めて「動いている姿」を観ました。すごい魅力的で清潔感のあるイケメンでした~♪

諭吉『ぼく、長女です。』

 この番組は爆笑問題が司会を務める生放送であり、政治・経済から芸能・エロネタまでを幅広く取り上げ、テリー伊藤や西川史子、デーブスぺクターなどアクの強いゲスト陣とともに「エンターテインメント」として一週間を振り返る番組。バカバカしさに徹することによる批評性がピリッと効く時も多々あり、「テレビとは何か?」を真剣に追求している制作者のセンスが高いと思います。(制作は、あの木下恵介監督が創設した「木下惠介プロダクション」直系の「ドリマックス・テレビジョン」

 以前よりセクマイ系タレントの出演頻度が高く、はるな愛さん、椿姫彩菜さんらも頻繁に出演。最近では毎週必ずVTRで新宿歌舞伎町の「ひげガール」のニューハーフが出演しており、その毒々しさが番組内容を和らげるためのスパイスとして用いられています。

 世間が入社式で賑わった今週。「ひげガール」でも新人ニューハーフの入社式が行われたということで今週も紹介されていたのですが、そのVTRを受ける形で諭吉さんのプロフィールも紹介。好きなタレントに「はるな愛」さんを挙げていたことから他のスタジオゲストの間で「じゃあ結婚できるのか?」と話が一気に飛躍したのですが、諭吉さんは冷静に「自分は男性として戸籍を変えたうえで結婚したいと思っているので、はるなさんが女性として戸籍を変えた場合には結婚できます。」と説明していました。

 ただ、「なべシャツ」を着て胸の膨らみを抑えていると言った途端に周囲のゲストが彼の胸を触っていたりして、「うわ~ちょっと露骨だなぁ」とも思ったのですが、そういう振る舞いをされることに対しても彼は肝が据わっているらしく、特に動じていなかったのが印象的でした。

 さらに「女性が大好きです」と言ったことから「今日の出演者の中で、好きなタイプは誰?」と質問された際に選んだのは、司会のTBSアナウンサー青木裕子さんでした。名指しされた青木さんは「う、嬉しい・・・」と本気になって照れており、このことからもわかるように彼が「おなべ」であるという(テレビの中での)特異性は、「気持ち悪い」とか「有り得ない」というマイナスな反応を引き起こすことには全くもって繋がっていません。

 つまり、彼が「イケメン」であることに焦点が当たっていたという意味で、諭吉さんの今後の芸能界におけるポジションは、「はるな愛さん路線」というよりは「椿姫彩葉さん路線=性同一性障害という理解の上で、ルックスで売っていく」という方向性に行くんだろうなぁと感じられました。(吉本興業もそういう売り出し方をしているのでしょう。)

 ただ、その場合には『お笑い』の文脈で自己を相対化し、様々なバリエーションを繰り出していくことが出来にくいため、三橋順子さんがこちらの映像で指摘しているとおり、タレントとしては短命に終わる危険性があります。「イケメン」「おなべ」のインパクトに鮮度があるうちに、どんな新機軸が打ち出されるのかに注目です。

 とりあえずは「サンジャポ・ファミリー」として『サンデー・ジャポン』ではるな愛さんと共演し、はるな愛さんならやってくれるであろう「好き好きアピール」のネタを振られてどう応じるか。それを上手く引っ張ることができたらこの番組で、面白いポジションが築けるのではないかと。

 この番組はかつて「はるな愛と椿姫彩菜の不仲説」が報じられている渦中に両者をスタジオ出演させ、笑顔で喧嘩させていたという前歴もありますので、今後仕掛けてくるであろう「はるな愛VS諭吉」が楽しみです(笑)FC2 同性愛 Blog Ranking


諭吉『ぼく、長女です。』
はるな愛『素晴らしき、この人生』
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セクマイ系★タレントWORK003●「あげは」に感じる可能性

 あげは、売れてほし~♪

 なぜならかわいいから。あと、「セクマイと非セクマイの協調&その裏にある対立」を両義的に象徴できる組み合わせではないかと思うから。(←まだ居なかったような気がするんだよね。こういう組み合わせのタレントって)

 本日(2/27)フジテレビ『爆笑レッドカーペット』に出てましたけども、制限時間1分しか与えられない番組なので実力を発揮できていたとは思わなかった。でもゴールデン進出を果たしたわけで、きっとこれから知名度上がるはず!

 偶然、YouTubeで見つけた時にファンになりました。「女」と「おかま」の組み合わせであるということを、もっとネタとして鋭く浮かび上がらせて活かすようになったら化けるかも。

 はるな愛が「ニューハーフ」を「差別語」から「かわいい」に引き上げたように、「おかま」も「かわいい」に引き上げるかも!?(ちょっと「怖い」も混ざるかもしれないけど。笑)たぶん最も大事で有効的なのは親近感が醸し出せるかどうかだと思うんですよね、人間としての。 FC2 同性愛 Blog Ranking

セクマイ系★タレントWORK002●椿姫彩菜の『3/25才 これからのワタシの「夢と現実」』における「すべての差別や偏見をなくしたい」への疑問

 膨らんだお腹を露わにしたインパクトのある表紙に惹かれ、椿姫彩菜さんの新刊を読んでみました。

『3/25才 これからのワタシの「夢と現実」』

 フォトエッセイというスタイルでまとめられており、手軽に30分くらいで読めてしまう内容なのですが、まだ25歳という彼女。恋愛観や人生観が実体験や挫折に基づいていないからか、そのほとんどが「夢見がちに想像を膨らませている」という段階に留まっており、その辺の記述に関しては正直、イライラしながら読みました。(だって刺激が少ないんだもん)。

