フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-09
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LGBT可視化に向けて045●「在日」とLGBTの似ている点

 BOOKレビューで紹介した「歴史を知ればもっと面白い韓国映画」ですが、いろいろ考えさせられることが多いです。この本では、韓国製映画だけではなく日本で作られた「日本と朝鮮半島の関係についての映画」にも触れていて、「そういえばいっぱいあるんだよなぁ」ということにも気付かされました。

 古いものでは今村昌平監督の『にあんちゃん』(1959年)とか、浦山桐郎監督の『キューポラのある街』(1962年)とか、日本映画の名作とされるものの中には朝鮮半島出身者の日本での暮らしぶりを描いた作品が、けっこうあるんですよね。最近では大阪の「在日コリアン」と呼ばれる人たちの戦後の歴史を描いた金守珍監督の『夜を賭けて』(2002年)とか、崔洋一監督の『血と骨』(2004年)とか。

 自分たちが望んで日本に来たわけでもないのに差別され、いまだに選挙権すら持たない彼ら。日本という閉鎖しがちな村社会に独特の空気である「異質なものへの警戒心」とか「無知蒙昧で独善的な狭量さ」とか「すぐ健忘症になって都合の悪いことは忘れる」側面に傷つけられながら、「在日」であることが周囲に知られることによる不利益を恐れ、多くの方達が日本名で生活してきたという歴史があります。たまに、芸能人で「あの人は在日らしい」とかいう噂話が裏でヒソヒソ語られたりしてますよね。出自を隠している人が多いんです。

 おやっ?なにかと似てません?

 自分たちが望んでそうなっているわけではないし、望んでそういう生き方を選択しているわけではないのにも関わらず、そのことが一般的に理解されずに(興味を持たれずに)法律的な不平等を強いられている点が、LGBTとそっくりではありませんかっ!。「在日」の方々もカミングアウトをしている人、していない人に分かれているようですし、世代によって周囲への重圧の感じ方も違ってきているようですから、その点も似ています。「在日」の方々とLGBTって、けっこう通じ合える部分があるのかもしれません。

 そういえば関西レインボーパレードの際に滞在した大阪は、東京よりも「在日」の人たちの存在を身近に感じられる土地柄でした。街を歩いているだけでいろんな人たちを見かけますし、「人権博物館」があったり、自治体が「人権擁護」を掲げていたりするので、マイノリティーの「人権」に関する意識が一般的にもかなり浸透しているようでした。パレードで知り合ったLGBT当事者にも、そうした他の社会問題に積極的に関わろうと考えている若い人がいて、「すごいなぁ」と思いました(応援してますよ!)。

★日本と「在日」の人たちとの関係が描かれた日本映画● 「今村昌平 DVD Collection にあんちゃん」 「キューポラのある街」「夜を賭けて」「血と骨」

 これから僕らが「LGBTの人権擁護・法的保障」の整備を主張し「多様性を祝える社会」の豊かさをアピールするには、「多様性」というキーワードで結び合える仲間と連携し、支援し合う必要があると思います。
 似ている部分がある分、学び合えることもたくさんあるでしょうし、気付かなかった「新たな視点」を、互いに得ることにも繋がることでしょう。これからはそういう「外へ開いて行くこと」も大切にするべきだと思います。案外、敷居は低いのかもしれません。「在日」の方々の中にも当然LGBTはいるわけですし(笑)。

 ところで。またしてもこの本の中で痛快な文章を見つけましたので紹介します。戦後の「焼け跡」の頃を描いた日本映画について触れている章で見つけた記述です。

 母がよくこう言っていたのを思い出す。
 「敗戦後の日本で、男は本当に元気がなかった。特に今まで頑張っていた軍人は嫌われ、小さくなっているだけで何の役にも立たなかった。立派だと尊敬していた父も希望を失い、家族や生活を支えたのは母の頑張りだった。どこでも前向きなのは女性たちだった」。
 どうも男性は、価値体系が変わるとガタガタになるようだ。

歴史を知ればもっと面白い韓国映画 「キューポラのある街」から「王の男」までより引用

 ・・・なんだかんだいって人が生きる上で根底に流れているのは「生活感情」ですからね。一見格好のいい理念とか精神主義とか、「男たち」が惹かれやすいものって大抵は「浮き足立ったもの」ですから、時代によってコロコロと変転しますしアテになりません。日本はそういう大きなトラウマを抱えてドン底まで落ちた経験を持つ国だと言う事は、たとえ世代が変わっても覚えておくべきだと思います。

 本当の「自信」とか「愛情」とは、焼け跡のドン底の中で表面化したような「人間存在の本質」から逃げずに、ちゃんと自分の目で直視することから育まれるものではないでしょうか。人から強制されるものではなく、あくまでも自分の「生活感情」から導き出された思想によって。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

初めまして

初めまして。在日三世のよんひゃんと申します。
先ほど、別の記事にトラックバックさせてもらったんですが、こちらの記事に書かれている「在日とLGBT との類似性」というのは、わたしも以前から感じていました。
読み応えのある内容が多いので、これからログのほうも、ぼちぼち読んでいきたいと思います。よろしくお願いします。

お久しぶりです~
あ、そういえば人権博物館、行かれたんですか?

●よんひゃんさん。

はじめまして。在日三世の方なんですね。
「あんにょんキムチ」っていう映画ご存知ですか?
あと、ドキュメンタリー映画の「在日」とか。
それらを見ながら「うわっ、LGBTと似てる・・・」と気付いたんです僕。
日常的に世の中に対して感じていることとか、観察の仕方とかが
かなり似てると思いますよ。ぜひぜひ仲良くしましょう~♪

●かがみさん。

ええ、大阪で人権博物館、見に行ってきました。
そのうち記事に書こうと思って写真を撮ったりもしたのですが
伸ばし伸ばしで今日に至っております。(←そういうのがかなり溜まってます。笑)
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