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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
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性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは17●授業の中で一言でいいから、性的マイノリティーの存在に触れてください。



 17回にわたって連載してきたこのシリーズ、いよいよ最後の質疑応答の場面です。会場からは「教育現場で、どんなケアがあったら良かったと思いますか?」との質問が出され、パネリスト全員が応えました。

22●授業の中で一言でいいから性的マイノリティーの存在に触れてください。
  
 ●性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とはPLAYLIST

 学校現場に「性的マイノリティーに関する基礎知識」が浸透すること。そして当事者が一定数いるんだという認識を、教師も生徒も持つようになることが、どうか一日も早く実現できますように。不要な悩みや孤独感を抱え込んで苦しむ若者を、これ以上生み出さないためにも。それに気付いた大人たちが動かなければ事態は変わりません。FC2 同性愛Blog Ranking




イベント情報
■2月1日(金)18:30~Youth Talk「性的マイノリティと教育」・・・下北沢で開催。遠藤まめた君がコーディネーターを担当します。ゲストは福島みずほさん、石坂わたるさん、田中和子さん。予約が必要です。お早めに!
■2月2日(土)19:00~パフナイト「カミングアウト・レターズ~編者がパフにやってくる」・・・早稲田のパフスペースで開催。ゲストは砂川秀樹さん、RYOJIさん、北山理子さん。予約は必要ありません。お気軽にお越しください。
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性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは16●上川あやさん05●声を出さなければ 「いないこと」になる政治の現実



 前回の映像の後半から、上川あやさんが2003年に初めて選挙に立候補した当時のエピソードが続きます。当初は、かなり悔しい思いをたくさんしたようですが、次第に少しずつ手応えを感じはじめ・・・。

06●声を出さなければ 「いないこと」になる政治の現実
  

 上川あやさんでさえ、当初は政治に不信感を抱いていたそうですから・・・驚きですね。この国に基本的に蔓延している「政治フォビア」の根深さは、特にマイノリティーにとって不利益をもたらしているような気がします。

 教育の場や、政治の場で「いないこと」にされ続けていると、そのツケは「黙っている側」に廻って来てしまう。そしていつまでも、思春期に自分を受け入れられずに悩む若者が存在し続け、大人になってからも制度上の不利益を甘んじて受け入れながら「そんなものか」と割り切って生きて行くことになってしまう。尾辻さんや上川さんはそのことを、口を酸っぱくしながらあちこちで、何度も何度も言い続けています。

 次回はこのシリーズの最終回。質疑応答の場面を御紹介します。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは15●上川あやさん04●私たちの問題は、政治に根ざしている



 この辺りから、あやさんの語気は荒くなってきます。尾辻かな子さんの場合もそうですが、やはり「LGBT当事者であることをオープンにして活動している政治家」のもとには、なかなか日常では声を出せない当事者達から、たくさんの「社会の問題点」が具体的な体験談として寄せられるようです。

 その声は、上川さんや尾辻さんが当事者であるが故に他人事としては聞き流せず、自身の体験の記憶とも絡まり合い、まるで我がことのように感じられるのでしょう。その思いが伝わってくるスピーチです。

05●私たちの問題は、政治に根ざしている
  

 「法律がない通達がない前例がない」
・・・このどれか一つでも欠けていたら、困ったことが実際に起きていたとしても「変えられない」のが役所だったとのこと。この言葉って、よ~く考えてみたらとても怖いです。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは14●上川あやさん03●たった一文字の壁



 前回から引き続き、性別を越境するに至る自身の20代の頃を振り返る上川あやさん。シンガポールとサンフランシスコに渡った経験へと話は続きます。

04●たった一文字の壁
  

 トランスジェンダーの人々を語るとき、よく「どうしてそんなにジェンダーにこだわるのか」という疑問が出されたりしますが、僕は今回のあやさんの話で、やっと腑に落ちました。次の言葉が印象に残ったからです。

 「私は「女性」になりたかったのではなく、自分らしいあり方、自分にとって自然だと思えるあり方、それを探して行った時、社会の中で「女性」と評価される領域に踏み入ったにすぎません。」

 社会の押し付けるフツーを捨て、自分のフツーを探す旅に出て、あやさんは現在の生き方を見つけたのですね。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは13●上川あやさん02●「なんで身体を変える必要があるの?」と問われて



 「自分の悩みをみつめることすら怖かった」という新橋のサラリーマン時代。(→前回の話参照)。社会が考える「男」を演じなければならない苦しさを抑えきれなくなった上川あやさんは、「身体を変える」という行動を実践するに至ります。しかし、そうするまでにも様々な精神の遍歴があったようです。

