パフスクール・クロージング講演会「ホモフォビアと心の健康」●12/8(土)パフスペースにて

クロージング講演会
「ホモフォビアと心の健康」
知っているようで知らないホモフォビア(同性愛への嫌悪・恐怖)の実態。ホモフォビアは日常生活にどんな姿形で現れ、どんな影響を与えるのか。
わたしたちのメンタルヘルス(心の健康)を保つために、どう対処すればいいのか。不安の正体や疑問をはっきりさせて、フォビアを勇気に変える時間にしていきましょう。今年最後の講座です。
●講師:金城理枝(精神科カウンセラー)
1990年より約10年間、米国留学。帰国後、精神科病院勤務を経て、現在
カウンセリング・オフィス勤務。パフスクールでのおなじみ人気講師。
●日程:12/8(土)18:30-20:30 (開場18時)
●定員:30名
●受講料:2000円(学生・失業中の方1000円)
●申込受付期間:12/3まで(定員に達し次第、締め切ります)
●申込フォームURL:https://ssl.form-mailer.jp/fms/b6e380f2145107
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イトー・ターリさんのパフォーマンスアート「放射能に色がついていないからいいのかもしれない……と深い溜息……をつく」神楽坂 die pratzeにおける「ダンスが見たい!」にて上演◆7/18(水)19:30より

パフスペースの創設者として、そして現在でも運営委員を一緒にさせていただいてお世話になっているターリさんのパフォーマンス公演のお知らせをいただきましたので、ご案内いたします。
今回は福島原発の事故を受けての表現であるようです。ターりさんが今、全身全霊をかけて世に問うこととは?これは観に行かねば!
イトー・ターリ アートアクション2012
パフォーマンスアート
「放射能に色がついていないからいいのかもしれない……と深い溜息……をつく」
人影が消えた山木屋の集落、小学校、そして放置されたビニールハウスの光景、友人がもらした言葉から福島の痛みや怒りを知る。
東電原発事故被害者から「棄民だ」と自らのことを表現しているのを見聞きする。
それは沖縄の人々が「差別」という言葉を使わなければならない現状と重なり合う。
痛みを感じる人々に手を差し伸べることよりも、為政者の便宜ばかりを優先されてきた結果だ。民主主義がむなしく空に舞っている。
アーティストであるならば、人間の営みに逆撫でする感覚に敏感でありたい。問題を問題だと直視できる精神を養え。
それで良いのか。
今、子どもがいなくなった小学校はどうなっているのだろうか。

■日時:7月18日(水)開演19:30
■会場: 神楽坂 die pratze(東西線神楽坂1番出口より徒歩6分)
■入場料
:前売2,300円 学生2,000円
:当日2,800円 学生2,500円
■予約される方は die pratze かイトーにご連絡ください。そして、当日受付で、予約している旨を伝えてください。
前売り扱いの料金となります。そのとき、わたしの名前を告げてくださるようお願いいたします。
■また、当日扱いの券を購入される時もわたしの名前を告げてください。
■die pratze の連絡先 kagurara2000@ybb.ne.jp 03-3235-7990
イトー・ターリの連絡先: tari@gol.com Tel.Fax. 042-384-7010
どうぞよろしくお願いいたします。
■くわしくはhttp://www.geocities.jp/kagurara2000/d14をご覧ください。
イトー・ターリさんを描いたドキュメンタリー映画『ディア ターリ』上映後トークより。
(2009年11月開催パフ★シネマ)
■パフ★シネマ『ディア ターリ』上映後トークPLAYLIST
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笹野みちるさんを講師に迎え、パフスクール今年度もスタート!●笹野みちる講座「3.11後の私」は5月28日(土)。申し込み受付中!

