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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
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YOUTH TALK 性的マイノリティと教育11●大人になって、次の世代にどう伝えていくのか



 いよいよYouth Talk About Japan「性的マイノリティと教育」の紹介も最終回となりました。活発な質疑応答であっという間に終了時刻となりましたが、最後には石坂わたるさんが「どうしても言いたいことがある」ということで発言をしたのですが、すごくいいことをたくさん言ってくれましたよ。

13●ネット署名に効力はあるの!?
  

「ネット署名に効力はあるの?」に対する福島みずほさんの応え(要点まとめ)
■やっぱり「効力はある」と言いたい。声を上げることで皆が知ることになり、波紋を呼ぶから。安倍総理を覆したのは人々の気持ちと投票だった。
■どんな「悪法」も、ガンガン傷つけられて成立すると皆が「それってマズイじゃん」と思う。いちばん怖いのは「とんでもない法律」がほとんど知られなくて通ること。同じ通るのでも「ボコボコにして通す」。最後の段階では何が起こるかわからない。未来は白紙。それに賭けてやっていく事が大切。

保坂展人さんの応え(要点まとめ)
■メールや葉書の数の効果は「ある段階」までで、あとは同じになる。数の問題ではない。いちばんのリアリティーは「場」だと思う。自発的に肩肘張らない空間で「空間的な共有」をすることによる広がりが、署名の広がりにつながったりメディア関係者を刺激したりする。空間的な場の共有が、ひとつのリアリティーになって「発信」に繋がっていく。

14●大人になって、次の世代にどう伝えていくのか
  

 石坂さんの発言に出てくる都城市の問題。2006年当時まだギラギラしまくっていた僕は、このブログでかなり頻繁に記事を書きました(今見ると自分でも引きます。笑)。こちらの記事から関連記事を辿ることが出来ますが、怖いので見なくていいです(爆)。それにしても石坂さん、最後にたくさんいい事を言ってくださいました。

石坂さんが「どうしても言いたい」と付け加えたラストの発言の要点。
■署名よりも、たくさんの人が手紙を書いた方が届く→手紙を書くよりも電話で声を聞かせる方が届く→電話よりも直接会いに行く方が届く→いろんな手段を手に入れていくべきなのではないか。
■共闘を考えて行きたい。LGBTの家族の問題は、障がいを持つ親の問題と共通する問題もある。他分野と共闘することが必要。
■LGBTの問題を、いかに多くの人に共感してもらうのか。
■LGBTとして生きて来たことを、どう「他に還元」して行くのか。
■LGBTの多くは子どもを持たない。自分の年齢に気付きにくい。だんだん歳を取っていく時に、「大人になって、次の世代にどう伝えていくのか」「大人として、何が伝えていけるのか」を考えて行きたい。

 「大人になって、次の世代にどう伝えていくのか」

 まさに、このイベントを締めくくるにふさわしい言葉でした。石坂さんナイス!FC2同性愛 Blog Ranking
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YOUTH TALK 性的マイノリティと教育10●地方にこそ!重要なんです教育問題



 なんとこの日。会場にはこのイベントのために青森から上京して来たという方もいらっしゃいました。「地方」にいるほど切実に感じるという教育現場の問題を自身の体験を交えて語り、福島瑞穂さんがそれに応えました。

12●地方にこそ!重要なんです教育問題
  

 都会と比べて「地方」の共同体では人間関係が濃密で狭くなりがちな分、上下関係だとか保守的な風土が強い場合の軋轢は強いようですね。

福島さんの応えのポイント
●各地の「女性センター」や「男女共同参画条例」との連携を深めること。(性的マイノリティーの差別撤廃に関する文言を入れてもらう)
●ジェンダーの問題にセンシティブな人は、性的マイノリティの問題についてもセンシティブな場合が多い傾向にある→仲間はいっぱいいる。
●地方にいるとマスメディアやインターネットの効力が大きい。→マスメディアにどう取り上げてもらうかを模索。インターネットを使って、いい情報を届けることで救われる人がいる。
●媒体を限らずいろんな手を使ってみる。
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YOUTH TALK 性的マイノリティと教育09●4人の活動から力をもらいました