 しかし、「トランス当事者である自分」について語っている部分では、自らの心の奥底にあるコンプレックスを含めて、自己省察・自己分析をしながらタレントとしての今後の路線を見定めていこうとする「発展途上の魅力」にあふれているようにも思いました。

 特に、『「女性らしさ」を意識したことはありません』と題された章に書かれていた、以下の記述が印象的です。

 今までも、ステレオタイプ的な「ザ・女性」みたいな女性らしさを意識したことはありません。ただ、過去の一時期、特に意識していたことは、正直、あります。
 というのも、いわゆる「女のコらしく」してないと、ことあるごとに「ほら、やっぱり男じゃん!」とか言われて、バカにされることが多かったからなんです。すごく悲しかったし、悔しい思いもたくさんしました。だから、女のコ以上に「女のコらしく」と、一時は確かに意識していました。
 そういうことを言われて、バカにされたり、見下されたりしないための備えというか、防衛本能的な心の動きが、強く働いていたんだと思います。もしかしたら、当時の私はちょっと肩に力が入りすぎていたのかもしれないですね・・・・・・・。(苦笑)

 「ほら、やっぱり男じゃん!」と言われることへの忌避感・トラウマ・コンプレックス。それが彼女の現在の活動の原動力であることが伝わってきます。そして彼女は、そうした辛い思いを同じような境遇の人に味あわせたくないという思いからか、「すべての差別や偏見をなくしたい」(P152)と書いてます。

 ただ、僕はこういう安直な表現を「ペラペラっと」無防備に書けてしまう感覚には疑問を抱きます。そもそも差別や偏見ってのは人が人である以上、多かれ少なかれ必ず持つものであって、聖者でもなければ無色透明に「無くす」ことなど不可能ではないかと思いますから。

 なぜなら自己と他者が「違う感覚や思考を持つ」と認めるということは、「その関係性の間には、さまざまな面において差別感情や偏見が少なからず生じること」を認め合うことなのではないかと思うからです。人が人と関係性を築きながら生きている以上、自分以外の者に対して抱く差別感情や偏見を根絶することなど事実上、不可能ではないかと思います。

 だからこそ「人の心には醜い部分もある」ことを自分で認めて受け入れて、どう上手に付き合っていくのかを考えた方が、楽になれるんじゃないかと思うんです。自分の心の醜さから目を背け、他者ばかりを糾弾するのはフェアではありません。

 この箇所だけではありません。僕がこの本の全体から最も感じたのは、彼女の「まっすぐさ」がもたらす息苦しさでした。コンプレックスを克服したいがあまり、結果的には「人間存在」というものに対する感性の許容範囲が狭くなってはいないか?と。

 彼女が今後、もっと幅広く余裕をもった視点を身につけ、自分の醜さ(心のダークサイド)をも深く掘り下げ、表現出来るようになるかどうか。息長く活動を続けられるかどうかのポイントは、そこにあるのではないかと感じました。FC2 同性愛 Blog Ranking

セクマイ系★タレントWORK001●はるな愛・自分を「落とす」ことができるバランス感覚があるから飽きられない

●YouTubeより~はるな愛 / 夏 凸凹ラブ
 
『夏 凸凹ラブ(DVD付)』 

 ブレイクしたのは昨年中盤だった彼女ですが、一発屋で終わるかと言われていたのは既に過去。いまだに出演番組は減らずCD出したりドラマに出たりCM出たり、まさに快進撃は加速度を増すばかり。どうしてこのように幅広く人気を集め続けているのか。そして、どうして彼女を見ることに未だ「飽きない」のか。

 歴代の「セクマイ系芸能人」が築いてきたポジションとは、だいぶ違うところを進んでいるような気がします。ここまで「明るい路線」で幅広い層から高い好感度を得ていながらも、権威的にならずに「笑い」の文脈の中で自らを落とすことのできるセンスを持った人って、いままで居なかったのではないでしょうか。

 アイドル的でもあり「お笑いタレント」でもあり、女性的であり男性性も笑いの武器に変えられるし・・・つまり「キレイ」な路線でも「ヨゴレ」の路線でも両方で行けるという、幅広い可能性がいまだに感じられ続けているというのが彼女の強み。同時期にブレイクした椿姫彩菜さんが、いまいち自分のことを「落とす」ことができないために、最近では「NHKタレント」に収まり始めているのとは対照的です。

 さて。現在発売中の『婦人公論』8月22日号では、はるな愛さんと母親との対談『20年のすれ違いを経て、やっと仲良し親子に』が載っています。

『婦人公論 2009年 8/22号 [雑誌]』

 いわゆる、「親へのカミングアウト」と「それを乗り越えた現在のシアワセ」が語られているわけですが、不幸話に耽溺することなく、とてもさわやかな読後感が印象的な記事となっています。彼女はこうしたディープな話を語ったとしても、なぜか結果的には「さわやかさ」が残るんですよね、だから読者への「押し付け」にならない。たとえ「セクマイ当事者」としての立場で読んでいても、上からなにかを啓蒙されたような気持にはならず、素直に心に入ってくるんです。(僕の場合はそうでした。)

 これってすごく得なキャラクターだと思いますし、その秘密はやはり、「自分を落とすことが出来る」ところにあるんだと思います。計算してやってるんだとしたら相当に頭のいい人ですし、計算でないのだとしたら、それこそ「天性のもの」なのでしょう。FC2 同性愛 Blog Ranking

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