「ジェンダー、セクシュアリティ、マイノリティの視点に立って現実を見すえ、生きる知恵と勇気を共有し、学び合う場」として、2011年度は4つの講座が開かれます。
まず最初に登場するのは、ミュージシャンの笹野みちるさん。1995年という早い時期に著書『ComingOUT!』の発売に合わせてレズビアンであることをカミングアウトした芸能人として著名な笹野さんが、3月11日の東日本大震災を受け、なにを語るのかにご注目ください!
パフスクールでは笹野さんの講座以降も、6月11日から金子祐子さん(ファイナンシャル・プランナー、CFP認定者)を講師に迎えた「ライフプランとお金-お金とうまくつき合うために」、7月23日から沢部ひとみさんが講師の「再出発のための自分史2011」、10月1日からは金城理枝さんが講師の「セクシュアル・マイノリティと社会適応」といった特色ある講座が開講します。他ではなかなか無いラインアップですよ。→FC2 同性愛 Blog Ranking①笹野みちる講座「3.11後の私」
講師 笹野みちるさん(ミュージシャン)1988年、ビクターより「東京少年」でメジャーデビュー。バンド解散・ソロデビューの後、'95年、幻冬舎より『Coming OUT! 』(幻冬舎アウトロー文庫)
を出版。日本のメジャーシーンでは初めてレズビアンとしてカムアウトしたことで話題を呼んだ。現在は東京在住にて、インディーズ活動を気の向くままに行っている。
●講演概要
東日本大震災は、私の心深くに何をもたらしたのか?――日々の暮らしが津波で一瞬にして奪い去られた被災地の様子。私達の暮らしを支えていたはずの「原発」の崩壊。目に見えず手の打ちようもない放射能の恐怖が、ここ東京でもリアルに迫ってくる日々――あまりにも唐突に崩れ去った「日常」の瓦礫の上にたたずみ、まず何から始めるべきか?――3.11以前の心の用い方を根底から問い直し、あらゆることに「積極的な意思」を振り向けて生きるという試みを模索してみたい。
●日程 2011.5.28(土)18:30-20:30
●定員 30名(最少開講人数10名)
●会場 パフスペース(東京メトロ東西線早稲田駅徒歩5分)
●受講料 事前振込2,000円 当日支払2500円
●申込フォーム https://ssl.form-mailer.jp/fms/b6e380f2145107
●関連ブログ 「笹野みちるメモ」http://sasanomichiru.net/

→コンペティション部門公開審査会映像
映画『しみじみと歩いてる』上映会
5月27日(金)19:30(当日券のみ1200円)
会場:なかのZERO視聴覚ホール
監督:島田暁/2010年制作 77分■制作:akaboshi企画
2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く『関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤、苦しみ、そして喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめました。
★第6回青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルで7月3日に上映されます。
★『しみじみと歩いてる』を、あなたの街で上映してみませんか?上映についてのお問い合わせは、akaboshi07@gmail.comまで。
★上映に関する最新情報は、当ブログ内「『しみじみと歩いてる』撮影&上映日記」をご覧ください。
パフスクールに北原みのりさん登場!「仕事で傷つかない、自分を生きる」ほか2010年度の講座・受講者募集中

5月29日(土)にトップバッターを飾るのはLOVE PIECE CLUBの北原みのりさん。当ブログの映像では2009年の第1回東京プライドフェスティバルでの笹野みちるさん、竹内佐千子さんとのトークや、パフ★シネマ『越境する女たち』のトークに登場してくださっています。
今回は『仕事で傷つかない、自分を生きる~会社が怖いと思っている人に』という講演会を担当されるそうです。ラブピースクラブを起業して経営し続けてきた経験談などが聞けそうです。御興味のある方はこちらから、ぜひお申し込みください。他にも写真ワークショップや自分史講座、介護・福祉入門など多彩なプログラムが開講されますので要チェックです!
→FC2 同性愛 Blog Ranking【2010年度パフスクール講座】
1 【講演会】北原みのりさん(ラブピースクラブ代表)
「仕事で傷つかない、自分を生きる - 会社が怖いと思っている人に -」 5/29(土)
2 【講演会】落合由利子さん(写真家)
「人の営みを感じて」 6/5(土)
3 【講座】落合由利子さん(写真家)
「写真を「撮る」「語る」「作る」 - 言葉をつうじた作品づくり -」
6/19, 7/3, 7/31, 9/4, 10/2 (各回土曜日)
4 【講座】沢部ひとみさん(ノンフィクション・ライター)
「再出発のための自分史2010」
7/24, 8/21, 9/18, 10/16, 11/20 (各回土曜日)
5 【講座】「セクマイと学ぶ介護・福祉入門」
9/11, 10/30, 11/27(各回土曜日)
6 【講座】共生ネット代表・原ミナ汰さん他
「生の多様性をひらくセクシュアル・マイノリティの多様な性」
2011年1月-3月予定
パフ☆カフェ快調なスタート。イトー・ターリさんの映像&トークは23日(土)開催