 「性的マイノリティと教育」というテーマには、多くの人々が切実な必要性を感じて会場に足を運んでいたようです。パネリストが一通り語った後に行われたディスカッションのコーナーでは、会場から「熱のこもった発言」が続きました。

11●4人の活動から力をもらいました
  

 なかなか面と向かって「ありがとうございます」と言われることって少ないかもしれませんから、パネリストの方々、うれしかったでしょうね~。僕は最前列からパネリストがメッセージを聴く表情を見ていたのですが、目を潤ませている方もいらっしゃいましたよ。
 
 ところで今回。映像の中盤で遠藤まめた君が鋭いことを言ってますね。

『母に「自分がトランスジェンダーである」って3、4年前に伝えてですね。最近ようやくちゃんと話が出来るようになったんですけど。その中で、すごい母は自分のことを受け止めようとしてくれるんだけど、全然どうしていいかわからないって言うんですね。母親も、LGBTについて知識があるわけじゃないから、この子にどう対応していいのかわからない。例えば、自分が子どもの頃にスカートを穿かせられたっていうのも、親がもしその時に知ってたら、絶対にそれはしなかったことなんですよね。ってことを考えると、性的マイノリティーの自分が生きやすいっていうか、性的マイノリティーを取り巻く全ての人にとって、LGBTの知識がないということは、すごい不幸なことなのではないかな。だって親は、こんなに自分が嫌がっているのにスカートを穿かせるなんてしなかったかもしれない。そのことに気が付いたら親はすごいショックだったかもしれないし。そういうことを考えたら、当事者が何かを言うことも大事だけど、当事者の周りの人が何かを言って行く。親の会もそうなんですけど友達とか先生とか。そういうことって重要なんだろうなぁって最近思ってます。』

 「全ての人々にとって不幸」・・・まさにそうですよね。あと、僕は「当事者の限界」というのもあるのではないかと思うことが多いです。当事者が自分の感じる生きづらさを自らの声や言葉で訴えることは大事ですが、「あぁ、当事者だからそう感じるんだろうなぁ~」と、ある意味「他人事として」受け取られてしまう面もあるような気がします。だからこそ、当事者を取り巻く人々が「当事者ではない別の視点」からLGBTに関する問題を語って行くことで、また違った広がりを持てるような気がします。(このことは「カミングアウト・レターズ」への共感の広がりでも実証されていますね。)

 3月1日のパフナイトには「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の方々が登場することになっています。「当事者を取り巻く人々」が今後どうつながり合うことが必要とされているのか。語り合える場になるかと思われますよ。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育08●保坂展人さん~学校に代わるもう一つのコミュニティーを創ったこと



 昨年のYOUTH TALK「これからのパートナーシップ」では東京レズビアン&ゲイパレード行進報告を語りながら、国会の場で「LGBT差別はおかしいよと言って行く場を作ります」と約束してくださった社民党の衆議院議員・保坂展人さん。いやぁ~あの時の僕は知らないことだらけだったものだから驚きましたよ。「国会議員がパレードに参加してたんだ!」って(笑)。その後2007年の東京プライドパレードには福島みずほさんも歩くなど、LGBT関連イベントに現役国会議員の参加が増えて来ています。LGBTの問題が「政治課題なんだ」という認識が、確実に広がってきていることを感じますね。さて保坂さんは今年はYouth Talkの場で何を語ったのでしょうか。

10●保坂展人さん~学校に代わるもう一つのコミュニティーを作ったこと
  

 国会の場では「質問王」とも呼ばれているらしい保坂さん。そういえば国会での論戦を報じるニュース番組で、舌鋒鋭く追及している姿を頻繁に見かけますね。そんな保坂さんの後援団体である「保坂展人と元気印の会」がサポートし、次代を担う世代に活躍や交流の「場」を作ろうというコンセプトで行われているYouth Talk。この日も確実に、世代や地域を越えた多くの人を出会わせ、場には「熱」が生まれ、後半になるほど濃密な言葉が飛び交う夜になったのでした。今後の展開に御期待ください。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育07●ジェンダー、セクシュアリティー教育を経ないで教員になるのって、どうよ?