03●「なんで身体を変える必要があるの?」と問われて
  

 このスピーチの冒頭で、あやさん自身も述べていますが、あくまでもこれは上川あやさんという個人の「一つの例」であって、トランスジェンダーと呼ばれる人たちの「典型例」というわけではありません。

 心の性と身体の性に不一致を感じる度合いは人それぞれ様々であり、トランスジェンダーの中には「身体を変える」ことを望まない人たちもいます。また、「男」「女」という、性別二元論的な「ジェンダー」のどちらにも属せないと感じたり、属すること自体に違和を感じる人たちもいます。そのどれもが「豊かさ」として尊重し合える社会になると、いいですね。

 上川あやさんの話。次回は性別適合手術のためにシンガポールに渡ってからのエピソードへと続きます。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは12●上川あやさん01●否定していた恋心と自分



 セクシュアリティーのメインストリーム化を目指すことを宣言した尾辻かな子さんに続いては、世田谷区議会議員の上川あやさんの登場です。まずは、自身の幼少期からサラリーマン時代までに起こった出来事と心の動きを語っている冒頭場面から御覧ください。

01●野球大会が嫌だった
  

02●否定していた恋心と自分
  

 かつて、新橋での5年間のサラリーマン生活で、ワーカホリックになってしまったという上川あやさん。社会が要求する「男らしさ」を、いつの間にか過剰に引き受けようとしてしまい、ますます自分を痛めつけてしまったのですね。「自分はそのままでいいんだ」という情報を得られない性的マイノリティーは、こうして過剰に頑張りすぎてしまい、孤独の中で疲弊してしまうケースが多いのです。自分が生きづらい原因は社会にではなく「すべて自分にあるんだ」と思って抱え込んでしまうから。あやさんの壮絶な話は次回以降もまだまだ続きます。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは11●尾辻かな子さん04●セクシュアリティーの「メインストリーム化」を目指して



 4回にわたって連載してきた尾辻かな子さんのお話ですが、今回が最終回となります。話の後半になって「セクシュアリティーのメインストリーム化」という新しいキーワードが提示されました。さてその内容とは?

05●セクシュアリティーの「メインストリーム化」を目指して
  

06●意識と法制度の「両輪」で変えて行こう
  

 ステレオタイプは「正確な知識」によって壊して行けるということで、そのための手段としては教育が重要な役目を果たしてくることになるわけですが、日本の教育現場ではまだまだ、性的マイノリティーに関する教育体制が整っていないのが現状です。

 「性的マイノリティー」が一定数存在するということを、学校教育のカリキュラムに含んで「教える」ということを実践するだけでも教師の意識が違ってきます。さらには、思春期に同性を好きになった若者が自分のことを「おかしいのではないか」と悩んだり、性別違和を抱いた若者が「居場所がない」と悩んで孤立感を抱くことによる自殺念慮を防ぎやすくなることでしょう。

 実際、性的マイノリティーの当事者は、思春期に抱く孤立感・孤独感が原因で鬱病を患う人がとても多いです。これは思春期だけの問題ではありません。その後の人生にも大きく影を落とす、とても重要な問題なのです。

★自殺念慮とは・・・「自殺をしたい」という強い考えや、意志に反した自殺衝動が頭の中で満たされること。(はてなダイアリーより。)

★尾辻さんが言及している日高庸晴さんの研究については、こちらのサイトにまとめられています。→Reach Online2005

■参考映像
セクシュアリティと政治12●尾辻かな子さん~ジャンケン理論
(2007年3月5日、なかのZERO和室で行われた学習会より)
  
「セクシュアリティと政治」 PLAYLIST

 さて。横浜国大でのシンポジウムを紹介してきた本シリーズですが、次回からは4人目のパネリスト、上川あやさんの登場です。お楽しみに。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは10●尾辻かな子さん03●次の世代のために。



 だいぶ間が開いてしまいましてすみません。ここまでの話をおさらいしたい方は、こちらこちらを観てからにしてくださいね。

04●次の世代のために。
  

 さて今回の映像ではいきなり「ビジビリティー」という単語が出てきたわけですが、こういう意味ですよ。同性愛者や性的マイノリティーの問題を語る際に、かなり頻繁に用いられる単語なのですが、それ以外の場面で耳にすることが無いような気が・・・。「ビジビリティー」の枕詞は、「同性愛者」に固定されてしまっているのでしょうか(爆)。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは09●尾辻かな子さん02●見えない「レズビアン」



 今でこそ実名公表どころか本を出したりテレビに出たり国会議員を目指して選挙に出たりしている尾辻さんではありますが、大学時代には同性愛者の講演会を教室の片隅から「こっそり」覗き見していたこともあるんだとか。今回は、そんな尾辻さんの「ウブだった頃」のエピソードでございます。