僕は「男性自認」なので参加していないのですが、パフスペース運営委員としては動向が気になります。本当は企画の立ち上げ当初、ターリさんからは「ミックスの場にするべきよね?」と相談されたのですが・・・「いや。あえてパフスペースの原点(女性たちの場を作ること)に立ち返る場を、意識的に設け続けることも大切なんじゃないですか?」と提案しました。ただし、ちゃんとMtFの人も来やすいように、「セクシュアルマイノリティ女性やトランスジェンダー」という打ちだし方にすることは気を付けながら。
オトコたちのための場は・・・い~んですよ。相対的に見てみたら行きやすい場は(東京には)他にたくさんあるわけですから。あと、「セクシュアリティ・ミックス」を打ち出す場も、最近では珍しく無くなって来てますし。だったら「パフらしい場」とはなんなのか。そう考えた時に、原点に立ち返ってみるということを提案してみました。
この方向性は時代に逆行するとかそういうことではなく、やっぱりまだまだ日本の社会状況って、なんだかんだ言って「オトコ」と「オンナ」での非対称性って根強く存在していると思うし。会社での勤務体制を見ていると如実に見えてきます。オトコはオトコというだけで優遇されてますよ、ええ。
「そんな非対称な状況は無くなった」とか言っている人に限って、社会の実態が見えるところに日常生活で身を置いていない傾向にあるんじゃないかと思います。メディアだけの情報で、つまり「アタマ」だけで観念的に世の中を観ている人が、そういうことを平気で言っている。(職業作家とかね。)
意識的に「女性が来やすい場」を作ることって必要だと思ってます。(会社での勤務体制を見ていると如実に見えてきます。オトコはオトコというだけで優遇されてますよ、ええ。)あと、「オトコ」が居ないことによって話せることだとか、開放できる部分というのは有ると思うし。
さて、第1回目のパフ☆カフェブログでのイトー・ターリさんの報告によれば、人も集まって快調な滑り出しなのだとか。次回の開催は2月13日(土)15時。お茶・お菓子代300円で、ゆるく語り合ったり交流する場として今後も、月イチで開催されます。ちょっとでも興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
さて、パフ☆カフェのスタッフをしているパフォーマンス・アーティストのイトー・ターリさんが、1/23(土)15:00~パフスペースで、2009年の活動を報告する映像&トークイベントを開催します。以下、インフォメーションです。
■パフォーマンス「ひとつの応答」レポート
~2009年のパフォーマンスを映像と写真と言葉で振り返る~
パフォーマンスをする機会に恵まれた昨年でした。ロケーションがそれぞれ異なり、お客さんも多様で、いい出会いがいくつも有って、刺激あふれる1年でした。
パフォーマンスのことだけではなく、沖縄への旅のこと、水曜デモ参加とナヌムの家の訪問、北京の大山子798芸術区について等々、映像を見ながら報告する会を開きます。「ひとつの応答」はまだ道なかばです。みなさまと言葉を交わし、これからの活動をつくって行きたいと思います。新年早々ですが、どうぞ参加していただきたくご案内申し上げます。
1月23日(土)15:00~18:00
場所:PA/F SPACE(パフスペース)
参加費:500円(茶菓付)*予約の必要はありません。
企画:イトー・ターリ
お問い合わせ:電話/090-6717-9366 メルアド/tari@gol.com
1月/福岡「通りと広場<トランジット>展」
3月/東京「パフスペースにて自主公演」
5月/沖縄旅行(渡嘉敷、佐敷、沖縄市)
6月/東京「パフスペースにて自主公演」
/福岡ツアー(Art Base 88、西南学院大学、
NO!SH&久留米男女平等推進センター)
7月/東京 トキ・アートスペースで個展
ギャラリーマキでアトミックサンシャイン
沖縄展の検閲に抗議する美術展
レインボーアーツ展
8月/金沢「愛についての100の物語」金沢21世紀美術館
9月/北京「The 10th anniversary of OPEN PerformanceArt Festival」
11月/ソウル「韓日アートリレー」Theater Zero
12月/広島「ヒロシマ平和映画祭」原爆ドーム前で