 田中和子さん石坂わたるさん福島みずほさんと、とりあえずパネリスト3名の話が終了し、会場からの質疑応答を受けながらのパネルディスカッションに移ります。まずは現行の教員養成における問題点が、鋭く指摘されました。

09●ジェンダー・セクシュアリティー教育を経ないで教員になるのって、どうよ?
  

 遠藤まめた君の言っているとおり、スクールカウンセラーの所に相談に言っても同性愛や性同一性障害についての基本的な知識すらない人が担当していたり、「現実に居るんだ」という認識すら持っていない人がカウンセラーだったりしたら・・・お話になりませんね。というか、それが現状における大多数の学校の「現実」なのかもしれません。教育現場で改善すべき具体的な事例が、こうして話してみることで少しずつ浮かび上がってきますね。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育06●福島瑞穂さん~やれることから楽しくやって行きましょう



 石坂わたるさんに続いては、社民党党首の福島瑞穂さんの登場です。国会の会期中にも関わらずのトーク出席。ホットでリアルタイムな問題を提出してくださいました。「今」がどういう社会状況にあるのか。シビアに認識することから始めましょう。

07●福島みずほさん01●「多様な家族バッシング」に抗するには
  

08●福島みずほさん02●DV被害者がバッシングを受ける凄まじい時代
  

 次から次へと「えっ・・・!!」と驚くような事実が福島さんの口から繰り出されましたが、「やれることから楽しくやっていきましょう」という言葉をやわらかく発することが出来るところに、さすがキャリアを感じさせますね。

★福島さんは2007年の東京プライドパレードでのスピーチで「日本でPACS法、外国のように同性婚、パートナーシップの法律も、ぜひ作ろうではありませんか」と語っています。また、昨年度のYouthTalk「これからのパートナーシップ」の場では、自身の人生を賭けて追求している問題についてたくさん語っていますので、未見の方はお時間がある時にぜひ見てみてください。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育05●石坂わたるさん~養護学校でも出来なくなっている性教育



 ICUの田中かず子さんに続いては石坂わたるさんのお話です。石坂さんについては、このブログではもう説明する必要が無いほどお馴染みですね(笑)。養護学校教員としての経験を持つゲイ当事者として、現場で感じたことを語ります。

06●石坂わたるさん~養護学校でも出来なくなっている性教育
  

 さすが現場を見て来ただけあって、独自の鋭い視点を持ってますね。

 石坂さんの発言の中に『「男の子らしさ」「女の子らしさ」を教育の力で生徒に教えようとする先生方が居た』と出てきましたが、教育って「力」なんですよね。「権力」と言ってもいい。

 先生方も現場では忙しいでしょうし、教育行政が何かと不安定で振り回されて悩みが尽きないことでしょうが、子どもが「自分の生存を賭けた悩み」にぶつかっていることに比べれば、大人の悩みは「悩むべきもの」なのではないでしょうか。「力」を持っている側なのですから。

 ぜひ、子どもが「悩まなくてもいい問題」に煩わされて生存の危機を感じないで済むような教育の場を作るために、自ら学び続けてください。それが仕事ですよ!FC2同性愛 Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育04●田中和子さん~国際基督教大学(ICU)のジェンダー研究センター(CGS)の歩み



 国際基督教大学(ICU)には、大学のキャンパス内に学生が気軽に立ち寄れるスペース「CGS(ジェンダー研究センター)」があります。僕も何度かお邪魔したことがあるのですが、とても寛げる柔らかい雰囲気のスペースで、「遊びに行く」という感覚で出入りできるのが魅力です。今回はスペースを開設するまでのエピソードを中心に、田中和子さんが語ります。