02●カミングアウトしたレズビアンが多い同志社大学
  

03●見えない「レズビアン」
  

 日本国内では相変わらずですが、視野を世界に広げれば最近では、ジョディー・フォスターさんが話題になりましたね。
ジョディ・フォスター 同性パートナーとの関係公表(GAY JAPAN NEWS)

 彼女には子どもがいるのですが、その子の名前には両親の名前が含まれているそうですよ。
ジョディ・フォスター、ほぼカミングアウト!(Tokyo Wrestling)

 ところで。日本社会でもかつて、一時的にではありますがレズビアンがおもいっきり「見えた」時がありました。1980年に起こったレズビアン・スキャンダル。当時、NHK紅白歌合戦の司会をするほどの大スターだった佐良直美さんと、タレントのキャッシーさんとの関係が、大げさに騒がれたことがあるのです。佐良さんはこのスキャンダルがきっかけとなって、芸能界からは引退してしまいます。これは妄想ですが、もしも当時、芸能界のメインストリームに堂々と君臨していた彼女が「ええ、私はレズビアンです。それが何か?」と言っていたとしたら・・・。日本の同性愛者の社会における状況は、だいぶ違ったものになっていたのかもしれません。

●YouTubeより~世界は二人のために
  

 今でも結婚式で歌われる機会が多いというこの曲。歌っていた歌手の脳裏には「同性の恋人」の存在があったのですね。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは08●尾辻かな子さん01●まだまだ政治の場で、やらなきゃならないことは多い



 久々に撮影した尾辻かな子さんは、すっかり以前のような尾辻さんに戻っていました。僕は久々に、カメラを廻していて心から「楽しい」と感じました。

尾辻かな子さん01●まだまだ政治の場で、やらなきゃならないことは多い
  

 「性的マイノリティーの当事者が語る『生きづらさ』とは」
 ↑
 最初、この題名を聞いたときには「なんてベタな…」とも感じたのですが(笑)実はなかなかどうして、絶妙のタイミングで企画されたシンポジウムだと思います。

 性的マイノリティーの当事者が「自己肯定感を高めるためのコミュニティー活動や情報環境」は、先人たちの活動によって徐々に整いつつあります。しかし、相変わらず社会的な法的保障は整わず、不利益な社会体制は放置されたまま。性的「マジョリティー」だったら感じなくても済む「生きづらさ」に、当事者たちが慣れっこになっていることが多々、あるように思うんです。

 このまま「損」をし続けないために。そして次の世代に「損」を先送りさせないために。なにより自分が自分の人生で「損」をしないためにも。これからも考え続け行動し続けようと、今の僕は再び思うようになりました。FC2 同性愛Blog Ranking

性的マイノリティーの当事者が語る「生きづらさ」とは07●斉藤幸太さん05●僕がカミングアウトできた理由



 5回にわたって掲載してきた斉藤幸太さんのスピーチですが、本当は撮影時には掲載するつもりはあまり無く撮っていました(笑)。他のパネリストの遠藤まめた君、尾辻かな子さん、上川あやさんはこれまでに何度もYouTubeに載せさせていただいているのですが、斉藤さんの場合は初めてのことになるからです。終了後、本人に聞いてみた時にも「少し考えてみます」とのこと。しかし講演から数日後、「ぜひ公開してください」との連絡を受け、掲載と相成りました。

斉藤幸太さん05●僕がカミングアウトできた理由
  

 「そもそもカミングアウトしないと何も話が出来ない部分が生きづらさだと思います」と斉藤さんが言ってますが、ホントそうですよね。そもそも、どうして性的マイノリティーだけが「特殊な呼び名」を名づけられたり「カミングアウト」という精神的にハードルの高い行為を強いられるようなストレスを感じなければならないのか。まったくもって不公平っ!(笑)。でもね。現状ではしょうがないから、出来る人たちが出来るところから、無理の生じないように気をつけながら進めていくしかないんですよね・・・あ~しんどい(←本音。爆)。

 さて斉藤さんのスピーチが終わった後、Rainbow Collegeについての補足説明が行われましたので、その模様も掲載しておきます。ところでRainbow Collegeって学生じゃなくても参加できるって知ってました?。僕、そのへんちゃんと理解してなかったかも(←オイッ!笑)。

09●Rainbow Collegeは誰でも参加できます。
  

 ・・・というわけなので、活動に興味のある皆さんは奮って参加いたしましょう~。→ここに活動内容が書いてあったんですね~(笑)

 次回はいよいよ尾辻かな子さんの登場。その後は上川あやさんへと続きます。選挙イヤーだった今年の締めくくりの時期において、現時点での彼女達が公の場でなにを発言したのか。要注目ですよ!FC2 同性愛Blog Ranking

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