日本軍が組織的に起こした犯罪行為と米兵が起こした犯罪ではその意味は大きく異なります。しかし、戦争というものが人を狂気に導き、占領した兵隊たちが手当たり次第、多くの女性、子どもに性的暴力を加えた事実は両者とも異なるものではないのです。そして、日本軍「慰安婦」の問題を解決しないでいることは、日常生活のなかで起こっているDVや米兵による性暴力事件の多発を許す起因にもなっていると言っても過言ではありません。人権意識の希薄な日本の文化が存在して、その社会で生きていることに自覚的でありたい、それが私のパフォーマンスをやる動機です。そして、この1月2日にまたハルモニが亡くなりました。一刻も早い日本政府による謝罪と補償の実行を働きかけることがパフォーマンスの目的です。
■イトー・ターリさん関連映像→パフ★シネマ『ディア・ターリ』トーク
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田中美津さん、沢部ひとみさんら、パフスクール充実の講師陣で2009年度も開講

そのパフスペースを拠点に2007年から開講しているパフスクールも、いよいよ3年目に突入。主宰者で、パフナイトの創立メンバーでもあった沢部ひとみさん(写真上)による「再出発のための自分史」や、なんとあの!日本のウーマンリブの牽引者として著名な田中美津さん(写真下)による「しっかりと、楽に生きたいね」をはじめとして、ゴスペル講座や写真撮影・ビデオ編集講座、LGBTピア・カウンセリング・ファシリテーター養成講座など、分野も多岐にわたっております。
●落合由利子講座「カメラを持って、自分の外に出よう」 →5月30日開講
●Rainbow Notes「ゴスペルを歌おう!」 →5月23日開講
●田中美津講座「しっかりと、楽に生きたいね」 →9月19日開講
●沢部ひとみ講座「再出発のための自分史」 →9月26日開講
●LSP 「LGBTピア・カウンセリング・ファシリテーター養成講座」 →9月26日開講
●根来 祐講座「わたしのプライベート・ドキュメンタリー」 →9月11日開講

→お申し込み方法はこちら。
パフスペースで開催だからといって、女性やレズビアンに限定されているわけではありません。ノンケさんでもゲイでもトランスでも、多様なセクシュアリティをそのまま開放した形で、リラックスして講座が受けられる「場」として、その存在意義はとても大きいんですよ。僕もいくつか申し込もうと思ってます。→FC2 同性愛 Blog Ranking
パフスクール2008年後期講座、申込受付中

今回のプログラムにラインアップされている内容と講師陣も新機軸が満載で、主催者側の熱意とパワーにあふれていますね。申込み者の募集が始まりましたので、アンテナに「ピン!」とくるものがありましたら、ぜひ受講されてみてはいかがでしょう。もちろん、ノンケさん(異性愛者として生きられているみなさま)にとっても刺激的で、目から鱗が落ちる機会になることは必至ですよ。