田中和子さん01●ジェンダー研究センター開設まで
  

田中和子さん02●学生が集えるコミュニケーション・スペースとして
  

 「ジェンダー研究」にセクシュアル・マイノリティーの視点が含まれるようになってから、まだ歴史が浅いとのこと。「ジェンダ-研究センター」が開設されるまでにも、様々な戦いや模索があったのだということが伝わってきました。現在僕らをとりまく「当たり前」とされていることは、こうした個人の強烈な意志と行動の積み重ねがあって、実現されて来ていることなのですね。

 ところで僕が田中和子さんのことを知ったのは2006年5/23(火)にICU(国際基督教大学)で行われた尾辻かな子さんの講演会「虹色の社会をめざして」の時でした。田中さんが司会役として「熱く」コーディネートしていた姿が印象的で、「あぁ、きっとこの人の熱意で実現したのだろうなぁ」と感じました。キャンパスのあちこちに「私はレズビアン」と書かれたポスターやチラシが貼られており、ものすごい宣伝の力の入れように圧倒されましたっけ。ちなみに僕はこの講演会で初めて「性的マイノリティーに関する基礎知識」を知り、自分に関する事なのにも関わらず30代になるまで知らなかったことに、かなり強烈なショックを憶え、今ではこんな映像ブログをやっているというわけです(笑)。

 あの時の講演を聴いた学生たちが声を掛け合って学生のインカレネットワークRainbow Collegeが発足し、その後さまざまなイベントを企画して大活躍しています。今回のYouthTalk「性的マイノリティと教育」のコーディネーターを務めた遠藤まめた君も、あの講演会が大きなきっかけとなって、こうした活動を行うようになった一人なのです。こうして振り返って考えてみると、人の縁というのは偶然のような必然によって結ばれているものですね。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育03●実際に困ってること→変えるための提言



 前回に引き続き、コーディネーターの遠藤まめた君の学生時代の体験談。そして教育現場に求める「提言」です。

02●車窓に映る自分の姿が見られなかった
  

03●実際に困ってること→変えるための提言
  

 こうして細かく言語化すると、問題点が明確になって目標がクリアになってきますね。次回は国際基督教大学(ICU)ジェンダー研究センターの田中和子さんのトークです。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育02●スカートを穿いてる時点で戦線離脱!?



 下北沢never never landは定刻になり満席になりました。まずはコーディネーターの遠藤まめた君が自身の学生生活での体験を振り返って語ります。

01●スカートを穿いてる時点で戦線離脱!?
  

 自分の中に芽生える「違和感」で押し潰されないようにするために。日常のいろんな場面で、まめた君が必死だった様子が伝わってきます。この話は次回にも続きます。FC2 同性愛Blog Ranking

YOUTH TALK 性的マイノリティと教育01●下北沢は大盛況!



 2月1日。コーディネーターの遠藤まめた君に依頼されたのでYouth Talk「性的マイノリティと教育」の撮影に行って参りました。会場の下北沢never never landには店に入りきれないほどの人が集まり、イベント中は全く身動きが取れないほど(笑)。事前の申し込みの時点で40人を超える人々がメールで参加を表明したそうなので、おそらく60名は超えていたのではないかと思われます。パネリストの田中和子さん、石坂わたるさん、福島瑞穂さん、そして保坂展人さんが参加し、後半の会場からのディスカッションでも活発な発言がありました。

 YOUTH TALKと言えば毎年、性的マイノリティ関連のトークが行われているのですが昨年度は尾辻かな子さん、石川大我さん、福島瑞穂さんの3名で「これからのパートナーシップ」と題して行われています。そのときの模様はこちらのカテゴリーにまとめてありますので、まだ御覧になっていない方はぜひ。生活に根ざした具体的な話題がたくさん出された充実したトークでしたよ。

 なお今年のイベントのYouTube公開は準備が出来しだい順次、行いますのでしばらくお待ちください。FC2 同性愛Blog Ranking




■本日!2月2日(土)19:00~
パフナイト「カミングアウト・レターズ~編者がパフにやってくる」
・・・早稲田のパフスペースで開催。ゲストは砂川秀樹さん、RYOJIさん、北山理子さん。予約は必要ありません。お気軽にお越しください。

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