■中村美亜講座「性の呪縛をとく」12/9(火)より3回シリーズ
■金城理枝講座「セクシュアル・マイノリティのためのカウンセリング入門・実践編」12/13(土)より5回シリーズ
■花崎攝講座「自分をひらき 他者とつながる ~演劇的ワークショップ~」1/25(日)より5回シリーズ
★すべての講座のお申込み方法はこちらです。
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後期パフスクールに雨宮処凛さん登場~カウンセリングや演劇講座、性の呪縛をとく話など

→パフスクール公式ブログ参照
他にも、トランスジェンダーである中村美亜さんによる「性の呪縛をとく」(4回シリーズ)、前期からの連続シリーズである金城理枝さんによる「セクシュアル・マイノリティのためのカウンセリング入門/実践編」(5回シリーズ)。そして、演劇人である花崎攝さんによる「自分をひらき、他者とつながる演劇ワークショップ」(5回シリーズ)など、今回も知的好奇心をそそられるラインナップが揃ってますね。詳しい講座案内と申し込み方法は9月末に発表されるとのことです。

「え~っ!まだそんな考え方をしてるのぉ?・・・遅れてるぅ~っ!」と驚きの表情を浮かべて相手を焦らせるに限るそうです。これなら自分は傷付きませんし、相手をそれほど傷付けずに「無知」に気付かせることができます。つまり最小限のコストで大きな効果を上げやすい方法なんだそうです。
聴いて以来、さっそく実践したくて虎視眈々と「その時」を狙っているのですが・・・残念ながらまだその機会は訪れておりません。早く言いたい~っ!(←歪んだ欲望。爆)→FC2 同性愛Blog Ranking
ハプニングはパフォーマンスの友~イトー・ターリさんのパフォーマンス中に地震!

上の写真、8月22日(金)に行われたイトー・ターリさんのパフォーマンス終了後の、パフスペースの床の状態です・・・なんか、これだけ見たら怖いですねぇ~(爆)。

従軍慰安婦の方のイラストを映像に映したりしながら、ゴムの服を着て乳房やお腹を膨らませて破裂させたり、玉ねぎの皮をひたすら剥いて、空っぽだったり。前半部分は昨年9月に見たものと同じだったのですが、中盤から大きな釘を床にばら撒いたり、女性の下着を床に置き、米兵によって陵辱された沖縄の女性たちの事件を羅列した紙テープで留めて行ったり。かなりストレートで攻撃性のある表現に変化していたので驚きました。
しかし僕がもっと驚いたのは、パフォーマンス中に起きた地震!!。ちょうどターリさんが玉ねぎを剥きながらのけぞって床に倒れる表現を繰り返しているときに、ゆっさゆっさと揺れ始めたではありませんか!・・・あまりにもタイミングが良かったので一瞬、「なんて凝った演出だろう」と感心してしまったりして(爆)。でも、本当にグッドタイミングで・・・良かった、うん。

ターリさんがトークで「これは野外でやってみたいのよ」と言っていたのですが、それこそが表現者としては当然の欲求でしょう。不特定多数の色んな人が行き交う中で、「アート」だからと畏まってお行儀良く見る人だけではない雑多な環境の中でやってみたら、このパフォーマンスはどう受け止められるのでしょう。そして、どう変化するのでしょう。ぜひ果敢に、新たな刺激を求めてチャレンジして欲しいです。パフォーマンスは、ハプニングをも表現に取り入れられる「自由さ」が最大の魅力なわけですから。→FC2 同性愛Blog Ranking
わたしとフクロウ

映画は「わたしとフクロウ」。韓国で2004年に制作されたドキュメンタリーで、米軍基地の周辺で性風俗産業に従事して、肉体も精神も傷ついた女性たちの「心」に寄り添った作品。明るい主人公の魅力的な人柄に惹かれるうち、次第に彼女の内面に巣食ってしまった影の深さに気付かされます。
充分な教育すら受けていないため、文字を読み書きできない彼女は、「絵画」で自分の内面を表現するようになり、精神が安定するようになったといいます。韓国には、そうした活動をサポートする「トゥレバン」という団体があり、抑圧された人生を生きていて主張すら出来ない人々を、しっかりサポートしているんだということを知りました。現在は、東南アジアからの出稼ぎ女性が、米軍基地周辺での性風俗に就く率が高まっているそうです。

権力が無く、立場的に弱いがために「語ることすら出来ない」ということ。それってどういうことなのか。この映画は、全体的にやさしく親しみやすいトーンで作られながらも、そのことをしっかりと観客の心の底の方に響く表現として成立させていました。
パフスペースには30人以上の(主に)女性が集まり、第一回の上映会を祝いました。上映後は輪になって質疑応答があったり、互いの活動の宣伝をし合ったり。リアルな交流を有む機会としても、上映会の場を機能させたいんだそうです。「連連影展パフシリーズ」と名づけられたこの上映会。来年の3月まで毎月、パフスペースで開催されるそうです。 →FC2 同性愛Blog Ranking
イトー・ターリさんパフォーマンス公演「ひとつの応答~金順徳さんと沖縄の友人へ~」8月22日(金)開催

ターリさんは、イベント企画集団パフナイトの運営にも4月まで携わり、2月に行われた「カミングアウト・レターズ」の出版記念トークでは、レズビアンとして自身の母親(82歳)と往復書簡を交わした経験を語りながら、涙を流されたりもしました。とても心に迫るトークでした。
パフナイト★カミングアウト・レターズ08●
イトー・ターリさん~嫌なことを母にしてしまったのかと思ってた

★RYOJI・砂川秀樹編著「カミングアウトレターズ」
また、4月にはNHK教育テレビ『ハートをつなごう』の「ゲイ/レズビアン」に出演したりもしましたね。パフォーマンス・アーティストとして、自身が作ったパフスペースでおもいっきり表現する今回の貴重な機会。ぜひお見逃し無く!
僕はターリさんのパフォーマンスは昨年の秋に初めて見たのですが、人間の身体の持つ表現能力の豊かさに圧倒される思いがしました。パフォーマンスとは、観客も一緒になって入り込んで「共有する」表現なんですね。「ナマ」だからこそ体感できる世界です。→FC2 同性愛Blog Ranking■「ひとつの応答~金順徳さんと沖縄の友人へ~」
8月22日(金)19:30~20:30
出演:イトー・ターリ
会場:PA/F SPACE (パフスペース)
入場料:1,700円(予約された方は1,500円)
お問い合わせ・予約申し込み先
Tel : 090-6717-9366 Fax : 042-313-8385
E-mail : tari@gol.com
「あなたをわすれないー金順徳ハルモニへのオマージュー」を公演してきた私は、昨年の3月宜野湾市にある佐喜真美術館でパフォーマンスをする機会を得た。丸木位里・俊さんの「沖縄戦の図」の前でだ。金順徳さんが連行されたように、絵の中にも朝鮮人慰安婦の姿があった。金順徳さんは生前、他のハルモニたちと毎週水曜日、ソウルの日本大使館前で日本政府の謝罪と補償を訴えてデモに立っていた。そして彼女は戦争が引き起こす性暴力を二度と繰り返してはいけないと訴えた。
わたしが見た沖縄は63年前の戦争と現在の戦争の両方を引き受けさせられている姿だった。基地ばかりがつづく島。その沖縄で少女や女性への兵士の暴行事件が起こると、被害者に非があったのだという言説が日本(あえて)で流布する、この繰り返される行為は、日本軍「慰安婦」を苦しめてきたものと同じだ。
軍隊や基地はいらない。東京に沖縄にあるすべての基地を移転させるシュミレーションをやることにした。わたしの街にキャンプ・コートニーが来たら、基地はいらないと言うのであろうか。東京都にすでに8ケ所の米軍施設が隣県に近いところに東京を囲むように在り、中心部の赤坂にはヘリポートと山王ホテル宿舎がある。わたしはパフォーマンスで応答を試みる。